ピアノソナタ第20番_(シューベルト)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ピアノソナタ第20番_(シューベルト)の意味・解説 

ピアノソナタ第20番 (シューベルト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/16 14:40 UTC 版)

ピアノソナタ第20番 イ長調 D 959 は、フランツ・シューベルト1828年に作曲したピアノソナタ

概要

作曲者最晩年のピアノソナタのひとつであり、ほぼ同時期に書かれた『第19番 ハ短調』(D 958)が暗い情熱、『第21番 変ロ長調』(D 960)が静寂な歌謡風の曲想であるのに対して、本作は暖かで明朗な響きを特徴としている。

3曲まとめて論じた英語版の記事において、創作の過程などが取り上げられている。

曲の構成

全4楽章構成、演奏時間は約42分[1]。長大であるため、同じくイ長調で書かれた優美な『第13番 イ長調』(作品120, D 664)に対し、こちらは「イ長調の大ソナタ」と通称される。また本作は、初期の『第4番 イ短調』(作品164, D 537)の楽章を引用するなど創意も多く、特に終楽章は平明である。

  • 第4楽章 ロンドアレグレット - プレスト
    イ長調、4分の4拍子、ロンドソナタ形式
    前述の通り、第4番の第2楽章からの引用主題を活用したアレグレットのロンドソナタ形式(A - B - A - 展開部 - A - B - A - コーダ)。最後はプレストにテンポを上げて華麗に終結する。

本作が使われた作品

ロベール・ブレッソン監督・脚本による映画『バルタザールどこへ行く』(1966年)で、この曲の第2楽章が全編にわたって印象的に使われている(演奏はジャン=ジョエル・バルビエによる)。

脚注

  1. ^ ピアノ・ソナタ 第20番 D 959 イ長調/Sonate für Klavier Nr.20 A-Dur D 959 - シューベルト - ピティナ・ピアノ曲事典”. piano.or.jp. 2021年5月29日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ピアノソナタ第20番_(シューベルト)」の関連用語

ピアノソナタ第20番_(シューベルト)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ピアノソナタ第20番_(シューベルト)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのピアノソナタ第20番 (シューベルト) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS