天王洲第一高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 16:58 UTC 版)
校条 祭(めんじょう はれ) 声 - 嶋村侑ヴォイド:全てを癒す包帯 効果:あらゆる物体を瞬時に再生する 現代映像文化研究会のメンバー。16歳。集のクラスメイト。 集とは中学生時代からの付き合いで、お互い気を許せる間柄だが密かに彼に恋心を抱いており、集がGHQに逮捕された際は涙を流して心配し、その後授業の遅れを集に教えている際に変化を感じ取った。 谷尋と集の再会を機に2人の後を付いて行ったことで、集の真実を知ってしまい(合宿時では、いのりが集の家に厄介になっていることを颯太から聞き、集の気を惹こうとがんばっていた)、すべてを失ったような顔をしている集を見て声をかけたが、今の集は自分の知っている集ではないため、彼に迫られた後、平手打ちをしてしまう。その後、集がヴォイドを使いGHQのエンドレイヴと戦っていた現場を目撃したことを集に話し、変わり果ててしまった彼に涙を流し、再起した集からヴォイドを取り出され、その力で損傷したふゅーねるをリペアした後、集や颯太達と共に葬儀社を助けるために、ツグミの案内で羽田に向かった。 集が生徒会長に就任してからは生徒の治療や物資の再生に尽力、ヴォイドランク制の導入を恐れ独断でワクチンを取りに行った颯太たちを止めるためにあとを追い、逃亡用の車両をリペア中にダリルのエンドレイヴの砲撃により重症を負い、祭を庇って同じく重傷を負った集をヴォイドで治療中、武装ヘリからの銃撃を受けてヴォイドを破壊され身体が結晶化し、集がみんなを救える「優しい王様」になることを願いながら、集の治療を終えて息を引き取った。しかし、皮肉にも彼女の死が集にヴォイドランク制の導入、残酷な王となることを宣言させるきっかけとなった。 全ての事件が解決した最終話では、集を初めとした友人達が彼女の誕生日祝いを行った。 取り出されるヴォイドは「全てを癒す包帯」で、対象が有機物でも無機物でも瞬時に再生する。集からは「祭らしく優しいヴォイド」と評された。 荒木哲郎の「やさしい妹系キャラ」という注文からできたキャラクターで、redjuiceによれば胸のサイズは主要女性陣の中では一番大きく、体形も「ワガママボディ」を意識して描いているという。“祭”と書いて“はれ”と読ませる名前は大河内一楼(副シリーズ構成)によるアイディアだが、他のスタッフからは「普通は読めない」とのツッコミも入れられている。 魂館 颯太(たまだて そうた) 声 - 阪口大助ヴォイド:あらゆるものを開くカメラ 効果:銃の様な形状で、対象に向けて引き金を引くことでシャッターを押す、集が使用する場合のみ空間消失 現代映像文化研究会のメンバー。17歳。集とはクラスメイトで「EGOIST」の大ファン。周りからは「空気が読めない」と言われているが、わざと読まないこともあるらしい。転入してきたいのりに向かって唐突に葬儀社の話題を出し、「EGOIST」の歌詞は葬儀社っぽいなどと指摘した。 集がGHQに逮捕された事を花音から聞いて驚いていたものの、彼が学校に姿を現すとGHQに逮捕されてからの事を興味津々に聞いてくる。合宿時にいのりに告白しようとしたが、その途中で集にヴォイドを取り出され、告白は阻止されてしまった。そして集と気持ちをぶつけあったことで親交が深まった。 第2次ロスト・クリスマスが起こった時、集の呼びかけに応え、そこで集がヴォイドと呼ばれる力を自在に使いこなし葬儀社の一員となってGHQと戦っていた事と、過去に自分もヴォイドを取り出されていた事、いのりが葬儀社のメンバーである事を聞かされる。集の必死の思いに心を動かされ、一緒に葬儀社メンバーを助けるため、羽田に向かった。 第2次ロスト・クリスマスの後は集の下で校内で働くものの、ヴォイドの力が弱いために缶詰を開封する程度の貢献しかできなかったことから、ヴォイドランク制導入を恐れるあまりに他の生徒たちと共にワクチン収集のために勝手に行動してしまうが、この行為が祭の死とランク制導入を決定づけてしまい、他の低ランクの生徒達と共にワクチン投与の代償に重労働に課せられることになった。結果、エクソダス実行までの間に症状がステージ3まで進行してしまい、右側頭部がキャンサーに侵食するに至った。その恐怖から裏切りに遭った集をクレーターに突き落とし「俺は悪くない」と決別、涯の復活後はアルゴ率いる葬儀社の残存メンバーと行動を共にし、戦線に復帰した集のヴォイドによりアポカリプスを取り除かれた。その後、祭を死なすきっかけを作ったばかりか、一度は裏切った集とどう接すればいいか分からなくなり、最初は素気ない態度を取ってしまったが、集との握手によって心の霧が晴れ、葬儀社と共にいく集を一緒に避難してきた天王洲第一高校の生徒達と共に見送った。事件解決後、祭の誕生日パーティーに出席している。 寒川 谷尋(さむかわ やひろ) 声 - 水島大宙、花澤香菜(幼少期)ヴォイド:命を断ち切るハサミ 効果:らせん状の赤い糸を切るように使い、相手の命を絶つ。大ぶりで使い勝手がよく、いのりを失った後の集の主武装として扱われた。 現代映像文化研究会のメンバー。17歳。集とはクラスメイトで社交的な性格。 表向きは気の利く性格で、転入してきたいのりに対する皆の質問攻めを制したり、葬儀社の活動に巻き込まれた集を気遣ったりと好青年である。 裏ではノーマジーンの売人「シュガー」として活動し、その取引の際に集たち葬儀社がアンチボディズと交戦している所を目撃、「シュガー」であることが集に知られた後、互いの事情を秘密にするという約束をするが、弟・潤の治療費のために集を裏切りGHQに通報、集が復学した際には、処分されそうになった弟を連れて身を隠していたが、移動中に集と再会し、彼の協力で潤を葬儀社に保護してもらおうとしたが、GHQに発見され集と内輪もめになっていた際にヴォイドを取り出され気を失い、意識を取り戻した時に潤の死を集の口から聞かされた。その後は学校にも戻らず街を彷徨っていたが、バイオテロの際に集が発した呼びかけに応じ現れ、彼や祭達と共に羽田に向かった。 第2次ロスト・クリスマス後は学校に復帰し、集を生徒会長に推して自分は補佐に付き、ヴォイドランク制を提案、祭の死の一部始終を見たことで「ヴォイドの破壊=死」という事実を知るが、集が事実を知ればヴォイド使用を躊躇うことを予測して揉み消したが、真相を集に知られたことで信頼を失い、さらに亞里沙襲撃の犯人であるいのりの処遇について集と争った結果彼と決別、その際かつて彼をGHQに売り信用を失くしたことを悔やんでいた。 エクソダスの後は、颯太や花音と共にアルゴ率いる葬儀社の残存メンバーと行動を共にし、最終決戦の際は颯太と花音と共にヴォイドを集に預け、24区に取り残された一般人の避難誘導を行った。 草間 花音(くさま かのん) 声 - 寿美菜子ヴォイド:レーダー機能付のメガネ 効果:遠くのものを見通すことができる 集のクラスの学級委員長。17歳。 集がGHQに逮捕される現場を目撃した1人。 昔は谷尋とよく遊んでおり、密かに恋心を抱いている。そのために集が復学後に不登校になった谷尋をかなり心配していた。 第2次ロスト・クリスマスの際に集から全ての事情を聞いた後、祭達と同じく協力者の1人となり、一緒に羽田に向かう。 集が会長になってから、ヴォイドランク制や祭の死をきっかけに周りの人間が変わっていく事を悲しむ。 自身はヴォイドの能力を使い、屋上からの見張りを担当していた。 当初の脚本には無かったキャラクターであり、redjuiceが本作の打ち合わせ時に勝手に描いた「メガネの委員長キャラ」がそのまま採用され、本編に登場することとなった。胸のサイズは、主要女性陣の中で一番控えめとなっている。 供奉院 亞里沙(くほういん ありさ) 声 - 遠藤綾ヴォイド:あらゆるものを弾き返す盾 効果:手鞠を介して6枚の盾を自在に操る 天王洲第一高校の生徒会長。17歳。クホウイングループの長を祖父に持つ。高潔かつ潔癖な性格で、学内の男子の憧れの的。GHQに連行され、学校で好奇の視線を向けられる集を庇う。将来的にグループを背負って立つ者として期待され、完璧であることを志しているが、その重圧を受け止めきれてはいない。 