インシデント
インシデントとは、予期しない事象や問題が発生した際に用いられる言葉である。主に情報システムやネットワークにおいて、セキュリティ上の脅威やシステム障害、データ漏洩などの不具合が生じた場合に指すことが多い。インシデントは、組織や個人に損害を与える可能性があり、対応が適切でないと、その影響が拡大することがある。
インシデント対応は、発生したインシデントに対して迅速かつ適切に対処するプロセスである。インシデント対応の目的は、インシデントの影響を最小限に抑え、システムやサービスの正常な運用を速やかに回復させることである。インシデント対応は、一般的に以下のステップで構成される。
1. 検出:インシデントが発生したことを認識する。
2. 分析:インシデントの原因や影響範囲を特定する。
3. 対策:インシデントの影響を最小限に抑えるための対策を実施する。
4. 復旧:システムやサービスを正常な状態に戻す。
5. 評価:インシデント対応の効果を評価し、今後の対策に活かす。
インシデント対応は、組織内の情報セキュリティポリシーやプロセスに従って行われるべきである。また、インシデント対応チームが設置されている場合、専門的な知識や技術を持つメンバーが迅速かつ適切な対応を行うことが求められる。
incident
「incident」の意味
「incident」は、事件や事故、出来事を意味する英単語である。主に予期しない出来事や特定の場所・時間において発生した問題を指す。例えば、交通事故や犯罪事件、または企業内でのトラブルなどが該当する。「incident」の発音・読み方
「incident」の発音は、/ˈɪnsɪdənt/であり、IPAのカタカナ読みでは「インシデント」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「インシデント」と読むことが一般的である。「incident」の語源
「incident」は、ラテン語の「incidere」が語源であり、これは「起こる」という意味を持つ。さらに、「incidere」は、「in-」(中に)と「cadere」(落ちる)という二つの単語から成り立っている。従って、「incident」は、文字通り「中に落ちる」という意味で、何らかの出来事が発生したことを示す。「incident」の類語
「incident」の類語には、以下のような単語がある。1. event
「event」は、出来事やイベントを意味する単語で、特定の場所や時間で起こる事象を指す。ただし、「incident」と異なり、予定されたイベントや祭典なども含む。2. occurrence
「occurrence」は、発生や出来事を意味する単語で、「incident」と同様に予期しない事象を指すことが多い。ただし、「incident」よりも広い意味を持ち、自然現象なども含む。3. accident
「accident」は、事故や偶然を意味する単語で、予期せぬ悪い出来事や災害を指すことが多い。「incident」と比較すると、より悪い結果や影響が伴うことが特徴である。「incident」に関連する用語・表現
「incident」に関連する用語や表現には、以下のようなものがある。1. security incident
「security incident」は、セキュリティに関連する事件や事故を指す。例えば、情報漏洩やサイバー攻撃などが該当する。2. traffic incident
「traffic incident」は、交通に関連する事件や事故を指す。例えば、交通事故や渋滞、道路の閉鎖などが該当する。「incident」の例文
1. The incident occurred at the intersection.(日本語訳:その事件は交差点で起こった。) 2. The police are investigating the incident.(日本語訳:警察はその事件を捜査している。) 3. The company experienced a major security incident.(日本語訳:その企業は大規模なセキュリティ事件を経験した。) 4. The traffic incident caused a long delay.(日本語訳:その交通事故により長時間の遅延が発生した。) 5. The incident was reported in the local newspaper.(日本語訳:その事件は地元の新聞で報道された。) 6. The incident was a result of miscommunication.(日本語訳:その事件は誤解から生じた。) 7. The manager handled the incident professionally.(日本語訳:マネージャーはその事件をプロフェッショナルに対処した。) 8. The incident led to a change in company policy.(日本語訳:その事件は企業の方針変更につながった。) 9. The incident was resolved without any injuries.(日本語訳:その事件はけが人なしで解決された。) 10. The incident was a turning point in his life.(日本語訳:その事件は彼の人生の転機となった。)インシデント
「インシデント」とは、発見が遅れたり気付かずに見過ごされた場合に重大な事件や事故・危機的な状況に発展する可能性やリスクを持つ出来事・事案・事象・事例のことを意味する表現。
ちょっとした異変という程度で済んだがもしかすると大事に発展していたかもしれなかった出来事、あわや大惨事となっていた可能性もあった事態、一歩間違えていたら本格的にヤバかった状況、という意味合いで用いられる表現。際どさの程度が甚だしいインシデントは特に「重大インシデント」と表現される。
インシデント(incident)はもともと英語で「事件」「出来事」という意味で用いられる語である。英語でも「重大な事件に至る危険のあった小事件」というニュアンスでインシデント(incident)の語が用いられる。
インシデントの他にアクシデント (accident)なども事故・事件に関する語としてよく用いられる。アクシデントは「不慮の事故」「不意に発生する災難」といった意味の語であり、事故・災難・損害が(規模はどうであれ)実際に生じてしまった状況が念頭に置かれているといえる。インシデントは、アクシデントに至りかねなかった手前の段階とも言い得る。
「一歩間違っていたら大惨事になっていた」という状況を指す語としては「ヒヤリ・ハット」なども挙げられる。インシデントとヒヤリハットには共通する部分もあり、同義語のように使える場合も多いが、ヒヤリハットには人間の不注意・誤認・判断ミスといった過ちが事故の要因になる(可能性があった)という状況を指す意味で用いられる場合が多い。
インシデントという語は日本語においては航空・鉄道、医療、情報セキュリティの分野などで危機管理の用語としてよく用いられる。
いわゆる「社会セキュリティ」の分野では、社会における事業の中断や阻害が引き起こされる(恐れがある)緊急事態をインシデントと呼ぶことがある。自然災害も人為的・意図的な攻撃も、あらゆる種類の脅威がインシデントたり得る。
情報セキュリティの分野では、情報システムの運用や個人情報の管理に支障を来すような事態に陥りかねない状況をインシデント(セキュリティインシデント)と呼ぶことがある。典型的なセキュリティインシデントとしては、サイバー攻撃を受ける、ウェブサイトが改竄される、システムにセキュリティホールが見つかる、といった状況が挙げられる。
ITサービスマネジメントの分野においては、事業者が提供するITサービスがシステムの不具合や事故などにより中断または阻害され、サービスの質や利便性が損なわれる状況に至りかねない状況がインシデントと呼ばれる。この場合のインシデントは、利用者(ユーザー)にとってサービスが満足に利用できない状況全般が幅広く含まれる。インシデントを未然に防ぎ、あるいはインシデントに迅速に対応し、顧客満足度を高く維持するための管理運用を「インシデント管理」という。
インシデント
「インシデント」とは・「インシデント」の意味
「インシデント」には、事故が起こりうる危機的状況における「出来事」や「事態」という意味がある。「インシデント」は「アクシデント」と響きが似ているが、「アクシデント」は起きてしまった「事故」や「事件」という意味であるのに対し、「インシデント」は大きな事故や事件に繋がりうる未然に防げた「出来事」や「事態」のことを指す。「インシデント」と同等の意味で用いられる言葉に「ヒヤリハット」があるが、細かいニュアンスが異なる。「ヒヤリハット」は一歩間違えば大きな事故に繋がっていた事態に「ひやり」としたり「ハッ」としたりすることを指すが、「インシデント」は何の前触れもなしに危機的事態に陥るケースも含まれる。そのため、全くの同義語として用いることはできない。医療や看護業界において、「インシデント」は患者に影響を与える可能性があった「出来事」や「事態」を意味する。施していたら患者の健康や生命に影響を及ぼしたであろう医療行為、もしくは施したけれど幸い患者の健康や生命に影響が出なかった医療ミスなどは、「インシデント」の事例としてあげられる。医療・看護業界においては、「インシデント」の事例を集め対策を練ることで、「アクシデント」を防ごうという動きがある。そのため、「インシデント」としては0レベルである「ヒヤリハット」のケースにおいても、報告書を書くことを推奨している。
it業界においては、本来は行える業務がシステムの不具合などで行えない、セキュリティを脅かす攻撃を受けたケースなどを「インシデント」と呼ぶ。it業界における「インシデント」の例題としては、不正アクセスやマルウェア感染、情報漏洩などがあげられる。
「インシデント」の語源・由来
「インシデント」は、英単語の「incident」に由来するカタカナ語である。英単語の「incident」は、「起こっている」という意味のラテン語「 incidens」を語源とする。「インシデント」の熟語・言い回し
インシデントレポートとは
インシデントレポートは、病院や介護施設などの医療施設において、医療ミスが起こりうる事態を報告するためのレポートである。反省文や始末書ではなく、重大な事故を防ぐための対策として提出するものである。
インシデント病院とは
インシデント病院とは、インシデントが起こった病院のことを指す。どの病院でも恒常的にインシデントは起きているが大きさによってレベル分けされており、その中でも永続的な後遺症や死亡に繋がるようなインシデントを起こした病院のことをインシデント病院という。
突き出しインデントとは
突き出しインデントとは、文書を作成する際に1文字目に目印になる記号や数字を配置し、2文字目から文章を作成するもので、主に箇条書きの際に用いられる手法である。
重要インシデントとは
重要インシデントとは、航空や鉄道、船舶などにおいて、重大な事故に繋がりかねない事態のことを指す。実際には事故に至らず、未然に防げたケースのことである。
「インシデント」の使い方・例文
・あのインシデントは、私の心に彼への疑念を植え付けた。・報告書によると、そのインシデントは職場に誰もいない時に起こったという。
・そのインシデントが起きた時、飛行機はすでに滑走路を走っていた。
・インシデントレポートは、大きな事故を未然に防ぐために役立っている。
・1つのインシデントだけで、自分の判断基準を定めないようにしている。
・来週、このインシデントに関する公式な調査が行われる。
・インシデントにより危機管理が働き、施設は安全に運営されている。
・事故を防ぐためには、職場全体でインシデントを共有することが大切である。
・ユーザーが快適にシステムを利用するにはインシデント管理が必要だ。
・職場で起こるモラハラやパワハラも、従業員のメンタルトラブルに繋がるインシデントの一種である。
インシデント【incident】
インシデント
インシデントとは、英語で「出来事」「事変」などを意味する語である。特に情報セキュリティの分野では、コンピュータやネットワークのセキュリティを脅かす事象の意味で用いられる。
情報セキュリティでは、主に、情報セキュリティが脅かされ重大事故につながるおそれがあった事例をインシデントと呼ぶ。重大事故に至った場合を含むこともある。発生要因が偶発的であったか仕組まれた意図的なものかは問われない。
「セキュリティインシデント」や「コンピュータセキュリティインシデント」などとも呼ばれるが、単に「インシデント」と呼ばれることも多い。
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンターは、情報セキュリティ上のインシデントの例として、不正アクセス、不正中継、システムへの侵入、データの改ざん、サービス妨害行為(DoS)などを挙げている。
参照リンク
インシデントとは - (一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター インターネット用語1分解説)
セキュリティ: | 暗号の2010年問題 悪性コード エクスプロイトコード インシデント CSIRT ハイテク犯罪 パッカー |
インシデント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/25 09:38 UTC 版)
インシデント (英: incident) は、事故(アクシデント)などの危難が発生するおそれのある事態を言う。
- ^ NIST. “SP 800-61 コンピュータセキュリティインシデント対応ガイド(日本語訳)p 2-1 (pdf)”. IPA. 2018年9月12日閲覧。
- ^ ITIL Incident Management - The ITIL Open Guide
- 1 インシデントとは
- 2 インシデントの概要
- 3 脚注
インシデント
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「スカイ・クロラシリーズ」の記事における「インシデント」の解説
スカイ・クロラ イノセン・テイセスに登場。双発双胴で牽引式の戦闘機。
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インシデント
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「アフリカンエクスプレス航空」の記事における「インシデント」の解説
2020年5月4日、同社のEMB120が着陸直前で墜落。6人死亡。
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インシデント
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「ストレーザ - モッタローネ・ロープウェイ落下事故」の記事における「インシデント」の解説
ストレーザ - モッタローネ・ロープウェイは、固定ケーブルからキャビンが吊り下げられ、キャビンに永久的に取り付けられた別個の牽引ケーブルによって往復する形のロープウェイである。ストレーザ - モッタローネ線には、2つのセクションがあり、それぞれのセクションに2台のキャビンがあり、乗客は2つのセクションの中間点で乗り換える。 事故は、アルピーノ中央駅からモッタローネ山の頂上に向かう路線の上部をキャビンが上昇しているときに発生した。牽引ケーブルが断線してキャビンが傾き、パイロンにぶつかって約20メートル落下し、その後山の急な斜面を転がった。最終的に、キャビンは木に衝突して停止した。ハイカーは、クラッシュの直前に大きなヒスノイズが聞こえたと報告した。これは、ケーブルラインの少なくとも1つが断線したことが原因であると考えられている。死亡した人の内何人かは、キャビンが転倒したときにキャビンから投げ出された。テレビの画像には、パイロンからぶら下がっている折れた細い牽引ケーブルが映っている。自動ブレーキシステムは日常的に誤作動がある影響から担当者が意図的に機能を停止させていたことが明らかになっている。 COVID-19対策のため、ロープウェイは4月22日土曜日までしばらく運転されていなかったと報道されている。スイス・ロープウェイ協会会長のベルノ・ストッフェルは、スイスのテレビ局に対して、スイスとイタリアの両方でロープウェイの安全規制が同一であること、スイスのロープウェイの普及、および建設とメンテナンスの専門知識について説明した、 1970年に建設されたロープウェイは、当初47人の収容力を想定して設計されていたが、COVID-19対策によりキャビン容量が減少した。
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インシデント
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「エア・カナダ759便ニアミス事故」の記事における「インシデント」の解説
現地時間23時46分、エア・カナダ759便はサンフランシスコ国際空港滑走路28Rへの着陸を許可された。左に隣接する滑走路28Lは午後10時より閉鎖されており、滑走路内の灯火類は滑走路東端にある"X"字の灯火以外全て消灯されていた。759便は機長の操縦で進入を行っていたが、機長・副操縦士ともに進入すべき28Rを28Lと、右に隣接するC誘導路を28Rと誤認してC誘導路へ進入を継続した。後の調査では、滑走路28RとC誘導路の灯火は通常通り異なる色で点灯しており、ATISの情報も28Lの閉鎖及び同滑走路の灯火消灯を通知していた。運輸局の調査結果によると、この時759便は天候が良好であったため計器進入ではなく視認進入を行っていた。 この頃、C誘導路には先頭から順にユナイテッド航空1便・フィリピン航空115便・ユナイテッド航空863便・同1118便が離陸待ちで並んでいた。午後11時55分46秒、759便が滑走路より約0.7マイル (1.1km) 地点へ接近した時に同機の乗員は離陸待機中の便の航行灯を認め、管制官に28Rへの着陸進入を継続して良いか尋ねた。759便が滑走路より約0.3マイル (0.48km) 地点へ接近した同56秒に管制官は「28Rには誰もいません。」と応答し、759便は進入を継続した。事故後のインタビューでは、759便乗員は当時の状況について「C誘導路の航空機を目にしたことは思い出せませんでしたが、何かが正しく見えませんでした。」と語っている。759便が誘導路へ進入していることに気が付いたフィリピン航空115便の乗員は着陸灯を点灯し759便に警告を行った。離陸待ち先頭のユナイテッド航空1便の乗員も異常に気が付き、午後11時56分01秒に管制官へ「あの男(759便)はどこへ行くんだ?彼は誘導路に来ているぞ。」と報告した。同10秒、管制官は759便に着陸復行を指示し、759便の復唱後に「あなたはチャーリー(C誘導路)に進入していたようだ。」と報告した。また、759便乗員は異常を感じていたことから、着陸復行指示より前から降下を中止し復行を開始していた。 その後、ユナイテッド航空1便の乗員は管制官に「エア・カナダは直接私たちの上空を飛んだ。」と報告し、管制官は「えぇ、私たちはそれを見ました。」と返答した。759便は高度81フィート (25m) まで降下し、離陸機まであと29フィート (8.8m) の位置まで接近したところで着陸復行指示を受けた。フライトデータレコーダーの記録によると、759便が高度85フィート (26m) まで降下した時にスラストレバーが押し込まれ、その2.5秒後に最低高度の59フィート (18m) に達した後に上昇に転じた。