ピアノソナタ
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ゲッツ:ピアノソナタ ニ長調 | Sonate für Klavier, D-dur | 作曲年: c1857年 |
八木下 茂:ピアノソナタ | 出版年: 1985年 初版出版地/出版社: JILA | |
日高 弘:ピアノソナタ ト長調 | piano sonata Op.129 | |
日高 弘:ピアノソナタ ヘ長調 | piano sonata Op.132 | |
下山 一二三:ピアノソナタ | 作曲年: 1960年 | |
サイグン:ピアノソナタ | Piano Sonata Op.77 | 作曲年: 1990年 |
矢代 秋雄:ピアノ ソナタ
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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矢代 秋雄:ピアノ ソナタ | Piano Sonate | 作曲年: 1961年 |
作品解説
倉敷の大原美術館の委嘱により作曲され、その創立30周年記念音楽会にて山岡優子氏により初演された。「ベートーヴェンのソナタ作品109に精神的な影響を多く受けた」と楽譜にも記されているとおり、同作品と同じく、一楽章の主題を巧みに用いる循環主題によって、各楽章に緊密な関連と発展が計られた音楽構造を持つ。
第一楽章(約4分)
「Agitato」と「Adajio」の2つの主題の対比が鮮やかな、簡潔なソナタ形式。
第二楽章(約3分)
一楽章「Agitato」の主題を用いた急激なトッカータ「Allegro ritomico」。
第三楽章(約9分)
一楽章「Adajo」の主題の自由な変奏曲。
バーバー:ピアノソナタ 変ホ短調
メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ イ短調
バークリー:ピアノ・ソナタ イ長調
ディッタースドルフ:ピアノ・ソナタ イ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ディッタースドルフ:ピアノ・ソナタ イ長調 | Klaviersonate A-dur |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 ヴィヴァーチェ Mov.1 Vivace | No Data | No Image |
2 | 第2楽章 メヌエット Mov.2 Menuett | No Data | No Image |
3 | 第3楽章 フィナーレ Mov.3 Finale | No Data | No Image |
作品解説
「フォルテピアノのためのソナタ」と題された3楽章のソナタ。全曲を通して古典派特有のアルベルティ・バスの多用がみられる華やかな楽想である。教会音楽や舞台音楽、交響曲、室内楽などあらゆる分野でのディッタースドルフの成功(特に舞台音楽の分野では当時モーツァルトをもしのぐ人気だったとも言われる)を物語る、充実したソナタである。
セーヴェルー:ピアノ・ソナタ ト短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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セーヴェルー:ピアノ・ソナタ ト短調 | Piano Sonata in G minor Op.3 |
ゲッツ:ピアノ・ソナタ ト短調
シュンケ:ピアノ・ソナタ ト短調
メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ (第2番) ト短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ (第2番) ト短調 | Sonate für Klavier g-Moll Op.105 U 30 | 作曲年: 1821年 出版年: 1868年 初版出版地/出版社: Rieter-Biedermann, Leipzig |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato | 8分30秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Adagio | 7分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Presto | 4分30秒 | No Image |
作品解説
1821年、メンデルスゾーンが12歳の時の習作。メンデルスゾーンの死後、1868年に初版が出された。作品番号は、メンデルスゾーンの没後に出版社や、編纂者によってつけられたものであるため、作曲された順番とは関連していない。
全3楽章、急―緩―急のソナタ形式。
第1楽章 ト短調 アレグロ:ト短調の第一主題と、変ロ長調の第二主題は、ともに同じモチーフを用いていることが特徴。このような単一主題のソナタ形式を用いた作曲は、ハイドンからの影響である。これらの短いモチーフがさまざまに形を変えながら楽章を通して何度も登場する。
第2楽章 変ホ長調 アダージョ:カンタービレ・エ・レントで、旋律が非常に穏やかに歌われていく。部分ごとに、支配している和声の色の変化を感じながら演奏するとよいだろう。
第3楽章 ト短調 プレスト
機能和声に支えられた単純なリズム伴奏にのせて、右手では音階的な動きが多用されている。短い展開部をもったソナタ形式。
メンデルスゾーン=ヘンゼル:ピアノ・ソナタ ト短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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メンデルスゾーン=ヘンゼル:ピアノ・ソナタ ト短調 | Sonata pour piano | 作曲年: 1843年 |
ヅィメルマン(ジメルマン):ピアノ・ソナタ ト長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ヅィメルマン(ジメルマン):ピアノ・ソナタ ト長調 | Sonate en sol majeur Op.5 | 出版年: [1807-26]年 初版出版地/出版社: Leduc (Paris), Breitkopf u. Härte (Leipzig) 献呈先: Charles Simon Catel |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro non tanto | 6分30秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Andante con grazia | 4分30秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 MINUETTO : Prestissimo con fuoco | 1分30秒 | No Image |
4 | 第4楽章 Mov.4 RONDO : Allegro amabile | 5分30秒 | No Image |
作品解説
1810年代半ばの作と考えられる。ベートーヴェンに続く世代のピアニスト=コンポーザーたち、即ちクラーマー、フンメル、フィールド、クーラウ、カルクブレンナー、ツェルニー、モシェレスといった人たちはピアノの機能性の開発と軌を一にして活動したが、この世代のフランス音楽は未だほとんど知られていない。それを象徴するのがヅィメルマンであり、洗練された独自のピアニズム、自在なフォルム感が認められよう。現在確認できる唯一のソナタである。カテル(Charles Simon Catel, 1773-1830)に献呈。
チャイコフスキー:ピアノ・ソナタ(大ソナタ) ト長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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チャイコフスキー:ピアノ・ソナタ(大ソナタ) ト長調 | Sonata for piano Op.37 | 作曲年: 1878年 出版年: 1879年 初版出版地/出版社: Jurgenson |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Moderato e risoluto | 13分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Andante non troppo quasi moderato | 10分30秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Scherzo: allegro giocoso | 3分00秒 | No Image |
4 | 第4楽章 Mov.4 Finale: allegro vivace | 7分30秒 | No Image |
作品解説
一般的に19世紀ロシアではピアノソナタという分野は馴染みの薄いものであったが、チャイコフスキーは1865年にも1曲書いている。そして第2作であるこの「グランドソナタ」は1878年に作曲され、ニコライ・ルービンシュタインによってモスクワで初演された。前年までモスクワ音楽院で教鞭をとっていたチャイコフスキーは、このころからスイス・フランス・イタリアなどで生活することが多くなり、また富豪の未亡人N.フォン=メック夫人の年金援助をえて作曲に専念しつつあった。題名からもうかがえるようにシューマンの非常に交響楽的要素の強い「ピアノソナタ第3番 へ短調(通称グランドソナタ)」を参考にしたと思われる。一般に演奏されることは決して多くないがいかにもロマン派のピアノソナタらしい隠れた名曲である。
第1楽章:Moderato e risoluto ソナタ形式。勇壮なファンファーレ風楽想とロシアの教会の鐘の音を模した重々しい第一主題ではじまり、一変して物悲しいモチーフ、甘く夢見るような第二主題とその変奏へと続く。展開部は冒頭のファンファーレが荘重な和音や分散和音で繰り広げられる。再現部を経てコーダはオーケストラのトゥッティのように非常に華やかに終わる。
第2楽章:Andante non troppo quasi moderato 瞑想的なテーマではじまり、フォルテの部分では第一楽章でもみられた符点のモチーフがここでも現れる。中間部は四分の二拍子の生き生きとしたテーマを用いている。様々なテーマが再現のたびに変奏されているのが印象的である。
第3楽章:Allegro giocoso スケルツォ。主部は弱拍にアクセントを持ち、軽快に進む。中間部では転調して、いくつもの声部に現れるスケールがまるでいくつもの楽器が呼応し合うかのように絡み合う。
第4楽章:Allegro vivace フィナーレ。シンコペーションの明るい主題ではじまる。流れるような十六分音符、スタッカートでの裏拍にアクセントのある和音のメロディーなどを経て、中間部では物悲しいロシアの民謡風な旋律が聴かれる。さらに第二エピソードはこれもロシアの民謡合唱のような楽しいメロディーである。再現部を経てコーダはもとのト長調の主音であるGのオルゲルプンクトの上で第二エピソードが奏でられ次第に静まっていくが、最後は華々しく和音のトゥッティで終わる。
シャミナード:ピアノ・ソナタ ハ短調
レスピーギ:ピアノ・ソナタ ヘ短調
ネポムセーノ:ピアノ・ソナタ ヘ短調
ブルグミュラー, ノルベルト:ピアノ・ソナタ ヘ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ブルグミュラー, ノルベルト:ピアノ・ソナタ ヘ短調 | Sonate für Klavier, f-moll Op.8 |
メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ ヘ短調
シベリウス:ピアノ・ソナタ ヘ長調
