オーシア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 09:52 UTC 版)
「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」の記事における「オーシア」の解説
トリガー(Trigger) キャンペーンモードの主人公であり、プレイヤーキャラクターであるオーシア国防空軍に所属するパイロット。TACネームのトリガー(Trigger)は「引き金」の意。性別は男(「彼」と呼ばれている)。パーソナルマークはリボルバー拳銃を咥えた狼。カウント曰く、無口な性格。 開戦直後は、オーシアなど各国軍がユージア大陸の平和維持活動を目的として加盟している「IUN国際停戦監視軍」、その中のフォートグレイス基地所属メイジ隊2番機として、着任早々今回の戦争に参戦する。ハーリング前大統領救出作戦の最中に当の前大統領を誤射し死亡させたと疑われて、オーシア空軍第444航空基地飛行隊、通称「懲罰部隊」に左遷され、スペア隊15番機として危険度の高い任務に数多く就く事を強いられる。しかしその中で次第にエースパイロットとしての頭角を表していきマッキンゼイ司令官の護衛任務を経て「長距離戦略打撃群(通称:ロングレンジ部隊)」に異動して正規軍に復帰し、ストライダー隊1番機として小隊を率いる事になる。ストライダー隊への転属後は懲罰部隊時代の罪線を爪痕のようにアレンジしたエンブレムを使用し、敵味方双方から「3本線(Three Strikes)」と呼ばれるようになる。たびたび無茶な機動を行うため、主にバンドッグやエイブリルを筆頭に仲間内からは「大馬鹿野郎」呼ばわりされる。しかし、困難なミッションや絶望的な状況に陥っても必ず生還することと、僚機の生還率の高さから、味方からは「トリガーに付いて行けば生き残れる」と絶大な信頼を寄せられ、敵からは「空に3本線は凶事なり」「3本線がいると機体の調子が悪くなる」などと呼ばれ恐れられるようになる。 エイブリル・ミード(Avril "Scrap Queen" Mead)(日本語音声:ゆきのさつき) 第444航空基地エンジニア。愛称はアビー。オーシア側の語り部を務める。 根っからの個人主義者。数多くの機体をレストアさせ、スクラップ同然の機体すらレストアするその腕前から「スクラップ・クィーン」の異名を取る。複葉機が飛んでいた時代から四世代にかけて空を飛んでいた家系の生まれで、祖父から聞いていた「ダークブルーの空を見る」という夢を叶えるために、オーシア西部の砂漠で祖父とその友人たちと一緒にジャンクから8年以上の歳月をかけて復元したF-104Cに搭乗し初離陸に成功するが、同時期に灯台戦争が勃発し、エルジア軍の無人機を追跡していたオーシア空軍のF-15Cから機銃攻撃を受け撃墜される。生還するものの戦時航空法違反の判決が下り、オーシア空軍第444航空基地に送られ整備兵として扱われる。何度か脱走を試みるがその度に犬に捕捉され失敗している。スクラップからダミーの戦闘機を作る合間に本当に飛べる戦闘機も作り上げ、第444航空基地が紛いなりにも航空戦力を保有できる一因となった。なお元々軍人ではないため戦闘機の操縦ライセンスは持っておらず、前述のF-104Cも無免許操縦である。また、撃墜された際に負傷したためか、オープニング以外のムービーでは右足に補助器具を装着して歩行している。 オーシア軍のパイロットだった父が、環太平洋戦争で撤退戦の殿になって戦死しており、当時の指導者だったハーリング大統領 を快く思っていなかった他、戦死した父親のことも蔑んでいた。だが、そのハーリングを殺したとされ、同時に父がやり遂げられなかった殿をやり遂げたトリガーに対しては「大馬鹿野郎」呼ばわりしつつも複雑な感情を抱くようになり、トリガーの機体に密かにカスタマイズを施したり、かつて中将だった祖父のコネを用いてトリガーを正規部隊に異動させるなど、影で世話を焼く。第444部隊の正規軍編入を経てトリガーと別れ、タイラー島奪還作戦に投入される。