尊周彙編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 08:09 UTC 版)
『尊周彙編』(そんしゅういへん、朝鮮語: 존주휘편)は、李氏朝鮮の文臣である李義駿が朝鮮王正祖の王命により、春秋大義を宣揚するための事例を集めた政策書[1]。1637年の丙子の乱の際、仁祖が漢江南岸の三田洞にある清王朝軍本営に出向き、ホンタイジが天子であることを三跪九叩頭の礼によって認めることを、臣下の面前で屈辱的におこない、臣従を誓わせられ、屈辱的な三田渡の盟約を余儀なくされると、清王朝を蛮夷だとして、最後まで主戦論を主張した「斥和(和平反対)殉節者らの精忠大節を記録した」ものである[2]。田中明は『尊周彙編』について、「無意味な清蔑視 こうした清に対する敵視と蔑視のため、朝鮮は清から学ぶべきものがあったにもかかわらず、それを得る機会をみずから捨ててきた」と評している[2]。
- ^ a b c “존주휘편(尊周彙編)”. 韓国民族文化大百科事典 2022年7月4日閲覧。
- ^ a b 田中明 『物語 韓国人』文藝春秋〈文春新書〉、2001年8月21日、155頁。ISBN 4166601881。
- ^ a b c 太田誠 『政治家宋時烈の研究』東北大学、2014年3月26日、19頁。
- ^ 黄文雄 『もしもの近現代史』扶桑社、2013年8月31日、71頁。ISBN 978-4594068738 。
- ^ 黄文雄 (2022年1月14日). “「中国が世界で一番信用できない」韓国人が日本より中国を嫌う訳”. オリジナルの2022年2月6日時点におけるアーカイブ。
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