いちょう いちやう [0] 【〈銀杏〉・〈公孫樹〉】
① イチョウ科の落葉高木。中国原産。高さは20メートル 以上になる。葉は扇形で切れ込みがある。雌雄異株。花は春に新葉とともに生じ、雄花は穂状で、雌花は花柄の先端に二つ咲く。花粉から精子を生じて受精するなど古代植物の形質が見られる。秋、黄色の種子が実る。白色の核を「ギンナン」といい、食用。材は木目が密で加工しやすく、建築や彫刻に用い、器具や碁盤などに作る。新鮮な葉は血管調整薬とされる。ちちのき。漢名、公孫樹。鴨脚樹。 〔「いちょう」は「鴨脚」が明代に「ヤーチャオ」と発音され、それの転じた形。歴史的仮名遣いを従来「いてふ」としてきたのは、江戸時代に行われた「一葉(いちえふ)」の約という語源説によったため〕
② 「いちょうがしら」の略。
こう そんじゅ [3] 【公孫樹】
イチョウ
(公孫樹 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/04 03:10 UTC 版)
イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹、学名:Ginkgo biloba)は、裸子植物門イチョウ綱イチョウ目イチョウ科イチョウ属に属する、中国原産の裸子植物。食用(伝統中国食品[8])、観賞用、材用として栽培される。
- ^ a b c d e Sun, W. (1998). Ginkgo biloba. The IUCN Red List of Threatened Species 1998: e.T32353A9700472. doi:10.2305/IUCN.UK.1998.RLTS.T32353A9700472.en. Downloaded on 29 July 2018.
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003 - ) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) - イチョウ(2011年9月20日閲覧)
- ^ Ginkgo biloba L. Tropicos(2013年11月1日閲覧)
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) - キレハイチョウ(2011年9月20日閲覧)
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) - フイリイチョウ(2011年9月20日閲覧)
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) - オハツキイチョウ(2011年9月20日閲覧)
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) - シダレイチョウ(2011年9月20日閲覧)
- ^ a b c d e f Herbs at a glance - Ginkgo (Report). アメリカ国立補完統合衛生センター. (2016-09) .
- ^ a b 十亀好雄「世界におけるイチョウの分布」、『甲子園短期大学紀要』第4巻、1984年10月10日、 1-14頁、 NAID 110000978787。
- ^ ただし中国語の j 音(の一部)は18世紀以前には g 音であった(すなわち「脚」は「キァオ」であった)ことが知られており、名の借用がそれ以降であったとするなら、イチョウの移入時期(イチョウ#生息と伝播参照)との間には齟齬がある。また、現在の中国語では「鴨脚樹」の名はかなり稀。中国語版ウィキペディアの記事银杏(拼音: )では、中国語における古称は「银果」、現在の名称は「白果」(ベトナム語「bạch quả」の語源)、「银杏」(朝鮮語「은행」および日本語「ぎんなん」の語源)、別名「公孫樹」、イチョウの実は「银杏果」となっているが、「鴨脚」という表記には全く触れていない。
- ^ 1329年、呉瑞。原版は現存せず、1525年の重刊八巻本が大谷大学に所蔵
- ^ 「目で見る漢方史料館(112) 現存唯一の元『[家伝]日用本草』八巻本 龍谷大学所蔵の貴重本より」 - 真柳誠『漢方の臨床』44巻9号1058 - 1060頁、1997年9月
- ^ Wolfgang Michel (2011) [2005], On Engelbert Kaempfer’s “Ginkgo”
- ^ 「Color Anchor 英語大辞典」学研
- ^ 中尾義則、平 知明、堀内昭作、河瀬憲次、向井康比己「核型解析によるイチョウ雌雄間の染色体の違いとfluorescence in situ hybridization (FISH)による染色体上のrDNAマッピング」、『園芸学会雑誌』第74巻第4号、園芸学会、2005年7月15日、 275-280頁、 NAID 110001815992。
- ^ イチョウ精子の発見は、1896年、東京大学の平瀬作五郎による。東京大学の附属施設である小石川植物園にはその株が現存し、同園のシンボルになっている
- ^ 環境省によると、青森県深浦町にある北金ヶ沢のイチョウ(地上約1.3mの位置での幹周が22m超)が日本有数
- ^ イチョウの出現と日本への伝来 真柳誠
- ^ 木村晟、慶安元年板『新撰類聚往来』の本文 駒澤國文 21, 97-154, 1984-02, NAID 110007002512
- ^ ウィーンにイチョウを探索する 長田 敏行小石川植物園後援会 ニュースレター 第28号
- ^ 文部科学省 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
- ^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
- ^ 祖父江のぎんなん 稲沢市
- ^ 佐々木啓子、松岡耕二、イチョウ葉エキスの薬理活性 千葉科学大学紀要 2012-02-28, 5巻, p.61-67
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)「ぎんなん」より(コトバンク、2015年10月22日閲覧)。
- ^ ぎんなん中毒
- ^ 銀杏食中毒とは 北海道医療大学薬学部
- ^ a b c d イチョウ葉食品の安全性 (PDF) 2002年11月25日(国民生活センター)
- ^ a b c d e f イチョウ葉エキスの有効性および安全性(独立行政法人 国立健康・栄養研究所)
- ^ 曽爾の天然記念物 (PDF) (国立曽爾青少年自然の家)
- ^ イチョウ葉エキスの薬理活性について(帝京大学薬学部)
- ^ a b "MedlinePlus Herbs and Supplements: Ginkgo (Ginkgo biloba L.)" - National Library of Medicine
- ^ 健康食品 有効性 安全性 医薬品との相互作用 - 同文書院
- ^ 講義「食品・サプリメントと医薬品との相互作用」 (PDF) - 機関誌『ぶんせき』 2007年9月号 社団法人日本分析化学会
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