インシデント
ちょっとした異変という程度で済んだがもしかすると大事に発展していたかもしれなかった出来事、あわや大惨事となっていた可能性もあった事態、一歩間違えていたら本格的にヤバかった状況、という意味合いで用いられる表現。際どさの程度が甚だしいインシデントは特に「重大インシデント」と表現される。
インシデント(incident)はもともと英語で「事件」「出来事」という意味で用いられる語である。英語でも「重大な事件に至る危険のあった小事件」というニュアンスでインシデント(incident)の語が用いられる。
インシデントの他にアクシデント (accident)なども事故・事件に関する語としてよく用いられる。アクシデントは「不慮の事故」「不意に発生する災難」といった意味の語であり、事故・災難・損害が(規模はどうであれ)実際に生じてしまった状況が念頭に置かれているといえる。インシデントは、アクシデントに至りかねなかった手前の段階とも言い得る。
「一歩間違っていたら大惨事になっていた」という状況を指す語としては「ヒヤリ・ハット」なども挙げられる。インシデントとヒヤリハットには共通する部分もあり、同義語のように使える場合も多いが、ヒヤリハットには人間の不注意・誤認・判断ミスといった過ちが事故の要因になる(可能性があった)という状況を指す意味で用いられる場合が多い。
インシデントという語は日本語においては航空・鉄道、医療、情報セキュリティの分野などで危機管理の用語としてよく用いられる。
いわゆる「社会セキュリティ」の分野では、社会における事業の中断や阻害が引き起こされる(恐れがある)緊急事態をインシデントと呼ぶことがある。自然災害も人為的・意図的な攻撃も、あらゆる種類の脅威がインシデントたり得る。
情報セキュリティの分野では、情報システムの運用や個人情報の管理に支障を来すような事態に陥りかねない状況をインシデント(セキュリティインシデント)と呼ぶことがある。典型的なセキュリティインシデントとしては、サイバー攻撃を受ける、ウェブサイトが改竄される、システムにセキュリティホールが見つかる、といった状況が挙げられる。
ITサービスマネジメントの分野においては、事業者が提供するITサービスがシステムの不具合や事故などにより中断または阻害され、サービスの質や利便性が損なわれる状況に至りかねない状況がインシデントと呼ばれる。この場合のインシデントは、利用者(ユーザー)にとってサービスが満足に利用できない状況全般が幅広く含まれる。インシデントを未然に防ぎ、あるいはインシデントに迅速に対応し、顧客満足度を高く維持するための管理運用を「インシデント管理」という。
インシデント
インシデントとは、英語で「出来事」「事変」などを意味する語である。特に情報セキュリティの分野では、コンピュータやネットワークのセキュリティを脅かす事象の意味で用いられる。
情報セキュリティでは、主に、情報セキュリティが脅かされ重大事故につながるおそれがあった事例をインシデントと呼ぶ。重大事故に至った場合を含むこともある。発生要因が偶発的であったか仕組まれた意図的なものかは問われない。
「セキュリティインシデント」や「コンピュータセキュリティインシデント」などとも呼ばれるが、単に「インシデント」と呼ばれることも多い。
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンターは、情報セキュリティ上のインシデントの例として、不正アクセス、不正中継、システムへの侵入、データの改ざん、サービス妨害行為(DoS)などを挙げている。
参照リンク
インシデントとは - (一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター インターネット用語1分解説)
セキュリティ: | 暗号の2010年問題 悪性コード エクスプロイトコード インシデント CSIRT ハイテク犯罪 パッカー |
インシデント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 03:19 UTC 版)
インシデント (英: incident) は、事故などの危難が発生するおそれのある事態を言う。
- ^ NIST. “SP 800-61 コンピュータセキュリティインシデント対応ガイド(日本語訳)p 2-1 (pdf)”. IPA. 2018年9月12日閲覧。
- ^ ITIL Incident Management - The ITIL Open Guide
- 1 インシデントとは
- 2 インシデントの概要
- 3 脚注
インシデント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 14:38 UTC 版)
スカイ・クロラ イノセン・テイセスに登場。双発双胴で牽引式の戦闘機。
※この「インシデント」の解説は、「スカイ・クロラシリーズ」の解説の一部です。» 「スカイ・クロラシリーズ」の概要を見る
インシデント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 14:38 UTC 版)
スカイ・クロラ イノセン・テイセスに登場。双発双胴で牽引式の戦闘機。
※この「インシデント」の解説は、「スカイ・クロラシリーズ」の解説の一部です。» 「スカイ・クロラシリーズ」の概要を見る
「インシデント」の例文・使い方・用例・文例
- 今日はインシデントプロセス法を使った研修を受けに行く。
- インシデントのページへのリンク