お手玉とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > お手玉の意味・解説 

お手玉

読み方:おてだま

(1)遊具一つ小豆などを入れた柔らかい布の玉。または、それを用いた遊び複数個を手元軽く放り投げて遊ぶ。
(2)野球ボールをつかみ損ね次の動作手間取ること。

お‐てだま【御手玉】

読み方:おてだま

小さな布袋小豆などを入れた玩具。これを数個、歌に合わせて投げ上げたり、受けたりして遊ぶ。また、その遊戯。→石子(いしなご)

野球で、ボールしっかりとグラブ収められずに一、二度はじくこと。ジャッグル


お手玉

読み方:おてだま

名詞手玉」に、接頭辞「お」がついたもの。
丁寧表現の辞書はプログラムで機械的に活用形や説明を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

お手玉

作者森野

収載図書お手玉
出版社新風舎
刊行年月2003.10
シリーズ名新風舎文庫


お手玉

読み方おてだま

日本で昔からある子供(とくに女の子)の遊び道具その歴史平安時代さかのぼるという。布の中に小豆入っており、西洋ビーンバッグよりずっとやわらかい。

遊び方いわゆるジャグリングだけではなく、さまざまである。お手玉をしながら歌う数え歌のようなものもある。単なる遊びではなくこれを通して行儀作法昔話伝えられていった

お手玉の伝統日本各地にあり、その形も素材地域によって多種多様おもしろい。動物果物の形をしたお手玉もある。

日本古来からのジャグリングスタイルおもしろいことに西洋ではトリックとされているシャワーである。それゆえ3つのボールカスケード練習するとき、思わずボール手渡してしまう癖が抜けきれずに苦労する事になる。お手玉で4シャワーができるおばあちゃんもいるほどで驚かされる

関連リンク ,日本お手玉の会


お手玉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/22 01:57 UTC 版)

お手玉

お手玉(おてだま、御手玉)は、小さな布袋に小豆ジュズダマの実、リンゴの芯などを入れ、数個を1組にして縫い合わせた玩具のこと。また、それを使って遊ぶことを「お手玉をする」などという。 地方によって、じゅずだまおじゃみオニンク(オニンコ)[1]いしなご(石子/石投/擲石)などと呼ぶところがある。

遊び方

いろいろな遊び方があるが、歌にあわせ、手をつかって、一定のルールのタイミングで放り上げて楽しむようなものが一般的である。同時に複数の玉をほうり上げるなど難度をあげ、ジャグリングに似た要素があり、技巧の上達を楽しむことができる。

男の子がお手玉で遊ぶことはあまりなく、伝統的にも“女の子の遊び”である。

歴史

欧州遊牧民が袋に粒状の物を入れて遊んだのが始まりと言われている。また、お手玉らしき物を投げて遊ぶ女性が描かれた古代エジプトの洞窟壁画(約4000年前)が残っている[2]が、そうではなく、パンもしくは奇術の類ではないかという指摘もある(奇術#奇術の歴史を参照)。

また、お手玉の起源として古代ギリシアや古代ローマ時代に行われていた羊の距骨飛節の骨を使った遊びナックルボーン英語版が挙げられる[3]

日本では、奈良時代中国から伝わり、当時は手ごろな大きさの小石や水晶を利用したことから石名取玉と呼ばれていた。実際に聖徳太子が遊んだとされる水晶も発見されている。現代のお手玉は、江戸時代から明治初期にかけて多く作られた。歌川広重による江戸後期の浮世絵『風流おさな遊び』にも、女児が遊ぶ姿が描かれている[2]

第二次世界大戦中の学童疎開では、親元から離れる子にお手玉を持たせたり、離れた子にお手玉を送ったりした人があった。空腹に堪えられなくなったらほどいて中の豆を食べるようにと言い聞かせておいたのである[4]

元来、お手玉はありふれた遊びとして親しまれ、母から娘、孫へと、作り方や遊び方が伝承されたものだった。しかし、1950年代ころから核家族化が進行するとともに(祖母から孫への)伝承が難しくなり、また、多種多様な遊びがまわりに溢れるようになり、徐々に忘れ去られていった。

現在では小学校などを中心に日本の伝統的な遊びとして受け継がれている。

その他

  • 手玉に取る」とは、少女たちがお手玉を巧妙に投げたり打ったりして遊ぶように、人を上手に操り、また、他人をあたかもしれない物や道具のように扱うという意味の慣用句に用いられる。「手玉」には、装身具の「腕輪」の意味もあるが、ここではおもちゃのお手玉のことである。
  • 野球クリケットの守備で、ボールを掴み損ねて送球に手間取ることを俗にお手玉という(ファンブル、ジャッグルの日本語訳)。

脚注

  1. ^ 佐久市志編纂委員会編纂『佐久市志 民俗編 下』佐久市志刊行会、1990年、1376ページ。
  2. ^ a b 読売新聞「はじまり考」2012年12月11日付、夕刊
  3. ^ ナックルボーンhttps://kotobank.jp/word/%E3%83%8A%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%B3 
  4. ^ 松谷みよ子編『現代民話考』第2期II、立風書房、1987年、370 - 371頁。

関連項目

外部リンク


「お手玉」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「お手玉」の関連用語

お手玉のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



お手玉のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
Juggling DonutsJuggling Donuts
Copyright (C) 2025 by JugglingDonuts
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのお手玉 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS