葬祭業
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葬祭業(そうさいぎょう)は、葬儀や祭事の執行を請け負う事業である。葬儀のみを行う場合は葬儀業ともいうが、石材店や生花店・造花店など葬儀にかかわる業種が兼業することも多く、近年では他業種から参入するケースもある。
- ^ a b c 日本の葬祭業の動向 (Report). JETRO 日本経済情報課. (2006) .
- ^ “(平成29年3月22日)葬儀の取引に関する実態調査報告書”. 公正取引委員会 (2017年3月22日). 2018年6月16日閲覧。
- ^ 【葬儀業界動向】葬儀もOne to Oneの時代、人それぞれに。 葬儀業界~タウンページからの考察(NTTタウンページ)
- ^ ビジネス特集 死後の手続きを“代行” 葬儀会社の新事業とは - NHK
- ^ 王 2014, pp. 127–132.
- ^ 王 2014, pp. 125–127.
葬儀社
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桜満 集(おうま しゅう) 声 - 梶裕貴、津田美波(幼少期)ヴォイド:右腕 効果:他者のヴォイドの一時格納、アポカリプスウイルスの分離・吸収 本作の主人公。天王洲第一高校の2年生で、現代映像文化研究会に所属する17歳。 世間や他人の顔色を常に窺い、人に嫌われるのを恐れ周囲の意見に流されるままに無難に過ごす日々を送ってきた。人と目を合わせるのが苦手で、ナイーブで内向的故、文化系を自称する彼にとって葬儀社の訓練は厳しいものとなった。涯が個々人のヴォイドの能力及び形が「見える」ことを言い当てたり、谷尋の何気ない一言から彼がシュガーであることを見抜くなど鋭い一面も見せる。母が不在がちの家で一人暮らし同然の生活をしており、家事には手馴れている模様。 GHQに追われる負傷したいのりと出会い、言葉を交わしたのも束の間、やって来たGHQにいのりを連行されてしまい、何もできなかったことへの悔しさ、何もされなかったという安心感がない交ぜになった自己嫌悪に陥るが、ふゅーねるを涯に届けることが自分が変われる最後のチャンスだと考え、涯や葬儀社の面々と出会い、同日深夜に発生した戦闘の最中、他者の胸部から結晶「ヴォイド」を引き出す〈王の能力〉を得たことで、涯が率いる葬儀社のレジスタンス活動に深く関わっていく。 六本木フォートでの作戦後「仲間になれ」という涯の誘いを断って普段の生活に戻るが、「シュガー」こと谷尋の裏切りや、嘘界の説得を受け、何を信じていいのかわからなくなり疑心暗鬼に陥る。 いのりの言動に翻弄され、自身の立ち位置を決めかねていたが、城戸奪取作戦時に命令を無視して駆けつけた彼女を信じようと決める。その裏では嘘界から発信機を手渡されており、いのりを葬儀社から連れ出そうとも考えていた。葬儀社に入り、いのりの真意を聞いたことで拠り所を失うも、綾瀬の助言と模擬戦を通じて認められることで表情は明るくなる。ルーカサイト攻略において涯の心情を知り、守るための力を望んでからは、涯に信頼を置き〈王の能力〉を委ねるようになった。 〈王の能力〉を宿した時に数々の凄惨なフラッシュバックを見るが、そこで語りかけてきた少女と幼少の集が一緒に写った写真があるにもかかわらず、彼女のことはまったく覚えがない。 颯太のことはかなり苦手としていた様子だが、颯太のヴォイドの真意を知って以来ヴォイドのことを深く考えるようになった。 ルーカサイト攻略作戦以降、いつかは自分も涯のようになれると希望を抱くようになった。しかし、助けを求めに来た谷尋とその弟・潤を、自分流に真似た涯のやり方で救おうとしたが、逆に潤を自分の手で殺めてしまい、それが原因で〈王の能力〉の使用に恐怖を感じるようになり、葬儀社の活動への参加も消極的になってしまい、さらには周りの人間が全てキャンサーに見える幻覚に悩まされるようになる。 活動への不参加が理由で涯を始めとする葬儀社のメンバーからは見限られ、さらには前述の幻覚が原因でいのりを「化け物」と言ってしまい、わだかまりを残したまま別れることになり、図らずも元の日常に戻ることができたが、そのことに対して虚しさを感じ、自暴自棄に陥るが、祭の叱責を受けて踏み留まることができた。そして、茎道が起こしたクーデターによる襲撃から、いのりと涯を助けるために再起、祭たち学校の仲間の力を借りて羽田に向かい、忘れていた記憶を取り戻すと、茎道の目論みを一旦は阻止した。 普段は部活も文科系なため運動能力はかなり悪いが、ヴォイド使用時は身体能力が人間離れする。またヴォイドを取り出す際に瞳が赤くなる。第2次ロスト・クリスマス事件をきっかけに、〈王の能力〉が変異し、相手の手を取りながらヴォイドを取り出すことで、意識を失わずにヴォイドを相手に手渡すことができるようになった。 再起して以降は、涯のやり方ではなく自分なりのやり方で人を導くことを選び、成長した。茎道の目論みを阻止した後は平和な一時を過ごすが、直後に閉鎖された天王洲第一高校を守るため、谷尋の推薦により皆を束ねるリーダーに任命される。しかし、谷尋の提案である「ヴォイドのランクによる区別」を「ランク付けによる差別」だとして受け入れられずに判断を迷ってしまい、その結果引き起こされた颯太たちの独断行動で祭を失ったショックから、役に立たない「クズ」は分けなくてはならないと考えるようになり、自ら王になることを宣言、ヴォイドランク制を実施すると同時に天王洲第一高校の新会長=王として君臨し、感情をすべて押し殺して、目的遂行のためだけに力を注ぐようになるが、本当は全生徒らを東京から脱出させるために王として振る舞っているだけで、その立場に苦悩していた。エクソダス計画の成功後は亜里沙率いるクーデター派により実権を失った上、死んだ筈の涯に右腕を切り落とされ王の能力を奪われてしまう。いのりが単身敵の元に飛び込んだ後、これまで犯した自分の罪や、アポカリプスがもたらした苦しみを自分が引き受けることを決意。託された3つ目のヴォイドゲノムを自らに投与し戦いの場に戻る。 葬儀社メンバーと共にダアトと対抗。ユウを退け涯といのりの元にたどり着くも、真名がいのりを乗っ取り復活。世界で真名とアポカリプスによる淘汰が開始される中、涯と決戦。涯の使用する真名のヴォイド「剣」に押され半ばあきらめかけていたその時、いのりの記憶が残した結晶の花から現れたいのりの幻想に諭され、この花からいのりのヴォイド「剣」を取り出し、いのりと共に辛勝。涯から「淘汰の終着点」にて、ダアトの目的を阻止し真名を解放するべく「自ら“魔王”となり、イブとしての役目を終わらせる」という真意を明かされた。その後、涯は真名と共に集の右腕の中に消える。集は涯の「今度はいのりを、お前が救え」という言葉通り、ほぼ全身が結晶化し視力すらないいのりを腕に抱き、淘汰を止めるため「右腕」で世界中のアポカリプスウイルスを集める。集はいのりと共に逝くつもりであったが、いのりが全てを引き受けたことにより生き延びる。 全てが終わった後は、右腕と視力を失い義手と白杖の生活となったが、数年後の祭の誕生パーティーには、かつての学園と葬儀社のメンバーと共に集まっている。また集にとっては、いのりはもはや「常にそばにいる存在」となっている。 集自身のヴォイドは「右腕」。失った右腕の代わりとなる結晶状の義手を取り出し装着する。能力を行使する際は水色の蛍光色のラインが浮かび上がる。取り出されたヴォイドにもそれが反映され、蛍光色の輪郭を持つ半透明なヴォイドとなる。また、その状態では通常時より能力がアップするようである。能力は「他者のヴォイドの一時格納」と「アポカリプスウイルスの分離・吸収」で、前者の能力は複数の格納が可能となるが、複数のヴォイドの同時使用は作品を見る限りでは不可能の様である。後者の能力により自分が受け皿となることでウイルス感染者からアポカリプスを完全に取り除くことができる。 恙神 涯(つつがみ がい) 声 - 中村悠一、渡辺明乃(幼少期)ヴォイド:黒い銃 効果:人間を撃つとその人物のヴォイドを強制的に引きずり出す レジスタンス組織「葬儀社」の統率者。17歳という若さで反勢力を率いるカリスマ性を持つ。ヴォイドに関して異常に詳しく、自身が手にするはずだったという〈王の能力〉を宿した集に目を付け、GHQとの戦いで彼の力を積極的に利用する。 作戦立案をはじめ銃撃、格闘などにも秀で、交渉や変装もこなす葬儀社の柱。ルーカサイト攻略戦では単身でエンドレイヴを行動不能にした。結果を重視し、その内容次第では相手を気遣ったり、容赦無い言葉を浴びせる冷酷さも垣間見せる。対象の人物が持つヴォイドを見極める眼を持ち、集の葬儀社参入後はその能力に基づいた作戦立案が主立っている。実はこの能力は涯自身がアポカリプスウイルスに感染していることに由来する。 ルーカサイトによる増援部隊の全滅から生還するが、精神的な打撃からか、仲間の犠牲や淘汰されかねない自身の弱さから来る葛藤を吐露する。いのりの機転でその場面に立ち会わされた集と和解し、ルーカサイト攻略戦では集が持っていた発信機を自ら起動させようと身を呈する。 実は、集のかつての親友。2029年の夏、茎道の研究施設から逃亡して海岸に流れ着いたところを当時の真名と集に発見され、名前を覚えていなかったことから、真名から「トリトン」という名を与えられ、数ヶ月間を共に過ごした。しかしその生活の中で真名の異常性に気付き、クリスマスイブに集を呼び出しそのことを伝えようとするも、真名の暴走、ロスト・クリスマスを引き起こしてしまう。そして「僕は強くなる」と言い残し、茫然自失となった集と別れた。 茎道の起こしたパンデミックにより、アポカリプスウイルスが悪化してしまうが、いのりの歌と春夏のおかげで悪化は収まった。その後、いのりのヴォイドを使うユウから集をかばい斬られるも、キャンサーの結晶により致命傷は免れる。単身で茎道のもとに乗り込んだ集を援護するため、綾瀬の〈シュタイナー〉と共に参戦し、自らの手で真名を殺そうとする。しかし多数の結晶に身体を貫かれて最期を悟り、自分を真名ごといのりのヴォイドで刺すことを集に指示、建物の崩壊と共に消滅した(12話)。 しかし、茎道らによって蘇生された後は態度を一変させ、集たちの前に現れた時(18話)は集の右腕を切り落とし〈王の能力〉を奪った。またクーデターに加担した天王洲第一高校の3人のヴォイドを使い、ミサイル攻撃を防いで使い捨てにするという非道な行いを見せ、自分はかつての自分とは違うと宣言。ダアトの首領となって全世界に宣戦布告し、いのりの確保を命令する。確保後、いのりを磔にする部屋で四分儀と面会、葬儀社と完全に決別していることを彼に言い渡す。そして、ユウ、研二、亜里沙を率い、国連軍や、いのりを救うために乗り込んできた集ら葬儀社に対しても圧倒的な戦力で戦いを進める。一人たどり着いた集に対して、真名から取り出した剣のヴォイドによりとどめを刺そうとした時、いのりの残した結晶の花から取り出されたヴォイドによって倒された。最期は「淘汰の終着点」にて自らの真意を語り、真名と共に光となって集の右腕に消えた。 集が過去の記憶を思い出し〈王の能力〉が変化した後は、意識を失わず自分のヴォイドを使って集を援護した。