主題 (音楽)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/01 22:28 UTC 版)
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楽式(楽曲の形式) |
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二部形式 - 三部形式 |
複合三部形式 - ロンド形式 |
ソナタ形式 - ロンドソナタ形式 |
変奏曲形式 |
リトルネロ形式 - フーガの形式 |
有節歌曲形式 - 通作歌曲形式 |
リフレイン形式 |
音楽における主題(しゅだい、またはテーマ)とは、己を作る上での中心となる旋律、リズム上特徴のある段落(短い一区切りの旋律)をいう。動機の発展によってできた段落が小楽節であるが、多くの場合それだけで主題を構成する。主題の内容は、動機の変奏、動機の対比、動機の延長などによってできたものである。
普通主題は、第1(主要・中心)主題、第2(副)主題(またはさらに第3主題、…)の2つがあって、楽曲はこれらの主題を発展させて構成されてゆく。独立した序奏部に現れる主題は序奏主題ということもある。
ソナタ形式は、主題が提示され、これらをもとに展開が行われたのち、主題が再現されるというのが基本構造である。
フーガは、カノンから発達した技法で、主題の旋律と応答の旋律が、追いかけたり、からみあったりして対位法的なあらゆる技法が用いられる。たとえば、3声からなるフーガでは、主要主題が3回、3つの異なる声部(ソプラノ・アルト・バスなど)で演奏され、4声フーガでは主要主題は4回演奏される。
変奏曲では、変奏の元になる旋律等を主題と呼ぶ。従って、「○○の主題による変奏曲」のような題名のつけられた変奏曲は多い。
モチーフ(Motiv:モティーフ、動機)とは一般に、主題よりも短い旋律的要素をいう。あるモチーフを基にして主題が構成されることもあり、逆に主題から抽出されたモチーフを基にして音楽を構成していく形式(主題労作)も多い。音楽(特に描写的音楽)で表現される人物、場所、概念などに付随するモチーフをライトモチーフ(Leitmotiv:示導動機)といい、これに近いものを「主題」と呼ぶこともある(BACH主題など)。
主題は近代以前の音楽では重要な構成原理であるが、現代音楽では主題によらない音楽作品も多い。初期のものとしては、シェーンベルクと新ウィーン楽派の無調音楽がある。
「主題 (音楽)」の例文・使い方・用例・文例
- 主題に戻ろう
- 蔵書を主題別に分類した
- 主題に戻りましょう
- 愛と憎しみがその小説の主題だ
- 主題は自伝的な旅行体験に限ります。
- そのアニメの主題歌はなかなか頭を離れないイヤーワームだ。
- 主題とは離れた長たらしいメッセージを書く
- 飛行力学についての主題
- その結果によると、すべての主題のうち87.6%は正しく分類されていないそうだ。
- 映画を見た人の心に響く主題歌
- その曲はコマーシャルやドラマの主題歌となってテレビで流れるようになった。
- 彼らはその主題歌を歌った。
- 彼は同じ主題に生涯固執した。
- この本の主題はとても興味深い。
- 彼らは人生の意味という主題について討論した。
- 彼の話の内容は主題と一致していない。
- 彼の論文は意味不明。第一、主題が曖昧だ。
- 彼の講演の主題を理解するのは難しかった。
- 少数の作家と少数の主題についての完全な知識のほうが、多数の作家と主題についての表面的な知識よりも価値がある。
- 主題を見失ってはいけない。
主題_(音楽)と同じ種類の言葉
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