中期密教とは? わかりやすく解説

中期密教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 09:53 UTC 版)

荼枳尼天」の記事における「中期密教」の解説

中期密教では大日如来毘盧遮那仏)の化身である大黒天によって調伏され、死者心臓であれば食べることを許可されたという説話生まれた大黒天は尸荼枳尼召集し降三世法門によってこれを降伏し仏道帰依させた。そして「キリカク」という真言と印を荼枳尼授けたとされる自由自在通力有し、6ヶ月前に人の死を知り、死ぬまではその人加護し、死の直後心臓をとってこれを食べといわれる人間心臓には「人黄」という生命力の源があり、それが荼枳尼呪力の元となっているのである

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中期密教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:43 UTC 版)

真言」の記事における「中期密教」の解説

ヒンドゥー教興隆対抗するために体系化された中期密教では、釈迦説法する形式大乗経典とは異な大日如来または大毘盧遮那仏説法する形式密教経典編纂された。7世紀頃に『大日経』や『初会金剛頂経』が成立する多様な仏尊擁する密教世界観誕生し密教における仏尊階層化体系化進んでいった。前期密教真言・陀羅尼除災招福中心とする現世利益であったのに対し、中期密教の真言・陀羅尼悟り求め成仏するための手としての性格強めそれまで別箇であった印契真言観法の「三密」を統合した組織的な修行法完成された。空海によって日本伝えられ真言密教ここまでである。

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中期密教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:58 UTC 版)

密教」の記事における「中期密教」の解説

新興ヒンドゥー教対抗できるように、本格的な仏教として密教理論体系化が試みられて中期密教が確立した。中期密教では、世尊(Bhagavān)としての釈尊説法する形式をとる大乗経典とは異なり、別名を大日如来という大毘盧遮那仏Mahāvairocana)が説法する形をとる密教経典編纂されていった。『大日経』、『初会金剛頂経』(Sarvatathāgatatattvasaṃgraha)やその註釈書成立すると、多様な仏尊擁する密教世界観を示す曼荼羅誕生し一切如来からあらゆる諸尊生み出されるという形で、密教における仏尊階層化体系化進んでいった。 中期密教は僧侶向けに複雑化した仏教体系となった一方で、却ってインド大衆層への普及浸透ができず、日常祭祀民間信仰重点置いた大衆重視ヒンドゥー教隆盛拡大という潮流結果的に変えられなかった。そのため、インドでのヒンドゥー教隆盛対抗するため、シヴァを倒す降三世明王ガネーシャを踏むマハーカーラ大黒天)をはじめとして仏道修行保護怨敵降伏祈願する憤怒尊や護法尊が登場した

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