ゴドフスキー:ピアノ・ソナタ ホ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ゴドフスキー:ピアノ・ソナタ ホ短調 | Piano Sonata |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro ma non troppo, ma appassionato | 19分30秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Andante cantabile | 7分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Allegretto vivace e scherzando | 5分30秒 | No Image |
4 | 第4楽章 Mov.4 Allegretto grazioso e dolceerzando | 5分00秒 | No Image |
5 | 第5楽章 Mov.5 Retrospect : Lento molto | 17分00秒 | No Image |
メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ ホ短調
ウェーバー:ピアノ・ソナタ ホ短調
ゲーゼ(ガーゼ/ガーデ):ピアノ・ソナタ ホ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ゲーゼ(ガーゼ/ガーデ):ピアノ・ソナタ ホ短調 | Sonate für Klavier, e-moll Op.28 | 作曲年: 1839-1840, revised 1854年 出版年: 1854年 初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel 献呈先: Franz Liszt |
グリーグ:ピアノ・ソナタ ホ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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グリーグ:ピアノ・ソナタ ホ短調 | Klaviersonate Op.7 | 作曲年: 1865年 出版年: 1866年 初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov.1Allegro moderato | 4分30秒 |
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2 | 第2楽章 Mov.2 Andante molto | 4分30秒 |
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3 | 第3楽章 Mov.3 Alla menuetto | 3分30秒 |
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4 | 第4楽章 Mov.4 Finale | 6分00秒 |
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作品解説
グリーグにとって唯一のピアノ・ソナタで、全4楽章から成る。ロンドンにおけるグリーグ自身の演奏が、録音を通して今日に伝えられている。同時代のピアノ・ソナタ作品に比べ、技術的な難易度は高くない。循環形式を用いられた構成により、曲全体の印象、実際の規模ともにコンパクトである。
第1楽章は、アレグロ・モデラートのホ短調。主要なテーマのメロディーは1オクターヴを超える音域を下降する。そして、そこに、やはり1オクターヴを超える音域を覆う分散和音が添えられており、ダイナミックな印象を与えている。展開部は、主調であるホ短調と長3度の関係にある変イ長調で開始し、拍子が4分の2拍子から8分の6拍子となる。
第2楽章は、アンダンテ・モルトのハ長調。民謡風の甘美なメロディーが歌われる。
第3楽章は、アッラ・メヌエット・マ・ポコ・ピウ・レントのホ短調。第1楽章第1主題の主要動機が循環的に扱われる。3連音符のリズムが特徴的である。
第4楽章は、モルト・アレグロのホ短調のフィナーレとなっている。第3楽章において特徴的であった3連音符によるリズムを受け継ぐかのように、8分の6拍子で書かれている。快活なリズムが曲に推進力をもたせる。時折、第2楽章の美しい動機が回想され、コーダにおいてはこれが高らかに鳴り響く。
クラウス:ピアノ・ソナタ ホ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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クラウス:ピアノ・ソナタ ホ長調 | Piano Sonata in E major VB.196 |
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 | Sonate für Klavier S.178/R.21 A179 | 作曲年: 1852-53年 出版年: 1854年 初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel |
作品解説
ピアノのために膨大な数の作品を残したリストであるが、意外にも「ソナタ」と題した作品はこのロ短調のものが唯一である。作品の草稿は1851年に書かれており、作曲は1852年から53年にかけて行われた。この時期彼はヴァイマール宮廷楽長の任にあり、オペラの上演、宮廷演奏会の開催や男声合唱団の指導などに忙殺されていた。にもかかわらず、この期間に『ピアノ・ソナタ』をはじめとしたいくつもの重要な作品(『演奏会用大独奏曲』S.176、『ファウスト交響曲』S.108、『ダンテ交響曲』S.109、『レ・プレリュード』S.97を含む一連の「交響詩」など)が作曲されており、この時代が彼の人生の中でもっとも実り豊かな時代であったといってよいだろう。
この作品は一般に、3つの楽章を単一楽章に圧縮したものと考えられている。このような作法は一連の「交響詩」にも見られるもので、管弦楽作品で獲得した構成法をピアノ作品に応用したとも考えられる。全体の構成を〔提示-展開-再現〕という一般的なソナタ形式にはめ込む分析もあるが、この作品を統一しているのはこのような形式ではなく、「主題変容の技法」である。
