中期・オーグメンテーションとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 中期・オーグメンテーションの意味・解説 

中期・オーグメンテーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 04:22 UTC 版)

スティーヴ・ライヒ」の記事における「中期・オーグメンテーション」の解説

ドラミング以降ライヒ自分自身先駆者であった"フェイズ・シフティング"の技法から離れ、より複雑な楽曲書き始める。彼は他の音のオーグメンテーション(あるフレーズメロディ一部音符一時的に増幅させ、繰り返したりすること)のようなプロセス用いる方へ移行する。『マレット楽器、声およびオルガンのための音楽』(1973年のような作品作曲したのはこの時期である。 特に『フォー・オルガンズ』では、オーグメンテーション用いられており、1967年作曲されSlow Motion Sound はそのプロトタイプともいえる。この曲は演奏されことはないが、録音された音や声を、音程音質変えずに、音を元の長さの数倍になるまで遅く再生するアイディアは、『フォー・オルガンズ』でも採用されている。その結果、4台のオルガンそれぞれ特定の8部音符強調しながら、11thの和音奏でマラカステンポ速い8部音符リズムを刻む立体的な音の空間持った曲が出来上がったリズム変化し繰り返される手法使われている。この曲は、初期ライヒ作品循環的であるのに対し直線的である点が異質特徴的である。 1974年には、ライヒライヒを知る大多数人々から重要であると位置づけられる作品、『18人の音楽家のための音楽』を書き始めた初期の作品の持つ作風戻りつつも、この作品には多く新しアイディア含まれている。曲は11コードサイクル基本としており、それぞれのコードには短い曲がそれぞれ割り当てられ、曲の終わりには元のサイクルへと戻っていく。セクション楽曲内の区切り)は"Pulses"、 Section I-X、再び"Pulses"と名づけられている。ライヒにとっては、大人数アンサンブルのために書いた初の試みであり、演奏家増えることによって音響心理学的効果はより大きなものとなり、その効果夢中になったライヒは「もっとこのアイディア探求したい」と語っている。また、ライヒはこの作品過去書かれたどの作品よりも、最初の5分間含まれるハーモニーが豊かであるとも語っている。 同じ年に、ライヒは彼自身の哲学美学1963年から1974年の間に作曲した作品についてのエッセイ収録された本"Writings About Music"を出版した2002年には"Writings On Music (1965-2000)"として、新しエッセイ収録された本も出版されている。

※この「中期・オーグメンテーション」の解説は、「スティーヴ・ライヒ」の解説の一部です。
「中期・オーグメンテーション」を含む「スティーヴ・ライヒ」の記事については、「スティーヴ・ライヒ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「中期・オーグメンテーション」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「中期・オーグメンテーション」の関連用語

中期・オーグメンテーションのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



中期・オーグメンテーションのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのスティーヴ・ライヒ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS