都市・村・国家・ダンジョンなど
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 03:12 UTC 版)
「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の記事における「都市・村・国家・ダンジョンなど」の解説
天使界 天空にある天使たちの住む世界。最上階には世界樹があり、数多くの天使達が何世代もその生涯を掛けて各地から集めた感謝のオーラを捧げている。なお天使の階級は絶対的なもので、下級天使はどうやっても上位天使に逆らうことはできない。物語序盤、邪悪な閃光により壊滅的な被害を受ける。 ウォルロ村 主人公が守護天使として新たに配属された村で、大きな滝が特徴。どんな病気も治すという名水が有名。主人公はウォルロ村の守護天使として、この村で人間が感謝の気持ちを抱いたときに現れる星のオーラを集めることになる。天使たちは天使界に最上部に存在する世界樹へこの天使のオーラを捧げる使命を帯びている。長い時をかけて多くの天使たちが星のオーラを集めたことで、本編開始時点で世界樹は実をつける寸前にまで至っている。 主人公が集めた星のオーラで遂に世界樹は実を実らせる。言い伝え通り天の方舟が迎えにやってくるが直後謎の閃光が地上から放たれ、これが天使界を襲った。天の方舟は閃光の直撃を受けバラバラになって地上に落ちてしまい、主人公もまた吹き飛ばされて天使界からウォルロ村の滝壺に落ちてしまう。この際に翼と頭上の輪を失い、人間にも姿が見えるようになってしまう。 ウォルロ村の小さな宿屋を切り盛りしている娘、リッカが滝壺に落ちている主人公を発見し、自分の家に住まわせてくれた。 村長の息子であり、リッカの幼馴染であるニードはこれを面白く思わなかった。リッカへの好意と主人公に対する嫉妬から意地悪な態度をとるも、リッカにこれを叱られてしまい面食らう。 村長はいつまでも遊び呆けている息子ニードに腹を立てており、ニードもこれに反発していた。そこでニードは、つい最近の地震(邪悪な閃光の影響によるもの)でセントシュタイン地方と繋がる峠の道の調査に出かけるため主人公に助力を頼む。 魔物を退けながら峠の道へたどり着いた2人は、瓦礫の向こう側にセントシュタインの兵がいるのに気づき、彼らから近いうちにこの瓦礫を撤去する旨を伝えられる。この朗報を手柄として村長へ伝えるが、意味のないことだとして一蹴されてしまう。もはや回復しきっている主人公もこの村にとどまる理由はなく、セントシュタインへ抜けるため彼方へと続くと言われる古い遺跡を目指すことにするのだった。 キサゴナ遺跡 ウォルロ村とセントシュタイン城の間にある遺跡。六角形の部屋をつなぎ合わせた構成。かつては村と城をつないでいたが、遺跡は荒れ果てて危険な魔物が棲みついており、また現在では地上の峠の道で二つの地方は繋がっているため久しく誰も利用していない。 閃光によって生じた大地震で峠の道が土砂で遮断されているため主人公はこの遺跡を訪れるが同じく遺跡の中も崩壊しているため通り抜けられなくなっている。遺跡内部を探索する中で主人公はルイーダと出会う。彼女はウォルロにいるとされる宿屋王を求めてセントシュタインからやってきたらしいが、遺跡内で巨大な魔物ブルドーガに追われているところであった。これを退けた主人公はルイーダと共にウォルロへと再び戻る。 宿屋王とは実はリッカの父親のことであったが既に彼はこの世を去っていた。しかしルイーダはリッカが父親の才を受け継いでいることを見抜く。こじんまりしていながらも客への気配りを忘れない数々の工夫からリッカの類まれな宿屋としての才能を見出しリッカにセントシュタインの宿屋を任せたい旨を伝える。しかし、セントシュタイン城下町の大きな宿屋の経営を任されると言われても、自信がなく決心のつかないリッカ。主人公はこのとき遺跡内部で見かけた霊をリッカの家の外でも見かける。彼を家の外まで追いかけ話を聞いたところ、実は彼はリッカの父親であったことが判明する。彼の頼みを聞き、教えられた場所を掘り返した。中に埋まっていたのは宿屋王に与えられるトロフィーだった。主人公は頼み通りそのトロフィーをリッカのもとへと届ける。父親のトロフィーを目にし、リッカはセントシュタインへ行くことを決心する。すったもんだがあった間に峠の道がセントシュタインの兵達のおかげで開通したらしい。リッカとルイーダはセントシュタインへと発ち、主人公もまた村を後にした。 主人公は峠の道で天の方舟を見つけ、そこで妖精サンディと出会う。羽も輪もないのに自身を天使だと主張する主人公を訝しみながらも天使界へと向かうことにするが、天の方舟は何も反応しない。サンディはこれを翼と輪を喪っている主人公のせいだと考える。方舟に天使であると信じてもらうために街で星のオーラを集めてみようという提案のもと、彼もまたセントシュタインを目指すこととなる。 セントシュタイン ウォルロ村の近くにある王国。主人公が訪れる時点では謎の黒騎士の襲来という事件が起きており、黒騎士討伐のための人物を探している。主人公は黒騎士討伐への志願の話を通して王との謁見を得る。黒騎士はフィオーネ姫をセントシュタイン湖まで連れてくることを要求しており、王の命により姫の代わりに主人公が黒騎士討伐の命を受けて赴くことになる。 シュタイン湖 セントシュタインの北東にある湖。要求した姫でなく主人公が姿を現したことで黒騎士は激昂、戦闘となるが主人公はこれをなんとか退ける。そして冷静を取り戻した黒騎士からからの身の上を聴く。彼はルディアノ王国の黒薔薇の騎士レオコーンであり、ルディアノの姫メリアを求めているらしい。主人公はセントシュタインにいるのはメリア姫ではなくフィオーネ姫であることを伝える。フィオーネ姫がメリア姫に瓜二つであったことから起きた事件であった。レオコーンは主人公から伝えられた事実を受け止め、セントシュタインに以降危険を及ばさないことを伝え、メリア姫とルディアノを求めて去っていった。この旨をセントシュタイン王に伝えた主人公であるが、ルディアノという名を聞いたことがないと言う。そして黒騎士が本当にセントシュタインを襲わないという確証はないとして止めを刺さなかった主人公を責める。王との謁見後、主人公は秘密裏にフィオーネ姫に部屋へ招かれ、そこでルディアノという名前に聞き覚えがあることを伝える。彼女が言うには、昔乳母が歌ってくれた童歌の中に聞いた気がするとのこと。これを受け、主人公はかつて彼女の乳母がいるエラフィタ村を訪ねてセントシュタイン北西を目指す。 エラフィタ村 セントシュタインの北にある村。ご神木と呼ばれる美しい樹木が中心にそびえている。フィオーネ姫の乳母を務めたソナなる人物を訪ね、その童歌を聞いた。どうやらルディアノはエラフィタのさらに西に存在するようである。また驚くべきことに、この童歌はルディアノ王国を滅ぼさんとする魔物の討伐へ向かう黒騎士レオコーンを歌っていた。 そして、故郷を求めるレオコーンもまたこの村へとたどり着いた。