恋太郎ファミリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:10 UTC 版)
「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」の記事における「恋太郎ファミリー」の解説
主人公の恋太郎と、その彼女たち全員をまとめて指す呼称。第14話「愛と魂をかけた聖戦」で、イベントに参加する際のチーム名として恋太郎が考案し、その後も作中で度々使われている。 愛城 恋太郎(あいじょう れんたろう) 本作の主人公。高校1年生。 顔は悪くなく性格も真面目ながら気さく。頭も運動神経もいい方で男女問わず人望がある。好きな食べ物は卵料理。中間テストでは240人中88位。 彼女たちのことは、付き合う前は基本的に名字で呼ぶが、付き合い始めてからは名前の方で呼ぶようになる。同学年や年下はそのまま名前を呼ぶか「ちゃん」付けで呼び、上級生には「先輩」、教師には「先生」、学生ではない年上には「さん」を付ける。 誠実さの塊のような人物。彼女たち全員を世界一可愛いと平等且つ真剣に愛し、時には彼女のために自らの命を顧みない行動を取ることもある。個性豊かな彼女たちに振り回されてツッコミに回ることも多いが、彼女たちへの思いの強さから生まれる常軌を逸した思考や行動でツッコまれる側になることも多い。普段は温厚だが、彼女たちを悪く言われると激怒して過激な発言も厭わなくなり、危害を加えられそうになると不良が思わず失禁して謝罪しまうほどの凶暴性を見せる。健全な人物でもあり、彼女たちが風呂を覗きに来たときには逆に説教するなどエッチなことには厳しい対応を取る。その意思は固く、羽香里から「おむねあてゲーム」を提案された時には「そんな不誠実な事をするくらいならば自ら主人公を降りる」と言って彼女たちの胸を触ることを拒否するほど。赤ちゃんになった彼女たちの裸を見ることも不純であると言って目を伏せていた。また、芽衣から何でも命令して欲しいと言われた時も血気盛んな男子高校生ならいくらでも出てくる命令が全く出てこなかった。一応性欲はあり、初期に羽香里や凪乃の胸に触れた時には鼻血を出している。 中学卒業までに100人の女子へ告白したが、好感触でありながらも全て振られてしまう。なお、最初の告白は生後8ヶ月。恋愛成就祈願のために訪れた神社で出会った神様から、“運命の人”が100人おり、彼女たちと高校生の間に出会うことを告げられる。当初は“運命の人”と付き合わなければ相手が死ぬことについて思い悩む描写もあったが、静の告白を受けた際に“運命の人”であることや付き合わなければ死ぬことなど関係なく、自身が純粋に相手を好きになっていることに気付き、以降はそのことで思い悩むような描写は無くなっている。 花園 羽香里(はなぞの はかり) 声 - 上田麗奈 恋太郎へ最初に告白した可憐でおしとやかな少女。高校1年生で恋太郎と同じクラス。 ぶりっ子で計算高い側面があるものの、唐音に問い詰められる静を気遣ったり、凪乃に恋太郎の思いの強さを教えるなど、基本的には他人に気配り出来る優しい性格である。頭も良く、中間テストで240人中の25位。名前の通り謀(はかりごと)をめぐらすことが多く、妙案があれば他人の案でも「完璧な計画!」と言うのが口癖のようになっている(ただし、自身が計画した作戦などは何らかの要因で破綻することも多い)。自身のプロポーションに絶対の自信を持っており(Gカップ)、褒められるとドヤ顔になる。また、自作のセクシーブロマイド集を恋太郎へ送ったこともあった。胸の先っちょが敏感。右太股の裏側と左胸の下に特徴的なホクロがある。考え事をするときには無意識に口元に手をやる癖があり、熱中するとはむはむしてしまう。生まれつき恋に対して盲目的であり、恋太郎への思いの強さから変態じみた行動や思考を取ることも少なくない。 