川崎市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 02:01 UTC 版)

かわさきし ![]() 川崎市 | |||||
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国 |
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地方 | 関東地方 | ||||
都道府県 | 神奈川県 | ||||
市町村コード | 14130-5 | ||||
法人番号 |
7000020141305 ![]() | ||||
面積 |
143.01km2 | ||||
総人口 |
1,538,998人 [編集] (推計人口、2023年3月1日) | ||||
人口密度 | 10,761人/km2 | ||||
隣接自治体 |
横浜市 東京都:大田区、世田谷区、調布市、狛江市、稲城市、多摩市、町田市 千葉県木更津市(海上で隣接) | ||||
市の木 | ツバキ | ||||
市の花 | ツツジ | ||||
川崎市役所 | |||||
市長 | 福田紀彦 | ||||
所在地 |
〒210-8577 神奈川県川崎市川崎区宮本町1番地 北緯35度31分51秒 東経139度42分11秒 / 北緯35.53089度 東経139.703度座標: 北緯35度31分51秒 東経139度42分11秒 / 北緯35.53089度 東経139.703度 ![]() 市庁舎(第一庁舎)建替中 市庁舎位置 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
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特記事項 | 市外局番:044(市内全域) | ||||
ウィキプロジェクト |
政令指定都市であり、7つの行政区がある(川崎区・幸区・中原区・高津区・多摩区・宮前区・麻生区)。
市内全域が旧武蔵国に属し、神奈川県内の市町村では唯一、旧相模国に属していた地域を含まない。
概要
政令指定都市20市の中で面積が最も小さい[1]。神奈川県内で横浜市に次ぐ第2の都市であり、非都道府県庁所在地の市では最大かつ唯一人口が100万人を超えている。財政状況が良く、財政力指数は1.02(2019年度)で政令指定都市では最も財政に余裕がある[2]。
東京へのアクセスが良いため人口は増加傾向にあり、市のほぼ全域で宅地化が進んでいる。市域面積が狭いので人口密度が高い[注釈 1]。古くは東海道、中原道、大山道、津久井道が南北に通り、川崎宿などの宿場を中心にして発展してきた。 川崎大師は初詣発祥の地として多くの参拝客が訪れ、参拝客数は日本3位・県内で1位である[3][4]。
川崎駅・京急川崎駅周辺が中心市街地であり、特に川崎駅東口を中心に関東有数の繁華街・歓楽街が広がっているほか、西口にはショッピングセンターとして日本2位の売上を誇る巨大商業施設ラゾーナ川崎プラザが位置しており、駅周辺は非常に賑わっている。 東海道線や京急線を中心に古くからの市街地が形成されているほか、現在は新百合ヶ丘や武蔵小杉などの市の北西部を中心に東京近郊の新興住宅街(ベッドタウン)が広がり、特に多摩川沿いの武蔵小杉駅周辺には東京への通勤者向けのタワーマンションが林立している。また、臨海部は京浜工業地帯の中心的地区であり、川崎市はエリアによって繁華街、工業地域、超高層マンション街、郊外の新興住宅地と多様な面を併せ持っている。
2015年度の東京都へ通勤・通学する15歳以上就業者・通学者の割合は41.1%であり、いわゆる「神奈川都民(川崎都民)」が非常に多い。神奈川県内であるものの、県庁所在地である横浜市よりも東京との結びつきが非常に強い。2015年の昼夜間人口比率は88.3であり、政令指定都市でありながら東京のベッドタウンとしての側面が強いため、100を大きく下回っている[5]。
市民の花は「つつじ」、市民の木は「つばき」、市民にゆかりの深いもの、親しみのあるもの、都市緑化にふさわしいものなどを考えて、多くの候補の中から市民投票で選ばれました(市制50周年を記念して昭和49年12月1日に制定)。[6]
地理
