中期作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 00:18 UTC 版)
「ルーニー・テューンズ」の記事における「中期作品」の解説
1934年のメリー・メロディーズ作品『Honeymoon Hotel』以降、メリー・メロディーズとルーニー・テューンズの違いはカラーか白黒かであったが、1943年の『Puss n' Booty』を最後にルーニー・テューンズもカラーで製作されるようになると音楽、タイトル以外の実質的な違いは無くなった。ルーニー・テューンズは主にポーキー・ピッグとダフィー・ダックがメインの短編が非常に多かったが、カラー化後、そうでもなくなった。 40年代にはワーナーのアニメーション短編映画に初のアカデミー賞をもたらす事となるトゥイーティーが登場する。ボブ・クランペットによる作品『A Tale of Two Kitties』(1942年)にて誕生したのだが、真価を発揮したのはフリッツ・フレリングの『Tweetie Pie』(1947年)以降の事である。本作は同年のアカデミー・短編アニメ賞を受賞した他、以後定番となるシルベスター・キャットとの黄金タッグを確立した記念碑的作品となった。以後トゥイーティーはフレリング専用のキャラクターとなった。 この頃になるとチャック・ジョーンズも頭角を現す様になってくる。チャックの初期の作品は子鼠のスニッフルズ(Sniffles)など、ワーナーの作品にしては可愛く、毒の無いものが大半だったが、40年代には笑いのセンスを徐々に洗練していき、50年代には後年にも評価される作品を多数製作した。特に有名なものとしては現在のダフィーのキャラクター性を決定づけた狩人3部作[『標的は誰だ』(1951年、原題:Rabbit Fire)、『ちゃっかりウサギ狩り』(1952年、原題:Rabbit Seasoning)、『何のシーズン?』(1953年、原題:Duck! Rabbit, Duck!)]やアカデミー賞を受賞したペペ・ル・ピュー作品『For Scent-imental Reasons』(1949年)、アメリカ国立フィルム登録簿により永久保存が決まった『オペラ座の狩人』(1957年、原題:What's Opera, Doc?)、第四の壁を巧みに利用した『カモにされたカモ』(1952年、原題:Duck Amuck)他、一定のルールを作りカートゥーンの法則を突き詰めていったロード・ランナー&ワイリー・コヨーテの作品群などである。
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