宮城県道2号石巻鮎川線
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主要地方道 | |
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宮城県道2号 石巻鮎川線 主要地方道 石巻鮎川線 |
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実延長 | 28.6 km |
制定年 | 2019年(原型路線の認定は1954年) |
起点 | 石巻市山下町一丁目 【北緯38度26分7.6秒 東経141度17分54.8秒 / 北緯38.435444度 東経141.298556度】 |
終点 | 石巻市鮎川浜 【 北緯38度17分42.5秒 東経141度30分37.6秒 / 北緯38.295139度 東経141.510444度】 |
接続する 主な道路 (記法) |
![]() 宮城県道6号石巻停車場線 宮城県道33号石巻河北線 宮城県道7号石巻港線 宮城県道41号女川牡鹿線 宮城県道220号牡鹿半島公園線 |
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宮城県道2号石巻鮎川線(みやぎけんどう2ごう いしのまきあゆかわせん)は、宮城県石巻市内を通る県道(主要地方道)である。
概要
石巻市中心部を起点に旧牡鹿町の中心・鮎川地区を結ぶ[1]道路で、牡鹿半島の西側を南北につなぐ。起点から渡波町(国道398号、宮城県道193号渡波停車場線交点)までは国道398号と重複しており、実質的には渡波と鮎川を結ぶ路線となっている。沿線住民の生活道路と、仙台方面から牡鹿半島、金華山方面への観光道路になっている。
三陸海岸を仙台湾(石巻湾)に沿って通っており、北上山地最南部の山道と太平洋に面した海浜とを行き来しながら進み、終点では宮城県道220号牡鹿半島公園線に連続する。
2011年に発生した東日本大震災からの復興住宅地として起点の渡波町と終点の鮎川浜の中間の給分浜から小渕浜にかけて大規模団地が造成されている。
金華山へは、終点から海へ向かう道を進むと船着場がある。伊達政宗が建造したとされるサン・ファン・バウティスタ号復元船が係留されてある宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)へは、この県道がアクセス道路となっている[2]。
全線にわたって概ね藩政時代の金華山道を継承する。[3]
現在は桃浦漁港周辺で風越Ⅲ期工区としてトンネル掘削を含む道路改良事業が進められている。[4]
路線データ
- 実延長:28.6059 km[5]
- 起点:石巻市山下町
- 終点:石巻市鮎川浜
歴史
- 1954年(昭和29年)
- 1988年(昭和63年)3月 - 新小積トンネルを含む小積浜~小網倉浜間の道路改良工事が完成し、供用される。[6]
- 1992年(平成4年)4月25日 - 万石浦の湾口に架かる万石橋がアーチ橋として架け替えられ供用開始。[7]
- 1993年(平成5年)
- 1999年(平成11年)3月 - 風越トンネルを含む渡波~桃浦間の道路改良工事が完成し、供用される。[11]
- 2005年(平成17年)3月 - 渡波~桃浦間の祝田地区において道路改良工事が完成し、供用される。[12]
- 2011年(平成23年)3月11日 - 東日本大震災発生。本路線及び沿線の漁業集落はいずれも壊滅的な被害を受ける。
- 2019年(平成31年・令和元年)
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)
- 2023年(令和5年)3月17日 - 風越Ⅱ期道路改良工事(祝田地区~風越峠トンネルの1200m)が完成し全線供用開始。[20][21]
路線状況
単独区間はほぼ全区間においてワインディングロードが続く線形で、牡鹿半島に入って最初の峠となる風越峠と、半島の中程にある小積峠はトンネルで抜ける。
国道398号から分岐して間もなく、万石橋で万石浦の湾口を跨ぎ牡鹿半島へ入る。牡鹿半島では終点の鮎川まで他のリアス式海岸の幹線道路と同様に、低地の漁村と小高い山を交互に越えるルートをとる。沿線の各漁港は東日本大震災の津波で本路線ともどもいずれも壊滅的な被害を受け、各所で本道路の付け替えや防潮堤の整備、漁村集落の高台移転を含む復興事業が施工された。
トンネル
地理

通過する自治体
交差する道路


国道398号重複区間
- 宮城県道6号石巻停車場線(石巻市穀町)
- 宮城県道33号石巻河北線・宮城県道7号石巻港線(石巻市中央)
- 宮城県道192号石巻雄勝線(石巻市八幡町)
- 宮城県道240号石巻女川線(石巻市鹿妻南)
単独区間
- 国道398号・宮城県道193号渡波停車場線(石巻市渡波町1丁目)
- 宮城県道41号女川牡鹿線(石巻市大原浜)
- 宮城県道220号牡鹿半島公園線(石巻市鮎川浜)
沿線
- 万石浦
- 渡波漁港
- 牡鹿半島
- 硯上山万石浦県立自然公園
- 月浦(支倉常長出港の地)
- 荻浜港(石巻市荻浜)
- 石巻市立鮎川小学校(石巻市鮎川浜清崎山)
- 石巻市立牡鹿中学校(石巻市立鮎川浜鬼形山)
- 鮎川港
- ホエールタウンおしか
- 給分浜十一面観音[22]
- 金華山
- 田代島・網地島
- 十八成浜ビーチパーク
- サン・ファン・バウティスタ号
交通量[23]
いずれも令和3年度調査・12時間交通量
- 石巻市渡波梨木畑 - 3,725台
- 石巻市大原浜町 - 2,885台
脚注
- ^ a b “宮城県公報第3046号宮城県告示第303号、第304号、第305号”. 宮城県. 2024年8月21日閲覧。
- ^ 宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)
- ^ 宮城県. “主要地方道石巻鮎川線の整備”. 宮城県. 2025年6月1日閲覧。
- ^ 宮城県. “主要地方道石巻鮎川線「風越Ⅲ工区(桃浦地区)道路改良事業」”. 宮城県. 2024年8月21日閲覧。
- ^ a b c 宮城県土木部 (2024年3月31日). “令和6年度みやぎの道路” (PDF). 宮城県管理道路現況調書(みやぎの道路). 宮城県. 2025年6月1日閲覧。
- ^ 宮城県. “小積清水田道路改良(新小積トンネル):昭和57年度~昭和62年度”. 宮城県. 2025年6月1日閲覧。
- ^ 宮城県. “(新)万石橋:昭和60年度~平成4年度”. 宮城県. 2025年6月1日閲覧。
- ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
- ^ 平成5年10月19日宮城県公報第491号宮城県告示第1018号
- ^ 『平成5年度「みやぎの道路」』宮城県、43頁。
- ^ 宮城県. “風越第1期:平成4年度~平成10年度”. 宮城県. 2025年6月1日閲覧。
- ^ 宮城県. “祝田道路改良:平成8年度~平成16年度”. 宮城県. 2025年6月1日閲覧。
- ^ 宮城県. “小網倉浜復興道路:平成24年度~令和元年度”. 宮城県. 2025年6月1日閲覧。
- ^ “宮城県公報第19号宮城県告示第612号”. 2025年6月1日閲覧。
- ^ “主要地方道石巻鮎川線十八成浜復興道路の一部供用開始について”. 宮城県 (2021年3月24日). 2021年4月13日閲覧。
- ^ 宮城県. “鮎川浜道路災害復旧:平成24年度~令和3年度”. 宮城県. 2025年6月1日閲覧。
- ^ 宮城県. “十八成浜復興道路:平成24年度~令和4年度”. 宮城県. 2025年6月1日閲覧。
- ^ “主要地方道 石巻鮎川線「給分浜復興道路」完成現場見学会のお知らせ” (PDF). 宮城県東部土木事務所 (2022年12月13日). 2022年12月22日閲覧。
- ^ 宮城県. “給分浜復興道路:平成24年度~令和4年度”. 宮城県. 2025年6月1日閲覧。
- ^ 宮城県. “風越第2期:平成19年度~令和4年度”. 宮城県. 2024年8月21日閲覧。
- ^ “宮城県公報第387号宮城県告示第166号”. 2025年6月1日閲覧。
- ^ “給分浜の十一面観音”. 石巻観光協会. 2024年8月1日閲覧。
- ^ “令和3年度 全国道路・街路交通情勢調査”. www.mlit.go.jp. 2025年6月1日閲覧。
関連項目
固有名詞の分類
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