これはおそらく、ベルリオーズが『幻想交響曲』の中で用いた「イデー・フィクス(固定楽想)」から影響を受けたものであり、この技法の特徴は、主題の要素をさまざまな形に変容させて新たな主題を生み出してゆくというもので、この『ピアノ・ソナタ』を構成するモティーフは、導入部Lento assaiの下降音形主題に続いて提示される主部Allegro energicoの主要主題に集約される。この素材が全曲を通じてさまざまな形に姿を変えて登場することで楽曲が構成されている。
副次主題は主調の平行調であるニ長調で提示されるが、その性格は伝統的なソナタ形式のように主要主題と対照的なものではなく、フォルティシモに強いアクセントをともなった壮大な主題(Grandiosoの指示)である。初期の段階では、最終的にこの主題が主調の同主調であるロ長調で回帰し、そのまま壮大に曲が閉じられるはずであったことが、自筆譜のファクシミリを見るとわかる。しかし作曲者はこれを変更し、中間部にあらわれるAndante sostenutoの主題に続いて冒頭の導入主題を回帰させるようにした。
このほかにリストは、聴き手にソナタ形式を意識させつつ、異なるものであることを示す手法をとっている。その1つは冒頭の導入主題が回帰する第453小節からで、明らかにソナタ形式の再現部を意識させるが、その調性は主調より半音低い変ロ短調である。
こうしたいくつもの革新的な技法によって作曲された作品に、リストがあえて「ソナタ」という古典的なジャンル名を与えたのかは、音楽学者のみならず演奏家諸氏の興味もそそることだろう。
シンディング:ピアノ・ソナタ ロ短調
デュカス(デュカ):ピアノ・ソナタ 変ホ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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デュカス(デュカ):ピアノ・ソナタ 変ホ短調 | Sonate pour piano | 作曲年: 1899-1900年 出版年: 1901年 初版出版地/出版社: Durand |
パデレフスキ:ピアノ・ソナタ 変ホ短調
クラウス:ピアノ・ソナタ 変ホ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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クラウス:ピアノ・ソナタ 変ホ長調 | Piano Sonata in E flat major VB.195 |
ロイプケ:ピアノ・ソナタ 変ロ短調
ワーグナー:ピアノ・ソナタ 変ロ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ワーグナー:ピアノ・ソナタ 変ロ長調 | Sonate für Klavier WWV21 op.1 | 作曲年: 1831年 出版年: 1832年 初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel |
チャイコフスキー:ピアノ・ソナタ 嬰ハ短調
ストラヴィンスキー:ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ストラヴィンスキー:ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 | Sonata for piano | 作曲年: 1903-04年 |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro | 11分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Scherzo | 5分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Andante | 5分30秒 | No Image |
4 | 第4楽章 Mov.4 Allegro - Andante | 6分30秒 | No Image |
作品解説
ストラヴィンスキーは2つのピアノ・ソナタを作曲している。
この《ピアノ・ソナタ 嬰へ短調》は、ストラヴィンスキーが22歳の頃(1903年~1904年)に作曲した、学生時代の秀作である。リムスキー=コルサコフから作曲の指導をうけていた時期でもあり、まだショパンやリストなどからの影響もみられる。ロシアのピアニズムの伝統にのっており、ロマン派的な作風をもっている。
一般的にストラヴィンスキーの《ピアノ・ソナタ》として知られ、演奏されるのは、1924年に作曲された第2作である。
コープランド:ピアノ・ソナタ
グリフィス(グリフェス):ピアノ・ソナタ
ハチャトゥリアン:ピアノ・ソナタ
マルティヌー:ピアノ・ソナタ
ピアノ・ソナタ
ベルク:ピアノ・ソナタ
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ベルク:ピアノ・ソナタ | Sonate für Klavier Op.1 | 作曲年: 1907-08年 出版年: 1911年 初版出版地/出版社: Robert Lienau, Universal |
作品解説
ベルクは1904年からシェーンベルクのもとで作曲の勉強を開始し、修作として100曲におよぶ歌曲を作曲した。1907年から08年にかけて作曲された『ピアノ・ソナタ』は、当初多楽章によるソナタとして構想されたようであるが、師のシェーンベルクの意見に従い、単一楽章のソナタとなった。
この単一楽章のソナタは、外見上は古典的なソナタの第1楽章におかれるようなソナタ形式に則って作曲されている。すなわち、性格を異にする複数の主題をもち、反復される提示部に展開と主題の再現が行われる。その意味で、リストの『ピアノ・ソナタ』のような、多楽章を一楽章に圧縮したような単一楽章ソナタとは異なっている。
しかし、楽曲の内容は古典的なソナタには背を向けている。ほとんど便宜的につけられた2つのシャープと、時折姿を見せるカデンツ進行によって、ロ短調という調性を確定させているが、伝統的なソナタにおいて楽曲の区分を明確にする機能を果たしていた関係調への転調というプロセスは、この楽曲の中では機能していない。
