事大主義
読み方:じだいしゅぎ
事大主義とは、事大主義の意味
事大主義とは、小さな者が大きな者に従うという意味のこと。大国に隣接する小国の運営方針などに用いられる。語源は孟子の「以小事大」の一節から取られており、呉に仕えた越の話がしたたかな例として記述されている。ちなみに、「大事主義」、「時代主義」は誤用である。英語では、trimming policy、worship of the powerful などと表現する。事大主義の類語
事大主義の類語には順応主義が挙げられる。国は地理的環境を変えられず隣国も選べないため、大国からの圧力や貿易赤字も含めて順応していくという考え方である。小国の生存戦略として考えると、事大主義はことわざの「長いものには巻かれろ」という考え方にも近い。事大主義の例文や使い方
事大主義の語は、特に東南アジアでの国家間の力関係を表す言葉として使われている。例文を挙げると「韓国は中国に対し事大主義を取っており、対立する政策を取る事が少ない」といった使い方ができる。事大主義は大国にへりくだると同時に自分より下に見ている国家に対して強く出る側面もあるため、「韓国は中国には強気に出ない替わりに日本には厳しい態度を取る」の様に用いられる。力関係とは関係のないところで単に妥協した政策を取った場合は事大とは言わないため注意が必要である。じだい‐しゅぎ【事大主義】
事大主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/09 19:01 UTC 版)
事大主義(じだいしゅぎ)とは、明確な信念がなく、強いものや風潮に迎合することにより、自己実現を目指す行動様式である[1][2]。東アジアでは外交政策の方針として用いられたこともある。
- ^ 世界大百科事典『事大主義』 - コトバンク
- ^ “じだいしゅぎ【事大主義】の意味 - 国語辞書 - goo辞書”. 大辞泉. 2014年4月12日閲覧。
- ^ a b c d 薗田香融「東アジアにおける仏教の伝来と受容 : 日本仏教の伝来とその史的前提」『関西大学東西学術研究所紀要』第22巻、関西大学東西学術研究所、1989年、 10-11頁、 ISSN 0287-8151、 NAID 120006494334。
- ^ a b 井上厚史「朝鮮と日本の自他認識 : 13〜14世紀の「蒙古」観と自己認識の変容」『北東アジア研究』別冊3、島根県立大学北東アジア地域研究センター、2017年9月、 35頁、 ISSN 1346-3810。
- ^ a b c 矢木毅 2008, p. 43
- ^ 黄文雄 『日本の植民地の真実』扶桑社、2003年10月31日、137頁。ISBN 978-4594042158。
- ^ 矢木毅 2008, p. 45
- ^ 矢木毅 2008, p. 41
- ^ 矢木毅 2008, p. 44
- ^ 矢木毅 2008, p. 49
- ^ 韓東育「東アジア研究の問題点と新思考」『北東アジア研究』別冊2、島根県立大学北東アジア地域研究センター、2013年5月、 160-161頁、 ISSN 1346-3810、 NAID 120005710669。
- ^ 夫馬進「朝鮮燕行使と朝鮮通信使」名古屋大学出版会、2015年、ISBN 978-4815808006、79頁。
- ^ 村井章介『中世倭人伝』
- ^ 明宗21年7月辛卯
- ^ 黄文雄 『日本の植民地の真実』扶桑社、2003年10月31日、136頁。ISBN 978-4594042158。
- ^ 山内弘一 (2019年9月18日). “朝鮮儒教思想から見た韓国の対日観 ―日韓相互不理解の淵源を探る―”. 平和政策研究所. オリジナルの2021年12月6日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “존주휘편(尊周彙編)”. 韓国民族文化大百科事典 2022年8月20日閲覧。
- ^ 黄文雄 『もしもの近現代史』扶桑社、2013年8月31日、71頁。ISBN 978-4594068738 。
- ^ 朴正煕 『朴正煕選集2 国家・民族・私』鹿島研究所出版会、1970年、234-238頁。全国書誌番号:72004958。
- ^ 朴正煕 『朴正煕選集1 韓民族の進むべき道』鹿島研究所出版会、1970年、79-91頁。全国書誌番号:72004958。
- ^ 浜田耕策 『渤海国興亡史』吉川弘文館、2000年、224頁。ISBN 4642055061。
- ^ 大原志麻 『韓国映像文化における歴史イメージ』静岡大学人文社会科学部アジア研究センター〈アジア研究 9〉、2014年3月、46頁 。
- ^ 屋山太郎 (2013年7月17日). “評論家・屋山太郎 韓国よ、「歴史の真実」に目覚めよ”. 産経新聞. オリジナルの2022年6月27日時点におけるアーカイブ。
- ^ 宮脇淳子 『韓流時代劇と朝鮮史の真実』扶桑社、2013年8月8日、19頁。ISBN 459406874X。
- ^ Karlsson, Anders (2009-12). Northern Territories and the Historical Understanding of Territory in Late Chosŏn. Working Papers in Korean Studies. School of Oriental and African Studies, University of London. p. 3
- ^ a b Simons, G. L. (1999). Korea: The Search for Sovereignty. Palgrave MacMillan. p. 70
- ^ 許昌福 (2002年). “東アジアの祝祭日” (PDF). TORCレポート (公立鳥取環境大学地域イノベーション研究センター): p. 29. オリジナルの2016年12月1日時点におけるアーカイブ。
- ^ 池明観 (1987). 申采浩史学と崔南善史学. 東京女子大学附属比較文化研究所紀要. 東京女子大学. p. 146
- ^ Ch'oe, Yŏng-ho (1981-5). Reinterpreting Traditional History in North Korea. 40. 503-505
- ^ “宗岩:朝鮮的箕子陵与檀君陵”. 撫順七千年网站. (2015年6月5日). オリジナルの2018年1月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ “走出中国第一人——箕子”. 中国山東省人民政府. (2014年10月27日). オリジナルの2018年1月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ 黄文雄 『だから日本人は騙される 尖閣・竹島問題でわかった歴史のウソ』経済界〈経済界新書〉、2013年5月25日、11-12頁。ISBN 4766720490。
- ^ 1957年には戦前からの山下町に戻された。なおマシュー・ペリーが同地に来たなどの謂れはない。
- ^ 第一尚氏・尚徳王の世子はこの場で殺害され、その死体はバラバラに切り裂かれたうえ、首里城内に放置されたという。
- ^ 沖縄テレビ放送編『沖縄ミニ百科』沖縄テレビ放送、1975年、83 - 84頁。
[続きの解説]
「事大主義」の続きの解説一覧
- 1 事大主義とは
- 2 事大主義の概要
- 3 琉球王国・沖縄県
- 4 参考文献
「事大主義」の例文・使い方・用例・文例
事大主義と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 事大主義のページへのリンク