主人公はレオコーンに童歌から得たヒントと童歌がレオコーンについて歌っていることを伝える。自身と故郷が童歌となっている事実に驚くレオコーンであったが、主人公と共に西を目指すことを決める。 ルディアノ エラフィタの西の滅びの森にある古城。かつては栄えた王国だったらしいが、現在ではその城跡が残るのみである。レオコーンと主人公は童歌に従い西へと向かい、ルディアノ王国城跡へとたどり着いた。既に滅び去っていた故郷を目の前にレオコーンは狼狽え、メリア姫を求めて玉座へと急いだ。追いかけた主人公も玉座の間へと辿り着くがもちろんメリア姫も誰もおらず、代わりにただ1人の女が座っているのみだった。彼女は300年前、ある者から命を受けてルディアノを滅亡させるため送り込まれた魔物、妖女イシュダルであった。主人公はこの魔物をなんとか退けた。 レオコーンはかつて、王国を守るため彼女を討伐せんとしたが敗北。妖女イシュダルはレオコーンに惚れ、彼を異空間に幽閉してしまった。長い時を異空間に閉じ込められ、その間に守るべき故郷もメリア姫も失っていたこと、自身も既に屍人となっていることを知ったレオコーンは絶望と無力感に打ちひしがれる。 しかし、そこへ既にこの世にはいないはずのメリア姫が現れた。困惑するレオコーンにあなたをずっと待っていたと伝え、ダンスに誘う。しばし2人踊ったのち、レオコーンの魂は昇天を始める。本当はメリア姫ではなくフィオーネ姫であることに気づいていたこと、しかし自身の心は幾分か救われたことをメリア姫(フィオーネ姫)へと伝え昇天した。故郷を守ることに失敗し、戻ったときには遠い昔に既に故郷と愛する人を喪ってしまっていた彼が最後に小さな安らぎを得られたことでこの一件は幕を閉じた。 配信クエストにてその滅亡の衝撃的な原因が明らかになる。栄えていた王国がどうして一夜で滅び、またセントシュタインでは何の痕跡すら伝わっていないのか。 300年前、セントシュタインとルディアノは友好な関係を築いていた。しかし、ガナン帝国が侵攻してくると、国の存続を危惧した当時のセントシュタイン王は秘密裏にいにしえの魔神と呼ばれる強大な力を持つ魔物を召喚、友好国であるルディアノを魔神に売る代わりにセントシュタインは魔神の保護を得る取引を行う。これを承ったいにしえの魔神はルディアノへ妖女イシュダルを送り込むが、結果イシュダルは仕事を果たさないままレオコーンと共に失踪してしまう。仕方なく魔神自らルディアノ王国を滅ぼしたが、その圧倒的な力に恐怖した同時のセントシュタイン王はいにしえの魔神を再び封印してしまった。そしてルディアノ王国のこともいにしえの魔神のことも、王国の歴史から抹消したのだった。 現代、真実を知ってしまったフィオーネ姫はいにしえの魔神の封印を秘密裏に解いた。多くの命の犠牲の上に成り立ったセントシュタインなど滅ぼし、代わりにルディアノを蘇らせてべきといにしえの魔神に持ちかける。しかし、かつて理不尽に封印されたいにしえの魔神は人間に憎悪を抱いており、人間全てを滅ぼすと返すのだった。 主人公が結局これを打ち倒すことになるのだが、その後フィオーネ姫に現セントシュタイン王は説教する。多くの犠牲の上に成り立った王国であることは否めない事実であり、黒い歴史であるが我々の命を犠牲に彼らが蘇って彼らは喜ぶのか?ということだそうだがなんとも固唾の下がらないものである。 ベクセリア セントシュタインの関所を抜けた先にある街。周りが城壁で囲まれており、市長の家は城になっている。 黒騎士騒動が解決したことにより通行止めとなっていた関所が通り抜けできるようになった。主人公は北にあるベクセリアという街にたどり着く。この街では大地震の日より疫病が流行しており、多くの人が命を奪われていた。 市長の娘エリザの夫であるルーフィンはこの疫病について研究しているらしく、彼を訪ねるがずいぶん気難しい人物。遂に彼は原因はベクセリア西にある封印の祠にあると突き止め、主人公に憎まれ口を叩きながらボディガードしてくれと頼んだ。主人公とともに疫病封印のため封印のほこらを目指す。 配信クエストにて、かつてはガナン帝国の前身であるガナン王国の城があった場所であると判明する。 封印のほこら ベクセリアの西にあるほこら。100年前病魔を封印した壷が奥にあり、地下には謎の墓がある。 大地震の影響で病魔パンデルムを封じ込めていた壺が破損したというのが今回の事件の原因であった。主人公の協力のもとルーフィンは病魔パンデルムの封印に成功する。 街は戻ると、疫病はぱたりと止んでおり、町は救われたのだった。しかし、これでこの一件は終わらなかった。彼の妻であるエリザだけは既に手遅れであり、自宅にて病魔によってすでに絶命していた。エリザを救えなかった無念に歳悩まれ研究室に閉じこもるルーフィン、市長の娘の死によって暗い町。星のオーラなど出るはずもなく、せっかく苦労して助けたのに何この暗いムードと悪態をつくサンディ。 エリザの葬式の日の夜、主人公は彼女の霊と出会う。彼女は塞ぎ込んでしまったルーフィンの身を案じており、彼を元気付けてほしいと頼まれる。エリザの助言のもとルーフィンを説得し、共に彼が救った多くの命を見て回るべく町中の家々を訪ねる。彼は自分が救った命、命を救うことの本当の意義を知り、エリザの死を受け入れ先へと進む決心をしたのであった。 ちなみにであるが配信クエストでは封印の祠地下にある墓に封じられている人物が明らかになる。 ガナン帝国の皇帝ガナサダイの父であり、かつてベクセリアに存在し、ガナン帝国の前身であるガナン王国の王ガンベクセンの墓である。自身の息子に謀殺され封印の祠地下に名前も記憶も奪われ封印されているのである。 セントシュタインとベクセリアの事件を解決した後、サンディとともに主人公は峠の道にある天の方舟へと戻ってきた。2つの町を救ったことで主人公を天使と認めたのか、天の方舟はようやく動き出した。これによって天使界へと戻ることができた主人公。オムイ長老にことの全てを話したところ、イザヤールが自分や他に地上に落ちてしまった天使たちを探して地上へと向かったことを伝えられる。世界樹に祈りを捧げれば翼と輪が戻るかもしれないという長老の助言のもと、主人公は世界樹に祈りを捧げる。 翼も輪も戻ることはなかったが代わりに主人公は不思議なお告げを聞く。「各地に散らばった女神の果実を集めてください。そのためにあなたに道を開きましょう」そう伝える声、アユルダーマ島に世界樹の力を宿した青い木が現れる。この導きに従って主人公は新たな大陸、アユルダーマ島へと降り立つ。 アユルダーマ島 ダーマ神殿とツォの浜がある島。 ダーマ神殿 転職を司る神殿。各地から転職や転生の悟りを求めて人が訪れる。主人公が初めて訪れる時点では大神官が不在で転職が不可能である。話を聞けば大神官は珍しい黄金の果実を持ったままダーマの塔へと向かったまま戻ってこないとのこと。果実を求める主人公はダーマの塔を目指す。 ダーマの塔 ダーマ神殿の東にそびえ立つ塔。かつては転職を行う場所だった。入り口の扉はある仕草(=おじぎ)をしないと開かない。