自らが〈王の能力〉を得た後は、右腕から放つ光線によって、離れたところの複数の人からも同時にヴォイドを取り出し、さらにはそれを別の性質に融合させられる能力を得た。 集は涯のようになりたいと言っていたが、本来涯の今の性格は昔の決断力のあった集の性格を真似たものであったことが消滅間際に語られる。 ユウのことを前から知っているなど、未だ集達が知らない情報を知ってることが示唆されるが、ユウに関して詳細は一切語らなかった。 楪 いのり(ゆずりは いのり) 声 - 茅野愛衣 / 歌 - chellyヴォイド:大剣 巨大な剣を生成する。敵の攻撃に対し、剣先にバリアを展開することも可能。 本作のヒロイン。16歳。髪の色は桜色。有名なウェブアーティスト「EGOIST」のボーカル。無表情でミステリアスな雰囲気を漂わせ、歌うことで感情を解放する。〈王の能力〉を宿した集が初めてヴォイドを引き出した相手。巨大な「剣」のヴォイドを持つ。銃の扱いに手馴れており、照準精度も抜群。 集に最初に出会った時に貰ったおにぎりが気に入っている様子。 GHQの施設からヴォイドゲノムの入ったシリンダーを盗み出し、逃走中に逃げ込んだ廃墟で集と出会う。追跡してきたGHQに捕まるが、戦闘の混乱に乗じて護送車から脱走。付近をさまよっていた集に発見され、〈王の能力〉発現と同時にヴォイドを引き出された。翌日の六本木フォート戦で、集の活躍が天王洲第一高校の「シュガー」と名乗る生徒に目撃されたことを受け、集の護衛と「シュガー」の捜索および始末のため、涯の命令で集のクラスに転入。放課後には集の家に押し入り、成り行きで平時には居候することになる。 数々の思わせぶりな発言で集を困惑させ、それもすべて涯に言い含められたことであることを明かし、集を拒む。何もなかった自分に名前をくれたという涯には別格の感情を抱いているようだが、一方では涯の命令を無視し、集を助けに単独でGHQ施設に突入するなど、彼女の変化には周囲も戸惑っている。集を涯の独白に立ち会わせ、二人の距離を近づけた。集に対していつの間にか好意を抱いていたらしいが、本人はこの感情が何なのかわからない様子で、そのため集に「化け物」と言われたときは絶望的になっていた。だが、それでも集を想う気持ちは変わっていない様子。茎道が起こしたクーデターの際には、誰よりも集に来てほしいと願った。また、集と共に過ごすうちに、彼が無くてはならない存在となる。 ルーカサイト攻略戦で別人と思しき人格が表出し、自身の剣に研二の銃を取り込んだ剣状の長距離射撃用兵装を現出させ、ルーカサイトを撃墜する。 正体は茎道らが真名と交信し、その魂を入れるために創りだしたインターフェース(依り代)。血液にはアポカリプスウイルスの進行を抑える効果があり、歌によってアポカリプスウイルスの影響で体に現れた結晶を消すことができる。 集が天王洲一高校の新会長になってからも彼と行動を共にし、涯と一緒にいた時の自分とは違い、自分の意志で集の下にいるとアルゴに告げた。制服の上に集と同じような黒いマント状の物を羽織っている。祭を失った集にとって、いのりは心の拠り所になっていったが、暴漢に襲われた時など時折真名らしき人格が現れ始め、自分自身に恐怖を感じていた。ヴォイドの真実を全生徒に伝えようとする亞里沙を見つけ、強引な形で彼女を阻止した。 亞里沙率いるクーデター直後、涯によって右腕を切り落とされた集を助け、廃墟の街を逃亡する。その後、ダアト率いる涯が自分を狙うことを知り、また、真名の人格が集に対して抱く異常な愛情に突き動かされるまま、集に対し迫ってしまったことに自己嫌悪を抱き、集を残して廃墟を去る。イヴたる真名のインターフェイスであることからアポカリプスの結晶を自在に操ることが出来、その能力が大剣のヴォイドの強力な力に関係しているようである。