循環形式とは? わかりやすく解説

循環形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/04/22 10:33 UTC 版)

循環形式(じゅんかんけいしき)は、多楽章曲中の2つ以上の楽章で、共通の主題旋律、或いはその他の主題的要素を登場させることにより楽曲全体の統一を図る手法である。ブラームスの「交響曲第3番」のように、共通主題が楽曲の始めと終わりに出現する場合や、ベルリオーズの「幻想交響曲」のように、楽曲中のあらゆるパッセージで共通主題が姿形を変えながら出現する場合などがある。




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循環形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 09:26 UTC 版)

海 (ドビュッシー)」の記事における「循環形式」の解説

先に述べたとおり「循環形式」が採用されており、第1楽章第3楽章緊密な関係にある。その際重要な役割を果たすのが、以下に挙げる2つ楽想である。 1つ目は、「十六分音符+付点八分音符」のリズムと「2度音程」の動きを持つ動機である。以下、本稿ではこの動機を「A」とする。この動機第1楽章第3小節目にチェロ現れ、第6小節目には木管楽器によって「2度上行した後に元の音に戻る」動き拡大される。 Aは、音の進む動き上下反転させた形(反行形)でも使われる次の譜例は、第3楽章終結部分でトロンボーンによって演奏される反行形のAである。 2つ目の楽想は、循環主題、または一種のイデー・フィクス(固定楽想)である。以下、本稿ではこの主題を「B」とする。第1楽章の第12小節目において、コーラングレミュートをつけたトランペットによって提示される。 Bは第1楽章3回登場し第3楽章では様々な形変容される。次の譜例第3楽章の第98小節以降ファゴットチェロピッツィカート奏されるもので、Bの末尾の3連符音価拡大されている。この楽想音の高さ変えて4回登場しホルン奏するAと組み合わされる。 第3楽章終結部では、Bの後半部分がオスティナートとしても扱われる譜例の上段はコルネット下段チェロおよびコントラバスによるオスティナートである。この後コルネット動き弦楽器などに引き継がれ最終的に反行形のAの背景となる。 また、第1楽章終結部登場するコラール風の主題は、B冒頭リズム由来している。この主題第3楽章においても2回登場するが、他の動機主題異なり展開されることはない。

※この「循環形式」の解説は、「海 (ドビュッシー)」の解説の一部です。
「循環形式」を含む「海 (ドビュッシー)」の記事については、「海 (ドビュッシー)」の概要を参照ください。

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