遺稿集とは? わかりやすく解説

遺稿集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 13:54 UTC 版)

岡田哲蔵」の記事における「遺稿集」の解説

Orion Stars and Other Poems 及び邦語自訳』岡田先生遺稿編集委員会、1957年8月全国書誌番号:65011410。NCID BA89116326。

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遺稿集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 21:36 UTC 版)

渋谷黎子」の記事における「遺稿集」の解説

遺稿集『この風の音聞かないか 愛と闘い記録出版時は、朝日新聞紙上で「昭和初期政治的弾圧と、家族制度重圧抗して農民解放目ざす命がけ闘いの中で、鮮烈な愛を貫いた一人無名女性内面告白」「歴史的に貴重な、『愛の書』ともいえる記録」と報じられた。 埼玉新聞でも「民衆側の貴重な記録として位置づけられ、昭和初期時代解明新しい展開を投げかける」と報じられた。図書新聞においては当時運動家たちは過酷な弾圧のもとでほとんど記録を残すことができなかったことから、本書貴重な証言とされた。 先述伊藤良子は、昭和初期困難な時代を、強い信頼結ばれた夫妻真摯な姿が本書描かれているとして、愛の不毛がしばしば指摘される戦後の時代において「若者への限りない激励教訓」としている。また女学校時代から文章力長けると言われていた通り、遺稿集にもその文才ぶりが感じられ文学者たちと同列とする声もある。 松永伍一蒲池紀生は、本書刊行にあたり、黎子の生き様を以下のように評価している。 その死は、闘いのなかの痛ましく輝かし戦死であった。志なかばにして、理想の旗を胸のうち掲げてかの女夭折は、たとえ短い生涯であったとしても、凡人歩みの数倍の速さと、はげしさと、重さと、美しさ飾られていた。 — 松永伍一渋谷黎子をどう読むか」、松永 1978, pp. 1–2より引用 二人の“愛とたたかい”の生活は、時代暗影のなかで美しく結晶しその歴史事実いまなお光芒放っている。愛がたたかいにおける共働として発現し苦闘連続のなかで愛を確認し、それを高めていく、生きた人間精神昇華が、そこにある。 — 蒲池紀生「渋谷定輔と黎子」、蒲池 1978a, p. 284より引用 女性史研究家の山崎朋子は、本書収録されている黎子の日記での描写により、黎子が富裕な生活を捨てて貧窮喘ぐ農民たちを救済しようとした優しさ、そのために家族たち説得して理解努めようとしたことを高く評価している。 わたしの胸を打って止まないのは、彼女のその激しさと共にあったやさしい思いやりである。(中略)この激しかった人生原動力となったのは、彼女の類い稀なやさしさであった確信せずにはおれなかった。貧しさ泣く人々をどうしても見過ごしできない心が、安楽な地主の娘として生きる自己否定し民衆解放運動の闘士たるべくみずからを鍛えたのだ。 — 山崎朋子渋谷黎子生涯」、山崎 1987, p. 90より引用 文評論家馬場あき子は、本書郷里粟野村、定輔の実家南畑村の自然の風景多く描写されていることに触れ、それを通じて黎子の人間的な魅力評価している。 しばしば日記中に散在する自然への視線みずみずしさ感動し、その描写こめられ風土への愛の深さ感動した。それはほとんど天性の詩質の純一さをみせて、時には耽溺的に、時には哀切に、懊悩であって、あるいは彼女の短い一生をかけた闘いは、この純一美し自然と、そのなつかし風土にも匹敵してあまりある、優しすぎる母たちへの哀しみ発するものではなかったかとさえ思わされた。 — 馬場あき子渋谷黎子著『この風の音聞かないか』人間的希求捧げた純真さ」、馬場 1978, p. 95より引用

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