建設中止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/23 14:44 UTC 版)
「北海道道1086号増毛当別線」の記事における「建設中止」の解説
公共事業への批判や財政難の中で、増毛当別線は公共事業見直しの対象になった。北海道開発局事業審議委員会による審議を経て、2004年(平成16年)3月30日に国土交通省から建設中止が発表されている。 建設中止を決めた理由として、次の点が挙げられる。 完成までに300億円超の事業費を要することが予想され、その費用対効果が十分に得られないこと。 現在までの事業進捗率が3%にとどまっており、進捗状況によっては工事が長期化する恐れがあること。工事を再開しても全線開通は2020年代と見込まれている。その要因として、全線が地すべり地帯であるため対策が必要なこと、積雪によって冬季は工事が中断されること、工事用道路がないために一方向からしか建設できないことなど。 1.5車線にするなどコストを縮減した場合、建設目的の効果が現れないこと。 国道231号の整備が進み、深川留萌自動車道が建設され一部開通するなど、周辺ルートの利便性が向上したこと。 北海道建設部道路整備課監修の「北海道道路図」(2004年12月現在の版)からは増毛当別線が削除されており、実質廃止に近い状態である。今後、建設中止の決定が覆る可能性は無いといってよく、沿線自治体の要望も2002年度(平成14年度)以降は途絶えている。部分開通もしていないため、まさに幻の道道となった。道道増毛稲田線から、恵岱別大橋の4基の橋台と橋脚が見られる(2005年現在)。
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