ゆ・く【行く/逝く/▽往く】
読み方:ゆく
[動カ五(四)]
4 通り過ぎる。「沖を―・く船」
7 (逝く)死ぬ。「君―・きて三年」
8 物事がはかどる。「うまく―・かない」
14 (補助動詞)動作の継続・進行の意を表す。「やせて―・く」
[可能] ゆける
[補説] 「いく」の語形も上代からみられ、平安時代以降は「ゆく」と併用される。「ゆく」「いく」はほとんど意味は同じであるが、古くは「ゆく」のほうがより広く使われ、特に訓点資料・和歌(「生く」との掛け詞の場合を除き)では、ほとんどすべてが「ゆく」である。現在では「ゆく」に比べて「いく」のほうが話し言葉的な感じをもち、したがって、「過ぎ行く」「散り行く」など、文章語的な語の場合には「ゆく」となるのが普通である。なお、「ゆきて」のイ音便形「ゆいて」も用いられたが、現在は一般的でなく、促音便形は「ゆく」のほうは用いられず、「いく」を用いて「いって」「いった」となる。
[下接句] 後(あと)へも先へも行かぬ・裏の裏を行く・地(じ)で行く・千万人といえども吾(われ)往(ゆ)かん・天馬空を行く・得心が行く・年が行く・捗(はか)が行く・人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如(ごと)し・一筋縄では行かない・目が行く
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