具注暦とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生活 > 時間 > > 具注暦の意味・解説 

ぐちゅう‐れき【具注暦】

読み方:ぐちゅうれき

奈良時代始まり平安時代広く用いられ漢文暦本暦日の下に歳位・星宿干支(えと)・吉凶などが詳しく注記してあるのでこの名がある日ごとに2〜3行の余白設けてあるので、公家らが日記として利用した


具注暦

読み方:グチュウレキ(guchuureki)

漢字のみで書かれた暦。

別名 真名暦


具注暦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/27 08:47 UTC 版)

具注暦(ぐちゅうれき)とは、日本の朝廷の陰陽寮が作成し頒布していたである。

概要

吉凶判断のための様々な暦注が記載されていたことから、注が具(つぶさ)に記入されているということで、このように呼ばれる。巻暦の体裁で、漢字のみで記される。基本的には上段に日付・干支納音十二直などの基本的な項目・暦注が記載され、中段には二十四節気七十二候などが、下段にはその他の暦注が記載され、半年分で1巻とされた[注 1]

現存する最古の具注暦のうち、紙に書かれたものは正倉院文書天平18年(746年)暦である。

奈良時代から具注暦に日記を書く習慣が生まれ、平安時代には余白部分が拡大されるようになる。藤原道長の日記が書き込まれた具注暦は『御堂関白記』と呼ばれ、国宝となっている[注 2]

鎌倉時代後期を過ぎると仮名暦の登場によって衰退するが、それでも公式の暦として重んじられた。江戸時代には、実用よりも公家や大名の「ステータスシンボル」として作られることが多くなった。

明治改暦による太陽暦への移行によって仮名暦ともども廃絶した。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 従って上下2巻で1年分となる。
  2. ^ このようなものを、当時は『暦記』と呼んだ。

「具注暦」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



具注暦と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「具注暦」の関連用語

具注暦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



具注暦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの具注暦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS