日和見主義とは? わかりやすく解説

ひよりみ‐しゅぎ【日和見主義】

読み方:ひよりみしゅぎ

自分都合のよいほうへつこうと、形勢をうかがう態度をとること。機会主義オポチュニズム


日和見主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/20 08:22 UTC 版)

日和見主義(ひよりみしゅぎ)とは、「ある定まった考えに基づいて行動するのではなく、形勢を見て有利な側方に追従しよう」という考え方のことである。日和見とは、天気観察のことである。

概要

日和、つまり天気を観て行動を決めるかのようであるのでこの名がついた。政治的な場で他者を批判する時にも使われる言葉である。機会主義(きかいしゅぎ)、投機主義(とうきしゅぎ)、オポチュニズム(opportunism)とも言う。

社会運動、労働運動の文脈では、マルクス主義に反する理論活動、実践だとして、修正主義改良主義を右派日和見主義、一揆主義(冒険主義)を左派日和見主義と、非難の意味を込めて主にマルクス主義者により用いられる。

日和見主義に陥ることを、1960年代の日本で大学闘争の現場においては“日和(ひよ)る”と批判した。セクト(政治的な党派)からオルグ(加入への勧誘)を受けて、同調しない場合にも言われることがあった。

歴史

19世紀フランスの政治家レオン・ガンベッタが盟友に対し、共和主義的政策から中道路線を取るよう説得した。この路線は、後に共和派オポチュニスト党と呼ばれ、この言葉の語源となったとされる[1]

1890年前後、社会主義労働運動において、イギリスやフランスで改良主義が台頭、ドイツでは1896年にマルクス主義を否認するベルンシュタイン修正主義論が発表された。こうした右からの挑戦を、レーニンは『なにをなすべきか?』(1902)で、日和見主義の新たな変種であると批判、以後、国際社会主義労働運動において公認のマルクス主義に反する理論活動や実践は非難の意味を込めて日和見主義と称された。この時点で、日和見主義は改良主義修正主義と同義に用いられたが、レーニンが『共産主義における「左翼」小児病』(1920)で、革命の客観的条件を認識して対処せず、 主観的願望に基づきいたずらに過激な行動をとる一揆的冒険主義を左翼日和見主義と批判した後、公認のマルクス・レーニン主義から逸脱する左右の理論活動や実践は全て日和見主義と称されるようになった。[2]

経済学における機会主義

フランスの政治用語

フランスでOpportunismeは、王政打倒の後、第三共和政を確立したレオン・ガンベタのような、穏健的共和主義者のことを指す場合がある。

脚注

  1. 坂本 多加雄 著「日和見主義」、加藤周一 編『改訂新版 世界大百科事典』JapanKnowledge、2014年。
  2. 『日本大百科全書(ニッポニカ)』。

関連項目

外部リンク


「日和見主義」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



日和見主義と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日和見主義」の関連用語

日和見主義のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日和見主義のページの著作権

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの日和見主義 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2026 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2026 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2026 GRAS Group, Inc.RSS