恋太郎には「くん」、他の彼女たちには年下年上関係なく「さん」を付けて呼び、母親である羽々里のことは「お母様」と呼ぶ。 同時に彼女となった唐音とは何かと張り合うことが多いが、内心では互いに認め合っており親友と呼べる関係になっている。唐音と羽々里がキスしかけた時には思わず嫉妬して唐音を投げ飛ばすほど。唐音がツンデレを喪失してしまった時には、かつて彼女が羽々里を力ずくで止めてくれたことを回想し、出来うる限りのことをしてツンデレを取り戻そうとした。 実はお金持ちのお嬢様であり、家では大きな犬と高級そうな猫を飼っている。 母親である羽々里を尊敬し慕っているが、羽々里が恋太郎の彼女になった時には流石に動揺を見せていた。親子仲睦まじい描写も多いが、羽々里があまりに大人気ない姿を見せた時には苦虫を噛み潰したような顔になったり、厳しい言葉を浴びせかけることも。 院田 唐音(いんだ からね) 声 - 白石晴香 恋太郎へ2番目に告白した金髪ツインテールの少女。高校1年生で恋太郎と同じクラス。 恋太郎との出会いの時期は羽香里と一緒だが、告白は先を越されている。恋太郎ファミリーの中では不動のツッコミポジションで、ボケというボケにツッコミの限りを尽くすことでこの作品の秩序を守っている。 事ある毎に「○○じゃないんだからね!」と言ってしまう、いわゆるツンデレキャラであり、恋太郎だけではなく他の彼女たち(特に羽香里)や森羅万象に対してもツンデレをかましている。自分の気持ちを素直に言えないことが多いが、突っ込む時や真剣に相手のことを思ったときにはズバリと物事を言ってのける。その一方で非常に打たれ弱い一面を持っており、メンタルで落ち込むことも多々ある。褒められると照れながらも無意識におさげの先を指でくるくるするといった仕草を取る。あまり笑顔にならないからか笑顔になると珍しさに写真を撮られたり、逆にキレてると思われたことも。 中間テストの成績は恋太郎より1つ上の87位。 スレンダーな体型(A寄りのBカップ)を気にしていて、レジャープールに行った時には暫く恋太郎へ水着姿を見せられずにいた。また、見た目によらずゴリラのような腕力を持っており、そのパワーで呉莉羅連合の総長と渡り合ったり、花園家の屋敷の赤外線突破に貢献する。ごくたまに恋太郎へ暴力を振るうこともあるが、その時は毎回直後に泣いて謝っている。このパワーは彼女の人並み外れたツンデレ因子によるもので、楠莉の「ツンデレじゃなくなる薬」を服用してツンデレを喪失した際には非力な少女となっていた。 恋太郎や他の彼女のことは基本的には年下年上関係なく名前を呼び捨てにしている(例外として静のことを最初は「好本」と名字の方を呼んでいた)。 羽香里とは最初の頃は衝突していたが、恋太郎とのファーストキスを経てから次第に絆を深めて自ら親友と口にするほど仲良くなる。キスゾンビ事件の時には抜群のコンビネーションを見せ、お互い理性が無くなっていたとはいえ、二人で何度も何度もキスを交わしており、その仲の良さは恋太郎と楠莉が力ずくで引き剥がそうとしても離れないほどであった。また、キスしようと迫ってきた羽々里に対しても羽香里と同じ匂いに思わずドキドキしている。 好本 静(よしもと しずか) 声 - 石見舞菜香 恋太郎へ3番目に告白した本が大好きでもの静かな少女。図書委員であり、制服の時は常に腕章をつけている。本を読んでるときにシーンによって無意識につま先を動かす癖がある。高校1年生で恋太郎と同じクラス。 喋ることが非常に苦手で、子供の頃からずっと「持ち歩いている愛読書の一文を指差す」ことで意思疎通をとっていた(恋太郎が「目を見て話せるように」と音声読み上げアプリを使うことを提案し、以降はそれを使って会話するようになった)。そのことでクラスメイトから変人扱いされたり母親から叱責を受けるなどして自信を失い長らく孤立していたが、恋太郎と付き合い始めて羽香里や唐音たちとも親交を深めることで、それ以前よりも明るく行動的になる。