型枠とは? わかりやすく解説

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かた‐わく【型枠】

読み方:かたわく

所定の形にコンクリート打ち込むのに用いる、木材金属組んだ仮設


かたわく 型枠 mould

コンクリート打ち込み成形するために、せき板と支保工使った仮設枠組み。 せき板には合板鋼板パネルなどが使われている。「仮枠」ともいう。 #「支保工」を参照

型枠


型枠

パネルともいう。コンクリート構造物所定形状寸法作るために用い仮設構造物。型枠は一般にせき板をさん材で結んだ型板と型枠を所定位置固定する為の支柱間柱、針、貫材および繋材などより構成されている。

材料木材が最も多く用いられているが、鋼材用いた鋼製型枠多く用いられ最近では合板アルミ板なども用いられている。


型枠(かたわく)

 コンクリート打設する場合に、厚さ均一にするために、鉄筋を配設した上で必要な厚さ合わせた間隔置いて組むのこと。

 無筋コンクリート場合不要従来0.9×1.8m木枠に板を張ったものが使われ剥離材を塗布してコンクリート固化した後、はがして補修し数回繰り返し使用してきたが、最近ではアルミ板、スチール板、FRP板など永久型枠も使われるようになってきている。


型枠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/19 23:08 UTC 版)

型枠(かたわく、英語:Formwork)とは、液体状材料を固化させる際に、所定の形状になるように誘導する部材、枠組みのこと。コンクリート発泡スチロールなどの成形に用いられる。砂型成形の場合にも用いられる。

コンクリート型枠

型枠でコンクリート構造物を造る工法を型枠工法という。 建物などの設計に経済性と効率性を追求する場合、型枠の材質と転用性および取り扱いの簡易性が重要であるとされる。 また、施工性については取り外しが容易で、モルタルが漏れない構造としなければならない[1]

鋼製型枠

鋼・鋼板により構成された型枠。大きな平面や、平面でなくとも反復した形状等、枠の単価が高価であっても繰り返し使うことで他の型枠との価格差を相殺できるようなコストの面での選択や、反復して使えなくとも木製等の型枠では困難な形状、若しくは圧力が高く他の型枠では耐えられない形状等の強度やデザインの面での選択により採用される事が多い。変形が少なく、凝固した製品の寸法精度が高い為、デザインが規格化されたメーカーの建物や、工場生産のU字溝・擁壁・等の大量同形のコンクリート製既成品やプレキャスト製品の生産に多用される。工場生産の際にはコンクリートの品質を落とさずに早く固める為に、主に水蒸気を噴霧してコンクリートの凝固を促進させる事が多い、この際にも鋼製型枠の耐久性が貢献している。デメリットとしては、高価であること、重量がかさむこと、多くの場合再使用が念頭にあるため、清掃や防錆等のメンテナンスが必要となることが挙げられる。

木製型枠

合板型枠

コストパフォーマンスに優れており大規模、小規模にかかわらず多くの構造物の現場施工では、木製型枠が用いられる。木製型枠のほとんどは、厚手のベニヤ板(コンパネ)の片側表面にコンクリートの付着を防ぐよう平滑にする為の塗料が(黄色であることが多い)塗布された合板型枠である。使用の際はコンクリートの付着を更に防ぐために塗料塗布面に無色の剥離剤を塗布することが多い。軽量、ノコギリを用いて任意の大きさや形状に切断ができるメリットがあるが、大型構造物では膨らみによる変形が生じることや、型枠としてリユースリサイクルは極めて難しい(産業廃棄物としての処分料が嵩む)といったデメリットがある。

かつて日本国内では、型枠の多くは南洋材(特に熱帯雨林に生育するフタバガキ科樹木)を原料とした合板を使用したため、大量使用が森林資源の枯渇や破壊を招くことという批判があり鋼板、合板のメリットを折衷したアルミニウム合成樹脂で作られた再生率の高い型枠も開発された。また合板を使うにしてもFSC認証合板の使用や間伐材をそのまま捨て型枠(構造物内に出口の無い空洞等がある場合や人の入るスペースが無い場合に解体せず残置される型枠)として流用する事例も見られている。 なお、2000年代以降はスギなど国産針葉樹を用いた合板が主流となり[2]2020年代以降は南洋材を用いた合板の生産[3]および型枠への使用は稀有となっている。

丸太型枠

河川砂防治山工事で設置する構造物では、間伐材の丸太を組み上げて型枠とする場合がある。単純に丸太を積み上げると隙間ができるため、あらかじめパネル加工を行ったり、防水紙を張り隙間を埋めるなど様々な手法が採られる。丸太は再利用が不可能であるため、打設後は、脱型せずそのまま残存させるため残存型枠とも捨て型枠とも呼ばれる[4]

化粧型枠

鋼板や合板など素材で分類した型枠の種類ではなく、コンクリート表面に模様をつける目的で表面を加工した型枠のこと。景観生態系上の配慮からコンクリート表面に凹凸を付ける際に用いられる。素材は、ウレタンフォームなど可塑性のものや金型で加工された鋼板などで作られている。

出典

  1. ^ 型わく『新版 2級土木施工管理技士 受験用図解テキスト5 用語集』p40 土木施工管理技士テキスト編集委員会編 1987年
  2. ^ 地球環境保全の観点から”. 日本合板工業組合連合会. 2024年1月19日閲覧。
  3. ^ 南洋材丸太「輸入ゼロ」の未来 国内最大手が21年春廃業 国産材の活用広がる”. 日本経済新聞 (2020年12月18日). 2024年1月19日閲覧。
  4. ^ 木製残存型枠が林野庁長官賞を受賞(株式会社玉山製材所ホームページ)

関連項目


型枠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 11:58 UTC 版)

コンクリート工」の記事における「型枠」の解説

型枠(form)とは実際にコンクリート流し込む箱の役割をするものであり、せき板、ばた材、緊結材によって構成される。 せき板(sheathing)は直接コンクリート触れる板であり、現在は合板あるいは鋼板一般的に使用される合板および鋼板は、どちらも一長一短があるため、目的に応じてその種類、幅・長さ選んで使用される。ばた材と緊結材は型枠の変形を防ぐために使用されるもので、それぞれ右図のような役割を果たす

※この「型枠」の解説は、「コンクリート工」の解説の一部です。
「型枠」を含む「コンクリート工」の記事については、「コンクリート工」の概要を参照ください。

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