エルジア
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「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」の記事における「エルジア」の解説
ローザ・コゼット・ド・エルーゼ(Rosa Cossette D'Elise)(日本語音声:潘めぐみ) エルジア王国王女。旧名はローザ・コゼット・ファルシネリ(Rosa Cossette Falcinelli)。愛称はロージー。年齢や生年は諸説あり不明。元々はエルジア首都ファーバンティの下町に生まれた仕立屋の娘で、大陸戦争後の王政復古により選ばれた旧王家の血筋であった王が死去し、叔父が王位に就いたものの王家一家が交通事故で命を落とした事から、父がエルジア王となる。私生活では彼女自身が親友と呼ぶ一匹の大型犬を飼っており、非常によく懐かれている様子が確認できる。 エルジア国民に対するプロパガンダ放送に出演し、その声はラジオを傍受しているオーシア国民にも知られている。王家の血を引いているとはいえその出自から「所詮は平民に近い出」として蔑む者もいるが、それ故に堅苦しさを感じない性格で庶民に近い視点を持ち、ユーモアも交えた言動により国内外での人気も高い。普段は清楚で御淑やかだが、一度火が付くとエイブリルをして「じゃじゃ馬娘」と言わしめるほどの無鉄砲な行動力を発揮する。 オーシア軍のファーバンティ攻略作戦に伴う通信インフラの破壊によりエルジア内部が無政府状態となったことで、味方であるはずのエルジア軍からも戦争主導者として狙われるようになる。脱出には成功したものの輸送機の被弾によってタイラー島に不時着、島内でのエルジア軍保守派によるベルカ人虐殺などが行われる中一人生き残った所を陸路で行軍していたエイブリル達に保護される。以降もエイブリル達と共に軌道エレベーター破壊作戦に参加し、自らの力で位置マーカーを破壊し軌道エレベーターの機能を停止させた。パラシュートで軌道エレベーターから脱出している最中、カウント機を狙うADF-11Fのミサイル攻撃に巻き込まれヘルメットを吹き飛ばされたものの無事生存し、その後無線を通してADF-11Fの一機がノーズユニットを射出したことをトリガーたちに伝えた。戦後はシラージ姉妹と共に復興活動を行っている。 ミハイ・ア・シラージ(Mihaly A. Shilage)(日本語音声:菅生隆之) EASAの実験部隊である第68実験飛行隊「ソル」のリーダー兼テストパイロットにして、数多くの戦場で長きに渡り、敵勢力の実力あるパイロットを葬ってきた絶対的エース。Su-30SMに搭乗する。TACネームは「アルカンジュ(Archange)」。オーシア軍からは「ミスターX」と呼ばれている。 正式な本名はミハイ・ドゥミトル・マルガレータ・コルネリウ・レオポルド・ブランカ・カロル・イオン・イグナチウス・ラファエル・マリア・ニケタス・ア・シラージ(Mihaly Dumitru Margareta Corneliu Leopold Blanca Karol Aeon Ignatius Raphael Maria Niketas A. Shilage)であり、物語開始時点ではエルジア王国シラージ自治州となっているシラージ大公国の公位継承者であった。この経歴により、出自を同じくするソル隊員からは敬意をこめて「キング」と呼ばれている他、「天界の王」という異名の由来にもなっている。本編にて登場するまでは1991年の戦争を最後に長らく実戦には出ておらず、教官やテストパイロットとして活動していた。 腕の良い敵機に出会うと、空中戦の最中に攻撃の手を緩めつつ相手の機動をつぶさに読み取りながら追跡するという行為をとる。ミハイ本人にとっては「敵の気持ちを知りたい」という率直な願望によるものであるが、狙われた敵パイロットにとっては執拗に追いすがってくる捕食者を想起させるものでもあり、強い恐怖を与えてきたことは戦績とあわせて他国軍のパイロットの語り草にもなっている。しかし、本編登場時においては老齢に加えて高高度の厳しい環境で酷使され続けた肉体は既に限界に近く、シュローデルが特別に誂えた耐Gスーツのおかげで辛うじて現役当時に近い戦闘機動を実現できている状態でもある。特に初期の耐Gスーツでは戦闘機動に耐えきれず、基地に帰還した際には身体への負荷が祟りコックピットからの脱出に孫娘2人の手を借りる一幕もあった。 自由に空を飛ぶことを愛しているが、テストパイロットとして現役で飛び続ける機会を得ることと引き換えに自分の戦闘データが取得され、それを利用して生み出された無人機が人間のパイロットの価値を奪いつつあることに否定的な感情を抱いている。一方で自らのデータを反映した無人機を撃墜し続ける敵が出現したことには好奇心を抱き、その相手に会うために自ら実戦の場に出撃したことがトリガーとの邂逅につながっていく。 衛星破壊作戦による混乱状態のなかでシラージはエルジアから分離独立を宣言し、ミハイもシラージのパイロットとなる。ロングレンジ部隊がシラージ域内に攻撃を加える最中、X-02Sに搭乗してシラージ城上空に出撃。トリガーとの激しい一騎打ちの末に撃墜され、自らが手を貸してきた無人機の生産を絶つことをトリガーに託しながら墜落した。その後しばらくは消息が途絶えるが、被撃墜後に一命を取り留めて静養の身となっており、空への憧憬を抱きつつ後述の孫娘2人のそばで穏やかな余生を送ることとなった旨が本編のエピローグにて語られる。 イオネラ・ア・シラージ(Ionela A. Shilage)(日本語音声:早見沙織) ミハイの孫娘。15歳。コゼットの学友でもある。 ミハイとともに実験基地に滞在し、祖父と妹の世話をしている。王女とは学友で基地にも遊びに来ることもあるが、エルジア王家に複雑な心境を抱く祖父のことを気にしている。実験として祖父を苦しめ、またベルカ人として兵器の開発を行い戦争を推し進めるシュローデルに対しては良い感情を抱いていない。シュローデル達と輸送機で移動中にアンカーヘッド市上空でトリガーと遭遇する。トリガーのことはミハイから聞いていたらしく、機体の3本線に反応した。国際軌道エレベーター公社の無人機生産工場で再会したコゼット王女に対して、戦争遂行の担い手であったことから冷たい視線を向けるようになる。シュローデルがミハイのデータを工場に入力しようとしたところを、居合わせたエイブリルらの元看守から拳銃を抜き取り、データが保存されていたチップを破壊した。戦後はコゼット、アルマと共に復興活動に尽力している。 アルマ・ア・シラージ(Alma A. Shilage)(日本語音声:早見沙織) イオネラの妹。10歳。いつもクマのぬいぐるみを抱いている。常に姉と共に行動しており、コゼットとも親しい仲である。 姉とは違い天真爛漫。上品だが子供らしい笑顔を見せる。戦後はコゼット、イオネラと共に復興活動を行っている。 シュローデル(Schroeder)(日本語音声:木下浩之) ノースオーシア・グランダーI.G社主席研究員。ベルカ出身。エルジア側の語り部を務める。 エルジアのEASAに出向してエースパイロットであるミハイの戦闘能力データを無人機のAIに反映させる研究を行っている。公式の紹介による人物像としては「典型的な科学者気質の持ち主」とされているが、本編における描写では、無人機研究に伴ってミハイやその孫娘たちに肉体的・精神的な苦痛を強いていることを自覚して自己嫌悪を覚えるなど、他者の心情に配慮できる真っ当な人間性の持ち主であることも言動の随所に見受けられる。 自社の無人機に関連する技術をエルジア軍に提供したことにより、エルジア軍の無人機開発及び生産能力を急速に成長させた。衛星網が崩壊した後も、科学者として無人機にミハイのデータを反映させようと自ら無人機生産工場へ赴きデータを直接入力するが、もともと自身のやり方に葛藤を覚えていたことや、イオネラの叱責やエイブリルたちとの邂逅を経て無人機の破壊に手を貸すようになる。 マーサ(Martha) シュローデル博士の助手。ミハイの孫娘達と年が近い。作中ではシュローデル博士が行動を共にしている旨を語るが、彼女自身が姿を表すことはない。 『エースコンバット3』で登場する1999年生まれのゼネラルリソース所属の女性研究員、ヨーコ・マーサ・イノウエと同一人物であることが示唆されている。 コゼットの犬(演:トラジ) コゼット王女が飼っている愛犬。ゴールデン・レトリバー。連絡機がタイラー島に不時着しエルジア軍保守派から攻撃を受けた際、兵士を道連れにしコゼット王女の命を救った。 劇中での微動だにしない様子から静止画を取り込んでムービーが作成されたとプレイヤー達から考えられ、SNS等では「dog.jpeg」や「JPEG Dog」と呼ばれた。実際には本物の犬を撮影し動画取り込みで作られており、「動くな」と指示を出したら本当に微動だにしなくなった為作中のシーンができあがった。撮影後まもなく息を引き取った。 エデュアール・ラバルト(Edouard Labarthe)(日本語音声:木村雅史) エルジア空軍中将。保守派の筆頭的人物。 オーシア側からはファーバンティ制圧後の停戦交渉の為の重要人物として見られており、開戦当初より秘密裏に連絡を取りあっていた。実際にファーバンティが制圧された際は衛星攻撃により音信不通に陥ったが、かねてよりオーシア陸軍より派遣されていた護衛のカール大尉と共にエルジア領内のアンカーヘッド市郊外に潜伏していた。今回の戦争の発端が若手将校を中心とした急進派であること、そしてベルカの技術協力が存在したこと、またハーリングの死がIFFを偽装した機体によるものであることを告白する。カール大尉やロングレンジ部隊とそれを支援するために展開していたオーシア軍、及びエルジア軍保守派の協力によって市外への脱出に成功するが、搭乗していたヘリがラバルト暗殺命令に従うオーシア軍機によって撃墜され死亡した。 ヴィト(Wit)(日本語音声:木島隆一) ソル隊2番機。ミハイの護衛を任務とし、ミハイを尊敬している。エルジアに吸収された小国ボスルージ共和国出身で故国復興運動家でもある。協力関係にあるシラージ出身のミハイを尊敬している。ボスルージがエルジアに吸収された後に育ったため、祖国の古い言葉を理解できない事を悔いている。ロングレンジ部隊の面々やミハイにも認められる凄腕のパイロットであり、戦闘中も被弾した僚機や地上の様子を気遣うなど実直な人物である一方、旧自国領内に踏み込んできたトリガー達、特にカウントを以前の交戦を引き合いに挑発するという、若者らしい血気にはやる一面も持つ。有志連合にはボスルージ空軍を名乗りシーモアと共に参加し、アーセナルバードやADF-11Fとの戦闘に加わる。普通にプレイしているとADF-11Fに撃墜されてしまうが、プレイヤーの行動次第では彼を生き残らせることも可能。 シーモア(Seymour) ソル隊3番機。ヴィトの親友。常にヴィトと行動を共にしている。ヴィトと同じくボスルージ家系出身の優秀なパイロット。アーセナルバード破壊作戦では、ヴィトと共にトリガーと共闘する。 ヘルマン(Hermman) ソル隊4番機。ヴィトと同じくボスルージ出身。故国復興運動にも参加する。 ロアルド(Roald) ソル隊5番機。ヘルマンに誘われる形でパイロットになった。ミハイに心酔している。 ジョルジュ(Georg)(日本語音声:高瀬右光) エルジア軍の特殊飛行隊に配属された外国人傭兵部隊の一人で、トリガーの事件に関わっている。衛星破壊作戦により混沌とするタイラー島の戦闘の最中、エルジア空軍から逃亡しエイブリル一行と同行する事となる。罪滅ぼしのためエイブリルにサプライシップの発射に関する情報を提供した。エイブリル一行と共に同地から大陸本土へと脱出するが、その際彼をベルカ人と見抜いたタブロイドからベルカ語で「ゲオルグ」と呼びかけられている。エイブリルたちと行動を共にし軌道エレベーターへの突入や難民の誘導に尽力した。 グリトニル(Glitnir) エルジア軍の工作員。ストーンヘンジの戦いにおいてオーシア側が民間人を動員している事に嘆息しつつもジョゼフィンなど測量員を殺害し、ストーンヘンジの間接照準能力を削ぐことに成功する。しかしオーシア軍が直接照準射撃に作戦を変更したため、工作が大勢を変えるには至らなかった。 アンカーヘッドでタッカー04が攻撃要請する輸送機に搭乗する人々 SP MISSIONにてオーシア軍斥候のタッカー04が攻撃するよう要請してくる複数のMV-22に搭乗しているエルジア海軍の高級将校達。各名ともファーストネームがターゲット名として表示されるのみで台詞などの人物描写はなく、撃墜するか否かはプレイヤーの判断に任せられている。内訳は以下の通り。サミュエル・プラン(Samuel Prin):海軍作戦部副部長。階級は少将。タッカー04によると「彼の死でエルジアの海軍戦略は切れ味を失う」とされる。 ディルク・タルナート(Dirk Tarnat):巡洋艦エニュオの艦長。タッカー04によると「巡洋艦エニュオを危険な存在にしていた」とされる。 グレープ・アルマゾフ(Gleb Almazov):艦隊司令。タッカー04によると彼の死で「艦隊の再建は遠のく」とされる。 アロンソ・タルラゴ(Alonso Tarragó):イージス艦タラッサの艦長。タッカー04から「彼の死でイージス艦タラッサの脅威も減る」と言われる。なお同名の艦がアンカーヘッド港に停泊している。 タム・ヴァン・リー(Tâm Vān Lẏ):第7駆逐隊次席指揮官。タッカー04によると「10年後のエルジア海軍を仕切る男」とされる。 マティアス・トーレス(Matias Torres)(日本語音声:安元洋貴) SP MISSIONに登場。エルジア海軍大佐。潜水航空巡洋艦アリコーン艦長。 1968年4月9日生まれ。学士号を取得したのち、1991年にエルジア連邦共和国海軍大学校(Federal Republic of Erusea Naval War College)に入学。1994年に海軍に入隊し、巡洋艦フェンリス、駆逐艦ハーン、巡洋艦テティス、巡洋艦エニュオ、戦艦タナガー、潜水航空巡洋艦アリコーンといった数々の艦に乗艦した。1997年のユージア大陸紛争ではハーンの砲術長として参戦し、嵐の中30km離れた敵艦に命中弾を与えたことから勲章を授与された。また2003年5月、巡洋艦エニュオで艦長を務めていた際に、事故で沈没した駆逐艦から多数の乗員を救助したことで勲章を授与された。同年6月からエイギル艦隊旗艦戦艦タナガーの艦長を務める。大陸戦争中の2004年11月23日、ISAFの最終拠点ノースポイントへ進発するためコンベース港で停泊していたところを、メビウス1含むISAF空軍の戦闘機部隊に襲撃されエイギル艦隊は壊滅した。旗艦タナガーも撃沈されるが、艦長である彼の的確な指示によって被害をほとんど出すことなく多くのクルーを退艦させることに成功したことから勲章を授与され「コンベースの英雄」と呼ばれるようになった。同月28日には海軍司令部に配属となり、終戦後の2005年9月から海軍大学校で教鞭をとる。2010年4月に後述する危険思想を海軍大学校で教えていたことが発覚し、1ヶ月の自宅謹慎が言い渡され、謹慎を経た5月に予備役へ移った。2015年1月に海軍に復帰し、6月には大佐に任命され、12月には試運転前のアリコーンの責任者になった。2016年10月9日に試験航行のためアリコーンを出航させるが、11月10日に艦が沈没し698日間を海底で過ごすことになる。2018年10月9日、偶然にも沈没していたアリコーンが発見され彼とクルーの多くは救助された。11月には試運転前のアリコーンの責任者に再度就任した。2019年4月11日にはアリコーンの艦長に就任した。その他の経歴として4年勤続勲章、10年勤続勲章、16年勤続勲章を授与されている。 数々の勲章を授与された優秀な軍人であり、戦艦タナガー沈没時やアリコーン沈没事件でも多数のクルーを生還させたことから「彼についていけば生き残れる」と口にする将兵がいる一方、「虐殺を用いた救済」を信条とする危険思想の持ち主であり、先述の通りそれにより自宅謹慎とされた過去を持つ。オーシアによるアリコーン鹵獲作戦が進行するなか、司令部からの自沈命令を拒否してエルジア軍からの離脱を宣言し、鹵獲艦隊をアリコーンのレールガンと対艦ミサイルで壊滅させ、アリコーンの乗組員と共に独自の勢力として蜂起する。 その後、アンカーヘッドで工作員から受け取った2発の戦術核砲弾を用いてオーシア首都オーレッドを核攻撃し、「100万人を虐殺」して「1000万人を救済」しようとするが、ピアニー海溝に入る直前にアリコーンがオーシア軍に発見されたためこれと交戦する。形勢不利と見るや降伏を宣言し、国際法に基づいて攻撃できなくなったオーシア軍の隙を突きレールキャノンによってオーレッドへの核攻撃を行おうとするが、デイビッドにその意図を見抜かれトリガーの攻撃により失敗する。デイビッドに「ただの大量殺人者」と断じられ、レールキャノンのFCSが故障してオーレッド攻撃に必要な仰角が取れない中、注排水機能でアリコーンの船体自体を傾けることで仰角を稼いでなおも第2射を強行しようとするも、レールキャノンを破壊されたことでそれも失敗に終わる。最後は「分からんか!分からんか100万人だぞ!」と狂ったように高笑いを上げながら、轟沈するアリコーンと運命を共にした。 エドガー・サクソン(Edgar Saxon) SP MISSIONに登場。階級は少尉。コードネームはズール。アリコーンから下船しトーレス大佐に従う工作員として活動する。オーシア軍のクレメンス准将に偽情報を提供し、撹乱活動を担った。アリコーン撃沈後の動向は不明。 クォークマン SP MISSIONに登場。トーレス大佐に従う工作員で、「卵」と呼称する戦術核砲弾2発を確保したことや、エルジア軍内で「空に3本線は凶事なり」とトリガーの事が噂になっていることをトーレス大佐に伝えた。 ルイス・バルビエーリ SP MISSIONに登場。アリコーン艦載機部隊所属の戦闘機パイロット。階級は中尉。スプリング海でのアリコーン追撃戦において、戦火によって家族を失い遺書を書いていなかった事をトーレス艦長に見出だされ、「死んでこい!発艦を許可する!」と檄を受け、アリコーンから発艦。ロングレンジ部隊と交戦する。
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エルジア(Erusea)
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「ユージア」の記事における「エルジア(Erusea)」の解説
大陸西端に位置する国家。首都はファーバンティ。連邦制。大陸西部一帯を領土としており、大陸戦争勃発時はISAF全軍に匹敵する規模の軍備を有する軍事大国であった。
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エルジア
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「エースコンバット04 シャッタードスカイ」の記事における「エルジア」の解説
エルジア空軍第156戦術戦闘航空団アクィラ(Erusea Air Force 156th Tactical Fighter Wing “Aquila” Squadron) エルジア空軍がストーンヘンジ防衛のために選抜したパイロットによって構成された戦闘機部隊。通称は「黄色中隊(Yellow Squadron)」で、コールサインは「イエローn」(nは番号)。主翼両端と機体下部を黄色に塗装したSu-37を使用する。その特徴から「黄色中隊」と呼ばれることが多いが、正式には「アクィラ中隊」(鷲座の意)であり、部隊章(エンブレム)には鷲と5機の機体、そして鷲座が描かれている。出撃時には、隊長である「黄色の13」が僚機として随伴する隊員を選び、常に5機編隊で出撃する。サンサルバシオン南部の建設途上の高速道路を利用した野戦滑走路を基地とし、ストーンヘンジ防衛任務の他に、大陸制圧が進んでからは制空任務を受け遠方に派遣されることもあった。ISAFによる第1次ストーンヘンジ攻撃に於いて、戦闘爆撃機「F-15E」12機と、その護衛機「F-15C」12機で編成された選抜パイロットによる当時最精鋭のISAF特別攻撃部隊を、わずか5機編隊の当部隊が全滅させたという実績を持ち、エルジア軍はもちろんISAFにもその存在が知れ渡っていた。 コモナ諸島での大空中戦においてプレイヤーの行動次第で一機に被弾させることが可能だが、この時点では戦場の混乱によりメビウス1の脅威を認識することはなかった。 ISAFの大陸再上陸以降、黄色中隊は補給の遅延などにより資材調達が困難となり始め、ISAFの第2次ストーンヘンジ攻撃に際して隊員の「イエロー4」が戦死。以降も戦死者や熟練隊員の引抜きも相まって弱体化が進み始める。戦況が悪化するに従い損失機も増えサンサルバシオン解放戦ではプレイヤーの行動次第では黄色の13以外の全機が撃墜される。最終的に首都ファーバンティ防衛戦に於いて、メビウス1との交戦により出撃した5機全機が撃墜、黄色中隊は壊滅する。しかしその後、停戦に従わない一部の部隊が黄色中隊と同様の塗装を行ったSu-37で抵抗を続けており、部隊壊滅後もなお、同中隊がエルジア軍に与える影響力の大きさを物語っている。 エイギル艦隊(Aegir Fleet) 「無敵艦隊」や「不沈艦隊」とも呼ばれるエルジアの主力艦隊。同艦隊はノースポイント上陸作戦に向けてコンベース港に集結。作戦に必要な緊急展開軍や大量の物資を空輸し部隊編成を進めていたが、2004年11月7日、ISAF航空部隊の襲撃により空輸部隊が壊滅。空輸計画の変更を余儀なくされる。さらに同19日、ISAF航空部隊は多大な犠牲を払いながらもコンベース港への唯一の燃料供給源である石油化学コンビナートを破壊。燃料補給も断たれたことによって、侵攻作戦は延期された。そして同23日、ISAF航空部隊のコンベース港奇襲で停泊していた保有艦艇の大部分と集積物資を喪失。無敵艦隊は海に沈み、侵攻作戦は無期限延期されることとなる。この勝利で、ノースポイントを拠点とするISAFへの差し迫った危機は消滅。これは開戦以来守勢に回り続けていたISAFにとって、今戦争に於ける大きな転換点であった。 ISAFによるコンベース港奇襲時に於けるエイギル艦隊の陣容は、近代化された戦艦タナガー(アメリカ海軍アイオワ級戦艦がモデル)を旗艦に、空母ジオフォン(アメリカ海軍キティホーク級空母がモデル)、イージス艦レイヴン(アメリカ海軍タイコンデロガ級巡洋艦がモデル)、巡洋艦ベルガ、ラズーリ、フェンリス、コルガ他5隻(いずれも海上自衛隊はたかぜ型護衛艦がモデル)、駆逐艦ハーン、タイチ、チアシ他7隻(いずれもフランス海軍カサール級駆逐艦がモデル)、潜水艦ベイオウルフ=ニュー、ベイオウルフ=パイ他5隻(いずれもアメリカ海軍ロサンゼルス級原潜がモデル)、揚陸艦2隻(いずれもイタリア海軍サン・ジョルジョ級ドック型揚陸艦がモデル)、補給艦2隻(いずれも海上自衛隊とわだ型補給艦がモデル)の大編成であった。 なお、のちの『7』ではタナガーの艦長だったマティアス・トーレスが登場する。
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「エースコンバット04 シャッタードスカイ」の記事における「エルジア」の解説
X-02 エルジアが開発していた新型ステルス戦闘機。同国の航空技術・軍事技術の結晶ともいえる戦闘機で、それぞれ高い格闘戦能力と高速巡航能力を発揮できる2種類の形態を有する。 メガリス(Megalith) エルジアが開発していた軌道上に残存する小惑星ユリシーズの破片を落着させるロケット(ミサイル)の発射センターとして、エルジア首都ファーバンティ南方のトゥインクル諸島近辺に建設された巨大要塞。要塞から南に伸びるミサイル搬入路の側面に構築された発射機群には、軌道上に残る小惑星の破片と結合し、地上に向かって落下させる機能を持つロケットが多数配備されている。ロケットは要塞から照射される誘導用レーザーによってコントロールされる。この特殊ロケットの他に、中央サイロには大型ミサイル、その東西のランチャーに4発の中型ミサイルが格納されているが、これらが隕石落着機能を持つものなのか、単なる弾道ミサイルなのかは不明である。メガリスは通常の航空攻撃では破壊が困難な高い堅牢性を持ってはいたものの、開発途中だったためか防衛用対空火器が一切配備されていない状態であった。 首都陥落によるエルジア政府降伏後、開発中であったメガリスは降伏に従わないエルジア軍将校団によって占領され、大陸に再び隕石を落下させ始める。2005年9月26日、ISAFによる攻略作戦が実行され、エルジア軍残存部隊は同軍の精鋭部隊である黄色中隊機と同様の塗装を行ったSu-37で構成された臨時編成の戦闘機部隊を投入し抵抗するが、部隊員の多くは低練度の新兵であり、メビウス1を中心に再編成されたISAF精鋭航空部隊、通称“メビウス中隊”を抑えきることは出来なかった。同隊の航空支援の下、要塞内部に潜入しサブコントロール室制圧に成功したISAF陸上部隊と、それに連動したメビウス1の大型ミサイルへの攻撃によって、メガリスは格納されていたミサイル群が誘爆し内部から破壊され陥落することとなる。 デザインは『ACE COMBAT 2』に登場する要塞「イントレランス」のリメイク。
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エルジア
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「エースコンバット04 シャッタードスカイ」の記事における「エルジア」の解説
黄色の13(Yellow 13) ストーンヘンジ防空のために選抜されたパイロットで編成された戦闘飛行隊、通称「黄色中隊」の隊長。戦闘機パイロットとして優れた技量を持つ。その証明として5機編隊で飛行する黄色中隊機の中で、一斉に同じ旋回機動をしたにもかかわらず彼の操縦する機体のみが鋭く飛行機雲を引いたというエピソードが残っている。また、大陸戦争中期に於ける彼個人の総撃墜スコアは64機という驚異的な撃墜数を誇っていた。ギターを弾くことを趣味としているらしく、行きつけの酒場でよく弾いている。 メビウス1の素質をいち早く見抜いた人物でもあり、やがて彼を自身の対等な敵手と認めるに至る。パイロットとしての高い誇りを持っており、優れた敵パイロットであるメビウス1を賞賛したり(メビウス1によって「黄色の4」が撃墜され戦死しても変わらず)、病院の屋上に設置された味方の高射砲陣地に対して怒りを表すなど、随所にそれが確認できる。また、自らの撃墜数よりも共に出撃した全ての列機を連れ帰ることを誇りとする他、戦闘機乗りの本分である空中戦による決着を望み、技の限りを尽くし戦えるのであれば、たとえ撃墜されても構わないとする信念を持つ。一方で、レジスタンスによる地上での自部隊の損害に対しては怒りを露わにするなど、自らが中立国に侵攻し圧政を敷く侵略軍の一員であることを省みていない一面もある。後に、中隊の行きつけの酒場の娘と、自らが親しくしていた戦災孤児の少年がレジスタンスのメンバーであると知り強い衝撃を受けるが、軍には報告せず少年達を見逃すことを決めた。2005年9月19日、エルジア首都ファーバンティ防衛戦に中隊を率いて出撃するがメビウス1との交戦で中隊は壊滅。自らもメビウス1との激闘の末、エルジアの空に散る。 「黄色の13」のコールサインは、実在のエース・パイロット「ハンス=ヨアヒム・マルセイユ(黄色の14)」から取られており、飛行機雲のエピソードも当人物由来のものとされているが、過去の複数のエースパイロットを参考にキャラクターデザインされている。これ以降のシリーズ作品であり、設定上の時系列では本作品の後である『5』および以前の『ZERO』にも黄色中隊と同じカラーリングの機体や、それを駆る敵エースが登場するが、当人物や「黄色中隊」とのストーリー的な繋がりがあるかどうかは不明である。また、メビウス1のF-22と同様、「黄色の13」カラー(主翼の端を黄色く塗り、「013」のナンバーとエルジアのラウンデル付き)のSu-37が本作以降の全てのシリーズ作品(『6』では同系列のSu-33)で使用可能である。ただし、『6』ではメビウス1仕様のF-22と同じく有料DLCで購入しなければ使用できない。 黄色の4(Yellow 4) その時々の状況により常に入れ替わる「黄色の13」の4機の列機の中で不動の2番機を務める、「黄色の13」の絶対の信頼を受けるパイロット。「黄色の13」の護衛機を担当し、地上に降りた時でさえも彼を静かに護る、黄色中隊で唯一の女性隊員。「黄色の13」は「黄色の4」の元教官であり、さらには2人が恋人関係にあった描写も匂わせる。ISAFの大陸再上陸以降、不足気味であった予備機材がレジスタンスの破壊工作によって失われたため、不調機でストーンヘンジ防空に出撃。2005年4月2日、ストーンヘンジ上空でメビウス1との戦闘により撃墜され戦死した。彼女の遺品である香水の香るハンカチは「黄色の13」が戦死するまで、彼が肌身離さず懐に入れていた。 ジャン・ルイ・フローベル(Jean-Louis) ファーバンティ陥落によるエルジア政府降伏後も抵抗を続けるエルジア軍残存部隊の一人。コールサインは「黄色の21(Yellow 21)」。元々は航空予備士官学校の練習生に過ぎなかったが、メガリス防衛に際して新生黄色中隊の隊長を務める。 ジーン(Gene) メガリスで抵抗を続ける新生黄色中隊のパイロット。コールサインは「黄色の18(Yellow 18)」。慌てものな性格。ジャン・ルイ機が撃墜されると慌てふためき、他のパイロットから指揮を継承するよう諭される。 同部隊には他にエスター、ケネス、リスト、ミハイル、クルト、デュアン、ルイスと呼ばれる人物たちが参加している。
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