恋太郎に対してはより積極的になることができ、ファーストキス以降は何度も自ら進んで口づけを交わしている。 上述の通り彼女の台詞は自分で喋っているわけではなく、愛読書の文章や登場人物の台詞からその時適切なものを選んでいるため、口調が安定せず仰々しかったり継ぎ接ぎの言葉遣いになることが多い。時々「~でやんす」と子分のような口調になったりもする。また、笑う時も声を上げずに『高らかに笑った』という定型文を常に使用している。感情が昂った時などには思わず声が漏れたりすることもあり、そういった場合や作中で描写されるモノローグでの素の言葉遣いは普通の範疇である。言葉が読み上げアプリ内に存在しないと思われる場合は別々の単語や文章を繋げて表現している。なお、指差しや読み上げアプリを使っている時の台詞はカッコ書きつきで表記されている。 中間テストでは240人中44位。 恋太郎のことは「くん」付けで呼び、他の彼女たちには後輩の胡桃や知与なども含めて基本的に「さん」を付けて呼ぶが、楠莉との初対面時はアプリの中に彼女の名前を入れていなかったためか、“薬物を支配せし者(ドラッグルーラー)”と愛読書内で登場する異名で呼んでいた。 真面目な性格なので恋太郎ファミリーの中ではどちらかと言えばツッコミのポジションにいる。 小顔で口が小さく、ものを食べるときの咀嚼の回数がとても多い。体型も非常に小柄で子供のようであり、15歳ではあるものの羽々里や胡桃からは度々幼女扱いされている。あまりの軽さに強風で空へ飛ばされてしまうこともあった。時々、恋太郎の肩に乗せて貰っている。恋太郎ファミリーの中で一番非力であり、そのか弱さは縄張りを守る番犬が思わず庇護してしまうほど。羽香里からはナチュラル小動物、自分には無いものを持っていると評されている。泳ぎも苦手でレジャープールに行ったときには浮き輪を使っており、アクシデントで浮き輪が破れた時は流れるプールの中洲で漂流してしまっていた。また、花園家では勢いでプールの中に飛び込んだはいいものの溺れてしまい凪乃と楠莉に助けられている。 凪乃とは二人でいるシチュエーションが多く、男装した彼女のことを「我が騎士」と呼んだり、恋太郎とのキスで倒れそうだったのを助けてくれたときにキュンとなるなど彼女のことを慕っていることが伺える。かくれんぼの際には二人で段ボール箱の中に寄り添い合う形で隠れたり、本気湯では二人で協力し合う形でジャグジーから脱出するなど要所で仲睦まじい様子が描かれている。 栄逢 凪乃(えいあい なの) 声 - 陶山恵実里 恋太郎へ4番目に告白したAIのように知的でクールな美少女。高校1年生で恋太郎と同じクラス。 長く美しい銀色の髪が特徴。羽香里に負けず劣らずグラマラスだが締まるところは締まっていて、モデルのような体型をしている。学業優秀で中間テストでは全教科満点の学年1位。動揺した時などに心を落ち着かせるために円周率をひたすら挙げる癖がある。また、身体能力も彼女たちの中では比較的高めである。高所恐怖症で高いところに立つと一歩も動けなくなってしまう。食事を基本サプリで済ましているためか食が異様に細く、寿司9貫で満腹となったり、普段の弁当からウインナー一つ多く食べただけで吐きそうになるほどである。 他人のことを呼ぶときには誰に対してもフルネームで呼ぶ。 何よりも効率を優先しており、かつては人間関係など無駄だと切り捨てていたが、恋太郎と出会ったことで効率優先は変わらないものの、人との繋がりにも意義を見出だすようになる。また、当初は感情表現に乏しく感情が無いと周りに言われたこともあったが、恋太郎の彼女になってからは以前よりも感情が表に出るようになった。 恋太郎の彼女だからといって皆が馴れ合う必要はないという意見を持ってはいるが、自身は皆のことが好きなので一緒にいると語っている。特に静に対しては頭を撫でたり、ばた足の練習を手伝ったりなど、彼女のことを気にしている描写が多く、芽衣を驚かせるための芝居(カッターで刺すように見せて直前で刃を引っ込めるもの)で静が泣いてしまった時には今までにない程狼狽していた。休日には二人で買い物に出掛けるなど回を追うごとに親密になっており、カラオケのエピソードでは「……好本静 私はあなたのことが──」と吐露している。また、美しさ探しにおいて静の番が来た際には思わず美しいところではなく可愛いところを挙げてしまい「脳に重大なエラーが…ッ」と自ら述べていた。 美々美については、かつて自身に差し伸べてくれた手を無意義と振り払ってしまったことを後悔しており、贖罪の意味を込めて彼女の提案した美しさ探しの勝負を受けて立ち、その後和解へ至った。 薬膳 楠莉(やくぜん くすり) 声 - 金元寿子 恋太郎へ5番目に告白した静よりも小柄な少女。 名前の通り薬が大好きで、ノーベルもビックリするような様々な薬を開発している。アホ毛と語尾に「なのだ」を付けて喋ったり、笑うときには「くすりくすり」と笑うのが特徴。薬の実験に夢中になるとトイレに行くのが面倒になるため、いつ漏らしてもいいように常にオムツを履いている。恋太郎や他の彼女のことは下の名前で呼んでいる。左胸にホクロがある。おひつじ座。 開発する薬の効果は様々であり、有用性が高い且つ副作用がないものもあれば、1歩間違えれば命に関わるレベルの劇薬も存在する。作中本編では、奇想天外な薬を駆使して幾度もトラブルを起こしている。メタ的に言えば、薬を使えばどんな展開も実現可能であるため話の起点作りに度々起用されている。また、常に何らかの薬を所持しているが、それを全て取られてしまうと禁断症状を起こしてしまう。 3チャンの児童向けアニメ「ぺぺぺのペン太郎」を見ており、恋太郎に似ているという理由で主人公のペン太郎を好み、母親からガチャポンでペン太郎の人形を買って貰っている。 実は恋太郎らより先輩の3年生で化学部の部長であり、普段の小さい姿は失敗した不老不死の薬を飲んだ際の副作用によるもの。そのため、打ち消しの薬を飲むことで少しの時間だけ元の姿に戻れる。元の姿に戻ると背と髪が伸びてグラマラスな体型になり、精神年齢も年相応のものとなる。また、語尾が「なのだよ」と変化する。一方で視力が低下するため、元の姿の状態ではメガネが必須となっている。 祖母であるヤクのことを強く慕っていて、上述の不老不死の薬はヤクのために作っていたものである。 花園 羽々里(はなぞの ははり) 恋太郎へ6番目に告白した女性で花園羽香里の母親。29歳。 卓越した美貌と羽香里を超える胸囲(Iカップ)を持つ。とても大きな屋敷に住んでおり、たくさんの使用人を従えている大富豪。年下と可愛いものが大好きで、恋太郎と恋太郎ファミリーの女の子たちを常に愛でており、あまりの可愛さに頻繁によだれを垂らしている。特に胡桃のことを気に入っていて、よくちょっかいを出してはキツい突っ込みを食らうのが定例となっている。恋太郎や他の彼女たちのことは「ちゃん」付けで呼んでいるが、例外として芽衣は自身の従者なので立場上呼び捨てにしている(初期は「銘戸」、恋太郎の彼女になってからは「芽衣」と呼んでいる)。また、実の娘である羽香里のことも「羽香里」と名前で呼んでいる。 羽香里の父親とは学生の頃に知り合う。互いに愛し合っていたものの、彼は病に侵され死の運命を背負っており、恋に盲目だった羽々里は彼の生きた証を残すため、13歳にして最新の医療を用い人工受精を行い、羽香里を産んだ。 上述のこともあって羽香里のことを溺愛しており、羽香里が赤ちゃんの時には何度もディープキスをしていた。羽香里以外に複数の女性と付き合っていた恋太郎のことも当初は五股男や蛆虫呼ばわりするなど敵対視し、二度と会えないよう羽香里を軟禁してその後に転校と引っ越しを画策していたが、直接恋太郎と対面したことで目が合い“運命の人”であることが判明。即座に恋太郎へ交際を申し込んだ。直後に羽香里が飛び降りを謀ったことで窮地に陥るが、それを命懸けで救った恋太郎を見て彼の思いが全て本心であることを思い知り、叩頭しながら羽香里との交際を認める。この時に「羽香里だけじゃなくあなたにも幸せになって欲しい」と恋太郎から先程の告白を受け入れられたことで、恋太郎の彼女となった。 登場時は荘厳で気品溢れる佇まいであったが、恋太郎の彼女になってからは本能の赴くまま行動しており、好きが溢れすぎて娘以上に暴走することが多くなっている。恋太郎が学校へ行ってる間に会えなくなるのが嫌で恋太郎が通う高校を買収し、理事長に就任したのもその一例である。なお、普段は腰まである長い髪を下ろしているが、理事長スタイルの時はアップにして纏めている。また、楠莉が「赤ちゃんになる薬」を持ってることを知ると皆に着せるため、わざわざベビー服を作ってはベビー服を着せたいと子供のように駄々をこねて羽香里から「いい加減にしてください!!!!」と言われてしまうなど、回が進むごとに歯止めがきかなくなってきている。 恋太郎の彼女になって以降、羽香里から度々きつい言葉を浴びせられることもあるが、親子仲は基本的に良好である。 持ち前の財力は話の起点や恋太郎の作戦などに効果的に使われることが多い。当人曰く「お金の力ってどんな無茶をも可能にできる」。 原賀 胡桃(はらが くるみ) 恋太郎へ7番目に告白した黒髪でエメラルド色の瞳を持つ少女。中等部の3年で恋太郎たちの後輩。恋太郎ファミリーの中では唐音に次ぐツッコミを担当。 先輩や年上相手にも容赦ない物言いをするが、一応先輩への敬意は持ち合わせている。恋太郎と学年が上の彼女たちには名前に「先輩」をつけて呼んでいるが、羽々里のことは「アンタ」と頑なに名前を呼ばない。 食欲旺盛ですぐにお腹が空いてしまう体質を持ち、その時は腹がくるくると鳴るのが特徴。いつも食べ物のことばかりを考えており、何を見聞きしても連想ゲームのように食べたいものが浮かんでしまうため、普段はフードを被りヘッドホンをして視界と音を遮っている。なお、いざ食べる時には全身全霊で味わうためにフードを取りヘッドホンを外す。これはキスのときも同様。ものを食べるときには別人のように目を輝かせ、物凄く美味しそうに食べており、フードファイトフェスティバルではその姿を見た参加者が思わず触発されてしまい余計におかずを食べるほどであった。反面、空腹時は常にイライラして他人にキツく当たってしまう悪癖があり、すぐにお腹が空くことと併せて自己嫌悪していたが、美味しそうに食べる胡桃を見ると幸せになると恋太郎に言われてからは以前ほどイライラしなくなる。 当初は他の彼女たちとは馴れ合わないスタンスだったが、フードファイトフェスティバルを共に戦い抜いたことで絆を深め、皆を慕うようになった。ディープキスの味が気になってイライラが抑えきれなくなった時には、皆と一緒に昼食が食べられないことが辛くて涙を流す程にファミリーとの親交が深まっている。静に対しては一目を置いている節があり、カラオケのエピソードでは彼女のことを可愛くて頭をなでなでしたいと思っていることを吐露していた。採れたて新鮮な野菜を持ってきてくれる山女には思わず「嫁ぎたいっ!!!!」と口にしている。 銘戸 芽衣(めいど めい) 恋太郎へ8番目に告白した常に微笑みを絶やさない可憐な女性。19歳。花園家のメイド。 闇金漬けのDV両親に捨てられ行き倒れていたが、そこを羽々里に救われたため彼女を深く敬愛している。それ故、当初は恋太郎のことが好きになっても主人の恋人であるならば恋をするなど言語道断と言っていた(直後に羽々里から「自分の気持ちに素直になりなさい」と言われ、即座に意見を翻している)。羽々里のためならばどんなことでもするつもりであり、時折物騒なことを口にしたり狂気じみた行動に走ることも。口調がとても丁寧で、恋太郎たちのことは「様」付けで呼んでいる。恋太郎へ告白したのは30話だが、初登場はもっと前で花園家の騒動の時点から登場している。 所謂「糸目」に見える姿をしているが、漫画的な表現ではなく本当に普段から目を閉じている。