QWERTY配列のキーボード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/03 07:34 UTC 版)
「ショールズ・アンド・グリデン・タイプライター」の記事における「QWERTY配列のキーボード」の解説
詳細は「QWERTY配列」を参照 QWERTY配列は、一番上の列の左端から6個のキーの並びからそのように名付けられており、ショールズ・アンド・グリデン・タイプライターの開発過程で発明された。ショールズの最初の機種はピアノの鍵盤のようなキーボードで、2列のキーには次のようにアルファベット順に文字が並んでいた。 3 5 7 9 N O P Q R S T U V W X Y Z2 4 6 8 . A B C D E F G H I J K L M Schwalbachは後にピアノの鍵盤風のキーをボタン状のものにし、4列に並べ替えた。しかし、この機械の機構では、アルファベット順の文字配置は問題をはらんでいた。タイプバーは金属環の円周上に配置され、全体として「かご」のような形になっている。キーを押下すると、対応するタイプバーが上に向かって動き、金属環の中心に当たる位置にバー先端の活字が叩きつけられる。そして重力によってタイプバーが元の位置に戻る。しかしこの設計では、隣接するキーを素早く連続的に押下した際にタイプバー同士がからまり、機械が操作不能になるという問題がある。この問題を緩和するため、文字の使用頻度(英語版)と試行錯誤によりキー配列の並べ替えが行われた。S と T など、よく続けて出現する文字のペアについては、意図的に環の反対側にタイプバーを置いた。ショールズのキーボードの配列は最終的に次のようになった。 2 3 4 5 6 7 8 9 - ,Q W E . T Y I U O PZ S D F G H J K L MA X & C V B N ? ; R レミントンがデンズモアから買い取った後、"R" とピリオドを入れ替えるなどの若干の配列変更を行い、基本的に現代と同じQWERTY配列が完成した。
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