元囚人と元看守と行動を共にしつつ島を移動し、たまたま島に不時着していたコゼット王女と出会う。難民やエルジア脱走兵も糾合しつつ軌道エレベーターまで移動し、シュローデル博士との会合を経て戦争終結を目的に有志連合の結成を促す。祖父をはじめとした軍人らと多くの時間を過ごしたため常に荒っぽい口調で会話しており、チャンプからはその立ち振る舞いに対して「じゃじゃ馬」呼ばわりされている。 エイブリルの祖父(Avril's grandfather)(日本語音声:宮崎敦吉) かつてオーシア国防空軍中将を務めた人物。本編開始時点では既に故人だが軍内部に友人が多く、これがエイブリルに間接的ながら参謀本部にさえ通じるパイプとなって遺されている。息子を戦死させたオーシア軍への不信や無人機を始めとした技術の進歩への警戒、そして自らの飛行経験を基に語ったダークブルーの空への憧憬など、エイブリルの人格形成に大きな影響を与えた人物でもある。 ノッカー(Knocker)(日本語音声:関口雄吾) ゴーレム隊1番機。フォートグレイス基地飛行隊隊長。生真面目な軍人で、スタンドプレイを許さず隊員を厳しく管理する。厳しくも部下思いな人物で、手柄を立てるよりも生還する事を第一に考える。 ブラウニー(Brownie) (日本語音声:相川奈都姫) ゴーレム隊2番機。隊長であるノッカーに忠実。ノッカーに認めてもらいたいあまり、新入りのトリガーをライバル視 しており、戦闘中に被弾しても「トリガーに穴を埋めてもらう必要は無い」と撤退を拒むほど。アーセナルバードとの戦闘で被弾し、撤退中をミハイ機に攻撃され戦死した。 ボグガード(Boggard) ゴーレム隊3番機。 フットパッド(Footpad) ゴーレム隊4番機。 ファウン(Faun) ゴーレム隊再編時に配属されたゴーレム隊2番機。 クラウン(Clown)(日本語音声:北田理道) メイジ隊1番機。F-16Cに搭乗する。欠員埋めのためにトリガーを自小隊の編成に入れる。一見面倒見がよさそうだが日和見主義な男。トリガーの上官として戦場でペアを組むこととなり、戦果について率直に称賛を送る性格はストイックなノッカーとは対照的である。トリガーがハーリングを撃墜したと思われた現場にも居合わせ、当初は「無人機がハーリングの輸送機にしつこく絡んでいた」と釈明し、トリガーの冤罪を晴らそうとするが多くの目撃証言と彼自身の日和見主義な面から庇いきれず、やむなくトリガーの責任だと認めてしまう。 カウント(Count)(日本語音声:中村章吾) スペア隊2番機。詐欺罪で懲罰部隊に送られた。後にトリガーと共に長距離戦略打撃群に配属され、サイクロプス隊2番機となる。ストーンヘンジ防衛戦で損害を受けたサイクロプス隊の欠番(SP MISSIONを含む)や部隊再編成後はストライダー隊2番機となる。一人称は「俺」だが、初登場時は「僕」も使っている。貴族の家系の生まれを自称しており通称は「伯爵」、パーソナルマークも羽根の付いたシルクハット。TACネームである英語の「Count」は「伯爵」の意味である。444飛行隊ではSu-33、LRSSGではF-15Cに搭乗する。 「操縦の腕前はいいんだが手癖の悪い奴」と評される通り、パイロットとしての素質はあるが、他者への信頼や仲間との協調を軽視する傾向があり、命令無視して撤退したり、作戦中勝手に戦域を離れて無人機を呼び寄せてしまったりと素行が悪かった。毎回撃墜数を水増しして報告しているためマッキンゼイ司令からの覚えが良く、その甲斐もあって懲罰部隊の正規軍編入に際して多くの者が激戦が続くタイラー島に送られる中、彼はマッキンゼイ司令護衛任務に抜擢され、結果的にLRSSGに引き抜かれることになる。トリガーのことは当初からライバル視しており、なにかに付けて張り合っていたが、LRSSG編入以降は素直に実力を認めるようになり、やがて相棒のような関係になり、最終決戦時は周囲の友軍全てがトリガーを特別視する中、ただ一人彼と共に海底トンネルへと突入した。自身が脱出不能に陥るなか、脱出路を見つけて「仲間が待ってる」とトリガーの脱出を促した。その後は胴体着陸を試みて見事成功、生還を果たす。 ワイズマンの事も表向きには煙たがっているが、内心では強く信頼しており彼がミハイに撃墜された際には動揺し取り乱した。最終的には友軍の危機を率先して排除したり当初は険悪な関係だったフーシェンとも軽口を叩き合う仲になるなど、444所属時とは打って変わって仲間と強い信頼関係を築くようになった。 フルバンド(Full band)(日本語音声:矢野智也) スペア隊6番機。スペア隊一の情報通を自認しており、第444航空基地の兵士に賄賂を渡すことで様々な情報を引き出している。深読みはしない ので、間違った情報を伝えてしまうこともある。非常に口が軽いためその内容を無線で隊員達にひけらかすことも多く、言動をバンドッグに問題視されている。ワイアポロ山脈での任務の最中、IFFを偽装した無人機の襲撃を受けた際、バンドッグのミスにより味方機に敵機と識別され、カウントに撃墜されて戦死した。この件についてバンドッグは「事故」だと言い張ったが、無線の内容からスペア隊が過酷な任務に繰り出される目的が自動邀撃システムの穴を突くための瀬踏みであることに気付いていた節があり、再三に渡る警告を無視して情報をひけらかそうとしたため、事故に見せかけて口封じされた可能性が示唆されている。乗機は複座のF/A-18Fだが、後席の搭乗者については名前や顔などは不明である。 ハイローラー(High Roller)(日本語音声:高瀬右光) スペア隊7番機。「博打頭」とも「博打しか頭にない馬鹿」とも称されるほどのギャンブル狂であり、部隊内で行われる様々な賭けの胴元を務める。「High Roller」は、賭場において高額の賭けを繰り返す者の意。ロカロハ砂漠の戦闘で無人機の攻撃を受け戦死した。乗機はF-16C。 チャンプ(Champ)(日本語音声:木村雅史) スペア隊8番機。トリガーに次いで多い2本の罪線から分かるように一番の問題児であり、管制官の指示を無視して強引に離陸したり、444航空基地が空爆を受けて喝采して大喜びするなど血の気が多い。戦闘飛行になると我を忘れ、命令も無視する。すぐ頭に血が上って乱射してしまうため、TACネームの「Champ」をもじって「chump(まぬけ)」とも揶揄される。しかし、気流の乱れている中コブラ機動を用いてオーバーシュートを行うなど実力は確かである。インシー渓谷でミハイ機の攻撃を受け戦死した。乗機はMiG-29A。尾翼のテールコードにはガーゴイル隊と同じ「DN」と書かれている。 タブロイド(Tabloid)(日本語音声:川田紳司) スペア隊11番機。両親がベルカ人であるためベルカ語(現実世界におけるドイツ語に準じる)が喋れるが、彼自身はオーシア出身のオーシア人。乗機はミラージュ2000-5。 エイブリルら懲罰兵からは政治犯野郎(英語では無政府主義者)と呼ばれている男。その知識からくる独自の推測や陰謀論は懲罰兵たちの興味を引いており、中には的中しているものすらある。いつもニコニコと笑った顔をしていて、何を考えているのかわからない。常に笑顔を絶やさない素振りや態度が政治犯という罪状と矛盾するとも評価されている。本人は「くそみたいな戦争が終わらないのは、国なんて物があるからだ」と叫びながら石を投げたら投獄されたと話している等『ZERO』に登場した国境なき世界と類似した思想を持っていると思われる。当初からトリガーの腕を認めており、最初に無人機部隊の襲撃を受けた際は、他のパイロットが逃亡する中、自主的にトリガーの後ろに付いて生き残った他、サイクロプス隊の撤退任務でミハイ機の襲撃を受けた際、トリガーとエレメントを組まされ、無事に生き残った事で「トリガーに付いて行けば生き残れる」と、その腕前を最も高く評価するようになる。また、IFFを偽装した無人機部隊に襲撃されて部隊が混乱に陥った際は、咄嗟の思い付きで隊を救うなど、判断力にも優れている。懲罰部隊が正規軍に編入されると共に、激戦が続くタイラー島へ異動する。エイブリルらと行動を共にし、その過程でコゼット王女やシュローデル博士と出会い、最終局面では軌道エレベーターでの作戦に地上から参加する。