目を開こうとしても常日頃から笑顔を維持しているせいで顔面の筋肉が言うことを聞かず、自力での開眼は殆んど不可能であり、何かのきっかけで強く感情を突き動かされた時のみ無意識に開くようになっている。虹色という特徴的な瞳を持つが、初登場時点で彼女の瞳を見たことがあるのは羽々里のみであった。上述の通り閉眼しているため、当然周りも見えていないが、本人曰く音や気配を察知して行動していて日常生活やメイドの業務に支障は無い模様。この状態で車やヘリコプターの運転も問題なくこなしている。運動神経も抜群で超人的な動きが可能。野球部の助っ人をした時にはドラベースのような魔球を投げていた。料理も得意で恋太郎に好物の卵料理を取り揃えた弁当を作ったり、胡桃も絶賛するお茶を淹れたりしている。 他人に尽くすことを信条としており、命令されたことに応えることを喜びとしていたが、その陰には自身にはそれ以外に価値がないという思い込みがあった。しかし、恋太郎から「わざわざ命令なんか聞いてくれなくても役に立とうとなんかしてくれなくても銘戸さんにはちゃんと価値がある」と言われてからは、尽くされることにも幸せを感じるようになる。 恋太郎に尽くす様子を作中では犬のように描写され、犬の耳と尻尾を生やされることが度々ある。また、ナディーから自由な姿を見せて欲しいと言われた時には犬のコスプレをしていた。 須藤 育(すとう いく) 恋太郎へ9番目に告白したスポーティーで爽やかでボーイッシュな少女。高校1年生で恋太郎の隣のクラス。スレンダーな体型でスパッツを常に履いている。一人称は「ボク」。 女子野球部に所属しているが、彼女を除いた部員全員がアメリカへ留学してしまったため、部が存続の危機に瀕し、素振りのデモンストレーションを兼ねて部員募集をしていた時に恋太郎と出会い、ビビーンとなって恋に落ちた。 トレーニングや体を鍛えることに対して名前の通りストイックであるが、その量については度を越していて、10万回以上も素振りをしていたこともあり、一度やり始めると倒れるか体が壊れるまで続けようとするなどオーバーワークで常に肉体を酷使している。その度に「キッツ…」と口癖のように言いながらも顔は喜びに満ち満ちており、いわゆるマゾヒストである。これを見抜いた恋太郎により告白の際に一度は断られ、その心の痛みを全身で味わって悦に入っていた。ケツバットを特に好んでおり、部活以外のプライベートでもバットを服に忍ばせていて、それを他の彼女たちへ差し出してはことあるごとに要求している。逆に痛みを失うことには弱く、紅葉のマッサージで筋肉痛を消された時にはあまりの悲しみに絶叫していた。 過去に自身が打ったホームランで観客に怪我を負わせたことがトラウマになっており、打席に立つとバットを振れなくなっていた。しかし、相手チームに静を攻められたことへの怒りや恋太郎の助力もあり最終的にはトラウマを克服する。 美杉 美々美(うつくしすぎ みみみ) 恋太郎へ10番目に告白した麗人のような少女。高校2年生。 長身で恋太郎よりも背が高い。自己愛と自己肯定力が極めて強く、自分が世界で一番美しいと強く信じている。可能であれば自分で自分と付き合いたいと恋太郎に語ったことも。とにかく美しいものを好んでおり、それが他人であっても美しければ称賛を惜しむことはない。愛々の素顔を見たときも興奮を隠しきれないでいた。基本的にはポジティブであり、他者からの言葉を逐一自分への称賛と受け取っては「ふふーんですわ」と得意気な顔になる(恋太郎曰くこの時は美しいというよりも可愛い)。このように「~ですわ」といったお嬢様のような喋り方をするのが特徴だが、これは美しさを磨くため後天的に習得したものである。とてもノリが良く、他の彼女たちともすぐに打ち解けた。 美に対しては強い拘りを持ち、美しくなるための努力を決して怠ることはなく、例え他人であってもそのスタンスは変わらない。美への知識も豊富で、コスメグッズも一通り所持している。なお、美への資金は美容のためも兼ねて新聞配達のアルバイトで稼いでいる。