日本の自主独立を掲げたグループ主催の船上パーティに出席した際、潜入していた涯に出会い、ただならぬ想いを抱き始め、第2次ロスト・クリスマスの際に集から全ての事情を聞いた後、祭達と同じく協力者の1人となり、一緒に羽田に向かった。 事件解決後、閉鎖地区となった学園の全責任を務める生徒会長として仲間達と共に全力を注ぐが、GHQが閉鎖区画を切り捨てる情報を知った後、不安になる全生徒を抑えることができなくなり、難波や数藤から不信任決議を言い渡されてしまい、結果集に会長の座を譲ったが、祭の死により変わってしまった彼に反発したため、校舎の一室に軟禁され(ヴォイドがSランクと高位だったため)、その後アルゴの拘束を聞き見張りから逃げるが、「ヴォイドの破壊=死」という事実を目の当たりにし、それを他の生徒たちに知らせようとした途端にいのりに襲撃されてしまい、その時の恐怖から混乱に陥っていたところをコンタクトをとってきた涯につけ込まれ、秘密裏に他の生徒を懐柔、エクソダス計画の発動後集に対するクーデターを図った(その後、涯によって4人の生徒が犠牲となり、彼女からの立場上、集と同じく他人を利用する者となる)。 その後はダアトの一員として行動するが、近くにいられると思った涯の傍にいることは許されず、自分を粛清しに来た祖父を自らの手で殺すことになってしまう。いのりの捕縛後、任務中に集に拉致され、彼を葬儀社の潜伏しているアジトに案内、決戦時は涯に付くことを決め、彼にヴォイドを託した。 国連軍の襲撃を受け、託されたヴォイドで通路を塞ぎ続けるが、真名の歌でアポカリプスウイルスの感染が進行してしまい右脚が結晶化、それでもなおヴォイドで守り続けるが涯の死と集の力でアポカリプスウイルスとヴォイドが消滅し、乗り込んできた国連軍に撃たれるも、ダアトのメンバーに救出された。その後の消息は不明(祭の誕生パーティーにも参加していない)。 「オリジナルなアニメなのだから」という理由で、制作スタッフの様々なフェティッシュが盛り込まれたキャラクターとなっている。 難波 大秀(なんば ひろひで) 声 - 阪口周平ヴォイド:ナックルダスター 効果:不明 数藤とつるむ眼鏡の生徒。亞里沙への不満から彼女の不信任決議を提案した。 ヴォイドランク制導入後は親衛隊の中核メンバーになる。表面上は集に従い、亞里沙の監視役を務めていたが、彼女から肉体関係を対価にクーデターを持ちかけられ、他の生徒達にヴォイドの秘密を暴露し集に反逆するよう煽る(彼から言ってみれば、ただおもしろかっただけという理由だった)。エクソダス成功後に集に銃を向けるが、現れた涯により爆撃機撃墜のためにヴォイドを利用され死亡(亞里沙が助けを求めた相手が集と同じヴォイド使いだという事は聞かされていなく、いうなれば彼女に利用されていた)。 数藤 隆臣(すどう たかおみ) 声 - 樋口智透ヴォイド:アメリカンクラッカー 効果:不明(ランクは高い) 難波とつるむ長髪の生徒。「葬儀社メンバーを差し出せば閉鎖地区から出られる」という嘘界が流した風評に踊らされ、生徒に紛れこんでいた綾瀬とツグミを捕まえて全校生徒の晒し者にするが、彼女たちを助けようとした集により風評が真っ赤なウソであることを明らかにされ立場を失う。 ヴォイドランク制導入後は親衛隊の中核メンバーになるが、難波同様集への忠誠心は薄く、エクソダスに乗じて彼を裏切る。しかし涯によりヴォイドを利用され死亡。 宝田 律(たからだ りつ) 声 - 津田美波ヴォイド:スタンガン 効果:不明(ランクは高い) 親衛隊の一人。難波・数藤と共に集を裏切るが、涯にヴォイドを利用され死亡。 ヴォイドは「スタンガン」。インセクトの制御装置がある東京タワーを倒すため集が使用した。 縁川 雅火(へりかわ みやび) 声 - 渡辺明乃ヴォイド:巨大な鎌 効果:不明(ランクは高い) 親衛隊の一員。集に心酔している。そのためエクソダス後に集の手を斬り落とした涯に斬りかかるが、涯に随伴していたエンドレイヴにヴォイドを破壊され死亡。
※この「天王洲第一高校」の解説は、「ギルティクラウン」の解説の一部です。
「天王洲第一高校」を含む「ギルティクラウン」の記事については、「ギルティクラウン」の概要を参照ください。
- 天王洲第一高校のページへのリンク