大神官は最上階におり、皆を導くための力を求め女神の果実を口にする。しかし禍々しい力が彼を包む。自分が求めたのはこんな力ではないと言う言葉を発しながら魔物へと変貌してしまう大神官。主人公は正気を失った大神官を打ち倒すと彼は元の姿へともどり、女神の果実がその場に残っていた。大神官はダーマ神殿へと戻り、主人公は女神の果実を回収する。 ツォの浜 アユルダーマ島の南にある漁村。村人たちは大地震の日以降、オリガの祈りに応えて魚を与えてくれるぬしさまに頼りきり、自分たちでは漁を行わなくなってしまっている。このため船は出ておらず、別の大陸へと渡る手段がない。 当のオリガはぬしさまと自身の祈りに頼り切りっている浜の生活をよく思っておらず、もう祈りはやめたいと村長に申し出る。以上の旨を村長に伝えたところ、村長は見たこともない形相でオリガを連れて海辺の洞窟のプライベートビーチへ連れ去ってしまったと村長の息子トトより聞く。主人公とトトは2人を追いかけるため海辺の洞窟へと向かう。 海辺の洞窟 ツォの浜の西にある洞窟。奥地にはツォの浜の村長のプライベートビーチがある。2人を追ってプライベートビーチへたどり着いた主人公とトト。そこでは改めて祈りを辞めたい旨を伝えるオリガの姿があった。村長はそんなオリガに対し、「村での祈りはやめよう。」と切り出す。オリガが自身の意が通じたと喜ぶのも束の間、彼は続けた。「ここでたまに秘密に祈りを捧げればいい。そしてぬしさまに海からお宝を恵んでもらおう。」 「大地震の日の嵐以降、父親がいなくて寂しいだろう。わたしの娘になってここで祈りを捧げてくれ。そうすればお前も私もみんないい暮らしができるんだ。」と持ちかける。村長の欲深さに後退りするオルガ。 しかしそこへぬしさまが乱入、オリガを飲み込むと村長を襲い始めた。主人公がぬしさまを打ち倒すと、なんとオリガは無傷のままぬしさまの口の中から現れる。そしてぬしさまの正体が大地震の日に起きた大嵐で死亡した漁師オリガの父であったことが明らかになる。彼は海に落ちた女神の果実を偶然手に入れ、嵐の波に飲まれる直前に浜に残した一人娘のオリガのことを想ったのだった。父は欲深く堕落した浜の人間や村長を見限り、オリガに自分と一緒に来るよう提案した。自分ならずっと娘を守り、苦労もさせないと。しかしオリガは苦しくとも自分の力で浜で生活していく意志、そして父を愛していることを伝える。父は娘の逞しい姿に安心して成仏し、残った女神の果実を主人公は回収してこの件は解決する。ぬしさまの恩恵がなくなり、漁が再開した浜、このため船が再び出るようになった。主人公この船に乗り込み、新しい大陸を目指すのだった。 青い木 女神セレシアによって世界樹の力が宿った不思議な木。天の箱船を呼び寄せることができる。作中には2本登場し、それぞれダーマ神殿西とガナン帝国城南に立つ。なお、ガナン帝国のものは元々は枯れ木だった。 ふなつきば ツォの浜の東にあり、ツォの浜との間で定期便「かざみ丸」が運行されている。 カラコタ橋 それぞれの事情から他の土地で生きていけなくなった者達が集まってできた集落。流れ者たちの街なので街の外観は荒んでいて住民達の言葉も乱暴で汚いものであったり。しかし住民全員は何にも縛られず自由にのんびりと暮らしているためどこか不思議な爽やかさを感じさせる。何らかの理由で元の生活を失いここへやってきてずっとこの町を出ていくことを目標としていたが、まとまった金銭がようやくできていざ町を出ていく準備が整うとどこか寂しくてなかなか町を離れられないとある者はいう。彼の言葉はこの町の不思議な魅力を簡素に表しているのかもしれない。 ビタリ山 カラコタ橋の東にあるビタリ平原にそびえ立つ山。麓に有名な彫刻家が住んでいるという。その山頂には彫刻家が生涯を費やした大作(=石の町)がある。石の町に辿り着き、その姿を見たとき、主人公とサンディはこの巨大かつ精巧な作品にどこか見覚えを感じる。町だけでなく町に住んでいる人や犬までもが作られている。唯一建物の中まで作り上げられている家があり、中を調べると一匹のスライムがいる。スライムはこの町を彫った生前の彫刻家の知り合いだそうだが、彼が死んでから町を恐ろしい怪物が徘徊しているというのだ。主人公がこの怪物を退けたところ、ある男の幽霊が現れる。彼はこの町を作った彫刻家ラボオなる人物であった。この町は彼の生まれ故郷であるエラフィタ村を精巧に再現しているのである。サンディと主人公は黒騎士騒動の時訪れた村であることを思い出す。 エラフィタのソナばあさんと一緒にいた人物クロエばあさんはラボオの将来を誓い合った恋人であった。ラボオは彫刻家の修行のため5年で必ず戻るという約束のもとクロエを残してここビタリ山に篭っていた。しかし修行に没頭するあまり約束の5年はとうに過ぎ去り、長い時が流れた。十数年のときを経て彼がようやく気づき村へと戻ったとき、将来を誓ったクロエは既に別の男性と結婚していた。ラボオは夢を盲目に追いかけた結果の取り返しのつかない後悔に打ちひしがれ、以降故郷へ戻ることなく死ぬまでビタリ山に篭って彫刻を作り続けたのである。彼は自信最後かつ最高の作品として、戻らないと決めたがやはり心にあり続けた自身の故郷を、このビタリ山の山頂に彫ったのである。そして石の町が完成した彼は自身の死期を悟り、最後の贅沢として町で「食べたものの願いを何でも叶える」と言われる果実を購入したのだった。彼は果実を食べながらこの石の町の永久の保存を願った。このため石の番人が町を徘徊していたのだった。「君と一緒になれなくてもそばを離れるべきではなかった。愛する故郷を離れるべきではなかった」と、クロエとの約束を守れなかったという最大の後悔、そして愛する村を捨ててしまったことへの後悔を吐露し、彼は昇天する。その場に残った女神の果実を主人公は回収し山を下るのであった。 「愛する人を失い、故郷を捨てて山に篭り、愛する人と故郷を思い、そして故郷を作る」という矛盾だらけの心中、行動。人間の儚さ、複雑さが織りなす人間らしい美しくも救いのない物語である。サンディがこぼす「人間のすることってよくわからないね」というセリフも印象的である。 サンマロウ 大商人と花の街として知られる街。大商人は既に亡く、その遺産を相続した一人娘マキナがいる。主人公たちはより大きな世界へと踏み出すために船を求めてマキナを訪ねることになる。マキナを訪ねていたのは主人公だけではなかった。多くの人が貢物を持ってきて親しくなろうとしていた。当のマキナはどうかというと、もらったケーキを花瓶に刺して飾ろうとするなどこれまたかなりズレた感性の持ち主の様子。応接間に入ってきた主人公を一目見たマキナは主人公に何かを感じとり、「私を迎えにきたんでしょう。帰って」と意味不明な言葉を叫び部屋にこもってしまう。機嫌の悪い彼女を宥められるのは小さな時から面倒を見ていたカラクリ技師であると聞いた主人公はカラクリ技師を訪ね、彼と共にマキナの部屋へ向かう。しかし部屋は間抜けの殻、代わりに彼女を誘拐したという書き置きが残されていた。書き置きにはサンマロウ北の洞窟へ来いと書いてある。