アブラギリとは? わかりやすく解説

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あぶら‐ぎり【油×桐】

読み方:あぶらぎり

トウダイグサ科落葉高木卵円形で、柄の付け根に2個の蜜腺(みっせん)がある。初夏に紅がかった白い花群生種子平たく有毒種子からしぼった油を桐油(とうゆ)という。材は箱や下駄材料中国原産で、暖地栽培されるやまぎりいぬぎりあぶらぎ


荏桐

読み方:アブラギリ(aburagiri), エギリ(egiri)

トウダイグサ科落葉高木


油桐

読み方:アブラギリ(aburagiri)

トウダイグサ科落葉高木

学名 Aleurites cordata


罌木桐

読み方:アブラギリ(aburagiri)

トウダイグサ科落葉高木

学名 Aleurites cordata


荏桐

読み方:アブラギリ(aburagiri), エギリ(egiri)

トウダイグサ科落葉高木

学名 Aleurites cordata


阿布良岐利

読み方:アブラギリ(aburagiri)

トウダイグサ科落葉高木

学名 Aleurites cordata


アブラギリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/12 14:26 UTC 版)

アブラギリ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
: キントラノオ目 Malpighiales
: トウダイグサ科 Euphorbiaceae
: アブラギリ属 Vernicia
: アブラギリ V. cordata
学名
Vernicia cordata
和名
アブラギリ(油桐)
英名
tung tree

アブラギリ(油桐、学名:Vernicia cordata)は、トウダイグサ科の落葉高木。種子から桐油(きりゆ、tung oil)と呼ばれるを採取して塗料などに用いる。東アジア産のアブラギリやシナアブラギリはAleurites 属から分離してVernicia 属とすることもある。

特徴

西日本と中国に自生し、また栽培もされる。の形はキリに似る。葉の基部には柄のついた蜜腺が1対ある。は6月頃咲き、5弁で白く径3cmほど、円錐花序をなしよく目立つ。果実は円い蒴果で6個の大きな種子を含み、秋に熟す。

種子から採れる桐油は不飽和脂肪酸を多く含む乾性油であるため、塗料や印刷インキ、油紙の材料として盛んに使われた。ただし、エレオステアリン酸など毒性を持つ不飽和脂肪酸を含むため、食用にはできない[1]。別名ドクエ(毒荏)といい、これは古くから種子の油を食用や塗料用として用いたエゴマ(荏)と対比した名前である。

現在は油の原料としてアブラギリでなく中国原産のシナアブラギリ(オオアブラギリ、A. fordii)を使う。これはアブラギリより大型で、葉の蜜腺には柄がなく直接つく。この油は中国などから多く輸入されて家具の塗料などに使われている。

近年、バイオディーゼルの供給源として注目されているナンヨウアブラギリは本種とは別属の樹木である。

その他

台湾で『桐』という字はアブラギリを指す。台湾を代表する植物である。

なお古来中国における桐は主にアオギリ(梧桐、アオイ科)を指し、日本で好まれるキリ(キリ科)のいずれともアブラギリはごく遠縁の別樹種である。

脚注

  1. ^ 「中毒事例報告のある有毒植物8 アブラギリ類(トウダイグサ科)」食品衛生の窓(東京都福祉局)

関連項目


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