分析部とは? わかりやすく解説

分析部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 09:45 UTC 版)

質量分析法」の記事における「分析部」の解説

イオン化された試料分離する部位であり、m/zの近いピーク区別する能力質量分解能)と測定可能質量範囲二つ要素が重要である。要求される特性によって、磁場偏向型、四重極型、イオントラップ型、飛行時間型フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴型などの方法使い分けられる。 磁場セクター型 (Magnetic Sector) イオン磁場中に通しその際に受けるローレンツ力による飛行経路変化利用する分析法である。二重収束型は磁場セクター電場セクター組み合わせてイオン速度収束方向収束両方行わせるようにした質量分析計で、質量分解能が高い。十分な正確さmDa以下の計測値得られるため、精密質量測定が可能。 四重極型 (Quadrupole, Q) 詳細は「四重極型質量分析計」を参照 イオンを4本の電極内に通し電極高周波電圧印加することで試料摂動をかけ、目的とするイオンのみを通過させる分析法である。測定可能な質量範囲m/z 4000程度まで。イオンビーム通過中に電圧変化させることで通過できるイオンm/z変化しマススペクトルを得ることができる。小型比較安価であり、また高速走査ができるためLC/MSなどに適している。一方質量走査範囲狭く測定元素への干渉引き起こし分解能もあまり良くないのが欠点である。 イオントラップ型 (Ion Trap, IT) イオン電極からなるトラップ室に保持し、この電位変化させることで選択的にイオン放出することで分離を行う。比較安価分解能も高いが、定量性低さ欠点である。 飛行時間型 (Time-of-Flight, TOF) 詳細は「飛行時間質量分析計」を参照 イオン化した試料パルス的に加速し検出器到達するまでの時間差検出する。すなわち、イオン受け取エネルギー電荷量等しければ一定であるため、m/z大きいものほど飛行速度遅くなり、検出器到達するまで時間がかかる。この時間差検出することで質量割り出すことができる。原理測定可能な質量範囲制限がなく、また高感度である。 フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴型 (Fourier-Transform Ion Cyclotron Resonance, FT-ICR) イオン静電場静磁場かかったセル導入しイオン運動励起するための高周波電圧印加してイオン周回周期検出しサイクロトロン条件から質量算出するのである極めて分解能でありミリマス測定が可能であるが、価格が高い。 加速器質量分析 (Accelerator Mass Spectrometry, AMS) 加速器利用し物質通過する際のエネルギー損失率の差などを利用して同重体などを除去し特定の原子のみを計測するのである考古学での炭素年代測定などに利用される加速器利用するため、非常に大掛かりな装置となる。 タンデム上記分析法複数組み合わせる方法である。まず第一質量分離部で特定のイオンだけを取り出し、これを何らかの手段開裂させ、生じたフラグメントイオンを第二質量分離部で分析するイオントラップとFT-ICRは単一装置でこのフラグメントイオンの分析が可能である。試料混合物の時や生体分子構造解析などに利用される一般に MS/MS (エムエスエムエス)と呼びあらわす。

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分析部(部長:事務官)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 19:33 UTC 版)

情報本部」の記事における「分析部(部長事務官)」の解説

情報総合的な分析情報収集整理及び調査研究改善統合防衛計画及び統合警備計画作成必要な情報に関する業務統合運用必要な情報に関する業務及び自衛隊法により編成された特別の部隊運用係る情報に関する業務を行う。

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