悪の枢軸(あくのすうじく)
「悪の枢軸」という言葉は、イラン、イラク、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を批判するブッシュ大統領の一般教書演説で使われた。名指しされたこれらの国は、大量破壊兵器やミサイルの開発などの疑惑があるとして、以前からずっとにらまれ続けてきた。
ブッシュ大統領は、国防費の大幅な増額を目指すとともに、テロとの戦いがまだ始まったばかりであるとの認識を示している。そうしたことから、「悪の枢軸」発言がさまざまな憶測を呼ぶこととなった。今後、対テロ戦争と称した武力行使の矛先がイラクなどに向けられるのではないかと見られている。
名指しされた3国はもちろんであるが、戦火の拡大に消極的な方面から「悪の枢軸」発言に対する批判や疑問の声が出されている。今後の国際関係に微妙な影響を与えそうだ。
(2002.02.18更新)
【悪の枢軸】(あくのすうじく)
2002年1月29日、アメリカのブッシュ大統領が連邦議会における一般教書演説において、大量破壊兵器の開発やテロリズムに対する兵站支援を行っているとされた北朝鮮、イラク及びイランの三国を名指しで非難した際に発した言葉。
第二次世界大戦時の枢軸国と違い、実際になんらかの協定が結ばれていたわけでは無い。
関連:テロ支援国家 ならず者国家 悪の帝国
悪の枢軸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 06:53 UTC 版)
悪の枢軸(あくのすうじく、英語: axis of evil)とは、アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領が2002年1月29日の一般教書演説で[1]、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、イラン・イスラム共和国、イラク(バアス党政権)の3か国を名指で批判する際に使った総称である。2023年10月に、ミッチ・マコーネル上院院内総務はFOXのインタビューでは、「ロシア、中国、北朝鮮、イランが新たな悪の枢軸だ」と発言した[2]。
- ^ 岡崎玲子. “007 ブッシュ政権の人々 Part1”. 集英社新書WEBコラム. 集英社. 2008年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月19日閲覧。 “デイビット・フラム(ブッシュ政権のスピーチライター)が流行語「悪の枢軸」を仕掛け”
- ^ “米国はイラン、中国、ロシアの新たな「悪の枢軸」に直面している” (英語). Newsweek (2023年10月22日). 2023年12月5日閲覧。
- ^ “〈論調〉イスラエルこそ危険な反動勢力”. 朝鮮新報. (2008年3月14日). オリジナルの2008年3月24日時点におけるアーカイブ。 2010年2月1日閲覧。
- ^ “北朝鮮は「悪の枢軸」、来日中のイスラエル外相”. AFPBB News. (2010年5月12日) 2017年12月14日閲覧。
- ^ “ネタニヤフ氏、ハマス掃討「誰にも止められない」 ガザでの戦闘100日”. AFPBB News (2024年1月14日). 2024年1月30日閲覧。
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