主人公はこの誘拐事件を解決すべくサンマロウ北の洞窟へと向かう。 サンマロウ北の洞窟 サンマロウの北にある洞窟。誘拐事件の犯人がアジトにしている。誘拐したマキナを丁重に扱って一緒に遊んだり、洞窟の危険な箇所を看板に不器用な丁寧語で示すなど、根は悪人ではないのかどこか憎めない2人組である。檻に閉じ込められていたマキナであったが、つまらないと言い残し、素手でいとも簡単に鉄格子を捻じ曲げるとそのまま抜け出して洞窟の奥へと遊びに行ってしまった。たどり着いた主人公は誘拐犯とともに彼女のいる牢屋に迎えに行ったが彼女がいない。誘拐犯らとともに洞窟のさらに深部へと捜索することになる。洞窟の最深部にて佇む彼女を見つけるが、そこは巨大な毒蜘蛛の魔物ズオーの巣であった。ズオーをユニークな人と褒め、「友達になろらましょう」とこれまたズレた発言を飛ばしているマキナをズオーは激しく攻撃し、吹き飛ばしてしまう。主人公はズオーを退治したが、マキナは地面に転がったまま動かない。遅れて到りついた誘拐犯たちは急いでマキナに駆け寄るが彼女は呼吸もしておらず、心臓も動いていない。マキナが死んだしまったと悲しむ誘拐犯。しかしなんとマキナは何事もなかったかのように起き上がった。誘拐犯は死んだはずのマキナが起き上がったことに恐れ慄き、彼女のことを化け物と叫び逃げてしまった。化け物という言葉が引っかかってしまったマキナ。本当は自分が人とうまくコミュニケーションを取れていないことに気づいていた。友達を作ろうとしてもやってくるのはお金やお返しを目当てに擦り寄ってくる者ばかり。鉄格子をいとも簡単に捻じ曲げてしまう腕力。自分はやはり化け物だと落ち込む彼女の元に、なんとマキナに瓜二つの幽霊が現れる。幽霊こそが本当のマキナであった。彼女は生前不治の病に侵されており、いつも部屋にひとりぼっちであった。彼女を不憫に想ったカラクリ技師は彼女に生写しの人形を与えた。マキナはこの人形にマウリヤという名前を与えて唯一の友達とした。ある日マキナの元へ食べたものの願いを叶えると言われる黄金の果実が届く。しかし自身が既に手遅れであると感じていたマキナは自分は食べず、果実をマウリヤに与える。これによりなんとマウリヤは命を得た。マウリヤと友達になれると喜んだ束の間、マキナの病状が突如悪化、彼女はそのまま死んでしまった。死の直前マキナはマウリヤに、「私の代わりにたくさん友達を作って」と残す。この言葉を受けてマウリヤはマキナを誰にも知られないように密かに丁寧に埋葬した。彼女の代わりとして生き、生前の彼女が果たせなかった「友達を作る」という夢を代わりに自分が果たすこと。これを使命として、マキナとしてこれから生きていくことを決意した。しかしもともと人形であるために、自然な人間として生きることは難しく、周囲と広がってしまう軋轢。自分の残した言葉に縛られて1人ぼっちになっていくマウリヤをマキナは見ていられなかった。マキナは自分が既に死んでしまったこと、マウリヤは自分にとって最高で唯一の友達であること、そしてマウリヤには人形に再び戻ってほしいことを伝える。人形であるために死が理解できないマウリヤはこれを受けてマキナが遠い場所へ旅に出たことと船を主人公に与える旨を書き残し、人形に戻った。これによって町民はマキナの死を知らないまま、帰ってこない彼女を待ち続けるのだった。裏庭の名前の無い墓に寄りかかるようにしてマウリヤは動かなくなっていた。マウリヤの隣に転がった女神の果実を主人公は回収し、船に乗って新たな大陸を目指す。 グビアナ 砂漠に覆われた大陸にある、ベリーダンスで有名な王国。船を得た主人公はこの砂漠の大陸に上陸し、グビアナ王国に到着する。ここで、主人公は先日女王のもとへ黄金の果実が献上されたことを町で耳にする。美しく傍若無人な女王ユリシスは主人公の言葉など意に介さず、果実は全てスライスし沐浴場の水に浮かべると伝え主人公を嘲笑い挑発するのだった。そんなとき、不器用な使用人の女ジーラが女王が寵愛していたペットのトカゲ、アノンを逃してしまった。主人公はこれを見つけ出し女王の元へ戻すがとくに状況は好転しない。とうとう沐浴場へと行ってしまう女王を追いかけるため、苦肉の策で屋上の噴水から男性禁制の沐浴場へと突入する。しかし時すでに遅く、女神の果実は既に薄くスライスされ水に浮かべられていた。女性のみの沐浴場にまで入ってきた主人公に呆れていた女王の傍でこっそりとアノンが女神の果実を一切れ食べてしまう。突如アノンは巨大なドラゴンへと変貌すると、女王を連れてグビアナ地下水道へと逃げ去ってしまう。主人公はユリシス女王を救うためグビアナ地下水道の中を進んでいくことになる。 グビアナ地下水道 グビアナ城の地下に広がる水路。かつてはここがグビアナの水路だったか、新しい水路が作られたため利用されていない。地下水道最深部にたどり着いた主人公。アノンはなんと言葉を話せるようになっていた。ユリシスは誰にも渡さないと激昂し襲いかかってくるが主人公はこれを退ける。倒されたアノンはユリシスの身を案じていることを吐露する。城の皆は傍若無人な女王を嫌っており城はユリシスにとって敵だらけであるとアノンは心配していた。しかしトカゲの自分には何もできないため黄金の果実を使って人間になりたいと願ったのだった。そこへジーラがやってくる。父親との関係に起因する女王の心の内の寂しさや悲しみを心配しており、皆を信じて打ち明けて欲しいこと、皆女王の力になりたい旨を伝え、アノンはこれを受けて安心する。主人公たちに感謝と謝罪の言葉を残してトカゲへと戻ったアノン。その横に残った女神の果実を主人公は回収する。今回の一件を受けて自身の在り方を考え直したユリシスは良き一国の王となるべく決意するのだった。 雨の島 グビアナのある島の南東にある、一年中雨が降っている島。中央には不思議な青い木がある(先述の青い木とは別物)。 配信クエストにてこの木は過去にサンドネラによって焼き払われた大木の幽霊であることが判明し、彼女の墓もここで発見される。ガナン帝国から追放されたサンドネラはこの島に大賢者たちによって埋葬された。ある配信クエストでサンディのために世界樹の若葉なるアイテムを手に入れるため訪れるが、この際「もう1人の私を頼みます」という意味深な言葉を聞く。また、この島にサンドネラが埋葬されてからグビアナ近辺では若い女が死ぬと妖精になるという噂がたっている。サンドネラが夫であるガナサダイからサンディと呼ばれていたこと、彼女が死に際に残した「私は生まれ変わる」という言葉など、サンドネラとサンディの関係を匂わせる証拠が多数見つかるがサンディは最後まで否定、結局真相は不明なままである。 オンゴリの崖 カルバドの西にある、大量の墓標が立ち並ぶ崖。本編中には特にイベントは無いが、配信クエストでは重要な地であることが判明する。オンゴリの崖はかつて流刑地であり、大量の墓標は罪人達が作り上げた墓である。 カルバドの集落 大草原の中央にあり、遊牧民族が狩りをしながら暮らしている小さな集落。遊牧民達は族長一家を除き、東北弁のような口調で喋る。族長の息子ナムジンはひどく臆病で魔物と戦うこともできず、集落の皆は心配していた。族長からその腕前を評価された主人公はナムジンの鍛錬を依頼される。主人公を避けるナムジンを追いかけ主人公は集落のはずれにある穴蔵に彼が入っていくを突き止める。彼を追って中へ入ると、ここはナムジンの既に亡き母親の墓だという。そして主人公はナムジンの本当の意図を彼から聞く。彼はわざと臆病なふりを演じているらしく、どうやら彼は最近集落にやってきたシャルマナを怪しんでいるのである。シャルマナはその美貌と魔物を打ち倒す強さで族長をはじめ集落の皆から信頼されきっていた。ナムジンが一足先に集落へと戻った後現れた彼の母の霊からカズチャ村にあるアバキ草が役に立つという助言を得る。これをナムジンに伝え、彼と共にカズチャ村へと赴くことになる。 カズチャ村 カルバドの集落の東にあった村。魔物の襲撃によって滅び、現在は封印されている。最深部にてアバキ草を見つけたナムジンと主人公。これをうまく使えばシャルマナの本当の姿が明らかになる。主人公に一言礼を言うと集落へと戻るナムジン。彼を追いかけて主人公もまた集落へと向かう。集落にたどり着いたとき、ナムジンは相棒であるマンドリルのポギーと協力してシャルマナの隙を作り、彼女にアバキ草を煎じて作った液体をかける。シャルマナは悍ましいその本当の姿を表し、ナムジンは集落の皆に今こそ戦う時だと主張するが集落の民は恐れ慄き、動転しているばかり。ナムジンは1人挑むが敗れてしまう。主人公がなんとかシャルマナを打ち倒したところ、魔力を喪ったシャルマナはどんどんと縮んでいき、その本当の正体を表した。なんと女神の果実で強大な力を手に入れ、草原を我が者にせんと考えたただのテンツクだったのである。非力な自分は集落の民や草原の強い魔物に怯えながら暮らしてきたので力を望み、そして暴走してしまったのだという。許しを乞うシャルマナにナムジンは慈悲を与え、一人ぼっちのシャルマナを案じ自身の友人ポギーを紹介した。シャルマナは感謝と謝罪の言葉を述べ、ポギーと2人草原へと去っていった。残った女神の果実を主人公は回収し、草原をあとにするのだった。 エルシオン学院 カルバドの集落と同じ大陸の北東にある、雪原の名門校。なお、立地の悪い雪原地帯にあるのは、初代学院長が「子供達が寒さにも負けない心と身体を持てるように」と願ってのことである(または金がなくいい土地に建てられなかった為とも)。主人公が訪れた時点では生徒に行方不明者が続出するという事件が起きており、探偵を雇っている。主人公の訪問を依頼した探偵の到着と勘違いされるがサンディの助言もあり、流れで探偵として事件解決を任されることになる。学院内で過ごしていく中で、生徒が突如マインドコントロールされて自ら地下校舎へと入っていく場面を目撃する。主人公は行方不明になっている生徒たちの真相を掴むために地下校舎へと進む。 エルシオン地下校舎 エルシオン学院に隠されている地下校舎。最深部の教室にたどり着いた主人公は驚愕の事実を目にする。態度の悪い生徒を席に金縛りで縛り付け、故エルシオン卿が夜な夜なスパルタ授業をしているのだった。主人公の姿を見たエルシオン卿は激昂、襲い掛かるが主人公はなんとかこれを退ける。敗れたエルシオン卿は冷静さを取り戻し、その心境を話し始めた。能力も未来もある若者がそれを無駄にしてしまうことの勿体無さを死後の世界から憂いていたのだった。そんなとき偶然黄金の果実を手に入れたところ、この感情が暴走し、このように歪んだ形で現れたのだった。酷いことをしてしまったことを詫び、生徒達を解放した。翌日、行方不明になっていた生徒全員が戻り事件が解決した。また本件の真相を学長に伝え、謝礼を貰う。女神の果実回収の目標を達成した主人公は学院をあとにした。エルシオン卿に攫われた素行不良だった生徒達はエルシオン卿の気持ちが幾分か伝わったのか、前向きに学院生活に臨んでいるようである。(たまにサボっているようだが) また、本件で依頼されていた本物の探偵は主人公によって事件が解決された後にやってきたらしく、偽物扱いをされてしまっている。 これにて女神の果実を全て集め終わった主人公は天の方舟で天使界を目指すが、その道中、意外な人物が立ちはだかることになる。 ナザム地方上空(天の方舟内でのイベント) 天使界を目指す主人公たちであったが、突如飛行中の天の方舟のドアが開きある人物が入ってくる。その人物はなんと師匠であるイザヤールだった。自分が天使界に届けるから女神の果実を渡すよう要求するイザヤールに主人公は違和感を感じながらも天使の掟のため逆らえず果実を明け渡す。果実を手に入れたイザヤールに「よくやった」と謎の声が届く。イザヤールは主人公を攻撃し打ち倒してしまった。天の方舟のドアを吹き飛ばすと闇竜バルボロスに乗るガナン帝国将軍ゲルニックと共に彼方へと飛び去ってしまった。意識を失った主人公は天の方舟から落下してしまう。 300年前にすでに滅亡したはずのガナン帝国が蘇ったのだ。 ナザム村 東ナザム地方にある村。過去にあったある事件のため、住人はよそ者に対して冷たい。主人公はナザム地方の草原に落下した。これを発見しナザム村へと運び介抱したのは、最近サンマロウからこの村に引っ越してきたティルという名の少年である。しかし、村は余所者である主人公に対して冷たい。夜になると主人公は村人たちの会合に呼ばれ、闇竜バルボロスの仲間ではないのかと問いただされる。どれだけ弁明しても少しも主人公を信用しようとしない村人たちにティルは嫌気がさし、村から飛び出してしまう。彼を追って泉へたどり着いた主人公はティルを落ち着かせる。ティルが村へと帰った後、カラコタ橋ですれ違った謎の女の霊が現れる。彼女はラテーナと名乗り、村の守護天使像の下に隠した首飾りを持ってきてほしいと頼まれる。頼まれた通り首飾りを彼女に渡すと、首飾りの力で彼女は主人公が天使であることを知る。そして彼女はナザム村に起きた悲劇について話し出した。 300年前のある日ガナン帝国の攻撃によってひどく傷ついた大天使エルギオスは自身が守護天使を努めるナザム村付近に落下する。これを見つけ村に連れて帰り介抱したのがラテーナであった。しかし翼の生えた男がナザム村にいるという情報を得た帝国は兵隊をナザム村へ送り込んだ。エルギオスはこれを退けたが帝国はさらなる大軍を引き連れて戻ってきた。自分がうまくやるから泉に隠れていてほしいとの村長の指示通り、エルギオスはラテーナと共に泉に身を潜めるが、やはり放っておけないとして村に戻ろうとするエルギオスに対し、エルギオスの行動を予期していたラテーナは彼が傷つくことを案じてからに睡眠薬を盛っていた。一方で村長は村の安全を優先するあまり、帝国と裏で取引をしていた。エルギオスを明け渡す代わりに村には手を出さないという取引である。薄れゆく意識の中でエルギオスは村長の手引きでやってきた帝国兵を目にし、村長の裏切りを知る。また、ラテーナが睡眠薬を盛ったこともこの裏切りの一環と勘違いしたまま意識を失う。こうしてエルギオスを得た帝国はなんとラテーナまで連れ去ろうとする。約束を無視する帝国に村長は抵抗するが殺害されてしまい、ラテーナもまた帝国兵の攻撃によって倒れる。(しかしこの時点でラテーナは一命を取り留めている)村も帝国により深刻な攻撃を受けた。エルギオスは愛する村に裏切られ、また愛するラテーナに裏切られたと勘違いしたまま以降300年以上も帝国地下深くの牢獄に囚われることになる。この事件によってナザム村は余所者に対して冷たい村となってしまったのであった。図らずしもエルギオスに対する裏切りに加担してしまったラテーナはエルギオスを探し出し、そして彼を助け出すため彷徨っているのであった。 ガナン帝国の復活を知った主人公は、300年前に帝国と戦った空の英雄がいるドミールを目指すため竜の門を越える必要があると考える。竜の門を越えるため、魔獣の洞窟を目指す。 魔獣の洞窟 西ナザム地方にある洞窟。竜の門を越えるためのアイテム(=光の矢)が眠っている。 竜の門 ナザム地方とドミール地方を分かつ底無しの谷。この谷のせいで二つの地方は行き来できない。魔獣の洞窟に封じられている光の矢を射ることで光の橋が崖の両端を繋ぎ、旅人の往来を可能にする。 ドミールの里 竜戦士の伝説が今なお伝えられる火山の中腹にある村。かつての帝国との戦いから300年経った今もなお、空の英雄を崇めている者達が住む。 ドミール火山 煮えたぎる溶岩がひしめく火山。山頂には空の英雄グレイナルが住む。山頂にたどり着いた主人公とサンディは空の英雄グレイナルと対面するが、彼が人間でなくドラゴンであった事実に驚く。天の方舟での一件で帝国と接触していた主人公にグレイナルは帝国の匂いを感じ、激昂し襲いかかってくる。主人公は彼を倒すが、グレイナルはやはり主人公を気に入らないといってまともに取り合おうとしない。困った主人公は一旦里へと戻ると、なんと帝国軍の兵士がドミールの里を襲っていたのでこれを退ける。彼の好む酒を持っていけば機嫌も良くなるだろうという助言に従い竜の火酒を持ってグレイナルを再び訪ねる。火酒で機嫌を直したグレイナルは彼に300年前に帝国の将軍を殺したときに得た戦利品を自分には無価値だといって贈る。ドミール火山にまで帝国軍兵士は攻めてくるが、これも打ち倒したことで、グレイナルは遂に主人公のことを認める。主人公に竜戦士の鎧を与え、彼を背に乗せると里に襲来したバルボロスを迎え撃った。しかし、自身が年老いてしまったことに加え、天使の力を使って帝国によって改造されたバルボロスの力にグレイナルは及ばなかった。 「生きよ。ウォルロ村の守護天使よ。わしはわしの里を守ろう。」 真実を見通す竜の聖なる力か、彼をウォルロ村の守護天使と見抜いていたグレイナル。 主人公を背から振り落とすと彼は、バルボロスの放った巨大な火球を里を庇ってその身に受け絶命してしまう。 ガナン帝国 かつてベクセリア地方のガンベクセン王が収めていたガナン王国を前身とした帝国。ガンベクセン王の息子、ガナサダイ皇帝が父を謀殺し封印した上で現在のガナン帝国領にあたる大陸に領地を移し、そこに建国した。他のあらゆる国に侵攻し、恐怖の象徴として恐れられていたが、300年前に一夜にして滅亡した。 カデスの牢獄 ガナン帝国の領内にある留置場。帝国によって連れ去られた人間が強制労働させられている。入り口にあるバリアは、帝国の紋章を持つ者でしか通れない。 牢屋の中で主人公は目を覚ました。隣の房にいるアギロなる人物からここがカデスの牢獄であることを教えられる。彼は囚人たちのまとめ役で、多くの囚人達から厚い信頼を寄せられていた。囚人は毎日なんのためのものかもわからない大きな柱を回すよう指示される。(この柱は地下に囚われている天使たちから力を奪うためのものである。)主人公は初日にアギロに牢獄内を案内してもらうが、この際主人公が帝国の紋章を持っていることが判明する。(グレイナルから貰ったものである。元々は300年前にグレイナルがゴレオン将軍を焼き殺した際に手に入れたものである。)これは脱獄に繋がる大きな鍵だとアギロは伝えると、チャンスを待つべきとして現時点では紋章の所持を隠しておくべきだと助言する。ある日、あまりにも理不尽な理由で仲間が処刑されそうになり、これに我慢ができなくなったアギロは帝国兵を打ち倒し、他の囚人達と共に暴動を起こした。彼は主人公に紋章を使ってバリアを抜け、中枢部にあるバリアの発生源を遮断しろと指示を出す。指示通り主人公はバリアを切り、牢獄の支配者ゴレオン将軍を打ち倒した。これにより囚われていた天使達を解放し、囚人も脱獄が可能となったがそこへバルボロスが襲来する。もうだめだと諦める囚人達をよそに未だ希望を捨てないアギロ。「俺がなんとかする」とだけ言い、他の囚人たちには逃げるよう指示を出す。彼を信頼している囚人達は皆言われた通りに散り散りに逃げ出した。そしてアギロと主人公のただ2人が残るのみとなった。アギロはホイッスルをおもむろに出すと力強く吹き鳴らした。すると天の方舟が現れ、バルボロスに一閃、これによってバルボロスは逃げ去っていった。なんと彼の正体は、箱舟が撃ち落とされた日から現在まで行方不明だった天の方舟の車掌アギロその人であった。呼び出した天の方舟に2人は乗り込むと傷ついた天使達を乗せて天使界へと向かった。 元々はガナサダイ皇帝の妃サンドネラが自身に逆らう者を捕えるために作らせたことが配信クエストで判明する。 神の国 創造神グランゼニスが住まうとされる場所。 天使界へと戻った主人公達は長老オムイにガナン帝国が魔物として復活したこと、そしてイザヤールが裏切って帝国の手先となっていることを伝える。しかし、長老の口から出たのはこれまた不可解なものだった。なんとイザヤールは主人公から女神の果実を奪った後、これを天使界に届けていたのである。イザヤールが天使界に女神の果実を届けたという事実と主人公に起きた事実、いずれにせよ今できることをするしかない。女神の果実も天の方舟も揃ったのでまずは神の国へ向かうとの意見で一致する。 天の方舟で神の国までやってきた一行だが、どうにも様子がおかしい。誰もおらず、多くの場所が崩落している。神のいるはずの宮殿は特に損壊がひどく、神の玉座は吹き飛ばされ床には大きな孔が開いていた。これは世界樹が実をつけた日に放たれた閃光が神の国を襲った事実を示していた。まさか神は閃光によって死んでしまったのか。一行は途方に暮れた。 しかし突然女神の果実が輝き始め、一行は光に包まれた。気がつくとなんとそこは天使界最上階の世界樹のもとであった。世界樹は女神の果実の力によって女神セレシアへと、本来のその姿を取り戻した。神は死んでしまったのかという問うオムイに女神セレシアは答える。閃光は確かに神を襲い、今は姿を失せているが神が消えればこの世界も消えているはずなのでどこかにいるはずと答える。 女神セレシアはこの世界の始まりの話を彼らに説いた。遠い昔、神は争いばかり起こし自分たちのことしか考えない野蛮な人間を失敗作と見做し、滅ぼすことを決めた。しかし人々の良き心を信じる女神セレシアはこれに反対した。そして自らを世界樹として封印した。