そもそも、冒頭から主題の素材が非常に限定されており、それらを組み合わせて楽曲が進行することから、極端にいえば楽曲全体が常に展開しているような様相を呈している。
冒頭の主要主題には、まず長7度という音程が示され、その転回音程である短2度がバス・ラインと内声部を形成する。そして旋律線にあらわれる2度の長3度下行音型が増3和音を形成する。ロ短調の終止形に続いて、すぐにこの2種類の音程関係を組み合わせる形で楽曲が進行し、第7小節では増3和音と関連して全音音階が出現する。
このように、冒頭からしてすでに非常に込み入った動機的な音程操作によって楽曲が構成される。
8分3連音符の動機が特徴的な推移の後、第29小節からあらわれる副次主題は、直前にホ音の属7の和音(第5音が半音高められている)と保続するイ音によってイ長調を印象付けられるが、やはり短2度の音程と全音音階が随所に顔を出し、性格的には異なるものの、主要主題との関連をいたるところに見出せる。
先ほどの推移であらわれた8分3連音符の動機と関連した16分6連音符の動機と、ここから導き出された旋律が主要主題の動機と結びついてコーダを形成する(第49小節~)。
展開部(第56小節~)は主要主題の動機によって開始されるが、動機的な展開というよりも、提示部においてあらわれたさまざまなリズム要素を組み合わせることによって緊張度を高め、第91小節のカトストロフへ達する。その後、副次主題の動機によって主題の再現を導く。
主要主題の回帰(第111小節~)によって再現部となり、副次主題はロ音の保続音上にあらわれる(第137小節)。16分6連音符の推移動機から導き出されたコーダの動機が、提示部と同様にあらわれると(第167小節~)、バス声部においてこの動悸が反行形であらわれ(第171小節~)、主要主題の動機が繰り返される中、ロ短調で楽曲を閉じる。
こうした1つの主題の動機から他の動機や主題を編み上げてゆく作曲技法は、シェーンベルクのいうところの「発展的変奏」とおおいに関係があるとみてよいだろう。シェーンベルクはこの用語をブラームスの作品に対して用いたが、シェーンベルクのもとでベルクが学んだことは、まさにこのような動機操作の技法だったのかもしれない。
バルトーク:ピアノ・ソナタ
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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バルトーク:ピアノ・ソナタ | Klaviersonate | 作曲年: 1926年 出版年: 1927年 初版出版地/出版社: Universal |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato | 5分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Sostenuto e pesante | 6分30秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Allegro molto | 3分30秒 | No Image |
作品解説
バルトークは、初期の作曲において、民謡素材に基づくピアノ曲を多く作曲した。
しかし、1923年にオーケストラ作品《舞踏組曲》の作曲を最後に、3年間、創作活動を中断している。この準備期間を経て、1926年、バルトークは、初期の作品とは全く異なる作風をもって、自ら「後期」への意思を示したのであった。
この年に多くの重要作品がうみだされたが、それらの冒頭をかざる作品《ピアノ・ソナタ》は、彼のピアノ独奏曲の中でも最も重要な作品である。
バルトーク唯一のピアノソナタであり、またピアノ独奏曲では、最大の規模をもつ。作風においては、初期の作品にみられたたような民俗的な性格に、抽象性が加えられ、絶対的音楽の世界が指向されている。
音楽では、非常に打楽器的かつ多様なリズム、短い旋律、密集和音による打撃、幅の広い強弱変化、対比的な音色の配置、強固な形式構成など、洗練された音楽的書法がみられる。
第1楽章:アレグロ・モデラート
ホ音を主にしており、それらは特に冒頭、終結部で誇示されている。躍動的な力と響きに満ちている。軽快な第一主題と、静かな第二主題、またそれらから派生する多様なリズムが精密に組み合わされた楽章。
第2楽章:ソステヌート・エ・ペサンテ
前後の楽章と対照的に、重苦しく、しかし緊張感に満ちた雰囲気をたたえている。
第3楽章:アレグロ・モルト
フィナーレでは特に民族舞曲風な色が強い。ロンド形式を変形させた形をとる。
主題は素朴で、明快。拍子の変化が多く、近代的な速度感をもっており、生き生きとした生命感が感じられる。
《ピアノ・ソナタ》が作曲されたこの年には、《第一ピアノ協奏曲》、組曲《戸外にて》などが作曲されている。そして1927年~28年にかけて作曲された《第三、第四弦楽四重奏曲》、1930年~31年の《第二ピアノ協奏曲》などを経て、《第五弦楽四重奏曲》以後の円熟期に向かう。
ルクー:ピアノ・ソナタ
土田 英介:ピアノ・ソナタ (1988-1991, 2006-2007, 2008)
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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土田 英介:ピアノ・ソナタ (1988-1991, 2006-2007, 2008) | Piano Sonata |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov. I | 12分30秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov. II | 12分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov. III | 6分00秒 | No Image |
4 | 第4楽章―コーダ Mov. IV-Coda. | 12分00秒 | No Image |
作品解説
演奏時間約40分、過去に類を見ないピアノの鳴り方を追求したピアノ・ソナタである。
