宮城県 概要

宮城県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 14:36 UTC 版)

概要

県庁所在地である仙台市の市街地。

宮城県は東北地方の南東部に位置する。県内には仙台平野が広がり、北上川阿武隈川といった大河が貫流して流域に沖積平野が発達している。東は太平洋に面し、県中部にある松島は多島海の景勝地で日本三景の一つに数えられる。西は奥羽山脈に接し、栗駒山蔵王連峰などの秀峰がそびえる。県内の気候は太平洋側気候に分類される。冬の間、県西部の山間地は多雪地域であるが、東部の平野では雪は少なく晴れの日が多い。夏季については、太平洋からの海風の影響で厳しい暑さにはなりにくい。通年で穏やかな気候の風土である[1][2]。県内人口は約230万人である(2020年5月1日の推計人口)。

現在の宮城県の領域は、古墳時代からヤマト王権の影響下にあり、雷神山古墳など多数の古墳が造営された[3]。後に陸奥国府鎮守府である多賀城が置かれた[4]。中世には大崎氏葛西氏留守氏国分氏などが割拠したが、伊達政宗米沢城から岩出山城を経て仙台城を築き、江戸時代の間は伊達氏仙台藩がここを治めた[5]。明治時代の廃藩置県に前後して、登米県石巻県胆沢県角田県仙台県などが成立し、県域の分合がたびたび行われた。1872年(明治5年)に仙台県は宮城郡由来の宮城県へ改称し、現在まで続く宮城県の領域がほぼ形作られるのは1876年(明治9年)である[6]

県内の平野部では稲作が盛んであり、ササニシキひとめぼれの産地である。中でも県北部の大崎地方の肥沃な土地は大崎耕土と呼ばれる[7][8]イチゴナシなどの果物、仙台白菜を初めとする伝統野菜も生産されている。畜産では仙台牛や宮城野豚(宮城野ポーク)といった銘柄がある[7]。また、東北地方の三陸沖は寒流である親潮と暖流である黒潮潮境で、世界的にも有数の漁場である。これに近い宮城県には多数の漁港があり、中でも気仙沼漁港石巻漁港、塩釜漁港は特定第3種漁港に指定されている。1県に複数の特定第3種漁港を持つ県は宮城県が唯一である。カツオサンママグロカジキなど多種の魚がこれらの港で水揚げされるほか、ワカメノリカキホタテガイホヤギンザケの養殖が県内で行われている[9]。伝統工芸としては、鳴子漆器 白石和紙堤焼切込焼仙台張子仙台平などがある[10]




注釈

  1. ^ 気仙沼地方振興事務所[19]、東部地方振興事務所[20]、東部地方振興事務所登米地域事務所[21]、北部地方振興事務所[22]、北部地方振興事務所栗原地域事務所[23]、仙台地方振興事務所[24]、大河原地方振興事務所[25]
  2. ^ 昭和52年8月10日自治振第66号。各都道府県知事あて自治事務次官通知
  3. ^ 2006年(平成18年)、福島県の伊達郡5町合併によって、伊達氏の先祖の地・福島県伊達市と伊達氏の末裔の地・北海道伊達市の、2つの伊達市が存在することとなった。
  4. ^ 宮城県に限らず、東北地方で私鉄が現存する県も青森県と福島県の2県のみである。

出典

  1. ^ a b c d e 宮城県の地勢・気候・コラム”(仙台管区気象台)2019年7月20日閲覧。
  2. ^ a b c d 『宮城県の地名』15頁。
  3. ^ 『角川日本地名大辞典4 宮城県』24頁。
  4. ^ 『角川日本地名大辞典4 宮城県』25-26頁。
  5. ^ 『角川日本地名大辞典4 宮城県』31-33頁。
  6. ^ 『宮城県の地名』20頁。
  7. ^ a b みやぎの産業(農業)”(宮城県)2019年7月20日閲覧。
  8. ^ a b 『日本地名大百科』 小学館、1996年、1114-1115頁。
  9. ^ みやぎの産業(水産業)”(宮城県)2019年7月20日閲覧。
  10. ^ 宮城の伝統的工芸品一覧”(宮城県)2019年7月20日閲覧。
  11. ^ 宮城県の位置・気候”(宮城県)2019年7月20日閲覧。
  12. ^ 『仙台市史』特別編1(自然)497-498頁。
  13. ^ 日本の条約湿地”(環境省)2019年7月21日閲覧。
  14. ^ 北海道・東北地方の東西南北端点と重心の経度緯度国土交通省国土地理院
  15. ^ 14 全国、都道府県の人口重心(平成7年・12年)独立行政法人統計センター
  16. ^ a b 気象警報・注意報や天気予報の発表区域 -宮城県 (PDF)”. 気象庁 (2016年10月10日). 2018年9月20日閲覧。
  17. ^ 震度情報や緊急地震速報で用いる区域の名称”. 気象庁 (2016年10月13日). 2018年9月20日閲覧。
  18. ^ 宮城県地域区分図”(宮城県)2019年7月25日閲覧。
  19. ^ 気仙沼地方振興事務所”(宮城県)2019年7月25日閲覧。
  20. ^ 東部地方振興事務所”(宮城県)2019年7月25日閲覧。
  21. ^ 東部地方振興事務所登米地域事務所”(宮城県)2019年7月25日閲覧。
  22. ^ 北部地方振興事務所”(宮城県)2019年7月25日閲覧。
  23. ^ 北部地方振興事務所栗原地域事務所”(宮城県)2019年7月25日閲覧。
  24. ^ 仙台地方振興事務所”(宮城県)2019年7月25日閲覧。
  25. ^ 大河原地方振興事務所”(宮城県)2019年7月25日閲覧。
  26. ^ 協議会の概要(仙台都市圏広域行政推進協議会)
  27. ^ 黒川地域行政事務組合
  28. ^ 亘理地区行政事務組合
  29. ^ 塩釜地区広域行政連絡協議会
  30. ^ 亘理名取地区広域行政連絡協議会
  31. ^ 漁業を巡る国際情勢外務省
  32. ^ 平成17年国勢調査1次結果(宮城県)
  33. ^ 平成27年国勢調査人口等基本集計結果(確定値)(宮城県)
  34. ^ 今泉隆雄「宮城の夜明け」33-35ページ(渡辺信夫・今泉隆雄・大石直正・難波信雄『宮城県の歴史』山川出版社 1999年3月
  35. ^ 平成20年度 宮城県民経済計算(確報)
  36. ^ a b c 平成30年度 宮城県民経済計算年報(概要版)-みやぎの経済のすがた 2018- 令和2年12月宮城県震災復興・企画部統計課 - 2021年1月2日閲覧。
  37. ^ 仙台牛・仙台黒毛和牛について - 宮城県公式ウェブサイト
  38. ^ <震災7年半>実れ 復興の綿花(上)生産者/前例なき栽培に挑む - 河北新報
  39. ^ 宮城:ワタリガニ、震災契機に漁獲激増 新たな名物に - 毎日新聞
  40. ^ 都道府県別1km当たり渋滞損失額 Archived 2007年2月7日, at the Wayback Machine.
  41. ^ 宮城県の渋滞3Dマップ Archived 2007年2月11日, at the Wayback Machine.[リンク切れ]
  42. ^ a b c d e f g h i j k l m n 名誉県民・県民栄誉賞・知事表彰 - 宮城県、2019年7月28日閲覧。
  43. ^ 宮城県県民栄誉賞規則 (PDF) - 宮城県、2019年7月28日閲覧。







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