分枝アルカンの慣用名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 14:36 UTC 版)
アルカンの慣用名には iso-(イソ)、neo-(ネオ)を接頭辞として直鎖アルキルにつけて、異性体の慣用名とするものするものがある。ただし、全ての直鎖アルキルに対して適用できる命名ルールではなく、IUPAC命名法では次の分枝アルキルあるいは分枝アルキルを基にした置換基の名称に iso- 等から誘導される慣用名の使用を認めている。また、置換基に限って tert-、sec- などの接頭辞を付けて異性体の分枝アルキル基の慣用名の使用を認めている。しかし、これら基幹炭素鎖や置換基に使用する慣用名に対して置換命名法で更なる命名を誘導すること認めていない。いずれの場合でもIUPAC命名法は直鎖炭化水素を用いた置換命名法による分枝アルキルの命名の方を推奨している。 慣用名の使用が認められている分枝アルキル(下段はIUPAC組織名) 基幹炭素鎖置換基(使用できない) Isopropyl-2-Propyl- or Prop-2-yl- Isobutane2-Methylpropane Isobutyl-2-Methylpropyl- (使用できない) sec-Butyl-2-Butyl- or But-2-yl- (使用できない) tert-Butyl-1,1-Dimetylethyl- Isopentane2-Metylbutane Isopentyl-3-Methylbutyl- Neopentane2,2-Dimethylpropane Neopentyl-2,2-Dimethylpropyl- (使用できない) tert-Pentyl-1,1-Dimethylpropyl- Isohexane2-Metylpentane Isohexyl-4-Metylpentyl-
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