無人機の墜落で難民たちが混乱するなかで、ジョルジュと共に難民の子供を自身の命と引き換えに救った。 ワイズマン(Wiseman)(日本語音声:三宅健太) LRSSG中隊長。サイクロプス隊1番機。オーシアのトップエース。ストーンヘンジ偵察任務からの帰投途中に無人機およびミハイと遭遇するが、スペア隊の救援とトリガーの奮闘により難を逃れる。このことからミハイとドッグファイトを繰り広げながらも生き延びたトリガーに興味を持つ。その後アンノウン(ADFX-10)のデータ収集任務中にマッキンゼイ司令を護衛してきたトリガーと再会、同行していたカウント共々LRSSGに引き抜いた。トリガーの異動後は彼と共に「オーシア軍の2つ頭(Osean Big Shots)」と並び称されるほどの力量と、素行の悪いカウントにもきちんと向き合い信頼を勝ち取る器の持ち主でもある。SP MISSIONでは空には上がらず地上から作戦を指揮する。ファーバンティの戦いでは友軍に攻撃を加えるミハイ機を押さえるため、自らの機を囮にして食いつかせトリガーにミハイ機の撃墜を委ねる作戦を取るが、攻撃をかわしきれず被弾し戦死した。 フーシェン(Húxiān)(日本語音声:鶏冠井美智子) LRSSG隊員。サイクロプス隊4番機。口は悪いが仲間思いで、スラム出身ながらパイロットになった努力家でもある。男勝りで荒っぽい口調の女性で、本人曰く「口が悪いだけでなく、手が出るのも早い」とのこと。 SP MISSIONやファーバンティ攻略戦後はストライダー隊の4番機を務める。ワイズマンと同じくトリガーに撤退を助けられ、自分では手も足も出ないと認めていたミハイと単独で戦って撤退させるのを見ていた為、トリガーのことは当初から認めていたが、撃墜されることを恐れ、自分たちを見捨てて撤退した懲罰部隊の機体もあったことから、カウントに対しては「お前があの時逃げていた機体だったなら、覚悟しておけ」とかなり辛辣に接する。その後徐々に認めていったのかファーバンティ攻略戦でカウントが隊の指揮を引き継いだ時は素直に従っており、軽口をたたき合う関係になる。最終作戦でトリガーとカウントが共に海底トンネルに突入した際もカウントを引き留めている。その後、トリガーの生還に他の面々が沸く中、真っ先にカウントの生死を心配しており、生きていると判った際は誰よりも喜んでいた。 イェーガー (Jaeger) (日本語音声:玉野井直樹) LRSSG隊員。ストライダー隊3番機を務めるベテランパイロット。ワイズマン、フーシェンと同様にトリガーの実力を当初から認めていた。ストイックな中隊長の下で、隊を上手くまとめる調整役のような人物。齢は取っているが階級は高くない。息子がおり、家に帰ってトリガーの活躍を自慢することを楽しみにしている子煩悩さが度々垣間見える。ベテランらしく知識と経験は豊富であるが故に、ファーバンティ攻略戦後の部隊再編でLRSSGパイロット達の実質的なリーダー的立場となり、カウントを叱咤激励したり、ラバルト中将護衛作戦後から精神的に不安定になった司令官に代わって作戦立案及びブリーフィングの進行役も担当する。ベテランらしく戦術的な観察眼も優れており、戦闘中には敵機の挙動などに関する無線通信を行う場面も見られる。 なお、前述の息子とは『3』に登場するエーリッヒ・イェーガーであることが本編外のスタッフインタビューにて示された。 スカルド(Skald)(日本語音声:高瀬右光) LRSSG隊員。ストライダー隊2番機。冷静沈着、無駄なことは話さない。トリビアゲームが得意。SP MISSION 01ではカウントがストライダー隊2番機を務めているため、イェーガーに代わってストライダー隊3番機として出撃している。ファーバンティ攻略戦後はサイクロプス隊2番機を務める。 ランツァ(Lanza)(日本語音声:後藤光祐) LRSSG隊員。ストライダー隊4番機。いつも自然体で「わーお」が口癖。SP MISSION 02ではスカルドと交代してストライダー隊3番機として出撃している。ファーバンティ攻略戦後はサイクロプス隊4番機を務める。 フェンサー(Fencer)(日本語音声:佐野康之) LRSSG隊員。サイクロプス隊3番機。ロングレンジ部隊の中でも実力者の一人。ワイズマンからもその腕を認められている。ストーンヘンジ防衛戦でアーセナルバードから放たれた無数の無人機に撃墜され負傷し、予備機体の配備待ちに加えて撃墜時に負った怪我を治療するため他の隊員よりも空に上がれない状態が長引き、アリコーン関連の戦闘には参加できなかったが、ファーバンティ攻略戦では復帰している。しかしファーバンティ攻略戦においてソル隊に撃墜され脱出している。ファーバンティ攻略戦後はサイクロプス隊1番機を務める。 テイラー(Tailor)(日本語音声:木島隆一) LRSSG隊員。ファーバンティ攻略戦後にサイクロプス隊の3番機を務める。ロングレンジ部隊では唯一通信時に表示される顔写真がない。 フォートグレイス基地司令官(Fort Grays Island Commander)(日本語音声:佐野康之) フォートグレイス基地の司令官。IUN国際停戦監視軍所属時のブリーフィングを担当する。 D・マッキンゼイ(D. McKinsey)(日本語音声:向井修) 第444航空基地司令官。階級は大佐。懲罰部隊所属時のブリーフィングを担当する。スペア隊の戦果を自身の出世のダシにし、保身しか頭にない典型的な小人物。些細かつ理不尽な理由で懲罰兵を頻繁に独房送りにするため、隊員からは常に恨まれている。出世コースから外れ現在の地位に甘んじているが本人は納得しておらず、囚人を有効活用して本部に栄転してみせると豪語する。トリガーを筆頭とするスペア隊の活躍を受けてノースポイントへの異動が決定されるが、本人の過剰な戦果の喧伝が裏目に出てか最前線への異動に変更された。その後の安否は不明。 なお、ミッション10では護衛対象である彼の乗る輸送機を撃墜することができる。スコアに1000ポイント加点されるが、当然ミッションは失敗となる。 長距離戦略打撃群司令官(LRSSG Commander)(日本語音声:宮本淳) 長距離戦略打撃群(ロングレンジ部隊)の司令官。LRSSG所属時のブリーフィングを担当する。機体の損失や戦果よりも隊の人員の生命を重視する人物。衛星破壊作戦の混乱と司令部から命令が届かない状況下で疲弊していき、カール大尉やラバルト将軍の戦死も重なりついには執務室に篭り泣き出してしまうなど、極度の非常事態により精神的に不安定になってしまう。タイラー島への移動時直前には言動が不明瞭になる等、心労と不安によって消耗しきっており、以降はロングレンジ部隊の実質的な指揮官はイェーガーが務めることになる。 AWACS「スカイキーパー」(AWACS "Sky Keeper")(日本語音声:高橋英則) フォートグレイス基地飛行隊の空中管制機指揮官。どんな時も冷静に事務的に仕事を行う。軌道エレベーターでのハーリング救出作戦ではレーダー網を単機突破するトリガーにハーリングのファンであることを明かし、救出成功を託す。パーソナルマークは鏃型のフリップが映し出された円形のレーダースクリーン。 AWACS「バンドッグ」(AWACS "Bandog")(日本語音声:松田健一郎) 第444航空基地飛行隊の空中管制機指揮官。名前の由来は「番犬」で、パーソナルマークも恐ろしい顔つきのブルドッグ。ワイズマンからも「番犬殿」と呼ばれている。懲罰兵を監督する立場にあるにも関わらず、ハイローラー主催の賭けに参加したりと素行の悪さを持つ。マッキンゼイ司令官をあまり信用しておらず 独断でスペア隊に交戦許可を出したり、本来正規軍にしか認められていない補給や整備を許可するなど作戦遂行に関しては柔軟な部分もある。一方でスペア隊の隊員の生命に関しては全く重視しておらず、むしろ悪意を持って積極的に彼らを使い潰すかのような指示・発言が多いが、先に述べた柔軟な部分もあってかAWACSとして作戦中に必要な情報提供は正確に行っている。長距離戦略打撃群編制について知っていたようで、先述の通り情報を知り過ぎたフルバンドを事故に見せかけて間接的に殺害したことが示唆されている。 