あやとりとは? わかりやすく解説

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あや‐とり【×綾取り】

読み方:あやとり

長さ5060センチの糸を輪にし、両手首や指に掛け・川などの形を作りながら糸を掛け替えていく遊び糸取り。《 冬》

竹に綱をつけ、投げ上げては受け止める曲芸また、その芸人

綾取りの画像

あやとり

作者松浦寿輝

収載図書宮沢賢治カバー・バージョンズ
出版社河出書房新社
刊行年月1996.8

収載図書そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所
出版社新潮社
刊行年月2004.11


あやとり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/30 17:34 UTC 版)

あやとり

あやとり(綾取り)は、1本のの両端を結んで輪にし、主に両手の指に紐を引っ掛けたり外したりしながら、特定の物の形に見えるようにする伝統的な遊び。地域によっていととりちどりなど多くの異称がある。

概要

あやとりをする少女と女性(鈴木春信画、1765年頃)

日本には一人で行うあやとりと二人で行うあやとりがあるが、世界には多人数で行うもの、紐を咥(くわ)えたり手首や足も使う技などさまざまなバリエーションがある。

あやとりは日本のみではなく全世界に存在し、子供の遊びとしてではなく呪術師が占いとして行う地域もある。あやとりの時代的考証について明確にはなっていない[1]。現在ではあやとりは単一の起源を持つ遊びではなく、各地で自然発生したものと考えられている。また世界各地で見られた、文字の発達以前にを結んで意思の伝達や記録を行った習慣が関連していた形跡もある。日本では井原西鶴『諸艶大鑑』に「絲どり」としてあやとりの記述がある[1]

あやとりは19世紀末から文化人類学者の研究対象とされ、現在までに東アジアオーストラリア太平洋諸島北アメリカアフリカヨーロッパ西インド諸島極北圏等の全世界からあやとりの形が収集記録されている。古代から続く文化であるあやとりの図形を収集・保存・伝承することを目的として、1978年に日本あやとり協会、1993年に世界組織の International String Figure Association(ISFA : 国際あやとり協会)が結成され、あやとりの普及発展に努めている。

トポロジカルには全て結び目理論のループ(自明な結び目)と相似である。

代表的な技

一人あやとり

  • 東京タワー
  • ハワイの星

・ 流れ星

  • ゴム
  • 天の川
  • 銀川
  • 蛾(ガ)
  • 耳の大きな犬
  • 昴(すばる)
  • キツネとクジラ
  • 山の間の日の出
  • ハシゴ
  • ほうき
  • 鉄橋→亀→ゴム→飛行機
  • 山→田んぼ→川→田んぼ→ダイヤ→つづみ→船→つり橋→山
  • 田んぼ→小さな田んぼ→7つのダイヤ→蜘蛛の巣 等


二人あやとり

二人で交互に行うあやとり。普通、対戦形式で行われ、一人がまず両手の間で簡単な型を作ると、次の人間はその型から両手でいくつかの糸を取り、相手の手から外して自分の手の中で張ってみせる。この時形が崩れたりほどけてしまったら負けである。

  • 川→船へ移行
  • 山→船へ移行
  • つり橋→田んぼへ移行
  • 船(橋)→田んぼへ移行
  • 田んぼ(網、たすき)→川、船、ダイヤへ移行
  • ダイヤ→かえる、つづみ、ダイヤへ移行
  • かえる→ダイヤ、船へ移行
  • つづみ(分福茶釜)→川へ移行 等

同じ型でも地域で名前が異なり、また、最初の型も川、山、つり橋など地域で異なる。

脚註

  1. ^ a b 酒井欣 著 『日本遊戯史』 第一書房 1983年10月 p.882.

関連項目

外部リンク


あやとり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:46 UTC 版)

野比のび太」の記事における「あやとり」解説

「おどるチョウ」「ギャラクシー」「銀河」「ほうき星」「のび太のママ」などという自作技を長期間かけて考案するほど、あやとりに入れ込む。ただしあやとりが好きなのは、こよなく愛しているというよりも「金もかからず疲れず、腹も減らないから」とのこともしもボックスによってできた「あやとりの世界」では契約金3000万円(アニメ第2作第2期では1億円)で「日本プロあやとり協会」からスカウトされるほどの腕前。また同様のエピソードにおいて、家族感心するプロの技を「てんで幼稚」と言ってしまえて、実際瞬時プロ並み大技をやってしまうことから、のび太天才少年ということ瞬く間広がったほか、プロスカウト担当者から「世界チャンピオンになれる」と言われたほど。ひみつ道具看板であやとりの家元になったところ、家一杯になるほどの弟子が来たこともある。ただ、ジャイアンスネ夫はじめとする友人馬鹿にされたり、父ののび助からは「男の子らしくない遊び」、母の玉子からは「何の役にも立たないと言われたり、空き地でみんなに見せようとした時にはすぐに退散されるなど、基本的に周囲からの受けは極めて良くない模様

※この「あやとり」の解説は、「野比のび太」の解説の一部です。
「あやとり」を含む「野比のび太」の記事については、「野比のび太」の概要を参照ください。

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