集を守るため涯率いるダアトのゴースト部隊に単身で挑んだ際には、そのような異形の力を解放し部隊をほぼ壊滅させたものの、涯の使用するユウの弓型ヴォイドにより捕縛されてしまう。 真名の乗っ取りに抵抗はするも、全ての記憶を潰され、体は真名に奪われる。しかし最後に唄を歌い流した涙が「結晶の花」となり、そこから集を諭し自分のヴォイドを与え、さらに歌による共鳴現象で真名の「淘汰と進化の裁き」に対抗し、涯と真名を破った。そうして肉体を取り戻すも、ほぼ全身が結晶化しており、視力すら失った状態で集の元に戻ってくる。「集の傍にいる」といい、全てのアポカリプスを一身に集めた集を救うため、そのアポカリプスを全て背負って逝く。その際、白い空間の中で集と最初にあったようにあやとりを取るように集にいい、取った集を笑顔で見ながら消えていった。 設定では「彼女は歌によって世界を表現する」となっている。 通称「金魚服」と呼ばれるオレンジ色のステージ衣装は、“蝶”や“天使”をイメージしてデザインしたという。最初期のデザインでは胸の部分にも左右を繋ぐ服のパーツがあったが、荒木哲郎(監督)の意向によりそれは無くなり、胸部から臍部まで大胆に開いたデザインとなっている。 篠宮 綾瀬(しのみや あやせ) 声 - 花澤香菜ヴォイド:エアスケーター 効果:脚に装着することで、陸や空、壁を自在に駆けることができる 人型ロボット「エンドレイヴ」のオペレーター。使用機体はジュモウ→シュタイナー→シュタイナーA9。明朗快活な17歳。スタイルが良い。普段は車椅子に乗っており、「車椅子に乗る時の姿がエレガントじゃない」として人の手は借りない主義(しかし一度だけダアトの決戦前に、集にお姫様抱っこされ、車いすからオペレーターシートまで運ばれたことがある)。 ダリルの操る新型エンドレイヴ〈シュタイナー〉に自身の〈ジュモウ〉を破壊されてしまうが、フォートでの作戦で鹵獲したシュタイナー〉を与えられたことで大幅な速度上昇を得た。 自身の障碍を侮った発言をした集を投げ飛ばすなど非常に勝ち気で、葬儀社に入りたての集の訓練をコーチすることになる。当初は集を頼りない男と見ていたが、模擬戦で見事な活躍をした彼を少し認めるようになる。車椅子は自分の個性であり、集の〈王の能力〉もまた彼の個性であると捉えている。 ツグミと仲が良く、歩けない自分にエンドレイヴという「脚」を与えてくれた涯を尊敬していて、恋愛感情を抱いている様子が窺える。涯といのりがただならぬ関係性を持っていることは知っているが、彼がアポカリプスウイルスの感染者であることを知っているかは不明。 集がヴォイドの力で親友の弟を殺してしまったことを聞いてしまい、彼のことが心配になり直接会いに行く。だが、涯に見放され、腑抜けになった集を見て愛想が尽き、涙を流し集の下を去ってしまう。心では、集のことを相棒のように見ていた様子で、天王洲一高校学園祭を襲ってきた暴徒集団と戦った時は、集と意気の合ったコンビネーションを見せた。 第2次ロスト・クリスマスの後は、ツグミと共に天王洲第一高校に生徒として身を隠していたが、涯を救えなかったばかりか、「脚」であるエンドレイヴを失ったことから自分の価値を見失い、自暴自棄になっていた。しかし学校を襲う暴徒を前に、集に引き出された自分のヴォイドを纏い事態を乗り切ったことで、完全ではないものの立ち直った。 エクソダスの後に涯と再会を果たしたが、昔と違ってヴォイドを平気で使い捨てにする涯の非道な姿を目の当たりにし動揺する。その後、アルゴとツグミと共に逃亡。葬儀社の生き残りのいるアジトに潜伏する。嘘界率いるエンドレイヴ部隊の襲撃を受けた際は、皆を守るために最後のヴォイドゲノムの投与を志願したが、嘘界率いる部隊に妨害され、最終的に集の手に渡ってしまい、ダアト戦では新型エンドレイヴ〈シュタイナーA9(アーノイン)〉を駆り、集を援護する。