有志連合とは? わかりやすく解説

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有志連合

読み方:ゆうしれんごう
別名:勇士連合軍
英語:Coalition of the willing

志を共にする者により結成され集まりとりわけ複数の国家が平和維持などの目的のもと、国連や他の軍事同盟基づかず結成され共同体を指すことが多い。

2015年2月現在、中東中心にテロはじめとする過激な活動展開している「ISIS」(ISILイスラム国)に対処する目的で有志連合が米国主導のもと発足し空爆などを行っている。日本もこの有志連合への参加表明しているが、戦闘軍事面活動には加わらず人道支援を行う方針固めている。

ゆうし‐れんごう〔イウシレンガフ〕【有志連合】

読み方:ゆうしれんごう

Coalition of the willing国連安全保障理事会決議経ずに、集団的自衛権発動として、国際テロ組織やその関係国への軍事介入を行う国々イラク戦争におけるアメリカ中心とした各国などが、その一例


有志連合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 02:30 UTC 版)

有志連合
英語表記:Coalition of Volunteers
フランス語表記:Coalition des bénévoles
中国語表記:志愿者联盟
ロシア語表記:Коалиция волонтеров
有志連合軍の紋章
イラク戦争時の有志連合
創設 冷戦崩壊以降
関連項目
歴史 湾岸戦争
イラク戦争
シリア内戦
生来の決意作戦
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有志連合(ゆうしれんごう、Coalition of the willing)は、1990年代以降の冷戦終結後、国際連合の規定する国際連合平和維持活動の形を取らず、平和維持活動や軍事介入を行う、地域概念にとらわれない意思と能力に基づく連携関係の称[1]。「意思ある諸国の連携」(いしあるしょこくのれんけい)と訳されることもある。日本語では対テロ戦争参加諸国に使用されることが多く、その場合は「国際的反テロ連合」(こくさいはんテロれんごう)と呼ばれることもある[2][3]

概要

1993年以降、国際連合の枠組みにおいての平和維持活動が行えないケースが増加した。このため関連諸国が共同して活動を行うという事態が増加した。1994年6月、アメリカ合衆国ビル・クリントン大統領米朝枠組み合意に関する交渉の中で北朝鮮に対してありうる制裁方法として「Coalition of the willing」の語を使用している[4]

この形が取られたものには、1999年8月30日から2000年2月まで東ティモール国際連合東ティモール暫定行政機構が成立するまで平和維持に当たった東ティモール国際軍[5]、2003年に核拡散を防止する目的で始まった拡散に対する安全保障構想などが挙げられる。

イラク戦争における有志連合

2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件以降、アメリカはアルカーイダをはじめとするテロとの戦いを行なうと宣言した。国際連合加盟国189カ国はテロ非難決議に同調し[6]2003年2月8日当時の国防長官ドナルド・ラムズフェルドは「人類史上最大の連合」と評したが[7]アメリカのアフガニスタン紛争では国際連合安全保障理事会決議1368による集団的自衛権NATOは主張したものの、国連の事前の決議で承認されたものではないため、参加国軍は国連軍ではないことはもちろん、アメリカと特に同盟関係にはない国も参加していること、本来の同盟関係の国が参加していないことなど、多くの特徴を持ち合わせていたため、戦争に参加した国々とその連合的軍隊を呼ぶ適当な言葉はなかった。特にこの語が使われるようになったのはイラク戦争からである。

イラクの大量破壊兵器の除去及びサッダーム・フセイン政権の体制変換を目的としたアメリカ、イギリス主導のイラク戦争は、フランスドイツカナダといった国々が反対する一方、オーストラリア日本イタリアスペインデンマークオランダポーランドリトアニアラトヴィアエストニアなどの国々は対イラク開戦に賛成し、部隊をイラクに派遣するなど、アメリカの同盟国・友好国の間でも賛否が割れ、武力行使容認決議に基づいてエジプトシリアサウジアラビアなどのアラブ諸国を含めて30ほどの国が多国籍軍を結成して湾岸戦争の時と比べて対照的なものとなった。

日本はこの戦争で約3年間で延べ1万人以上をイラクへ派遣した。派遣目的は武力行使を目的とせず、あくまで現地の復興支援や治安維持任務を担う連合軍への後方支援であった。当時の日本政府も、派遣場所を「非戦闘地域」に限定するとしていた。

過激派組織ISILに対する攻撃

2014年8月8日アメリカ軍を中心とした複数の連合軍が、イラクで勢力を拡大しつつあった過激派組織ISILに対して空爆を開始した。参加国の形態は、ほぼ従来の有志連合だが、日本における報道では「有志国連合」として報道された[8]

脚注

外部リンク


有志連合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 09:52 UTC 版)

エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」の記事における「有志連合」の解説

エルジア急進派押さえ軌道エレベーター制圧と、アーセナルバード破壊目的としてエイブリル呼びかけによって結成され連合組織エルジア保守派エルジア内の分離主義勢力オーシア軍によって構成されている。エルジア軍とオーシア軍という異なる軍が一時的に手を組んだ組織であるため、敵にも聞こえてしまうオープンチャンネル通信するなど急場凌ぎの面も見られるオーシア南部方面軍司令部を最高指揮機能とし、空軍戦力オーシアからはロングレンジ部隊サラマンダー隊、ドレイク隊、複数B-2爆撃機エルジアからはスコール隊やリジル隊、ボスルージ共和国軍名乗るソル隊などが参加している。海軍戦力オーシアから巡洋艦スターリング旗艦とし、ミサイル駆逐艦ドレークラークなどで構成される艦隊参加している。

※この「有志連合」の解説は、「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」の解説の一部です。
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