油脂工業とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 学問 > 学術 > 分野 > 油脂工業の意味・解説 

ゆし‐こうぎょう〔‐コウゲフ〕【油脂工業】


油脂工業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/13 03:33 UTC 版)

油脂工業(ゆしこうぎょう)とは、油脂を採取・精製・加工して、様々な製品を生産する化学工業の1つ[1]

大きく分けると、油糧などから油脂・蝋を生産する油脂製造工業と油脂・蝋を原料として加工を施して製品化する油脂加工工業に分けることが出来る。

日本では古代から油の生産が行われていたことが知られ、『延喜式』に菜種油荏胡麻油の製法と献上について触れられている。中世には大山崎油座のように油の生産・流通を扱うが存在した。近世に入ると、綿実油魚油などの生産も盛んに行われるようになり、食用・灯火用に用いられた。明治に入ると、1873年石鹸の工業生産が開始され、1883年には四日市製油所でイギリス製の水圧式圧搾機が導入されて、以後人力や水車に代わって機械による圧搾が主流となる。また、大豆油椰子油などの生産も開始された。また石鹸以外にも硬化油脂肪酸グリセリンなどの加工製品が作られ、特にグリゼリンは爆薬原料として太平洋戦争期にかけて軍需としての生産が強化された。また、戦後には食生活の変化に伴ってマーガリンなどの生産も盛んに行われるようになった。

脚注

  1. ^ 油脂工業とは” (日本語). コトバンク. 2022年9月9日閲覧。

外部リンク




油脂工業と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「油脂工業」の関連用語

油脂工業のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



油脂工業のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの油脂工業 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS