大豆油(だいずゆ)
大豆から通常抽出法(ヘキサンという溶剤を使って油を溶かし出す方法)によって得られる半乾性油で、菜種油と並び我が国で消費される植物油の中で主要なものです。リノール酸、オレイン酸を多く含んでおり、用途としてはサラダ油等の直接食用として、またマーガリンなどの加工用原料として主に用いられています。歩留りは原料大豆に対し約18%となっています。大豆油
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/23 09:04 UTC 版)
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100 gあたりの栄養価 | |
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エネルギー | 3,699 kJ (884 kcal) |
0 g
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糖類 | 0 g |
食物繊維 | 0 g |
100 g
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飽和脂肪酸 | 15.65 g |
トランス脂肪酸 | 0.533 g |
一価不飽和 | 22.783 g |
多価不飽和 | 57.74 g
6.789 g
50.418 g
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0 g
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ビタミン | |
ビタミンA相当量 |
(0%)
0 µg
(0%)
0 µg
0 µg
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チアミン (B1) |
(0%)
0 mg |
リボフラビン (B2) |
(0%)
0 mg |
ナイアシン (B3) |
(0%)
0 mg |
パントテン酸 (B5) |
(0%)
0 mg |
ビタミンB6 |
(0%)
0 mg |
葉酸 (B9) |
(0%)
0 µg |
ビタミンB12 |
(0%)
0 µg |
コリン |
(0%)
0.2 mg |
ビタミンC |
(0%)
0 mg |
ビタミンD |
(0%)
0 IU |
ビタミンE |
(55%)
8.18 mg |
ビタミンK |
(175%)
183.9 µg |
ミネラル | |
ナトリウム |
(0%)
0 mg |
カリウム |
(0%)
0 mg |
カルシウム |
(0%)
0 mg |
マグネシウム |
(0%)
0 mg |
リン |
(0%)
0 mg |
鉄分 |
(0%)
0.05 mg |
亜鉛 |
(0%)
0.01 mg |
マンガン |
(0%)
0 mg |
セレン |
(0%)
0 µg |
他の成分 | |
水分 | 0 g |
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%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: USDA栄養データベース |
項目 | 分量(g) |
---|---|
脂肪 | 100 |
飽和脂肪酸 | 15.65 |
16:0(パルミチン酸) | 10.455 |
18:0(ステアリン酸) | 4.435 |
一価不飽和脂肪酸 | 22.783 |
18:1(オレイン酸) | 22.55 |
多価不飽和脂肪酸 | 57.74 |
18:2(リノール酸) | 50.952 |
18:3(α-リノレン酸) | 6.789 |
大豆油(だいずゆ)は、大豆の種子から採取される油脂。最も代表的な植物油で、サラダ油の他マヨネーズやマーガリンの原料などとして広く用いられる。2010/11年度では大豆油の生産量は世界の油脂生産量中第2位で[2](1位はパーム油)、アメリカでは植物油消費量の2/3を占めている。日本国内では、液状植物油消費量の約4割弱を占め、菜種油に次ぐ。
性質
ヨウ素価124–139の半乾性油。淡黄色で脂肪酸組成はリノール酸約50%、オレイン酸20%強、パルミチン酸約10%、リノレン酸約10%、ステアリン酸約5%[3]。CAS登録番号は [8001-22-7] で、ケン化価は189–195、比重は0.916–0.922。精製大豆油の引火点は 328℃、発火点は 363℃であるが、低純度のものはこれらの温度が低下する。
製造法
大豆の採油は、古くから玉絞めに代表される低温圧搾法が用いられてきたが採油効率が低かった。このため破砕加工した大豆に溶剤(n-ヘキサン)を加えて脱脂する溶媒抽出法が開発されている。溶媒抽出法は、溶剤を使うため消費者から不安視されるが、ヘキサンの沸点は69℃前後であり、加熱の過程を経れば容易に除去できることから、安全性は十分に確保されている[4]。
用途
安価で色や匂いが少ないため、天ぷら油やサラダ油に適している。家庭用の調理油には安定性を高めるため菜種油やコーン油、クエン酸などの酸化防止剤が添加されている。また、比較的良好なエマルションを形成するため、マヨネーズやドレッシングの原料としても用いられる。水素添加により自在に硬化油が得られるため、マーガリンやショートニングの原料としても重要である。
食用以外では、合成樹脂、塗料、石鹸、リノリウムなどの工業製品[3]のほか、透明性の高さを活かし、1985年頃から大豆インキとしても使用されている。精製過程で除去されたリン脂質は大豆レシチンとして健康食品に加工される。
脚注
- ^ “USDA National Nutrient Database for Standard Reference, Legacy Release”. Ag Data Commons. U.S. Department of Agriculture. 2023年5月10日閲覧。
- ^ “植物油の道 − 植物油の生産から消費まで”. 植物油の基礎知識. 日本植物油協会. 2012年3月12日閲覧。
- ^ a b 化学工業日報社『15710の化学商品』化学工業日報社、2010年1月、1379頁。ISBN 978-4-87326-562-9。
- ^ 横山勉 (2013年5月27日). “脱脂大豆は“ダイズカス”に非ず”. FoodWatchJapan. 香雪社. 2017年12月5日閲覧。
参考文献
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- 藤田哲『食用油脂 その利用と油脂食品』幸書房、2000年4月。 ISBN 4-7821-0173-2。
関連項目
大豆油
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 12:39 UTC 版)
ダイズから得られる大豆油は、パーム油に次ぐ代表的な食用油であり、大豆需要の87%を占めている。主要な生産国は、中国、アメリカ、ブラジル、アルゼンチンで、上位5カ国で8割を占める。日本では菜種油が好まれるため、大豆油の生産量は40万トン前後と菜種油の半分以下に留まる。近年では環境配慮型の素材とされる大豆インキの原料としての需要も拡大している。 残渣の大豆粕は醤油の原料や家畜の飼料、大豆ミールとして粗タンパク質源に利用されていたが、最近は『ヘルシー』を売りにした小麦粉代替食品としても拡販が進んでいる。 大豆レシチン 大豆レシチンは、大豆油の副産物で、絞ったばかりの大豆粗油をろ過し、お湯を混ぜ、成分を水側に移し遠心分離機で2層になった油を分離後、速やかに水分を乾燥させたものである。利用用途としては、化粧品や食品の乳化剤に利用される。
※この「大豆油」の解説は、「ダイズ」の解説の一部です。
「大豆油」を含む「ダイズ」の記事については、「ダイズ」の概要を参照ください。
「大豆油」の例文・使い方・用例・文例
大豆油と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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