サイバー‐こうげき【サイバー攻撃】
サイバーテロ
【英】cyber-terrorism
サイバーテロとは、インターネットの通信機能を悪用して、情報技術関連のインフラを破壊し、テロに匹敵する甚大な被害を社会にもたらす犯罪行為のことである。
サイバーテロの具体的な手口としては、膨大な量のメールを送付する、大規模なデータ量の添付ファイルをつけたメールを送付する、ウェブサイトに侵入する(クラッキング)してデータを改竄する、ユーザーを偽のWebサイトへ誘導し(フィッシング)、悪意あるプログラム(マルウェア)をダウンロードさせる(ガンブラー攻撃)、トロイの木馬を利用して(バックドアを設置し)他のユーザーのPCを遠隔操作可能にし(ボット化)、それを多数用意して(ボットネット)、特定のWebサイトに一斉にアクセスすることで機能不能にする(DDoS)、などの方法がある。
情報技術が十分に普及・浸透している今日では、サイバーテロによって現実社会へも多大な支障が生じる。2009年7月には、韓国首相官邸(青瓦台)をはじめとする韓国の主要な銀行、ECサイトなどが一斉にDDoSを受けて麻痺状態に陥り、大混乱に陥っている。2010年11月には告発サイト「WikiLeaks」などもDDoSによるサイバーテロの被害に遭っている。
参照リンク
ハイテク対策 情報セキュリティ広場 - (警視庁)
ネットワーク攻撃: | SQLインジェクション SAMAS SAMSAM サイバーテロ サイバーマフィア サイバーインテリジェンス ゼロデイ攻撃 |
サイバーテロ
(サイバー攻撃 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/27 10:03 UTC 版)
サイバーテロ(英: cyber-terrorism)とは、ネットワークを対象に行われるテロリズムである。サイバー攻撃と呼ばれる場合もある。日本においては、犯罪の様態としては電子計算機損壊等業務妨害罪、および威力業務妨害罪(刑法犯罪)である。また民事損害賠償請求訴訟の訴因行為となる可能性がある。
注釈
- ^ ウェブサイトを閲覧できなくさせるには、膨大な数のアクセスを同時継続的に送り付けてウェブサイト側のサービス提供能力を飽和させるDoS攻撃がある。ウェブページの改竄は、SQLインジェクションなど手法を用いて既知のセキュリティホールを突き、ウェブサイト側のソフトウェアが全く予期していないメモリ領域を書き換えることによって、偽のページ情報を上書きするプログラムを読み込ませるなどで行われる。
出典
- ^ 『公益インフラにサイバー攻撃、複数都市で停電も』2008年1月21日付配信 ITmediaエンタープライズ
- ^ “中東の産業プラントを襲った 初の「殺人」マルウェア トリトンの恐るべき手口”. MITテクノロジーレビュー. 2019年5月30日閲覧。
- ^ a b 産経新聞2010年7月10日記事
- ^ “米、中国政府のハッカー2人を起訴 日本含む12か国でサイバー攻撃”. AFP (2018年12月20日). 2018年12月20日閲覧。
- ^ 【ニュース特集】米国産牛肉輸入問題 朝鮮日報
- ^ 米国産牛肉:警察庁などのサイトにハッキング相次ぐ
- ^ "猫ハッカー"が政党サイトをハッキング - 韓国
- ^ ロシア外交官35人追放 オバマ氏、大統領選干渉に対抗 日本経済新聞(2016年12月30日)2017年5月23日閲覧
- ^ Ukraine power cut 'was cyber-attack'BBC
- ^ “浄水システムに不正侵入、苛性ソーダ濃度100倍に設定 米フロリダ州”. CNN (2020年2月9日). 2021年2月11日閲覧。
- ^ Suderman, Alan (2021年5月8日). “Major US pipeline halts operations after ransomware attack”. AP News. 2021年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月8日閲覧。
- ^ “Top US pipeline operator shuts major fuel line after cyber attack”. The Jerusalem Post (2021年5月8日). 2021年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月8日閲覧。
サイバー攻撃(2007年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 23:38 UTC 版)
「Marxists Internet Archive」の記事における「サイバー攻撃(2007年)」の解説
政治的指向のある多くのインターネットサイトがそうであるように、MIAは、悪意ある外部からの攻撃に対する問題が負担としてのしかかっている。2006年11月からは、MIAはサーバのOSの誤設定による脆弱性を狙った深刻なDoS攻撃に幾度も直面した。2007年1月には、攻撃によりアーカイブの大部分は機能不全に陥り、ボランティアらにCPUの問題解決を託された。攻撃に参加したシステムの大部分が中国に設置、または中国の機関に属していることから、攻撃が中国政府からの政治的意向や指揮によるものではないかとの憶測を呼んだ。攻撃の深刻さが他のホスティングの問題にも影響したため、これにより、MIAの主要サーバと幾つかのミラーサーバは、2007年2月から3月にかけて数週間閉鎖されることとなった。後日、この問題は解決するところとなった。
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サイバー攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 01:53 UTC 版)
「アメリカ外交公電ウィキリークス流出事件」の記事における「サイバー攻撃」の解説
4chan利用者などインターネットの匿名サイト利用者が主体の「アノニマス」(Anonymous)と呼ばれるグループは8日、「我々はインターネットの自由戦士だ」「ウィキリークスに対抗する者は誰でもわれわれの攻撃対象になる」と宣言。ウィキリークスへの送金を停止したPayPalをはじめ、多くの企業や個人のウェブサイトが分散型Dos攻撃(DDoS攻撃)を受けサーバが停止するなどの被害を受けた。この一連の攻撃は「仕返し作戦」と名づけられている。 参加者は徐々に増え始め、若者やコンピュータエンジニアら約数千人が参加している。 8日、ビザ、マスターカード、PayPalの公式サイトが一時アクセス不能な状態に陥った。 他にも「血塗られた反米工作員」と非難したサラ・ペイリン元アラスカ州知事、アマゾンにウィキリークス排除を呼びかけたジョー・リーバーマン米上院議員の公式サイトも被害を受けた。 一方アマゾンへの攻撃は失敗したと報じられた。Anonymousは「オーケー、標的を変えた。(Anonymousは)アマゾンを攻撃するほど大きな組織じゃない」とメッセージを残している。 8日夜から9日未明にかけてスウェーデン検察庁のページもDDoS攻撃を受け数時間ダウンした。 一方7日、Anonymousのサイトが逆にDDoS攻撃を受けた。 9日、「コールドブラッド」を名乗る22歳のハッカーは「これはデータ戦争だ。俺たちはインターネットを誰にでも開かれた自由なものにしようとしているのだ」と発言。 10日、ビザとマスターカードのサイトを攻撃したとしてオランダの16歳の少年が逮捕された。
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サイバー攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:38 UTC 版)
詳細は「 サイバー攻撃 」を参照 サイバー攻撃は個人的データから電力系統までのあらゆるものを破壊する恐れがある。Foresight Institure (英語版)の共同創業者で元代表のクリスティーヌ・パターソン (英語: Christine Peterson )は、電力系統におけるサイバー攻撃が壊滅リスクとなり得るのを信じる。
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サイバー攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 21:14 UTC 版)
「2018年平昌オリンピック」の記事における「サイバー攻撃」の解説
オリンピック開催前後に6億回のサイバー攻撃があり、組織委員会内部のインターネットやWi-Fiのシステムがダウンするなどの影響が発生した。これらについて、調査が進められていたが、アメリカ合衆国司法省とイギリス政府は2020年10月にロシア連邦軍参謀本部情報総局によるものであると発表した。
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サイバー攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:47 UTC 版)
「サイバー戦争」および「中国サイバー軍」を参照 中国政府は人民解放軍がサイバー攻撃に関与していることを繰り返し否定しているが、複数のメディアにより以下の事件が報じられている(en:Chinese intelligence activity in other countriesも参照)。 2007年、ドイツ首相府、経済省、外務省、教育研究省へのサイバー攻撃。 2007年6月、アメリカ国防総省にあるロバート・ゲーツ国防長官のコンピュータシステムへの不正侵入が確認された。 2007年、イギリス外務省ら複数の政府機関へ不正侵入の可能性。 2013年、アメリカの情報セキュリティ会社であるマンディアントは人民解放軍の「61398部隊」がサイバー攻撃に関与しているという報告書を発表した。
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サイバー攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 05:26 UTC 版)
「2018年平昌オリンピックの開会式」の記事における「サイバー攻撃」の解説
開会式直前に組織委員会内部のインターネットやWi-Fiのシステムがワイパー「Olympic Destroyer」によってダウンし、開会式に使用する予定だったドローンが飛ばせないなど、進行にも影響した。これらについて、サイバー攻撃による影響として、調査が進められていたが、アメリカ合衆国司法省とイギリス政府は2020年10月にロシア連邦軍参謀本部情報総局によるものであると発表した。
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「サイバー攻撃」の例文・使い方・用例・文例
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