原石鼎とは? わかりやすく解説

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原石鼎

原石鼎の俳句

うれしさの狐手を出せ曇り花
けさ秋の一帆生みぬ中の海
もろもろの木に降る春の霙かな
切株に鴬とまる二月かな
山の色釣り上げし鮎に動くかな
山国の暗すさまじきや猫の恋
山国の闇恐ろしき追儺かな
山川に高浪も見し野分かな
山畑に月すさまじくなりにけり
己が庵に火かけて見むや秋の風
提灯を螢が襲ふ谷を来り
春の水岸へ岸へと夕かな
松風にふやけてはやし走馬燈
淋しさにまた銅鑼うつや鹿火屋守
短日の梢微塵にくれにけり
磐石をぬく燈台や夏近し
磯鷲はかならず巌にとまりけり
秋蝶の驚きやすきつばさかな
秋風や模様のちがふ皿二つ
芭蕉高し雁列に日のありどころ
花影婆娑と踏むべくありぬ岨の月
蔓踏んで一山の露動きけり
行く涼し谷の向の人も行く
雪に来て見事な鳥のだまり居る
青天や白き五弁の梨の花
頂上や殊に野菊の吹かれ居り
風呂の戸にせまりて谷の朧かな
首のべて日を見る雁や蘆の中
高々と蝶こゆる谷の深さかな
鮎の背に一抹の朱のありしごとし
 

原石鼎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 02:38 UTC 版)

原 石鼎(はら せきてい、1886年3月19日 - 1951年12月20日)は、島根県出身の俳人高浜虚子に師事、「鹿火屋」を創刊・主宰。大正期の「ホトトギス」を代表する作家の一人で、色彩感覚に優れたみずみずしい作風で一世を風靡した。本名は鼎。初号・鉄鼎。別号・ひぐらし。


  1. ^ 『現代俳人伝 2』67頁
  2. ^ 『定本 現代俳句』104頁。
  3. ^ 『定本 現代俳句』104-105頁。
  4. ^ a b c d e 小島健 「原石鼎」『現代俳句大事典』 460-461頁。
  5. ^ 『定本 現代俳句』 105頁。
  6. ^ 内藤呈念 「原石鼎」『ホトトギスの俳人101』 23頁。
  7. ^ 『定本 現代俳句』 107頁。


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