事故に関与していないパイロットによると、仮に759便が着陸復行を行うのがあと5秒遅ければ3番目の離陸機(ユナイテッド航空863便)に衝突していた可能性が高い。また、759便の機体底部とフィリピン航空115便の尾翼の間隔は僅か14フィート (4.3m) 程度であった。 サンフランシスコ国際空港は、滑走路と誘導路の機が衝突する可能性がある場合に警告を発する機能を持つ空港地上監視機能(英語版) (ASSC) システムを導入していた。しかしながら、事故当時はASSCのディスプレイから759便の機影が午後11時55分52秒から同56分04秒までの12秒間、759便乗員が28Rへの進入継続を管制官に尋ねた直後からユナイテッド航空1便の乗員が759便の誘導路進入を指摘するまでの間消失していた。これは759便が28Rへの進入経路から大幅に逸脱していたためである。 759便は復行後再度空港へ進入して問題なく着陸し、離陸機4便も通常通り各々の目的地へ向けて離陸していった。また、サンフランシスコ国際空港では本来管制官2人がそれぞれグランド管制とタワー管制に分かれているはずであったが、事故当時は管制官1人でグランド管制とタワー管制を兼任していた。
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インシデント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 22:31 UTC 版)
「プラット・アンド・ホイットニー PW4000」の記事における「インシデント」の解説
2016年5月27日、東京羽田発ソウル行き大韓航空2708便を運航していた777-300型機(HL7534)は離陸滑走時に左エンジン(PW4098)から出火。運輸安全委員会(JTSB)の調査では、左エンジンの第1段高圧タービンディスクが破断し、エンジンケースを貫通した衝撃で燃料滑油熱交換器に亀裂が発生。亀裂から燃料が漏れ、滑油に引火したとの見方を示した。詳細は「大韓航空2708便エンジン火災事故」を参照 2018年2月13日、サンフランシスコ発ホノルル行きユナイテッド航空1175便を運航していた777-200型機(N773UA)は、着陸の約45分前に右エンジン(PW4077)ファンブレードの破損により、インレットとカウルの大部分がエンジンから分離した。飛び出した破片によって胴体に軽度の損傷があった。米国国家運輸安全委員会(NTSB)の最終報告書では、主な原因はP&Wのファンブレード検査の不備と失敗であり、その結果、ひび割れたブレードが誤ってサービスに復帰したと指摘している。 2020年12月4日、沖縄那覇発羽田行き日本航空904便(ボーイング777-200型機、登録番号JA8978(元・日本エアシステム)、乗客178名、乗員11名)を運航していたが、沖縄を出発する際に左エンジン(PW4084)が故障し、大きな音とともにアクセスドアが引き裂かれたため、乗員は当該エンジンを停止して上昇を中止し、緊急事態を宣言の上、引き返し、出発から約40分後に沖縄に戻った。機体は滑走路上で停止し、その後エプロンまで牽引され、そのあいだ滑走路が一時閉鎖された。国土交通省運輸安全委員会の発表で左エンジン損傷について、破損した2枚のファンブレードのうち、1枚に疲労破壊の特徴である模様がみられたことを明らかにし、今後詳細な調査を行う予定であるとした。 2021年2月20日、デンバー発ホノルル行きのユナイテッド航空328便を運航していた777-200型機(N772UA)は、離陸直後に右エンジン(PW4077)ファンブレードの故障に見舞われた。飛び出した破片によって胴体に軽度の損傷があった。複数の航空専門サイトでは、3年前のUAL1175便の事故との類似性を指摘している。これを受けて日本の国土交通省航空局(JCAB)は、2月21日に追加対策の必要性の有無を検討する間、全日本空輸、日本航空へ同系統エンジンの搭載する777に運航停止を命じた。日本ではPW4000-112系統を搭載する機体がANAは777-200、777-200ER、777-300の19機が該当し、PW4074/4084/4090を搭載、JALは777-200,777-300の13機(うち6機の-200は2004年にJALが継承した元・日本エアシステム機材)が該当し、JAL自社発注機材の-200はPW4077、-300はPW4090、元JASの-200はPW4074をそれぞれ搭載している。なお同じ777でもゼネラルエレクトリック製エンジン搭載の777-300ER型機の政府専用機、ANA、JALやJALの777-200ERは運航停止適用外になる。また、米国連邦航空局(FAA)は2月21日(日本時間2月22日)PW4000-112系統エンジンを搭載したボーイング777の全機に、徹底した検査のための運航停止を命じた。影響を受けたのは、運航中のボーイング777型機69機、保管中のボーイング777型機59機で該当機を運用保有しているのは米国、日本、韓国の航空会社である。前回の海上での事故と比較して、今回の事故は人口の多い陸上での発生ということもあり、多くの地上監視員が出動したほか、落下したエンジン残骸の確認や回収も大幅に行われた。NTSBは右エンジンの空気取り入れ口とエンジン外装が脱落し、2枚のファンブレードが折れていてこのうち1枚は根元付近から折れており、残りのファンブレードにも先端に損傷がみられ原因特定のため調査継続すると発表した。また、その後の発表で破断ブレードの検査状況を確認したところ最終検査から2,979フライトサイクル経過していたことが判明し、熱音響画像(TAI)検査を2014年と2016年に実施しており、2018年の同社事故後にも再検査していたことが確認されている。尚、日本国内の当該機については飛行禁止措置に伴い回送も出来ない状態のまま、国内各地に留置されていたが、2021年12月、JCABにより整備上の条件を満たした機材については、「売却のための回送運航」に限定して飛行が許可された為、各社順次回送及び退役していた。詳細は「ユナイテッド航空328便エンジン事故」を参照 2022年3月、FAAが耐空性改善通報(AD)を11日付けで更新し、18日JCABは再発防止策としてエンジンの逆推力装置内に破片シールドの取り付け、ファンブレード故障発生時に耐えられるエンジン・インレットの改修、エンジン内にあるファンブレードの非破壊検査の強化など指定の改修、整備を施すことを条件に4月15日以降の商業運航再開を認める方針と発表。 ユナイテッド328便事故を受けた運航停止状況 (2022年3月現在)航空会社777型式エンジン型式機数合計備考ユナイテッド航空 777-200 PW4077 19 52 エンジンメーカー相違により他777-300ER、旧コンチネンタル航空777-200ER運用中ワクチン普及による需要回復で22年から復帰見込み 777-200ER PW4090 33 全日本空輸 777-200 PW4084 2 15 エンジンメーカー相違により他777-300ER運用中(JCAB運航停止指示により回送不可21年12月以降限定解除により回送可)経年機は順次退役中2022年6月23日より順次運航再開し、同年10月までに全機運航再開予定 777-200ER PW4074 5 PW4090 3 777-300 5 日本航空 777-200 PW4074(元JAS機材) 3 9 エンジンメーカー相違により他777-200ER/300ER運用中PWエンジン機について21年3月期末に退役済(JCAB運航停止指示により回送不可21年12月以降限定解除により順次売却回送中) PW4077(JAL自社発注機材) 2 777-300 PW4090 4 大韓航空 777-200ER PW4090 12 16 エンジンメーカー相違により他777-300ER運用中 777-300 PW4098 4 アシアナ航空 777-200ER PW4090 9 ジンエアー 777-200ER PW4090 4 大韓航空中古リース機 2021年2月20日、6T5504/LGT5504便として運航していたロングテール航空の貨物改修機ボーイング747-412BCF(登録番号VQ-BWT、元シンガポール航空9V-SMI)は、マーストリヒト・アーヘン空港からニューヨーク・ジョン・F・ケネディ国際空港に向かう途中で離陸した直後、ミールセンの村の上空でエンジントラブルに見舞われた。タービンブレードの落下により、地上にいた2名が軽傷を負った。飛行機はベルギーのリエージュ空港に無事着陸することができた。該当機はPW4000エンジンの派生型であるPW4056エンジンを搭載していたがPW4000-112系統とは違いPW4000-94系統のためオランダ当局による調査が行われている。
※この「インシデント」の解説は、「プラット・アンド・ホイットニー PW4000」の解説の一部です。
「インシデント」を含む「プラット・アンド・ホイットニー PW4000」の記事については、「プラット・アンド・ホイットニー PW4000」の概要を参照ください。
インシデント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 14:42 UTC 版)
2009年9月に個人所有の軽飛行機が管制官の許可を受けないまま滑走路に進入した上、そのまま離陸するというインシデントがあったことが判明した。パイロットが許可を受けたと勘違いしたことが原因であると報道されている。国土交通省は問題の飛行機のパイロットを厳重注意としたが、「事故の危険性が少なかった」との理由で、翌2010年7月に新聞報道されるまで公表していなかった。
※この「インシデント」の解説は、「神戸空港」の解説の一部です。
「インシデント」を含む「神戸空港」の記事については、「神戸空港」の概要を参照ください。
インシデント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 15:12 UTC 版)
