エレオステアリン酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/20 22:31 UTC 版)
α-エレオステアリン酸 | |
---|---|
(9E,11E,13Z)-9,11,13-オクタデカトリエン酸 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 13296-76-9 |
| |
特性 | |
化学式 | C18H30O2 |
モル質量 | 278.43 g/mol |
融点 | 48 °C[1] |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
エレオステアリン酸(Eleostearic acid, ELA)またはα-エレオステアリン酸(α-eleostearic acid)は、共役リノール酸の一つ。キリ油では約80%、ツルレイシ油では約60%の割合でエレオステアリン酸が含まれる。不飽和度が高く、キリ油のように乾性油としての用途がある。ラットでは、エレオステアリン酸は共役リノール酸(CLA)に変換される[2]。
必須脂肪酸を研究したバーとミラーは、エレオステアリン酸とその異性体であるα-リノレン酸と栄養的な機能の比較を行ったところ、α-リノレン酸は必須脂肪酸の欠乏症の治療に効果があるが、エレオステアリン酸にはそのような効果は無いという結果になった[1]。
α-エレオステアリン酸のシス-トランス異性体に、二重結合が全てcis型になったβ-エレオステアリン酸:(9E,11E,13E)-9,11,13-オクタデカトリエン酸がある。
脚注
- ^ a b Burr, G.O.; Burr, M.M.; Miller, E. (1932). “On the nature and role of the fatty acids essential in nutrition” (PDF). J. Biol. Chem. 97 (1): 1–9 2007年1月17日閲覧。.
- ^ Tsuzuki T, Kawakami Y, Abe R, et al (August 2006). “Conjugated linolenic acid is slowly absorbed in rat intestine, but quickly converted to conjugated linoleic acid”. J Nutr 136 (8): 2153–9.. PMID 16857834 2007年1月17日閲覧。.
関連項目
エレオステアリン酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 06:10 UTC 版)
α-エレオステアリン酸(アルファ-エレオステアリンさん、alpha-eleostearic acid)は、キリなど乾性油に含まれる炭素数18の9,11,13-トリ不飽和脂肪酸である。C17H29CO2H、IUPAC組織名 (9E,11E,13Z)-octadeca-9,11,13-trienoic acid、数値表現 18:3 (9,11,13), n-5、分子量278.43。 β-エレオステアリン酸(ベータ-エレオステアリンさん、beta-eleostearic acid)はα-エレオステアリン酸の幾何異性体である。IUPAC組織名 (9E,11E,13E)-octadeca-9,11,13-trienoic acid、数値表現 18:3 (9,11,13), n-5。
※この「エレオステアリン酸」の解説は、「不飽和脂肪酸」の解説の一部です。
「エレオステアリン酸」を含む「不飽和脂肪酸」の記事については、「不飽和脂肪酸」の概要を参照ください。
エレオステアリン酸と同じ種類の言葉
酸に関連する言葉 | ヘキサフルオロリン酸 亜リン酸 エレオステアリン酸 ポリチオン酸 アデノシン一リン酸 |
- エレオステアリン酸のページへのリンク