牡鹿半島とは? わかりやすく解説

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おしか‐はんとう〔をしかハンタウ〕【牡鹿半島】

読み方:おしかはんとう

宮城県東部太平洋突き出る半島リアス式海岸で、漁港多く先端にある属島金華山の沖は好漁場


牡鹿半島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/15 02:41 UTC 版)

牡鹿半島
牡鹿半島の位置
牡鹿半島のランドサット衛星写真。スペースシャトル標高データ使用。

牡鹿半島(おしかはんとう)は、宮城県北東部にあって、太平洋に向かって南東に突きだした半島である。行政区域としては大部分が石巻市(旧牡鹿町町域)で、一部が牡鹿郡女川町に当たる[1]

地理

手前から網地島、牡鹿半島、金華山。

牡鹿半島は北上山地および三陸海岸の最南端に当たる[1]。古くは遠島とも呼ばれた[2]。西に石巻湾を抱き、東は太平洋に面する。半島の付け根に当たる部分には万石浦女川湾がある。半島の先端は黒崎である。半島全域に渡って丘陵性があり、最高点は光山(445メートル)である。海岸は典型的なリアス式海岸となっており、南から黒潮が上がってくるために、冬でも比較的温暖で、雪もあまり積もらない[3]。半島の周辺には島嶼群がある。半島の東には、出島江島金華山がある[1]。金華山は黄金山神社が鎮座する霊場である。一方の西側には網地島田代島が浮かんでいる[1]。田代島は猫が多く生息する島として著名である。海岸部の多くが三陸復興国立公園に指定されている[1]

2011年(平成23年)に起きた東北地方太平洋沖地震東日本大震災)で、地震前に比べて半島が東南東に約5.3メートル移動し、約1.2メートル沈下した(国土地理院調べ)[4]

産業

ホエールタウンおしかの建物。

牡鹿半島の沿岸部では、牡蠣わかめホタテホヤ養殖が盛んである[3][5]。半島の南部にある鮎川は近海捕鯨の基地だったが、1986年(昭和61年)の商業捕鯨停止以降は沿岸小型捕鯨がわずかに続けられた[1]。2019年(令和元年)に商業捕鯨は再開され、何度か鮎川への鯨の水揚げがあった。この捕鯨業に関連して、鮎川には鯨文化やクジラの生態を紹介する施設「おしかホエールランド」(ホエールタウンおしか[6][7]内)がある。

交通

鮎川港周辺の様子。

牡鹿半島には宮城県道2号石巻鮎川線宮城県道41号女川牡鹿線宮城県道220号牡鹿半島公園線が通っている。このうち宮城県道220号牡鹿半島公園線は半島の尾根を縦走する道路で「牡鹿コバルトライン」の愛称を持つ[8]。また、鮎川から網地島、田代島を経由して石巻市の旧北上川河口を結ぶ網地島ラインの航路がある[9]

関連項目

出典

  1. ^ a b c d e f "牡鹿半島"(コトバンク)「日本大百科全書(ニッポニカ)」、「改訂新版世界大百科事典」、「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典」、「百科事典マイペディア」の各項目より。2025年3月9日閲覧、
  2. ^ 平凡社地方資料センター 1998, p. 639.
  3. ^ a b 牡鹿半島”. JAPAN WEB MAGAZINE. 2021年2月22日閲覧。
  4. ^ 宮城・牡鹿半島が5.3メートル移動 地殻変動、東南東に”. 日本経済新聞. 2011年3月20日閲覧。
  5. ^ 三陸漁場の紹介”. 三陸岩手わかめ物語. 2021年2月22日閲覧。
  6. ^ 震災前と震災後の被災地比較写真~記録としての写真の重要性
  7. ^ “おしかホエールランド復活 9年4カ月ぶり 震災で全壊、施設一新”. 河北新報ONLINE NEWS. (2020年7月23日). https://kahoku.news/articles/20200723kho000000082000c.html 2021年4月16日閲覧。 
  8. ^ "牡鹿半島"(石巻市観光協会)2025年3月9日閲覧。
  9. ^ "網地島ラインホームページ"(網地島ライン)2025年3月9日閲覧。

参考文献

外部リンク

座標: 北緯38度21分 東経141度29分 / 北緯38.350度 東経141.483度 / 38.350; 141.483


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