「ロッテワールドタワー」の記事における「インシデント」の解説
基礎設計は英アルップ社、基礎の上にコンクリートと鉄骨を組み上げる建物設計は米KPFとレラ社が担った。風速80メートルの強風に耐えるための風洞設計はカナダのRWDI社、そして合計2万個のガラス壁を取り付ける外壁を日本のリクシルと米CDCが担当している。韓国の建設会社はコンクリートと鉄筋を組み上げた。 ロッテワールドタワーでは建設時から度々インシデントが発生しており、三豊百貨店崩壊事故やセウォル号沈没事故の例もあって安全性に対して強い懸念が持たれている。 また、2014年以降ソウル中心街で突如地面が陥没するシンクホールという現象が多発しており、ロッテワールドタワーの建設工事との因果関係が疑われている。 これらを受けて、2015年3月31日に市民団体が建設中止を訴えるデモを開催しており、2015年8月10日には施工者のロッテ建設が現場を適切に管理していないとしてソウル地検から起訴される事態となっている。 主なインシデント 2012年10月25日にビル中央のコンクリートコア部分に複数の亀裂が確認され、2013年2月にマスコミに報道される事態となった。 2013年6月25日、建設中タワーの足場とコンクリート型枠が落下。型枠にて作業中の従業員1名が転落死。5名が破片に当たるなどして負傷した。 2013年10月1日、午前9時25分ごろ、11階の工事現場から長さ2mの鉄パイプが落下。約50m下にあるソウルメトロ蚕室駅出口天井に当たり、天井が破損する事故が発生した。負傷者なし。 2014年2月16日、午前0時02分ごろ、工事現場46階のコンテナボックスから出火。25分後に鎮火。人命被害はなし。 2014年11月2日、53人乗りエレベーターが停止し客が閉じ込められる。 2014年12月16日、ショッピングモール8階コンサートホール内に設置された足場から作業員が転落し死亡 ソウル市が水族館と映画館の営業停止命令 工事も中断。 2015年2月28日、第2ロッテワールドの工事現場から落石、自動車の後部ガラスを貫通。 2015年6月8日、第2ロッテワールド地下2階ロッテマートから出火。上層にある映画館の客70名余りが避難。。
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インシデント
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「スカイトレイン (MIA)」の記事における「インシデント」の解説
2015年12月22日に、スカイトレインが脱線し、一時的に運行休止となった。 車両のうち1両がコンコースの屋根に激突しており、他の車両は脱線していた。 この事件は、当システムがメンテナンスを受けていたときに発生している。 そのため、列車は保守作業員1名を除いて空車であった。 その後、車両が撤去され、格納庫で原因調査されている。 同年12月26日に、スカイトレインが再開業された。 脱線した原因については、2015年現在、調査中である。
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インシデント
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「タカ航空110便緊急着陸事故」の記事における「インシデント」の解説
当日の飛行は通常通り進み、ベリーズシティのフィリップス・S・W・ゴールドソン国際空港を離陸し、ルイジアナ海岸に向け、メキシコ湾上を飛行していた。NTSB(米国国家運輸安全委員会)の調査によると、高度11,000mから降下しながら、ニューオーリンズ・モアサン・フィールド(ルイ・アームストロング・ニューオーリンズ国際空港の通称)への差し迫った到着の準備をしている最中に、機長と副操縦士は、機上気象レーダーに緑色と黄色の領域として描かれた飛行経路上の軽度から中程度の降水域と、予定の飛行経路の両側にある、豪雨を示す「いくつかの赤いセル」に気付いた。 航空機は高度9,100mで雲中に入った。操縦士は「連続点火システム」を選択し、降雨と着氷の影響からターボファンエンジンを保護するために着氷防止を作動させた。どちらもフレームアウトを引き起こす余地があり、その場合エンジンは全ての推力を失ってしまう。レーダーに示された2か所の激しい降雨エリア間のルートを飛行していたにもかかわらず、110便は豪雨、雹、乱気流に見舞われた。 高度5,000mを通過すると両エンジンは停止し、推力と電力を失った滑空状態となった。航空機が降下し高度3,200mを通過すると、電力を回復させる補助動力装置(APU)が始動された。一方、操縦士は飛行機の降下によって起きる気流を利用する「ウインドミルスタート」によるエンジン始動を試みたがうまくいかず、次にAPUからの動力が供給されているエンジンスターターの使用でエンジンは始動できた。しかし、どちらのエンジンも、十分な推進力を出すにははるかに及ばず、通常の速度まで加速しなかった。燃焼加速を試みたが、エンジンがオーバーヒートしたため、壊滅的な故障を避けるためにエンジンを停止した。その状態で操縦士は機体をニューオーリンズの東部、ミシューにある川に着水させることを試みることにしたが、偶然にもその川の横にアメリカ航空宇宙局のミシュー組立施設(英語版)の敷地内にある草地の堤防を発見し、軌道を修正して安全に着陸・停止させた。事故機は重量により降着装置が沈むことが懸念されたため、事故調査のために移動させることとなった。解体して陸路で運搬、船での輸送などが検討されたが、最終的には故障したエンジンを交換、燃料を最小限にして滑走距離を縮小し、6月6日にテストパイロットがミシュー組立施設内のサターン・ブールバード通りから離陸させた。
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インシデント
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「ゼネラル・エレクトリック TF34/CF34」の記事における「インシデント」の解説
2007年1月25日、デンバー国際空港発フェニックス・スカイハーバー国際空港行のアメリカウエスト・エクスプレス(英語版)2985便(CRJ-200LR、N17337)が飛行中、第1エンジンのファンディスクが損傷し、エンジンが破裂した。機体は、左エンジン、胴体、尾部に大きな損傷を負った。パイロットは緊急事態を宣言し、17時30分にデンバー国際空港へ緊急着陸した。
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「ポイント・ルプロー原子力発電所」の記事における「インシデント」の解説
1990年に運転補助員のダニエル・ジョージ・マストンが減速系から抽出した重水サンプル(水素の放射性同位体であるトリチウムで汚染されている)をカフェテリアのドリンクディスペンサーに混入するという事件が起きた。8人の作業員が汚染された水を飲み、うち1人は高温に晒される作業に交番勤務であたっており他の作業員よりも休憩と給水の頻度が高かったことから大量の汚染水を飲んでしまっていた。この事件は、この作業員が提出した尿検査サンプルから異様に高いレベルのトリチウムが検出されたことで発覚した。混入された重水の量は毒性が現れるレベルではなかったものの、作業員らは混入されたトリチウムから被曝し、水中の活性化学種を摂取することになった。これはマストンの悪ふざけであると考えられているが、影響を受けた作業員はその後も長らく毎日尿サンプルを提出し続けるはめになった。
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インシデント
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「国立病院機構小諸高原病院」の記事における「インシデント」の解説
2018年6月12日、患者5名の氏名、性別、生年月日、連絡先、病名、既往歴等の個人情報が記録されたUSBメモリを紛失した。
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インシデント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/11 09:28 UTC 版)
空港開設以来、2回の死亡事故が発生している。 1950年7月31日 – 補給任務に就いていたカナダ空軍アブロ ランカスターAG-965が墜落し、乗員乗客9名全員が死亡した。 1991年10月30日 – CFB Trenton発の補給任務に就いていたC-130 "Boxtop 22"が墜落し、5名が死亡した。
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インシデント
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同研究所が購入した備品類のうち、本来なら現存するべき「使用中」や「保管中」と台帳に記載のある備品約1万5,000点が所在不明であることが、2014年(平成26年)に会計検査院の指摘により判明。不明の備品類には、パソコンや電子顕微鏡などが含まれる。また遊具型研究装置「ノボレオン」が、一度も使用されないまま廃棄されていた。会計検査院は同研究所に対し、備品の管理方法の改善などを求めた。 2018年2月に外部からの不正アクセスを端とし、2ヶ月に及ぶ外線遮断などの大規模なシステム停止に見舞われた。
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「インシデント」の例文・使い方・用例・文例
- 今日はインシデントプロセス法を使った研修を受けに行く。
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