テロリズム
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テロリズム(英語: terrorism)とは、政治的な目的を達成するために暴力および暴力による脅迫を用いることを言う。「テロ」と略される[1]。
法令文
- ^ 「公衆等脅迫目的の犯罪行為のための資金等の提供等の処罰に関する法律[25]」第一条 この法律において「公衆等脅迫目的の犯罪行為」とは、公衆又は国若しくは地方公共団体若しくは外国政府等(外国の政府若しくは地方公共団体又は条約その他の国際約束により設立された国際機関をいう。)を脅迫する目的をもって行われる犯罪行為であって、次の各号のいずれかに該当するものをいう。
一 人を殺害し、若しくは凶器の使用その他人の身体に重大な危害を及ぼす方法によりその身体を傷害し、又は人を略取し、若しくは誘拐し、若しくは人質にする行為
二
- イ 航行中の航空機を墜落させ、転覆させ、若しくは覆没させ、又はその航行に危険を生じさせる行為
- ロ 航行中の船舶を沈没させ、若しくは転覆させ、又はその航行に危険を生じさせる行為
- ハ 暴行若しくは脅迫を用い、又はその他の方法により人を抵抗不能の状態に陥れて、航行中の航空機若しくは船舶を強取し、又はほしいままにその運航を支配する行為
- ニ 爆発物を爆発させ、放火し、又はその他の方法により、航空機若しくは船舶を破壊し、その他これに重大な損傷を与える行為
三 爆発物を爆発させ、放火し、又はその他次に掲げるものに重大な危害を及ぼす方法により、これを破壊し、その他これに重大な損傷を与える行為
- イ 電車、自動車その他の人若しくは物の運送に用いる車両であって、公用若しくは公衆の利用に供するもの又はその運行の用に供する施設
- ロ 道路、公園、駅その他の公衆の利用に供する施設
- ハ 電気若しくはガスを供給するための施設、水道施設若しくは下水道施設又は電気通信を行うための施設であって、公用又は公衆の利用に供するもの
- ニ 石油、可燃性天然ガス、石炭又は核燃料である物質若しくはその原料となる物質を生産し、精製その他の燃料とするための処理をし、輸送し、又は貯蔵するための施設
- ホ 建造物(イからニまでに該当するものを除く。)
- ^ 「警察庁組織令[26]」第39条 国際テロリズム対策課においては、次の事務をつかさどる。
1 外国人又はその活動の本拠が外国に在る日本人によるテロリズム(広く恐怖又は不安を抱かせることによりその目的を達成することを意図して行われる政治上その他の主義主張に基づく暴力主義的破壊活動をいう。) に関する警備情報の収集、整理その他これらの活動に関する警備情報に関すること。
- ^ 「自衛隊法[27]」第81条の2第1項 内閣総理大臣は、本邦内にある次に掲げる施設又は施設及び区域において、政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で多数の人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊する行為が行われるおそれがあり、かつ、その被害を防止するため特別の必要があると認める場合には、当該施設又は施設及び区域の警護のため部隊等の出動を命ずることができる。
一 自衛隊の施設
二 日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定第二条第一項の施設及び区域(同協定第二十五条の合同委員会において自衛隊の部隊等が警護を行うこととされたものに限る。)
- ^ 「特定秘密の保護に関する法律[28]」第12条2項 一 特定有害活動(公になっていない情報のうちその漏えいが我が国の安全保障に支障を与えるおそれがあるものを取得するための活動、核兵器、軍用の化学製剤若しくは細菌製剤若しくはこれらの散布のための装置若しくはこれらを運搬することができるロケット若しくは無人航空機又はこれらの開発、製造、使用若しくは貯蔵のために用いられるおそれが特に大きいと認められる物を輸出し、又は輸入するための活動その他の活動であって、外国の利益を図る目的で行われ、かつ、我が国及び国民の安全を著しく害し、又は害するおそれのあるものをいう。別表第三号において同じ。)及びテロリズム(政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう。同表第四号において同じ。)との関係に関する事項(評価対象者の家族(配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。以下この号において同じ。)、父母、子及び兄弟姉妹並びにこれらの者以外の配偶者の父母及び子をいう。以下この号において同じ。)及び同居人(家族を除く。)の氏名、生年月日、国籍(過去に有していた国籍を含む。)及び住所を含む。)