また、トリガーに対しても当初は軽んじる発言が多いものの最悪の環境下でも逃げ出すこと無く結果を出し続けるトリガーの力を目の当たりにし、「大馬鹿野郎」と毒を交えつつも賞賛の言葉を送り懲罰部隊から正規軍に復帰する際には「(囚人兵達から発せられているような)腐臭がお前からはしない」と最大限の激励を送りつつ見送った。 AWACS「ロングキャスター」(AWACS "Long Caster")(日本語音声:乃村健次) LRSSGの空中管制機指揮官。長距離飛行に備えてかいつも機内に食べ物を持ち込んでいる。陽気な性格で隊のムードメーカー。「腹が減ると判断力が鈍る」という理由で作戦中に軽食を取りながら管制を行う他、無線での会話も何かと食べ物の話題や例えを挟む。好物はサンドイッチとハンバーガー、酒類はワインを好み、大きな作戦の成功時には帰投後に隊メンバーにふるまうことを楽しみとしている。パーソナルマークはオーシア国旗を突き立てたハンバーガー。物語終盤で混迷を極める状況下でも適宜適切な管制を行い、最後までロングレンジ部隊をサポートし続けた。 AWACS「アルガス」 オーシア国防空軍のAWACS。アンカーヘッドにて味方部隊にエルジア空軍のラバルト将軍を暗殺するよう指示をする。 ビンセント・ハーリング(Vincent Harling) 『エースコンバット5』にも登場した人物。 1961年生まれ。元オーシア連邦大統領で環太平洋戦争終結を実現した立役者の一人。2019年現在では元大統領となっている 。任期終了後はユージア大陸の復興を目的に、国際軌道エレベーター公社(ISEV)の顧問として邁進する。第二次大陸戦争開戦時は軌道エレベーターの視察中であり、エルジアによる占拠直後に安否不明となっていたが、同行していたジョンソン大佐の機転により内部で潜伏していた。IUNによる救出作戦はシーゴブリンの壊滅によって失敗し、IFFをオーシア軍に偽装したエルジア軍機の攻撃で死亡した。しかし直前に彼自ら輸送機を軌道エレベーター側に反転させており、その行動はのちに「ハーリングは軌道エレベーターを守ろうとしたのか、壊そうとしたのか」という「ハーリングの鏡」と称される解釈の相違を引き起こした。 ジョンソン(Johnson)(日本語音声:大泊貴揮) ユージア在駐のオーシア連邦武官。階級は大佐。外交官としても軍人としても能力の高い人物。かつては空軍に所属していた。 ハーリングの軌道エレベーター視察に同行していたが、第二次大陸戦争開戦によるエルジアの占拠を受け潜伏を余儀なくされる。救助部隊であるシーゴブリンが全滅し脱出が不可能になったため、エンジンがかかっていた輸送機を奪取し自ら操縦して離脱するも無人機の攻撃を受け死亡した。 カール(Karl)(日本語音声:後藤光祐) オーシア国防陸軍大尉。エルジアとの停戦協定に向けて、エルジア保守派の重要人物に接触していた部隊の一人。エルジア保守派であるラバルト将軍と行動を共にし、急進派の攻撃から生き延びるため奔走しラバルト将軍をヘリまで護衛することに成功するが、ラバルト将軍暗殺命令を受けたオーシア軍機によってヘリを攻撃され死亡した。 ディアナ・マコニー(Deanna McOnie)(日本語音声:清水はる香) オーシア国防陸軍少佐。ストーンヘンジによるアーセナルバード破壊作戦の立案者。同作戦においては現場指揮とプログラムを担当する。 作戦開始時に部隊への通達を出す際、自身の所属や官姓名を名乗るのを忘れるなど少々粗相な面がある。測量員が殺害されてアーセナルバードの捕捉が不可能になった際は、レーマンの進言を受け入れて直接照準射撃に作戦変更し、戸惑うエンジニアたちに激励を飛ばし、最終的に作戦を成功させた。 レーマン(Lehmann)(日本語音声:蜂須賀智隆) オーシア国防陸軍特技兵。階級は准尉。マコニーの部下の古参兵。 砲撃の名手。測量トラブルによりアーセナルバードの捕捉が不可能となった際はマコニーに対し目視での射撃を進言した。 ナガセ・ケイ(Kei Nagase)(日本語音声:吉田聖子) 宇宙船ピルグリム1号の船長。環太平洋戦争後は宇宙飛行士の訓練を受けた後、しばらく童話作家をしていた。その後、編集者の家族との出会いを経て、地球軌道に接近しつつある小惑星の破壊任務に従事していた。