世界樹となったセレシアは人間が感謝の心を抱いた時に生まれる星のオーラを集めることでしか元の姿に戻ることが出来ない。自らを封印してまで人間を信じる娘の意を汲み取り、グランゼニスは人間の滅亡を思いとどめた。そして星のオーラを世界樹の元へ集めるための存在として天使達と天使界を創造したのであった。 女神セレシアは混沌とした地上界にこそ今進むべき道があるとして、青く光る木をガナン帝国領に宿した。そして主人公は突如謎の復活を遂げた魔帝国ガナンに踏み込んでいくのだった。 ガナン帝国城 ガナン帝国の本拠地。周りが堀と闇のオーラによって囲まれている。城内には大砲が設置されている。あちこちは崩れ、枯れ木が侵入している。 主人公は、城門にてゲルニック将軍を打ち破り、城内でギュメイ将軍を破った。そしてとうとう玉座の間へとたどり着く。玉座には皇帝ガナサダイと、そしてなんとイザヤールがいた。実はイザヤールは師匠エルギオスの仇であるガナン帝国皇帝ガナサダイに迫るために主人公を、天使界を裏切ったのであった。(完全に裏切ってはいなかったが、主人公や仲間の天使達に対し嘘をついたことを強く悔いている。)皇帝に刃を向けるイザヤールであったが、皇帝の力は彼を遥かに上回っており、歯が立たず敗北した。倒れた師匠に代わり主人公が皇帝を打ち倒した。皇帝は死の間際に主人公を不意に背中から突き刺そうとするがこれをイザヤールが間一髪で庇い、そして皇帝にとどめを刺した。しかしこれが致命傷となってしまいイザヤールは主人公に謝罪の言葉を残し、死亡してしまう。 閉ざされた牢獄 ガナン帝国城の地下に広がる留置場。 ガナサダイは倒され、ガナン帝国は再び消滅したにも関わらず未だ禍々しい力の消えない帝国。原因を突き止めるべく主人公は帝国内を捜索、地下へと続く階段を発見、帝国地下に広がる閉ざされた牢獄へと進んでいく。地上に落ちた天使達はここにも囚われており、彼らを開放しながら深部へと進んでいく。最深部へと遂に到達した主人公は鎖に繋がれて囚われている翼の生えた男を見つける。もちろんこの男も解放するが、どうも男は様子がおかしい。彼はなんと300年前に帝国に連れさられ既に死んだものと思われていた大天使エルギオスであった。愛する人、村、人間に裏切られたという憎悪が彼を蝕み、堕天使となっていた。天使界や神の国を襲い、神を射抜いた閃光も、今回のガナン帝国の復活も、すべて世界への憎悪が限界に達した彼の仕業だったのだ。天使の理により彼を攻撃できない主人公を一撃で倒すと、世界を滅ぼすと残しどこかへと去ってしまう。彼が去った後、一足遅れてラテーナがたどり着く。彼女はまたしてもあと一歩間に合わなかった。 絶望と憎悪の魔宮 本作のラストダンジョン。 天使界にて目を覚ました主人公、長老オムイに一連の混沌の黒幕は堕天使となったエルギオスであることを伝える。驚きを隠せないオムイ。エルギオスは最上天使であり、天使界の誰もエルギオスと戦うことはできない。そしてエルギオスを止めることが出来なければ世界は滅亡する。唯一の打開策として女神セレシアは自らの力で女神の果実を作り出し、これを主人公に渡す。これを食べ、人間になることを願えば天使の掟から解放されてエルギオスと戦うことができる。しかし、人間になるということはつまり、サンディやアギロら仲間たち、故郷と永久に別れることを意味する。主人公は迷った末決意し、果実を口にした。天使としての理から解放された主人公は、天使の力が完全に失われてしまう前に(完全に失われてしまえばそもそもエルギオスや天使界、神の国も認識できず、天の方舟にも乗れなくなってしまう)エルギオスを追って神の国へと向かう。 閉ざされた牢獄から解き放たれたエルギオスは神の国を訪れていた。追ってきた主人公を再び迎え撃つが、自身を攻撃できるようになっていることで主人公が天使としての力を捨て人間に成り下がったことを理解し、主人公のその選択を嘲笑する。辛くもエルギオスに勝った主人公だが、エルギオスはさらに力を増し、その禍々しいエネルギーで神の国を絶望と憎悪の魔宮へと変貌させ、自身の体もまた悍ましい姿へと変貌を遂げる。世界の破壊に備えるため魔宮中央部へと飛び立った。 主人公は道中のバルボロスによる妨害も退けてこれを倒し、遂に世界の破壊に備えているエルギオスの元へと追いつく。堕天使エルギオスをなんとか下すが体力を完全に使い果たしてしまった主人公。しかしエルギオスはその上で更なるエネルギーを放出し世界を破壊しようとする。万事休すかと思われたその時、ラテーナが現れる。彼女を目にし一瞬気が緩むエルギオス、しかし未だ彼女が裏切ったと勘違いしている彼は再び憎悪を膨らませる。そのときラテーナの星の首飾りは光を放ちエルギオスに全ての真実を見せた。その光は彼を正気に戻し、天使として立ち戻らせた。エルギオスは全てをようやく理解し、長い間募らせた絶望と憎悪から解放され、ラテーナと、そして世界と和解した。彼は自身のしたことを詫びた。神の国は元の姿を取り戻し、エルギオスとラテーナは主人公に感謝の意を伝えると星空へと昇った。時同じくして、世界樹が女神セレシアとして目覚めたこと、そして世界の混沌が収まったことで天使達もまた遂にその役目を終えたこととなった。こうして天使達は星として星空に帰り、「星空の守り人」となるのだった。女神セレシアによって天使界の最上階、彼女のもとへと戻された主人公。天使達が星空へと去り、天使界も役目を終え消滅してゆく中、女神セレシアは労いの言葉をかけ、主人公は星空へと昇っていく天使達をセレシアと2人見届ける。そして天使としての力が尽き始かけて、完全に人間になり始めている主人公に天の方舟に乗るよう促すと最後に別れと感謝、そしてこれからは人間として、「地上の守り人」として生きてほしいとを伝えたのだった。 地上へと送り届けられた主人公はもはや方舟やアギロ、サンディまで見えなくなり始めていた。サンディは別れに耐えきれず泣き出し、アギロは短く別れと激励の言葉を送ってくれた。再び走り出し何処かへと去っていく天の方舟。サンディは最後の最後に自身の秘密を主人公に打ち明ける。しかし、風の音でそれはかき消され、主人公の耳に届くことはなかったのだった。 天使達が星空に昇った時の光は地上からも観測されたらしく、とてつもない数の流れ星が流れたという話を各地で聞くことができる。女神セレシアによって人々の記憶から天使に関する記憶が消されたため、誰も天使について知らず、各地の守護天使像に刻まれた名前も読み取ることができなくなる。 クリア後 新たに人間として旅に繰り出す主人公。その空には一筋の光が伸びて、ツォの浜へと落ちていく。彼は一先ずツォの浜へと向かうことを決める。 ツォの浜 女神の果実の一件後、久しぶりに会ったオリガは漁を手伝って逞しく生きているようである。漁の最中に船から大きな尻尾を見た等、最近、ぬしさまの存在が噂になっているらしい。前回の事件のぬしさまはオリガの父が果実の力によって変身した魔物であったが、それとは別に大昔から浜の守り神としてぬしさまはいたとのこと。