豆汁とは? わかりやすく解説

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ご【豆汁/豆油】

読み方:ご

浸した大豆をひきつぶして乳状したもの豆腐などの原料まめあぶら


ご‐じる【豆汁/呉汁】

読み方:ごじる

浸して柔らかくした大豆すりつぶしたものを入れた味噌汁

「ご(豆汁)」に同じ。


豆汁

読み方:ゴ(go)

大豆にひたし、すりつぶした


豆汁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/27 21:40 UTC 版)

左から豆汁と焦圏と辣絲。

豆汁(とうじゅう、中国語: 豆汁儿dòuzhīr)、酸豆汁儿suān dòuzhīr))は、緑豆を煮てから、すりおろして作った豆乳乳酸発酵させた、少し酸味のある飲料。北京の伝統的な栄養食品のひとつ。春雨の製造過程ででる上澄み液も利用する事が出来る。

概要

豆汁は、緑色をおびた灰色をしており、味にはわずかに酸味と渋みがある[1]。口当たりは滑らかで後味が長く残る[1]。米のとぎ汁にも似た臭いがあり、初めて飲む場合には酸味もあり腐敗したような味があって、飲み込むのも難しい[2]

北京では人気の高い軽食であり、豆汁と焦圈(ジャオジュエン、揚げドーナツ)は日常的に食されている[1]が、特に春や冬に食されている[2]。北京では「豆汁・焦圈・鹹菜絲」という言葉もあり、3つはいずれも欠かせない組み合わせとしされている[1][2]。豆汁を1杯、焦圈を数個、さくさくとした焦圈は豆汁の中に入れて食され、塩辛い味の漬物の千切りを加えることで、五味のうちの苦味を除いた酸味甘味辛味塩味の4つの味を味わえる[1][2]

もともとは、緑豆をすりつぶしてでん粉をとったり、春雨を作ったあとの残り汁から作られていた[1]。緑豆の粕を濾過した後に残った粕を発酵させて作った汁だった[1]

緑豆を水につけてふやかし、ミキサー擂り鉢ですりつぶして「生豆汁」とし、これを元に作るものもある。「生豆汁」を発酵させないレシピ[3]もあるが、それでは酸味がほとんど出ず、風味が異なる。

歴史

宋代に既にあったことが知られている。20世紀初頭までは、「売豆汁児的」と言われる行商人天秤棒で担いで北京の町を売り歩いていた。天秤棒の片側には豆汁を入れ、木の蓋をかぶせた土鍋を下げ、もう片方には木の枠に、薬味にする賽の目切りや細切りにした大根の漬け物や、洗い水、ブラシを入れて、腰掛けとともにぶら下げて担いだ。焦圏や焼餅も合わせて売る例もあったという[4]

乾隆18年(1753年)には、豆汁は清皇帝御膳としても提供された[1]

麻豆腐

豆汁を発酵させる過程で、タンパク質が多く沈殿する場合があるが、それを用いて麻豆腐というものを作ることも行われた。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 北京の伝統的な健康軽食 豆汁と焦圈がお勧め!”. CRI online 日本語. 中国国際放送 (2023年1月16日). 2024年4月3日閲覧。
  2. ^ a b c d 豆汁焦圈”. 北京観光 (2022年8月24日). 2024年4月3日閲覧。
  3. ^ 張鉄元 編 (2010). 老北京風味小吃. 北京・化学工業出版社. p. 4. ISBN 978-7-122-08601-3 
  4. ^ 斉放 編 (1998). 消逝的職業. 北京・百花文芸出版社. p. 78. ISBN 7-5306-2656-6 

関連項目


豆汁

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 01:39 UTC 版)

和語の漢字表記

 (ご)

  1. 参照

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