QWERTY配列についての諸説とは? わかりやすく解説

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QWERTY配列についての諸説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 09:27 UTC 版)

タイプライター」の記事における「QWERTY配列についての諸説」の解説

QWERTY配列は、英語によく出てくる単語でも複数の行を打つ必要があり、考えられる最高の効率的配列というわけではない。手動式タイプライターでは、活字アームが完全に戻ってから次のキー打たないと、アーム互いに絡み合って故障するアーム絡み)。試し打ち可能な状態で展示されているタイプライターは、素人が打つことによって、ほぼ例外なくこの症状起こしている。現在の最も一般的なキーボード配列であるQWERTY配列に関する巷説で、打鍵速度落として故障を防ぐために考え出され配列と言われることがある。また他の巷説には、タイプライターセールスマンが、顧客に対して簡単に美しくtypewriter」という単語打鍵披露できるようにしたものだとも言われるqwerty配列では「typewriter」という文字は横一列並んでいるのですばやく打鍵できる、という説)。QWERTY配列の最もそれらしい説明としては、続けて打つことが多い文字アーム遠く離すことで、内部機械故障起こしにくくしたという説がある。 これらの巷説対し京都大学安岡孝一京都外国語大学安岡素子は『キーボード配列 QWERTYの謎』40-41162頁において、「英語の連続する二文字で最も頻度が高いのは「th」であるにもかかわらず、TとHはQWERTY配列(のキーボード上でキーの距離)では離れていない」「英語の連続する二文字のうち、最も使用頻度が高い「thに関しては、確かにショールズ・アンド・グリデン・タイプ・ライター』において、「T」と「H」の活字棒はほぼ対角線上に位置している。しかし、その次に使用頻度が高い「er」+「reに関しては、活字棒はほとんど隣り合わせ配置されている」「当時商標は『Sholes & Glidden Type-Writer』なのに、SholesもGliddenも一つの段で打つことはできないType-Writerにしてもハイフン含んでおり、ハイフンが同じ段にない以上、この説はナンセンス言わざるをえない」と反論している。しかし、TとHのタイプバーの距離(タイプバスケット上で離れていた)に関して問題キーボード上でキーの距離を持ち出す事や、当時実機銘板には「TYPE WRITER」の文字だけ独立して「Sholes」や「Glidden」とは別に記載されている事、また「TYPE」と「WRITER」の文字の間にハイフン含んでいない事(1874年1876年)は考慮されていないQWERTY配列生まれた経緯についての決定的資料は見つかっていないので、これからタイプライター愛好者論争は続く。

※この「QWERTY配列についての諸説」の解説は、「タイプライター」の解説の一部です。
「QWERTY配列についての諸説」を含む「タイプライター」の記事については、「タイプライター」の概要を参照ください。

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