(おそらくオリガの父がぬしさまに変貌したのも、昔からのツォの浜の言い伝えにあるぬしさまのイメージをなぞったからであると考えられる)かつては尼子がぬしさまを呼び出す儀式をしていたそうで、その尼子と同じ服装をすればぬしさまがやってくるのではと提案する。いにしえの尼子の服装で海辺の洞窟最深部へ行くとなんとぬしさまが現れた。ぬしさまが突然襲いかかってきたためこれをなんとか退けると、なんとぬしさまが言葉を話し始める。どうやら魅力的な服装をしていた人がいたからついつい寝ぼけてじゃれついてしまったとのこと。オリガを探していたため最近浜周辺の海で目撃されていたらしい。オリガに海で見つけた父親の形見を渡した。そして迷惑をかけてしまった詫びとして海で拾った黄金の果実を主人公に渡し、海へと帰っていった。これは天使達が星空へと帰った日にただ一つ海に落ちた女神の果実であった。主人公はこれを齧り、仲間に会いたいと願った。するとなんと、霊や神秘的な事象を知覚することができる天使の力が戻った。サンディ、アギロと再会した主人公にアギロはホイッスルを渡し、天の方舟の操縦を任せることにするのだった。 アルマの塔 ベクセリアの付近にある塔。本編クリア後でしか入れない。最上階には謎の魔物(=アルマトラ)が眠っている。 各地を旅し、人々の依頼を聞いて回っている中で主人公はナザム村にて竜もどきの話を耳にする。そして時を同じくしてグビアナやサンマロウ近辺で竜の涙と呼ばれる宝石を探しているフードを被った少女がいるという噂がたつ。この噂を聞いた主人公とサンディの頭にはラテーナのことがよぎる。しかし、ラテーナはエルギオスと共に確かに星空へと昇り、それをこの目で見届けたはず。真相は謎のままサンマロウでの依頼に取り掛かる。依頼はドラゴンの涙と呼ばれる宝石を手に入れてきて欲しいというものであった。これを手に入れるためグビアナの商人に取り合うのだが、そこへなんと霊体ではない実体のラテーナが現れる。彼女はドラゴンの涙を見るとこれは竜の涙ではないと残しまた何処かへと去っていってしまう。ますます深まる謎。とりあえずそれは一先ず置き、主人公たちはドラゴンの涙をサンマロウの依頼主へと届ける。 しばらくしてアルマの塔のある人物から頼み事があると聞きつけてベクセリア北の高台、アルマの塔へやってきた。なんと依頼主は一匹のスライム。頂上にいる彼の友達のところまで連れて行ってほしいという依頼である。頂上で待っていたのは眠っている大きな竜もどきアルマトラ。300年間ずっと眠っている友達をいい加減起こすため、彼に力を与える竜の涙を手に入れてきてほしいとのことである。スライムの話では、彼は300年前にラテーナという少女と共にガナン帝国へと向かったらしい。帰ってきたときには少女はおらず1人だけで、様子もおかしかったそうだ。これを受けて主人公はガナン帝国城に手がかりがあると推測、帝国城へと向かう。帝国城で主人公は過去の出来事の幻影を目にする。 アルマトラの背に乗り帝国城に侵入するラテーナ。なぜか帝国兵は彼女を捕らえようとせず、素直に通している。しかしその先の閉ざされた牢獄てラテーナは牢獄の兵士に殺害される。この時アルマトラは哀しみに打ちひしがれ、竜の涙を流した。この幻影を見たのち、閉ざされた牢獄内の同じ箇所に竜の涙が見つける。これをアルマの塔へと持ち帰るとアルマトラは目を覚ましたが、寝起きであることに加え、過去の出来事によって人間嫌いとなっているために主人公に襲い掛かる。戦闘後に真相を知ることができる。 ラテーナはエルギオスを助け出すために、彼に力を取り戻させる竜の涙なる奇跡の宝石を求めて旅をしていた。しかし、どれだけ旅をしても竜の涙は手に入らなかった。そんな中、彼女は竜もどきのアルマトラと知り合う。アルマトラはエルギオスを助けたいという彼女に協力し、共にガナン帝国城へと向かった。一方でガナン帝国の方では、長年帝国が行った数々の暴虐に兵士たちは良心の呵責に悩んでいた。このため、エルギオス救出に来たアルマトラとラテーナをなんと帝国城の兵士のほとんどが支援したのである。(帝国城内の幽霊から聴くことができる。この直後に力を解放したエルギオスによって帝国は滅び去るので、自身が最後にできた人間らしい行動だったと述べている。)しかし、あと一歩というところで閉ざされた牢獄内でラテーナは牢獄の兵士によって殺害されてしまう。アルマトラはこの悲劇に涙を流し、そしてこの涙が奇跡の力によって竜の涙へと変わったのである。竜の涙は牢獄の地面に落ち、このときエルギオスは不完全ながら力を取り戻した。しかし、エルギオスはすでに絶望と憎悪の中におり、怒りに任せて力を解放した。これがガナン帝国を一夜にして滅したのだった。 また、主人公とは面識はないはずであるが、夢の中で主人公の活躍を見ていたようで、人間嫌いだが主人公のことは多少認めているようである。また、ラテーナとの記憶も夢に見ていたようで、グビアナで出会ったラテーナは彼の夢の中から飛び出してしまった残留思念だったというのが真相である。(つまり幻影。帝国内や各地で見た幻影も彼の見ている夢による者であると推測できる。) 元々、アルマトラは人間を滅ぼすためにグランゼニスが想像した生き物の一体である。 セントシュタイン 宿屋にてラヴィエルから星の瞬く日がやってきたとして依頼を受ける。彼女曰く、宝の地図にて「女神のいのり」なるアイテムを入手して欲しいとのことである。言われた通り女神のいのりを入手した主人公であるが、今度はこれを女神セレシアのもとへ持って行って欲しいとのこと。神の国へ向い、女神セレシアのもとへこれを持っていくと彼女は事情を全て把握しており、主人公を記憶の世界へと送り込む。主人公は天使界の頂上、世界樹の下にいることに気づく。そこにはイザヤールとエルギオスの2人が何やら議論している姿がある。程なくしてエルギオスは人間界へと去っていき、主人公は女神のいのりをイザヤールに渡す。イザヤールは怪しみながらもこれを受けとり、その後主人公は現実世界へと戻される。女神セレシア曰く、瞬いた星はエルギオスの星で、これによりイザヤールの運命は変わったこと、そして感謝の言葉を述べる。地上へ戻り、ラヴィエルを訪ねると彼女はイザヤールとの思い出の場所を訪れてみろと言う。この言葉を受け、主人公はウォルロ村を訪れた。すると死んだはずのイザヤールが翼と輪を失った姿で佇んでおり、話しかけると何が起こったのかを話した。 ガナサダイの攻撃から主人公を庇った瞬間、女神のいのりが輝き、とっさにイザヤールは大切な人をこれ以上悲しませたくないと願った。女神のいのりはこの願いを聞き届け、砕け散った。全てが終わったあと、イザヤールは女神のいのりの力によって一命を取り留めていた。しかし、天使が役目を終えた今、天使として生きることは出来ず、女神セレシアの采配によって人間としての生を受けたのであった。彼は主人公に感謝の言葉を改めて伝えると、人間として主人公の旅に協力すると誓い、新たな旅の仲間となるのだった。
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