既往歴
「既往歴」とは、医者が現状の病気の診断をする際や治療法を選ぶ際などに手がかりとなる患者が過去にかかったことがある病気や怪我などの履歴・病歴のことを意味する表現。
既はすでに起きた事実、往は過ぎた時間を指し、既往は過去を意味する言葉で今現在は含まれない。歴は経てきた痕跡を指す言葉であり、既往歴は経験済みの病気を指している。健康診断の問診票には、いま現在罹患している病気や健康状態は既往歴に含まず現病歴に記載するのが正しい書き方だ。既往歴を英語にするとmedical historyとなる。
既往歴についてどこまでの健康状態や病気を含むべきかは、過去に一定期間の治療を必要とした病気のほか、薬の副作用や事故などを原因とする骨折なども既往歴に含まれる。一方で、一時的な治療で完治する風邪や軽度の下痢などの体調不良は含まないのが一般的だ。過去の全年齢に経験した病気を含むが、胎生期に起きた病気も既往歴となる。治癒した病気や怪我の程度は関係ないため、重度の病気や怪我のみ既往歴に含む訳ではなく、盲腸やもっと軽度な病気も含まれる。
また、既往症との違いはなく、こちらも今は完治した病気を示す。病院のほかに告知義務があるケースでは、既往歴による後遺症などが日常生活や業務に影響しない場合に記載されないことも多い。
既往歴の語を用った例文としては「患者に既往歴があるか確認し、現在起きている異常へ影響があるか確認する」「昏倒した高齢者には、心臓病や脳卒中の既往歴があった」などが挙げられる。
既往歴
既往歴とは、医学用語で、個々の患者がこれまでに経験した病歴や治療履歴を指す言葉である。これには、過去に罹患した疾患、受けた手術、アレルギー反応、持病、投薬歴などが含まれる。既往歴は、医師が新たな診断を行う際や治療計画を立てる際に重要な情報源となる。また、既往歴は、疾患の予防や健康管理にも役立つ情報である。例えば、遺伝性の疾患や特定の生活習慣病のリスクを評価する際には、家族の既往歴が参考にされることがある。
既往歴
きおう‐れき〔キワウ‐〕【既往歴】
既往歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/22 13:39 UTC 版)
患者の今まで生きてきた時系列における疾病の歴史である。既往歴によって、過去の疾患との関わりを特定することが出来るほか、慢性疾患における常用薬の影響も探ることが出来る
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既往歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 17:43 UTC 版)
これまでにかかったことがある病気、けが。手術歴や輸血歴、アレルギーの有無は特に大切である。
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