マルチキャスト
マルチキャストとは、ネットワーク上でのデータのやりとりであるキャストの方式のひとつで、参加を表明した特定複数の相手に同じ内容のデータを送信する方式のことである。
TCP/IPネットワークで用いられる際は(特にIPマルチキャストと呼ばれるが)、マルチキャストアドレスと呼ばれる特殊なIPアドレスにデータが送信される。データはネットワークの途中のルーターなどによって、配信先の数に応じて自動的に複製された上で配信されるので、送信者が行うデータの送信は1度だけでよい。
同じデータが所々で複製されるので、音声や動画などの容量の大きなデータでも効率よく、また回線を圧迫することなく配信することができる。インターネットで配信する場合などに用いられる。
マルチキャストに対して、単一のIPアドレスを指定してデータを送信する方式はユニキャストと呼ばれ、ネットワーク上のすべての相手にデータを送信する方式はブロードキャスト呼ばれる。
マルチキャスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/11 09:12 UTC 版)

ルーティング 方式 |
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ジオキャスト |
マルチキャスト (multicast) とは、コンピュータネットワークにおいて、決められた特定の複数のネットワーク端末(ノード)に対して、同時にパケット(データ)を送信すること。
一対多で通信を行う場合、配信事業者にとってユニキャストを使用するよりもネットワーク負荷を軽減することが出来るため、情報配信などで使用される。インターネット・プロトコル・スイートでは、主にTCPを用いるユニキャストと異なり、マルチキャストはUDPを使用するため、信頼性が求められる情報通信には向かない。また、マルチキャストを行い、対応するサーバのみが返事をすることによりサービス可能な資源(オブジェクト)の位置を特定出来る。
マルチキャストのパケットの宛先IPアドレスはクラスDが用いられる。
同じく複数のネットワーク端末(ノード)に対して、同時にパケット(データ)を送信する「ブロードキャスト」は不特定多数の端末に送信する違いがある。
また、IPマルチキャストとは、受信者が複数いる場合の"1対多"のデータ通信の際に、経路の共通部分では1つのパケットのみを転送し、経路が分かれるときにそのパケットをコピーすることで効率的に通信できる経路制御方式のことを言う。
- グループに対しての一斉送信
- 冗長リンクを持ちグループで応答する
- 1台故障してもシステムは生きている ⇒故障透過性・フォールトトレラント性
- 複数の分散データベースの同時更新が可能
- サーバが複数の隣接サーバと記事を交換し、分散データベース同時更新をする。
- ただし、履歴を保存し、新しい記事があれば捨てる ⇒複製透過性
詳細はIPマルチキャストを参照。
関連項目
マルチキャスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/04 09:23 UTC 版)
「Multi-Protocol Label Switching」の記事における「マルチキャスト」の解説
一部の装置は、Point-to-Multi-pointのLSPを張ることができる (P-MP LSP)。P-MP LSPにより、前述の各種トラフィックエンジニアリング機能を使うことや、マルチキャスト経路の把握が容易となるため、今後のIPマルチキャストの普及に寄与することが期待される。
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