事件解決後は、祭の誕生日パーティに参加している。教員になることを夢見ている。 redjuiceによればショートカットや髪をおろしたデザインもあったが、ポニーテールのラフ画を描いて見せた途端にスタッフの満場一致で決定されたという。 ツグミ 声 - 竹達彩奈ヴォイド:ハンドスキャナー 効果:スキャンした人物の精巧なダミー人形を作成し、遠隔操作することができる。仮にそのダミーが破壊されてもヴォイド自体に影響はない 14歳。作戦中の情報を統括する有能なオペレーターで、ハッキング能力も高い。コードネームは「ブラックスワン」。幼い頃は両親にかまってもらえず、独りで人形遊びばかりしていた。活発で生意気な性格から涯に対してもタメ口で話す。口癖は「アイ(了解)」と「ネイ(否定)」。大雲に「くもっち」、四分儀に「しぶっち」といった様にあだ名を付けることが多い。 綾瀬と同じく、当初は集に対する評価がかなり低かったが、日が経つにつれて彼を名前で呼ぶほど信頼するようになる。 第2次ロスト・クリスマス事件解決後、綾瀬と共に天王洲第一高校に生徒として身を隠し、綾瀬と同じく生徒会の一員として行動している。前日に生徒会長不信任決議を出した男子生徒からは、「姉さん」と呼ばれるようになる。文化祭では潜入していたダリルにそうとは知らず大量の荷物を押し付け、だらしない姿を見せた彼を「もやしっ子」と呼んでいた。その後も彼とは正体を知らぬまま交戦する事態になるものの最終決戦で自分を「皆殺しのダリル」と呼んだ彼を「アンタはもやしっ子よ」と叱りつけている。 アルゴが牢屋から脱走した際には、それを知った綾瀬を止めるためにロープで捕縛。親衛隊に捕まることも考え、中立な立場を維持する。集の事情を知る1人ではあるが、独裁を行う集の側には付けないという状況であった。 エクソダス時には平気で他人のヴォイドを取り出し使い捨てにする涯に恐怖し、アルゴの運転する車で逃亡。残存する葬儀社メンバーと合流し、一緒に来た谷尋達の面倒を見ている。最終回では綾瀬の教員試験への勉強を手伝っていることが明かされた。 企画段階ではいのりを差し置き、最もラフ画が描かれたキャラクター。頭部に付いているネコ耳は無線+頭部センサーという設定だが、redjuiceによれば「通信機→ネコ耳」というひらめきで付けてみたとのこと。 四分儀(しぶんぎ) 声 - 子安武人 27歳。「葬儀社」の参謀役。「さすがです」が口癖だが、辞書通りの褒め言葉ではなく、皮肉や嫌味として用いることが多い。 5年前、戦場で自分を殺そうとした少年兵だった涯を見出して以来、涯を王にするために傍で手腕を振るってきた。 第2次ロスト・クリスマスの後はアンチボディズに拘束され、嘘界と「チェスで勝利したら涯に逢わせる」という取引を交わす。嘘界がわざと勝負に負けた為に涯と面会するが、「醜悪な偶像」となった涯に失望する。そして彼から預かった玄周の日記を携えて集と合流し、アポカリプスウイルスの起源について伝える。 最終決戦の際、ツグミをハッキングで妨害し続けていた研二に「研二、チェックメイトです」と言い渡し、彼を撃ち殺した。 月島 アルゴ(つきしま アルゴ) 声 - 勝杏里ヴォイド:黒い光を放つマグライト 効果:光に当たった相手を暗闇でつつむ 17歳。竜泉高校の2年生。 白兵戦に長ける少年でナイフと格闘のプロ。その実力はナイフでブーメラン型ヴォイドを弾き返すほどである。集の訓練ではいきなり刃物を手渡し、彼を卒倒させた。自身が根暗ではないかと気に病む一面を見せた。飲み物を飲む際に小指が立つ癖がある。 クーデターの後は、大雲と共にクホウイングループ会長のもとに逃れる。そして亞里沙救出の命を受け東京に侵入するが、豹変した集と再会し、彼のやり方に反発する。その際ヴォイドの真実を知る。ツグミと同じく、独裁者となった集には味方しないと態度を鮮明にし、不当な扱いを受けるが、葬儀社に居た頃の何かに必死に抗う集の姿を気に入っていたと告げるなど、集を元の集に戻そうと懸命であった。 ヴォイドを平気で使い捨てにする涯を目の当たりにしたことで、葬儀社および綾瀬とツグミを連れて別行動をとり、生き残りのいた葬儀社のアジトに潜伏。 ユウが自分や葬儀社達のことを集の従者と呼んだ時には「従者じゃない。仲間だ!」と彼の前で宣言している。 大雲の死後は彼の形見となった重火器を使用し戦闘に参加している。 大雲(おおぐも) 声 - 高口公介 寡黙な大男で、銃器や爆発物のプロ。アルゴと共に逃れたクホウイングループ側では同会長と共に待機し、護衛に回っていた。24区から逃亡してきた春夏を匿うが、嘘界の罠にはめられマシンガンで銃撃される。春夏と倉知を逃がす事に成功するものの、嘘界に刺殺される。 城戸 研二(きど けんじ) 声 - 岡本信彦ヴォイド:重力銃 効果:重力を操作する 葬儀社と集の協力によりGHQの第四隔離施設から救出された少年。スカイツリー爆破事件を起こした凶悪犯。GHQトップシークレットデータをハッキングするほどの天才少年。 葬儀社全滅後は行方不明だったが、涯と共にダアトに所属していた。葬儀社や国連軍との戦いではユウや亜里沙と共に参戦する。電脳戦ではツグミの攻勢を防御、逆に圧倒しかけたが、正体を掴んでダアトの施設に乗り込んできた四分儀により射殺される。 ルーカサイト撃墜時にはいのりのヴォイドと合体し巨大な銃へと変貌した。涯とは旧知の仲であるらしく、葬儀社の作戦行動にもすぐに馴染む。現在の涯を「ぬるい」と評する。 梟(きょう) 声 - 藤東知夏 葬儀社メンバーの中でも非常に幼い。涯に声を褒められたことを誇りに思い、また涯を尊敬している。 増援部隊や支援の受け取りポイントにいたために、ルーカサイトの砲撃により瀕死の重傷を負う。涯に感謝の言葉を告げた後、涯によって安楽死(射殺)された。 倉知(くらち) 声 - 川庄美雪 葬儀社のメンバー。春夏とは顔見知りで、行動を共にする。 ふゅーねる 冒頭、いのりが連れていた「オートインセクト」と呼ばれるロボット。感情表現が豊か。集の家のロックを解く、洗濯物をたたむなど、なかなか多芸。同時にそのアームはスタンガンも備えている。捕縛用ワイヤーを持つほか、電脳戦にも対応する。 最終決戦では追加装備を施し集用のセグウェイ型車両として使用された。エピローグでは妻や子供を模したと思しきピンクのカラーリング同型機や複数の小型機が登場した。 いのりが無口なキャラクターであり、かわいいマスコットを出したいという制作スタッフの話し合いから設定された。デザインはredjuiceが担当しており、『攻殻機動隊』に登場する「タチコマ」の存在は意識したとのこと。名前は英語表記で "funeral"、「葬儀」の意味である。
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葬儀社
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GHQの統治から日本の開放を目指すレジスタンス組織。拠点は六本木フォートでメンバーのほとんどが若者。今までは組織の存在を隠してきたが六本木フォート侵攻(第2話)を受け、組織の存在をテレビなどで公表した。リーダーである恙神涯のもと、アンチボディズと対抗するための装備と組織力がある。組織名の由来は「自分達は常に淘汰される弱者を〈送る〉側である」ことから。海外にも支援者がいるらしく、日本国内でもクホウイングループの協力を取りつける。
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