春 (ラフマニノフ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 16:16 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動バリトンと合唱、管弦楽のためのカンタータ《春》(ロシア語: Весна)作品20は、セルゲイ・ラフマニノフの合唱曲である。全曲の上演には17分前後を要する。
ニコライ・ネクラーソフの詩『緑のそよ風(ロシア語: Зеленый Шум)』(1863年)に基づいている。ネクラーソフの詩は、冬の間に不貞の妻への殺意に苦しんだ夫が、春が戻ってきたことによって苛立ちや癇癪を発散するまでを詠っている。
1902年に、有名な《ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調》を完成した後に作曲された。同年は、ラフマニノフが従姉妹ナターリヤ・サーチナと結婚した年でもある。カンタータ《春》はオペラ風の筆致が見られ、数年後に完成された2つの歌劇《フランチェスカ・ダ・リミニ》や《けちな騎士》の前触れとなっている。《春》のバリトン独唱パートは、《けちな騎士》のタイトルロールに同じく、親友フョードル・シャリアピンを念頭に置いて作曲された。
ホ短調の重苦しい序奏に始まり、ホ長調によって解放されるという発想は、数年後の《交響曲 第2番》との共通点が見られる。
ラフマニノフは、管弦楽法を手直しするつもりだったが、遂に果たせぬままに終わった。
参考文献
- Griffiths, Steve. "Spring Promise". The Musical Times. Musical Times Publications Ltd. 1994.
- Reither, Joseph. "Chronicle of Exile". Tempo. Cambridge University press. 1951.
外部リンク
- 『春』作品20の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
「春 (ラフマニノフ)」の例文・使い方・用例・文例
- 暖かい日ざしが春の訪れを告げています
- 冬は去り,春が来た
- 日本に来るまでは,春と秋の違いすら知らなかった
- 春の息吹を感じる
- 春になると木々は芽を出し始める
- 春は変化の時だ
- 春の訪れ
- 春には数え切れないほどの花が野原全体を覆った
- 春分
- 春のそよ風が私の上気した顔をなでた
- 私は春のそよ風を感じた
- 毎年春にその川は氾濫して畑を水浸しにする
- リンゴの木は春に花が咲く
- きょうのように晴れてすがすがしい春の朝が好きです
- その詩には「春の歌」という題がついている
- 春になって空が青々としている
- 春の終わり頃に
- 春には日が長くなる
- 春物の靴が数種類,来週入荷する予定だ
- それで彼は過ぎ去った青春時代を思い出した
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