セルゲイ・ラフマニノフとは? わかりやすく解説

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ラフマニノフ【Sergey Vasil'evich Rakhmaninov】

読み方:らふまにのふ

[1873〜1943ロシア作曲家ピアノ奏者ロシア革命避けて米国亡命ロマン主義貫かれた曲を書いた作品に、4曲の「ピアノ協奏曲」など。


セルゲイ・ラフマニノフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/29 03:40 UTC 版)

セルゲイ・ヴァシリエヴィチ・ラフマニノフСерге́й Васи́льевич Рахма́ниновロシア語: [sʲɪrˈɡʲej vɐˈsʲilʲjɪvʲɪt͡ɕ rɐxˈmanʲɪnəf]、ラテン文字転写例: Sergei Vasil'evich Rachmaninov[注釈 1]1873年4月1日(当時ロシアで用いられていたユリウス暦では3月20日) - 1943年3月28日)は、ロシア帝国出身の作曲家ピアニスト指揮者


注釈

  1. ^ 姓はRachmaninoffRachmaninow, Rakhmaninovなどと表記されることがある。名も同様に、SergeySergeなどとも表記される。ラフマニノフ自身は欧米でSergei Rachmaninoffと綴っていた。
  2. ^ 生地は従来オネグとされてきたが、教会の洗礼の記録からセミョノヴォで生まれたことが判明している[3]
  3. ^ 父ヴァシーリイは幼い子供たちにピアノを弾いて聴かせるのを習いとし、後にラフマニノフは父が演奏した曲を元に『V.R.のポルカ』という作品を作曲している。
  4. ^ サーチン家の人々はこの時グラズノフは酒に酔っていたと証言している。
  5. ^ 晩年のトルストイは宗教的な回心を経て独自の芸術観に到達しており、ベートーヴェンなどの音楽に対して否定的な立場をとっていた[5]
  6. ^ 後の1958年に第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝したヴァン・クライバーンは、凱旋帰国した際にアレクサンドル・ネフスキー大修道院の構内にあるチャイコフスキーの墓から土を持ち帰り、ラフマニノフの墓前に供えた。
  7. ^ セルゲイの姉、エレーナは声楽の才能に恵まれ将来を嘱望されていたが、17歳で夭逝した。
  8. ^ この贈り物は国外にいる時にも届けられ、革命後に彼がロシアを離れた後にも続いた。添えられた短い手紙には「Б. С.」(おそらくは白いライラックを意味する Белая Сирень のイニシャル)とのみ署名されているのが常だったが、1918年にフョークラ・ルソという女性が自ら名乗り出て、この時初めて贈り主が判明した[7]
  9. ^ スクリャービンは軽くやわらかなタッチを特徴とするピアニストで、明確な打鍵により楽曲の骨格を明瞭に浮かび上がらせるラフマニノフの演奏スタイルはスクリャービン作品の本質を貶めるものと受け取られた。
  10. ^ ラフマニノフはチェーホフとチャイコフスキーについて次のように述べている[19]。「かれ(チャイコフスキー)は、わたしがかつて出会ったもっとも魅惑的な芸術家、人物のひとりでした。…わたしは、あらゆる点でかれに似ていたもうひとりの人に出会いました。それはチェーホフでした。」

出典

  1. ^ Harrison, Max (2006). Rachmaninoff: Life, Works, Recordings. London: Bloomsbury Publishing. ISBN 978-0-826-49312-5. https://archive.org/details/rachmaninofflife0000harr  p.5
  2. ^ Unbegaun, Boris Ottokar; Uspenskiĭ, Boris Andreevich (1989) (Russian). Русские фамилии. Moscow: Progress Publisher. ISBN 978-5-01-001045-4. OCLC 21065596. https://archive.org/details/russiansurnames  p.108
  3. ^ a b c d e f ニコライ・バジャーノフ著、小林久枝訳『伝記 ラフマニノフ』第3版、音楽之友社、2003年 ISBN 978-4276226210
  4. ^ 吉澤ヴィルヘルム『ピアニストガイド』青弓社、2006年2月10日、249ページ。ISBN 4-7872-7208-X
  5. ^ トルストイ著、中村融訳『芸術とはなにか』角川文庫、1952年 ISBN 978-4042089223
  6. ^ Robert Matthew-Walker: Rachmaninoff, Omnibus Pr., 1984 ISBN 978-0711902534
  7. ^ a b c d Sergei Bertensson, Jay Leyda, Sophia Satina: Sergei Rachmaninoff: A Lifetime in Music, Indiana Univ Pr, 2002. ISBN 978-0253214218
  8. ^ a b c 『ピアノとピアニスト2003』音楽之友社、2003年 ISBN 978-4276961357
  9. ^ ハロルド・C・ショーンバーグ著、亀井旭、玉木裕訳『大作曲家の生涯』(下)共同通信社(1984年) ISBN 978-4764101548
  10. ^ Deryck Cook; "The futility of Music Criticism", The Musical Newsletter, Jan. 1972
  11. ^ “ラフマニノフ手書きの楽譜、約2億円で落札 英国”. AFPBBNews (フランス通信社). (2013年5月21日). https://www.afpbb.com/articles/-/3015517?ctm_campaign=nowon 2014年5月24日閲覧。 
  12. ^ D A B Young: "Rachmaninov and Marfan's syndrome", British Medical Journal 293, 1986 Dec 20-27, pp1624-6
  13. ^ Max Harrison: Rachmaninoff: Life, Works, Recordings, Continuum, 2005 ISBN 0-8264-5344-9
  14. ^ 日本ロシア音楽家協会『ロシア音楽事典』河合楽器製作所出版部、2006年 ISBN 978-4760950164
  15. ^ Marc-André Hamelin: Introduction to the Fairy Tales - The International Medtner Foundation (Retrieved 2010-05-16)
  16. ^ Jonathan Summers: RACHMANINOV: Piano Concertos Nos. 1 and 2 (Moiseiwitsch, Vol. 4) (1937-1948) - ClassicsOnline (Retrieved 2010-05-16)
  17. ^ Jonathan Summers: RACHMANINOV: Piano Concerto No. 3 / LISZT: Paganini Etudes (Horowitz) (1930) - Classical Music - Streaming Classical Music (Retrieved 2010-05-16)
  18. ^ RACHMANINOV: Piano Concertos Nos. 2 and 3 - Classical Music - Streaming Classical Music (Retrieved 2010-05-16)
  19. ^ エウゲーニイ・ゼノノヴィチ・バラバノーヴィチ著、中本信幸訳『チェーホフとチャイコフスキー』新読書社、1996年 ISBN 978-4788070288
  20. ^ Practical Urtext Editions”. www.boosey.com. 2019年9月26日閲覧。
  21. ^ Sergio Fiorentino - complete Rachmaninoff live”. www.rhineclassics.com. Rhine classics. 2020年7月5日閲覧。
  22. ^ (4345) Rachmaninoff = 1979 HD3 = 1981 UR19 = 1986 TJ5 = 1988 CM2”. MPC. 2021年10月7日閲覧。


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