7年に渡る任務を終え、2019年11月1日に帰還した。 シリーズ中に同名の人物は複数登場するが、本作の彼女は『エースコンバット5』に登場した人物と同一人物である。 デイビッド・ノース(David North)(日本語音声:武田太一) SP MISSIONに登場。オーシア中央情報局(OIA)先進兵器分析部 の分析官で、敵性勢力の未知の兵器や、兵器に転用可能な装置の分析を行う。職場ではなくアレックスのサポートの元自宅で分析を行うアームチェア・ディテクティブであり、実生活でも兵器オタクである。オンラインクイズの世界チャンピオンで、高校を中退し15歳で名門私立大学に入るほど頭脳明晰であるがマイペースな性格であり、相手のことを考えず早口でしゃべりがち。 原子力潜水空母アリコーンに関する情報をロングレンジ部隊に提供する。オーレッド在住であり、アリコーン撃沈作戦では、核攻撃の危険が迫るオーレッドに留まりロングレンジ部隊を支援し続けた。質問を投げかけるような言い回しを多用することから、フーシェンには「クイズ番組の司会者」と喩えられた。 アレックス(Alex)(日本語音声:くわばらあきら) SP MISSIONに登場。デイビッドのパソコンに内蔵される女性人格のAIアシスタントで、デイビッドの相棒的存在。 文字入力 と音声認識の両方に対応している。用途は報告書の作成から発言内容からの推論まで多岐に渡り、膨大な情報を読み解くことで高度な未来予測を行うが、彼女のパフォーマンスを最大化するには適切な問いを設定できる人間が必要とされる。アリコーンをめぐる事案ではデイビッドの意思決定支援にそのリソースの多くを割いている。情緒的なコミュニケーションは得意ではないが、たまに相手の感情に興味を示すことがある。 ロビン・エイリー(Robin Airey) SP MISSIONに登場。アリコーン鹵獲作戦にて、鹵獲艦隊の旗艦である揚陸艦パフィンの艦長を務める女性将校。エルジア軍のトーレス大佐にも名が知られている。 多少の火の粉は被るつもりで進むよう味方を鼓舞し、アリコーン間際まで接近に成功すると部下を死なせずに済むと安堵する。しかし、アリコーンのレールガンによる攻撃で艦橋を撃ち抜かれ死亡。更に貫通した砲弾と対艦ミサイル攻撃により、鹵獲艦隊も壊滅する。 ハワード・クレメンス(Howard Clemens)(日本語音声:楠大典) SP MISSIONに登場。オーシア国防空軍准将。 40代で将官にまで上がったトップエリートで、現地の情報源から得た情報に基づき潜水航空巡洋艦アリコーンの鹵獲作戦を指揮する。知的な印象を持つ外見だが、言葉の端々に高圧的な印象を滲ませている。戦後英雄となるだろうトリガーのようなエースパイロットを危険視しているらしく、ダルセン姉弟にトリガー暗殺を依頼していたことが示唆されている。 鹵獲作戦失敗後、デイビッドから情報漏洩の可能性を指摘されるが信用せず、自らが使っている情報源から得た情報に基づきアリコーンが合流するとされたアンカーヘッドへの攻撃作戦を立案し、デイビッドが言及したアリコーンの工作活動に関する情報を一蹴して作戦を実行させたが、作戦終了後その「現地の情報源」がアリコーンの工作員であることが疑問を持っていたデイビッドの調査により判明し、工作員からの偽情報に基づいてトリガー達に作戦を遂行させた結果、アリコーンの行動を手伝わせてしまうこととなった。更にダルセン姉弟にトリガー暗殺を依頼していたことを示唆するような会話がオーシア軍の通信回線で流れていたことが明らかになり、エドワード参謀本部副議長に「愚かな男」と断じられた上参謀本部命令によりMPに連行され、同時に激昂していたフーシェンに鉄拳制裁を受けた。 シェパード(Shepherd) SP MISSIONに登場。オーシア国防軍中将。 クレメンス准将が立案した「エースパイロットに頼らない作戦」を支持していたが、アンカーヘッド攻撃作戦におけるトリガーの戦果を無視することは出来ず、「私がいる部屋の人々」と共にトリガーがオーシア軍にとって必要な人材であることを認める。その後アンカーヘッド攻撃作戦の結果もたらされた失態についてエドワード参謀本部副議長から詰問を受け、作戦の全責任はクレメンス准将にあるとして責任逃れをすると共に切り捨てた。 エドワード(Edwards) SP MISSIONに登場。オーシア国防軍参謀本部副議長。 アンカーヘッド攻撃作戦においてクレメンス准将が使っていた情報源がアリコーンの工作員であったことで結果的にアリコーンを支援してしまったことや、ミミック隊との繋がりについてシェパード中将やクレメンス准将を詰問した。 アルベール・ジュネット(Albert Genette) SP MISSIONに名前のみ登場。『エースコンバット5』『エースコンバットX』に登場した人物と同一人物と思われる。環太平洋戦争時はフリーの従軍カメラマンだったが、今回はGAZEの記者になっている。 2016年に試験航行を行ったエルジア軍の潜水艦アリコーンが潜航後に行方不明になった事件を取材し、記事を執筆した。
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オーシア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 16:35 UTC 版)
「エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー」の記事における「オーシア」の解説
ジョシュア・ブリストー(Joshua Bristow)(日本語音声:木下浩之) オーシア国防空軍第8航空団第32戦闘飛行隊「ウィザード隊」隊長。36歳。階級は大尉。コールサインは「ウィザード1」。TACネームは「ルーカン(Lucan)」。ニックネームは「青い魔術師」。 1983年にオーシア空軍に入隊。早くからトップエースとなるが、命令無視も多く上層部からは煙たがられていた。読書を好み、詩や哲学を引用した話し方をする。 ラリー・フォルクとは互いの腕を認め合っており、彼をファーストネームのラリーと呼ぶ仲。「国境無き世界」の創設メンバーの一人と考えられている。戦後も国境無き世界の再興のため活動していたが1999年に逮捕される。2005年時点ではランドフォード・オーシア連邦刑務所に服役している。 アンソニー・パーマー(Anthony Palmer)(日本語音声:大黒和広) オーシア国防空軍第8航空団第32戦闘飛行隊「ソーサラー隊」隊長。32歳。階級は中尉。コールサインは「ソーサラー1」。TACネームは「ベディヴィア(Bedivere)」。 1986年にオーシア空軍に入隊。ブリストー大尉の右腕として活躍する。バルトライヒの決戦後にブリストーと共に消息を絶ち「国境無き世界」の一員として活動する。1996年3月に南ベルカの山村に潜んでいたところを発見され軍事裁判へ出廷するためオーシアへ帰国する。オーシア中央情報局から監視を受けつつも、2005年現在はオーレッドの保険会社で調査員として働いている。 ジャック・バートレット(Jack Bartlett) 前作の『エースコンバット5』にも登場していた人物。本作では友軍のひとりとして登場する。 オーシア国防空軍のパイロット。27歳。階級は大尉。F-14Dを駆って登場するが、セリフはなく、「ハートブレイク・ワン(HTBRKONE)」というTACネームのみ画面上に表記される。 B7Rの空戦で撃墜されてベイルアウトし、同じ戦闘で撃墜されベイルアウトしたウォルフガング・ブフナーと遭遇し、事情を聞いた上で彼を自分の部隊の編隊員だったピーター・N・ビーグルとして匿うことを決意する。この偽装工作は自分の所属部隊の壊滅と、ベルカ軍がB7Rを中心に使用していた電磁波兵器による情報の混乱によって成功した。当時はオーシアとの対立から融和に転じようとしていたユークトバニアの陸軍情報部に所属するナスターシャ・V・オベルタスと恋愛関係にあり、最終的には恋愛よりも祖国と仕事という比較的緩やかな破局を迎える。
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