世界で一番美しいのは自分であるという自信はあるが、第三者が自分よりも美しいと認めた者が現れても、そのことを認める潔さも持ち合わせている。また、外見だけでなく内面の美しさも見ることが出来、恋太郎のやさしさを感じ取って内面の美しさに改めて惚れ直していた。一方で、汚れることに対しての恐怖心も強く、当初はチョコソースクリームを溢して服を汚すことを想像して青ざめていた。 恋太郎ファミリーについては全員地の美しさが高いと評している。特に凪乃の美しさを特別視しており、かつてはその美しさに一目惚れして友達になろうとした過去があった。その切っ掛けを作るため、凪乃に無断で校内ビューティーコンテストへ応募するも、優勝を奪われた上にその壇上で無意義なものを排除していた当時の彼女に拒絶されてしまい、それ以降は彼女に対して憎しみのようなものを抱いていた。恋太郎を通じて凪乃と再会した際にはその感情を爆発させ、恋太郎ファミリーからの追放をかけて美しさ探しで勝負することを提案する。その勝負の末、凪乃が恋太郎の彼女となったことで当時から心境の変化があったことを知らされる。凪乃から改めて「友達になりたい」と言われたことで過去のわだかまりは氷解し、それを受け入れて漸く彼女と念願の友人関係を築くこととなった。 華暮 愛々(かくれ めめ) 恋太郎へ11番目に告白した前髪で目を隠している少女。高校1年生で恋太郎と同じクラス。 極度の恥ずかしがり屋であり、特に顔を見られることを苦手としていて、強風でスカートがめくれ上がった時ですらスカートではなく前髪を押さえる程である。前髪で目を隠す前はお面や覆面をつけていた。なお、その素顔は一瞬だけ見た恋太郎曰く「すごくかわいかったような気が──」、後に見た美々美も「とんでもない美しさ」と発言しており、かなりの美貌の模様。また、スタイルの方も普段は小さく見せる下着をつけているが、それでも目立つ程にバツグンであり、巨乳(Hカップで羽々里に次ぐナンバー2)。 編み物が得意であみぐるみをよく作っている。また、制服の上に着ている服も自作のものである。 恥ずかしくなり過ぎると無意識で上述のあみぐるみを投げ、それに気を取られている内に隠れる「ミスディレクション」を使ってしまう。そのため、例え好きになっても目の前から消えてしまうことになるので自分に恋など出来ないと思っていたが、消えた彼女を実際に見つけた上に「どんなに隠れても必ず見つけ出す」と言ってくれた恋太郎を受け入れて彼女となった。彼女になった後も暫くは恥ずかしくなるとすぐに消えていたが、恋太郎ファミリーの他の彼女たちと交友を深めたことでその頻度も減ってきている。 皆から注目を浴びても堂々としていられる美々美に対して憧れを抱いており、ナディーから自由な自分の姿を見せて欲しいと言われた時には美々美の格好をしていた。 伊院 知与(いいん ちよ) 恋太郎へ12番目に告白した眼鏡を掛けたお下げの小柄な少女。中等部の1年で恋太郎の従妹であり、眉毛の形が酷似している。母親とは死別しており、父親であるヒロ叔父さんと二人で暮らしている。 責任感が強く、名前の通り委員長気質な性格。特に乱れを嫌っており、乱れたものを見ると顔をしかめて「ゔーッ!」と唸りをあげる癖があり、それを正さないと収まらない。また、数ヶ月前まで小学生だったとは思えない程しっかりしていて家事などもこなしている。作中では、唐音や胡桃に次いでツッコミを担当。 普段つけている眼鏡は亡き母の形見であり、フレームが今の彼女にはサイズが合わないほど大きいため、ふとした拍子で外れてしまうことが多い。この時、何も見えなくなることで強い不安を抱くため、普段の佇まいとは打って変わってボロ泣きしてしまう。また、上述の癖を抑えるために自ら眼鏡を外すこともある。 就寝の時には髪を下ろしている。また、格好によっては昼間から髪を下ろすこともある。 上述の通り恋太郎とは親戚だが、妹みたいな感覚になられては困るからと、幼い時には一度も対面させては貰えなかった。