神奈川県の北東部、県の最東端に位置し横浜市と東京都にはさまれた細長い市域を持つ。県内では、横浜市以外の市町村とは隣接していない。市の北側を多摩川が流れ東京都との境となっている。 街道沿いには古くから栄えていた街が点在し、周辺は閑静な住宅地となっている。しかし、駅周辺は東京との近さから近年開発が進み、特に川崎駅前周辺は市内随一の繁華街で昼夜を問わず人が多い。 西部の多摩丘陵にはのどかな田園風景が広がり、新興住宅地が多い。東部の東京湾岸の埋立地は隣接する横浜市鶴見区沿岸部とともに大規模な重工業地帯となっているなど、多様な面を見せる。最高地点は麻生区黒川の町田市との境界付近で海抜148mとなっている[7]。
地形
河川
- 一級河川
- 運河
地域
東京のベッドタウンとしての性格が強く、東海道線、横須賀線、京急線、京王相模原線、東急東横線、東急田園都市線、小田急線などの通勤路線を通じて東京都心部との交流が深い。各路線ごとに東京区部・横浜市北部を含めた沿線地域圏を形成しているため、稲田堤や若葉台(京王相模原線)、登戸や新百合ヶ丘(小田急線)を始めとした北部では新宿や渋谷といった東京都心部のターミナルへの志向が強い。
行政区
- 神奈川県川崎市の各区
川崎市は現在7区で構成される。なお、7区のどの名称も他の政令指定都市ではまったく使われていない、当市オリジナルの名称である。
コード | 区名 | 人口 (人) |
面積 (km²) |
人口密度 (人/km²) |
---|---|---|---|---|
14131-3 | 川崎区 | 229,784 | 39.53 | 5,812.9 |
14132-1 | 幸区 | 171,520 | 10.01 | 17,134.87 |
14133-0 | 中原区 | 264,995 | 14.74 | 17,977.95 |
14134-8 | 高津区 | 233,693 | 16.36 | 14,284.41 |
14135-6 | 多摩区 | 224,005 | 20.50 | 10,927.07 |
14136-4 | 宮前区 | 234,507 | 18.61 | 12,601.13 |
14137-2 | 麻生区 | 180,494 | 23.25 | 7,763.18 |
合計 | 1,538,998 | 143.01 | 10,761.47 |
- 区役所
- 川崎区 - 区役所の最寄り駅は川崎駅(京急川崎駅)。
- 幸区 - 区役所の最寄り駅は矢向駅(徒歩15 - 20分)[注釈 2]。
- 中原区 - 区役所の最寄り駅は武蔵小杉駅。
- 高津区 - 区役所の最寄り駅は溝の口駅(武蔵溝ノ口駅)。
- 多摩区 - 区役所の最寄り駅は向ヶ丘遊園駅。
- 宮前区 - 区役所の最寄り駅は宮前平駅。
- 麻生区 - 区役所の最寄り駅は新百合ヶ丘駅。
人口
![]() | |
川崎市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 川崎市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 川崎市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
川崎市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
隣接する自治体・行政区
※括弧内は行政区を示す
千葉県(海上で隣接)
注釈
- ^ 政令指定都市では、12,208人/km2の大阪市に次いで2位。
- ^ a b 川崎駅や武蔵小杉駅などからバス利用が便利。
- ^ 現在の日本女子大学西生田キャンパス。
- ^ 非道府県庁所在地では北九州市に次いで二つ目の政令指定都市。
- ^ 当時の川崎市助役へのリクルート社からのリクルートコスモス株譲渡による利益供与が明らかになり、やがて中央政界に影響が波及する。
- ^ テナントのイトーヨーカドー新百合ヶ丘店は全国売り上げナンバーワンを記録。
- ^ 東急側は「1960年代後半から70年頃に川崎市が鉛を含む焼却灰などを搬入したことが汚染原因」などと、市が汚染の原因者であると主張していた。
- ^ 2014年まで実施。
- ^ その後2019年9月30日に相模原市の伊勢丹相模原店が閉店したことにより、現在は川崎市のほか相模原市も百貨店のない政令指定都市となっている。