注釈
- ^ cf. 「警護出動」
- ^ 「テロ」という表現を含んでいないが、恐怖政治は印刷されている百科事典の記事で必ず言及される、古くからある、古典的なテロリズムのひとつであり、間違いなくテロリズムの一種である。
- ^ この中核概念については、テロ対策を考える会による『〈テロ対策〉入門 遍在する危機への対処法』(宮坂直史責任編集、亜紀書房、2006年7月、ISBN 978-4-7505-0608-1)19頁で述べられたものである。
- ^ これなども、意図的に一般市民を狙い殺害することで、韓国国民を恫喝することを目的している。これは、いわゆる「戦争」(軍隊 対 軍隊の戦闘)ではない。あきらかにテロリズム的に行っている。やっている側が、明らかに「戦争」をすることを目的としておらず、意図的に、計算づくで韓国国民を脅すこと行っており、それによって政治的な目的を達成できると冷徹に計算した上で行っている。
- ^ イスラエルの人権団体「ベツェレム」の調査では、2006年中のパレスチナとイスラエルの犠牲者数の比率は660対23。パトリック・オコナーによると、2000年以来の累計では39対10であった[要出典]。このような調査結果から、「イスラエルの武力行使は過剰で非人道的である」という批判がなされる[誰?]。
出典
- ^ 『テロ』 - コトバンク
- ^ a b c 『日本大百科全書』(ニッポニカ)【テロリズム】
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「テロ攻撃」の例文・使い方・用例・文例
- 米国の核廃棄物、テロ攻撃の標的になりうる。
- 国土安全保障省の主要業務は、米国内のテロ攻撃を未然に防ぎ、万一、発生した場合は、被害を最小限に食い止め、速やかな復旧を実施することにある。
- テロ攻撃の後、人々は狼狽しているように見える
- テロ攻撃を計画していると思われるナイジェリアに拠点を置く復活者のイスラム原理主義組織
- 彼は爆弾テロ攻撃の主要な設計者であると信じられている
- 「コラテラル・ダメージ」の公開は2001年秋の予定だったが,9月11日の米国でのテロ攻撃の後,延期された。
- シュワルツェネッガーは「僕はスクリーンの中ではヒーローかもしれない。でも,本当のヒーローは,勇敢に仕事をしている人達だ。9月11日のテロ攻撃の時のことを考えてみてほしい。大勢の消防士が命がけで,時には自分の命を落として,人々を救ったんだからね。」と言う。
- テロリズムについては,テロリストへ支援を与えることを拒絶し,テロ攻撃の脅威を減らすため,持続的,包括的な行動をとると結論づけた。
- 昨年9月11日のニューヨークとワシントンでのテロ攻撃後5か月半の間,アメリカのブッシュ大統領の支持率は80%を超えていた。
- 現在,テロ攻撃からほぼ1年になるが,低迷する株価と企業会計不祥事が,最近の調査におけるブッシュ大統領の支持率を70%未満に引き下げた。
- 2001年9月のテロ攻撃以来,ニューヨークを訪れる観光客は少なくなっている。
- イラクではテロ攻撃がいまだによく起きていて,イラクの情勢はまだ安定していない。
- 3月11日,マドリードでテロ攻撃があった。
- スペインで過去最悪のテロ攻撃だった。
- 新幹線の列車に大規模なテロ攻撃があった場合,何千人もの人々が巻き込まれるかもしれず,小泉首相の外交政策の賢明さが問われることになるだろう。
- テロ攻撃を避けるために,移譲は予定より2日早く行われた。
- 6月だけでも,約200人がテロ攻撃によって死亡した。
- 政府がテロ攻撃を防ぐための行動計画を作成した。
- パレード沿道の区域は,テロ攻撃に対して厳戒態勢だった。
- 米国の在外公館はテロ攻撃を防ぐため守りを固めているのである。
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