1988年11月、このソナタの発想を得た。同年5月、第14回民音現代作曲音楽祭に於いて「交響的譚詩」を発表した私は、その後、虚無感に襲われ、全く一音すら定着することができなくなった。そのような中、父親代わりであった祖父が亡くなり、徹夜で蝋燭番をしていた時のことであるが、数々のピアノの旋律、音響が内面から突き上げてきて、このソナタの作曲を決意せざるを得なくなったのである。書き溜めた膨大なスケッチの整理に2年余りを費やし、1,2楽章は未整理のまま1991年に3,4楽章を完成させた。その後15年間放置していたが、2006年の冬から1,2楽章の改訂と整理を行った。しかし、結局当時のエネルギーと感性を残しながら纏めていくに過ぎなかった。
全体は4つの楽章から出来ているが、多数の主題の提示と様々なピアニズムの葛藤から絶叫へと向かう1楽章、緩徐楽章的なテーマより開始されるが1楽章と同じ壁にぶつかり乱れた後、郷愁とともに浄化される2楽章。3楽章では、それまでに出てきた多数のテーマを一つの盛り上がりの中で巡っていくが、行き着く先は1楽章冒頭の音型である。そして、再度、能動的に意思をぶつけ、全てを圧倒するトッカータの終楽章へと繋がっていく。終楽章では、2楽章最後に歌われた旋律とともにピークを向かえ、その後、孤独なコーダとともに終結する。
このソナタは、現在の私を支える最も重要な作品の一つであり、長大且つ難曲極まりない。発想から約18年半の長い歳月を経て、2007年4月、泊真美子により初演され、今回の録音に至った。既成のピアノ曲にはない独特のピアニズム、そして私自身の心からの「うた」がこの上なく表出された演奏に思える。
シュナーベル:ピアノ・ソナタ
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シュナーベル:ピアノ・ソナタ | Sonate für Klavier | 作曲年: 1923年 出版年: o.D.年 初版出版地/出版社: Association for the Promotion of New Music: New Jersey |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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第1楽章 | No Data | No Image | |
第2楽章 | No Data | No Image | |
第3楽章 | No Data | No Image | |
第4楽章 | No Data | No Image | |
第5楽章 | No Data | No Image |
作品解説
元来はシュナーベルによって「5つの部分から成るピアノ小品」と名付けられていたが、ピアノ音楽創作上シュナーベルに重要な刺激を与え続けた弟子のエドゥアルト・エルトマンの勧めによって「ピアノ・ソナタ」と命名された。全体は、重厚な和音の連続が主題を形作る第1楽章、逡巡するような第2楽章、スケルツォ的な第3楽章、長大な緩徐楽章の第4楽章、敏捷な第5楽章のフィナーレの5つの楽章から成っており、各楽章の冒頭部分が先行する楽章の終結部で予期されるという点でチクルス的な連関性をもっている。第4楽章冒頭では12音から成る音列が印象的に提示されるが、楽章全体がこの音列に基づいて秩序づけられるわけではなく、作品を構成するひとつの要素として用いられている。また、フィナーレにおいては先行する諸楽章のモチーフが再現し、動機的統一のもとに全体が締めくくられる。
20年代に成立したこのソナタの譜面は、細かいメトロノーム数値の設定により微細なテンポの変動が規定されている点や、作曲者によって望まれるアーティキュレーションや演奏表現が徹底的に譜面上に書き表される点において、シュナーベルの中期作品の典型的な特質を示している。楽節構造や音列は緻密な計算によって成り立ち、シュナーベルが要求する演奏指示も極めて複雑であるが、逆説的にも、それらの「即物的」な実現を通してあたかも自由で即興的であるかのような演奏効果が得られるように工夫されている。
シュトラウス, リヒャルト:ピアノ・ソナタ
デュティユー:ピアノ・ソナタ
ストラヴィンスキー:ピアノ・ソナタ
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ストラヴィンスキー:ピアノ・ソナタ | Sonate pour piano | 作曲年: 1924年 |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov.1 (Crotchet = 112) | 3分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Adagietto | 5分30秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 (Crotchet = 112) | 2分30秒 | No Image |
作品解説
ストラヴィンスキーは、ピアノソナタを2曲作曲している。一般的にストラヴィンスキーのピアノソナタとして知られ、演奏されているのは、この第2作目《ピアノ・ソナタ》である。
1924年に作曲された。
この3年後に、新古典主義宣言がおこなわれ、《プルチネルラ》に代表される新古典主義がはじまるが、ちょうど原始主義から、新古典主義への過渡的な性格をもっている。この頃、ストラヴィンスキーは、純粋な器楽による古典的な世界の構築をめざしていたため、この作品においても様式的な充実がみられる。
この《ピアノ・ソナタ》の作曲にあたり、ストラヴィンスキーは、「クレメンティ、ハイドン、モーツァルトのようなソナタ(古典的なソナタ・アレグロ形式)をめざしたものではなく、ソナタという言葉を“ソナーレ(sonore)”に由来する本来の意味で用いた。結果として、18世紀末以来の慣例となっている形式からも自由になった」と述べている。
急―緩―急の3楽章制でまとめられている(演奏時間は約10分)
第1楽章 (Crotchet = 112)
四分の二拍子-四分の三拍子 ソナタ形式。十二音階による歯切れのよい主題、全音音階による滑らかな第二主題、性格の異なるこれら2つの主題が、巧みに組み合わされ、展開していく。
第2楽章 Adagietto
四分の三拍子 歌謡3部形式 ヘ短調 スタッカートで奏される左手にのせて、装飾をともなった旋律が、ゆっくりと奏される。四分の二拍子、ト長調の中間部を経て、より多くの装飾をおびた第一主題が、再現される。
第3楽章 (Crotchet = 112)
四分の二拍子 調号はシャープ一つであるが、調性はほとんど感じられない。古典派のソナタと違い、ロンドやソナタ形式のかわりに、2声部のトッカータ風の楽章がおかれているのが特徴である。 大きくは3部分にわけられる。
ピアノソナタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/19 08:56 UTC 版)
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ピアノソナタ(英: Piano sonata, 独: Klaviersonate, 仏: Sonate pour piano, 伊: Sonata per pianoforte)は、ピアノ独奏によるソナタのこと。原則として3ないし4楽章から成り、第1楽章はソナタ形式である。ただし、この原則から外れる作品も多く、楽章数のより少ないもの、ソナタ形式を第1楽章に持たずに他の楽章に持つもの、中にはソナタ形式の楽章を全く持たないものもある[1]。
ソナタの小規模のものを(ピアノのための)ソナチネと呼ぶ。ソナタ形式の代わりにその簡略型であるソナチネ形式が使われることがあり、2楽章から3楽章で構成される。1楽章あたりの演奏時間も短めで、ピアノ初心者の練習用に用いられることもあるが、シベリウスのソナチネのように高度の演奏技術を要するものもある。
歴史
現在ピアノソナタとして演奏される作品には、ピアノの前身であるチェンバロなどの楽器を前提に作曲されたものも多い。ドメニコ・スカルラッティは、独奏チェンバロのためのソナタの大家として知られるが、これはチェンバロのための練習曲が後に『ソナタ』と呼ばれるようになったものである。ピアノソナタの父として知られるハイドンやモーツァルトの作品の初期のものも、本来はチェンバロやクラヴィコードのために書かれている。
ベートーヴェンは、第14番で第1楽章に緩徐楽章をおくなど更なる多様な試みを行い、古典派ピアノ・ソナタの最大の完成者として、そのピアノ・ソナタ集は「ピアノの新約聖書」として知られており、音楽学生にとっては世界的に避けて通れないレパートリーとなっている。
ロマン派音楽の時代である19世紀においては、ショパンやリストの一連の作品に見られるように小品集・演奏会用練習曲など他の形式の方が目立つようになった。ソナタの多くはベートーヴェンの系譜を継ぐ古典的な形式だが、リストのソナタ ロ短調は単一楽章による革新的な形式を用いた。[注釈 1]
19世紀末から20世紀初頭、後期ロマン派から近代音楽初期においては、古典的な形式への懐疑からかピアノソナタはさらに重視されなくなった。協奏曲や弦楽四重奏曲などと比べてもこの時代のピアノソナタは少ない。サティ・ドビュッシー・ラヴェル・ラフマニノフら名ピアノ曲を多く残した作曲家が小品集などの形式を好んだのが一因であろう。
その中でスクリャービンは10曲のピアノソナタを発表し、ロマン派を脱した第5番以降は単一楽章で独自の境地に到達した。顧みられることは少ないがメトネルは14曲を、ミャスコフスキーは9曲を残している。
その後新古典主義音楽の時代になると、古典的形式が再び見直され、古典派時代ほどではないにせよ、ピアノソナタという形式も顧みられるようになった。9曲を書いたプロコフィエフはこの世代のピアノソナタの大家である。
主な作曲家と作品
生年順に並べてある。
バロック時代
- 1685年 ドメニコ・スカルラッティ:500曲以上
古典派
- 1732年 ハイドン:全52曲(62曲)(Hob.XVI 1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - 9 - 10 - 11 - 12 - 13 - 14 - 15 - 16 - 17 - 18 - 19 - 20 - 21 - 22 - 23 - 24 - 25 - 26 - 27(ト長調) - 28(変ホ長調) - 29 - 30 - 31 - 32 - 33 - 34(ホ短調) - 35(ハ長調) - 36(嬰ハ短調) - 37(ニ長調) - 38 - 39 - 40(ト長調) - 41 - 42 - 43 - 44 - 45 - 46 - 47 - 48 - 49(変ホ長調) - 50 - 51 - 52)
- 1752年 クレメンティ:110曲のピアノソナタ + ソナチネOp.36
- 1756年 モーツァルト:18曲他(1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6「デュルニッツ」 - 7 - 8(イ短調) - 9 - 10 - 11(トルコ行進曲付き) - 12(ヘ長調) - 13 - 14(ハ短調) - 18/15(ヘ長調K.533/494) - 15/16(ソナチネ、ハ長調K.545) - 16/17(変ロ長調K.570) - 17/18(ニ長調K.576))他
- 1770年 ベートーヴェン:番号付きピアノソナタ32曲(1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8「悲愴」 - 9 - 10 - 11 - 12(葬送行進曲付き) - 13 - 14「月光」 - 15「田園」 - 16 - 17「テンペスト」 - 18 - 19 - 20 - 21「ワルトシュタイン」 - 22 - 23「熱情」 - 24「テレーゼ」 - 25「かっこう」 - 26「告別」 - 27 - 28 - 29「ハンマークラヴィーア」 - 30 - 31 - 32)+選帝侯ソナタ(3曲)他
- 1778年 フンメル:9曲
古典派ピアノソナタの名曲を難易度別に集めたピアノの教材、ソナチネアルバムとソナタアルバムは有名。
ロマン派
- 1784年 リース :12曲 + ソナチネ3曲
- 1782年 フィールド:4曲
- 1786年 ウェーバー:4曲
- 1797年 シューベルト:21曲他(1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8(未完) - 9 - 10(未完) - 11(未完) - 12(未完) - 13 - 14 - 15「レリーク」 - 16 - 17 - 18「幻想」 - 19 - 20(イ長調) - 21(変ロ長調))
- 1809年 メンデルスゾーン:3曲他
- 1810年 ショパン:3曲(1 - 2「葬送」 - 3)
- 1810年 シューマン:3曲(1 - 2 - 3「管弦楽のない協奏曲」)と子供のための3つのソナタ。また、幻想曲(ハ長調)が作曲当初ソナタと題されていた。
- 1811年 リスト:1曲(ロ短調)
- 1812年 タールベルク:1曲(グランドソナタ)
- 1813年 アルカン:1曲(グランドソナタ 四つの時代)
- 1815年 フォルクマン:1曲(ハ短調)
- 1817年 ゲーゼ:1曲(ホ短調)
- 1833年 ブラームス:3曲(1 - 2 - 3)
- 1837年 バラキレフ:2曲
- 1840年 チャイコフスキー:2曲(嬰ハ短調、ト長調「大ソナタ」)
- 1843年 グリーグ:1曲(ホ短調)
- 1847年 フックス:3曲
- 1854年 ヤナーチェク:1曲
- 1857年 ロイプケ:1曲(変ロ短調)
- 1860年 マクダウェル:4曲
- 1860年 アルベニス:7曲(一部紛失・未完)
- 1865年 シベリウス:1曲他(ヘ長調) - ソナチネ第1番嬰ヘ短調 - ソナチネ第2番ホ長調 - ソナチネ第3番変ロ短調
- 1865年 デュカス:1曲
- 1865年 グラズノフ:2曲
- 1870年 ゴドフスキ―:1曲
- 1871年 ステーンハンマル:5曲
- 1872年 セヴラック:1曲
- 1873年 ラフマニノフ:2曲(1 - 2)
近代
- 1872年 スクリャービン:10曲(1 - 2「幻想」 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7「白ミサ」 - 8 - 9「黒ミサ」 - 10「トリルソナタ」)+遺作2曲
- 1874年 アイヴズ:2曲(1 - 2「コンコードソナタ」
- 1875年 ラヴェル:1曲(ソナチネ)
- 1879年 アイアランド:1曲
- 1880年 メトネル:14曲
- 1881年 バルトーク:1曲他
- 1881年 ミャスコフスキー:9曲
- 1882年 ストラヴィンスキー:2曲
- 1882年 シマノフスキ:3曲(1 - 2 - 3)
- 1885年 ベルク:1曲(ロ短調)
- 1891年 プロコフィエフ:9曲他(1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 戦争ソナタ(6 - 7 - 8) - 9)
- 1992年 ミヨー:2曲
- 1992年 ソラブジ:6曲
- 1895年 ヒンデミット:3曲他
- 1900年 クルシェネク:7曲
- 1900年 コープランド:2曲
- 1900年 モソロフ:5曲
- 1904年 カバレフスキー:3曲(1 - 2 - 3 )
- 1906年 ショスタコーヴィチ:2曲(1 - 2)
- 1910年 バーバー:1曲
現代
あまりにも数が多いので、重要な作曲家名をあげることが不可能なくらいである。記念碑的な1948年のブーレーズのピアノソナタ第2番、1952年に完成したバラケのピアノソナタの2作品以後には前衛の時代がはじまり、「伝統的形式の打破」を目的に「ピアノソナタ」という曲名で自作を発表することは「交響曲」と同じく「時代遅れ」のレッテルを貼られ、一部の保守派の作曲家によって細々とこのジャンルが延命されていた。
1970年代に入り、前衛の価値観に疑問符がつけられると、主に新ロマン主義者の中から「ピアノソナタ」の題名をストレートにつける作曲家も少しずつ現れだした。最初の出現は1970年に書かれたジュゼッペ・シノーポリの「ピアノソナタ」だと言われているが一時的な現象に過ぎない。現在では、保守的や革新的と言った立場を問わず、「ピアノソナタ」という作品名をつける作曲家が見られるが、割合的には保守派のほうが圧倒的に多い。それ以外は音楽大学の入試のための習作で作曲する学生も多い。
類似の形式を持つ楽曲
脚注
注釈
- ^ 作曲された当時、有力な音楽評論家のエドゥアルト・ハンスリックによって「ロ短調ソナタは、いつもむなしく動いている天才の蒸気製粉機である。ほとんど演奏不可能な、音楽の暴力である。私はいまだかつて、支離滅裂な要素がこれほど抜け目なく厚かましくつなぎ合わされたものを聴いたことがなかった。…この作品を聴いて、しかもなかなかの曲だと思うような人は、もうどうすることもできない。」と新聞で酷評された。(Neue freie Presse 1881年2月28日付)
出典
- ^ “Beethoven's Piano Sonatas”. digitalcommons.usu.edu. 2019年4月1日閲覧。
関連項目
- 2台のピアノのためのソナタ【曖昧さ回避】
- ピアノ曲
ピアノソナタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:28 UTC 版)
「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」の記事における「ピアノソナタ」の解説
詳細は「ハイドンのピアノソナタ一覧」を参照 ピアノソナタは約65曲作曲したと考えられている。ソナタアルバムに掲載されている作品はよく知られる。
※この「ピアノソナタ」の解説は、「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」の解説の一部です。
「ピアノソナタ」を含む「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」の記事については、「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」の概要を参照ください。
「ピアノソナタ」の例文・使い方・用例・文例
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