- ^ 旧三菱石油・日本石油→新日本石油、旧東燃→東燃ゼネラル石油
- ^ 矢向事業所・川崎事業所・玉川事業所・小杉事業所
- ^ 市域内の路線は主に貨物線として利用され、旅客駅はない。旅客営業は臨時列車のみ。
- ^ a b 本来の大井町線側には二子新地駅・高津駅にホームがなく、各駅停車(G各)は両駅を通過する。両駅に停車するのは二子玉川駅 - 溝の口駅間で田園都市線を走行する各駅停車(B各)に限られる。
- ^ 現在でも神奈川県道140号川崎町田線の一部が「市電通り」と呼ばれている。
- ^ 8月28日から遊園地→大駐車場→サッカー場→スカイロード→遊園地の周回コースで環状軌道となっている。当時世界最長のモノレール・日立アルヴェーグ式で、園内遊具扱ではなく、地方鉄道法の免許を受けた「交通機関」であった。
出典
- ^ 熊本市PDF資料(P3参照)
- ^ 川崎市:財政状況資料集(令和元年度決算)
- ^ “【初詣】はいつからいつまで?正しい参拝方法や起源を徹底解説”. THE GATE. 2022年10月31日閲覧。
- ^ プレスマンユニオン編集部 (2019年12月18日). “初詣 人気&人出 ランキング 全国ベスト20”. ニッポン旅マガジン. 2022年10月30日閲覧。
- ^ “川崎市の”. 川崎市の昼間人口. 2020年9月15日閲覧。
- ^ “川崎市プロフィール”. 2023年1月22日閲覧。
- ^ “川崎市麻生区:地形”. www.city.kawasaki.jp. 2022年6月28日閲覧。
- ^ “川崎市の世帯数・人口、区別人口動態、区別市外移動人口(令和2年9月1日現在)”. 川崎市. 2021年3月26日閲覧。
- ^ “外国人国籍地域別統計(オープンデータ)(令和2年度分)”. 川崎市. 2021年5月8日閲覧。
- ^ 味の素グループ年表|社史・沿革
- ^ 村島鐵男. “川崎市に爆發流行せる赤痢の病原菌竝に、菌検出率に就いて”. 日本感染症学会. 2020年2月9日閲覧。
- ^ 川崎の小売商が結束、デパートを襲撃『東京朝日新聞』昭和10年7月23日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p99 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ 六大府県で味噌、醤油の割当配当(昭和17年1月8日 朝日新聞(夕刊))『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p124 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
- ^ 川崎・土壌汚染訴訟で市側に責任なしと東京地裁、東急の訴え棄却/神奈川新聞・カナロコ
- ^ “川崎市の人口が6位に 政令市で神戸抜き、次は福岡”. 産経新聞. (2019年5月22日). オリジナルの2019年5月22日時点におけるアーカイブ。 2019年10月30日閲覧。
- ^ 『日本の歴代市長』第1巻、歴代知事編纂会、1983年。
- ^ “武蔵小杉の西武・そごう閉店へ 高級路線では客足伸びず”. 朝日新聞. (2017年5月17日) 2018年1月13日閲覧。
- ^ “西武・そごう武蔵小杉SHOP 営業終了のお知らせ”. そごう・西武. 2018年1月13日閲覧。
- ^ “下水道事業の概要”. 川崎市. 2019年8月7日閲覧。
- ^ “川崎市:羽田連絡道路整備事業について”. 2019年3月27日閲覧。
- ^ 大田区vs川崎市 「多摩川スカイブリッジ」開通の裏にあった、知られざる対決の歴史とは Merkmal 2022年7月27日
- ^ “武蔵小杉が「デジモンアドベンチャー:」の舞台!?”. 川崎市中原区. 川崎市中原区 (2021年). 2022年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月19日閲覧。
- ^ “川崎市麻生区:麻生区イメージソング 『かがやいて麻生』”. 川崎市. 2016年3月12日閲覧。
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