愚管記とは? わかりやすく解説

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愚管記

読み方:グカンキ(gukanki)

分野 日記

年代 南北朝時代

作者 近衛道嗣


愚管記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/07 07:40 UTC 版)

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愚管記』(ぐかんき)は、南北朝時代公卿近衛道嗣日記。『道嗣公記』(みちつぐこうき)・『後深心院関白記』(ごしんしんいんかんぱくき)とも称する。

概要

『愚管記』の名は記主の道嗣自身が付けた謙称である。記録期間は、右大臣在職中の文和元年(1352年)から薨去4年前の永徳3年(1383年)までの約32年間に及ぶが、文和年間は特定行事に関する別記のみであること、貞治2年(1363年)・同4年(1365年)・永徳2年(1382年)などを欠くことを除けば、ほぼ通年で揃っている。

日々の記事は簡略で、その内容は、室町幕府の動向を始め、南朝との交渉関係、山門禅宗の対立、年中行事、世相の様子など多岐に亘る。『後愚昧記』・『師守記』と並んで北朝後期の公家社会を知る上での根本史料だが、摂関家にはこの日記より残っていないため、当時の摂関家の様相を考える手掛かりも多い。

自筆原本は巻子装で、その大部分に当たる49軸(日記47軸・部類記1軸・抄録1軸)が陽明文庫に所蔵され、一括して重要文化財に指定されている他、若干の断簡が伝存する。記事は当年の具注暦行間の余白や継紙に記入されたものが多い。主な写本としては、近衛政家による抄出本2軸や近衛家熙による新写本(予楽院本)26冊があり、何れもやはり陽明文庫に所蔵される。翻刻された刊本には、新写本を底本としたものが『文科大学史誌叢書』(全12冊)や『増補続史料大成』(全4冊)に、原本を底本としたものが『大日本古記録』(既刊5冊、続刊中)に収録される。なお、原本(一部抄出本)の影印も『陽明叢書 記録文書篇4』(全3冊)として既刊である。

参考文献

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