成長してから初めて対面し、"運命の人"であることが判明する。その後、ヒロ叔父さんの作戦によって恋太郎とスキンシップを重ねている最中に恋太郎が自らが一番欲しい言葉を欲しい時にくれたことで心が大きく動き、眼鏡を外されたことで感情が爆発してそのまま告白。一度は固辞されるも、本心からの告白であることを伝え、恋太郎の彼女となった。 校内でのキスを乱れた行為であると恋太郎ファミリーに向けて禁じたことがある。しかし、本音では好きな人とキスをしたいと思っており、恋太郎とキスをした後に「ゔーッ!」とならなかったことから乱れた行為ではないと思い直してキスを解禁した。 元の姿の楠莉に母親の姿を重ねており、打ち消しの薬を飲むように促したこともある。 ナディー / 大和 撫子(やまと なでしこ) 恋太郎へ13番目に告白したアメリカンな格好をした金髪の女性。24歳。国語教師。常に英語混じりの言葉(いわゆるルー語)を話す。フリーダムを信条とし、強いアメリカ愛を持っている。 他者の名前を呼ぶ時は名前の後にその人物を形容する英単語を付けて呼ぶ(例:愛城恋太郎=恋太郎ボーイ)。 普段はナディーと名乗っているが、本名は大和撫子であり、実は純然たる日本人である。元々は黒髪で純和風な容姿をしており常に着物を着せられていた。由緒正しい大和家の長女であり、幼少期から親に伝統文化を無理に押し付けられて育ってきたが、琴を上手く弾けなかった罰として蔵の中へ閉じ込められた際に偶然アメリカのホームドラマのビデオを見たことで人はこんなにも自由になれるのかということを知り、アメリカに強い憧れを抱くようになる。結果、金髪に派手な格好をするようになって家を勘当されてしまうものの、親という縛りが無くなったことで彼女なりに自由に生きるようになる。 英語教師志望であったものの、英語が全然出来なかったため、英語教師を諦めて国語教師となった。アメリカ帰りという触れ込みを作るためにわざわざ一度アメリカまで行って5分程滞在している。 恋太郎に一目惚れして自ら告白するが、アメリカ人には交際を始める際に告白を行う習慣が無いため、日本人であることを見破られてしまう。しかし、恋太郎ファミリーの皆も初見では日本人であることに誰も気付かず、九織ティーナも「アメリカ人のくせに」と言うなど対外的には外国人に見られることの方が多い。なお、恋太郎ファミリーには日本人であることを自ら明かしている。 委員長として振る舞おうと無理をしていた知与に過去の自分を見て、自らの経験を基に彼女へアドバイスしたことが切っ掛けとなり、以降は二人でいるシチュエーションが増えた。 優敷 山女(やさしき やまめ) 恋太郎へ14番目に告白した200cmもの身長を誇る巨躯の少女。高校1年生で、育と同じクラス。園芸部の部員で大きな畑で花や野菜を育てている。頭に特徴的な髪飾りをしているように見えるが、これは本物の花と蝶々であり、いつの間にか住み着いたのを追い出すのが可哀想だからとそのままにしている。自分のことを「おで」と言ったり語尾に「〜だど」と付けるなど独特な喋り方をする。他の人のことを呼ぶ時は名前の後に「サン」を付けている。 とても心優しい性格で全ての動植物に対して愛を持って接しており、自然が多い場所では自身の大きな足で虫や植物を踏まないように竹馬を使用して移動したり、雑草ですら捨てることを拒んで専用の畑を作ったりもしている。「○○だって生きてるんだど」と言うのが口癖のようになっている。自然を愛し自然に愛されていて、鳥や動物なども自ら彼女に近付いて来る程である。 昔に山火事を見たことから火を苦手としており、教頭先生のお灸ですら見ると恐怖で震えてしまう。恋太郎にお灸が髪に引火した教頭から放たれた火の粉から庇われたことで初めて誰かから守られたことに感情を揺さぶられてそのまま告白し、それを受け入れられて彼女となる。 小さな命を守ることが出来る大きくて頑丈な自身の体を誇りにしているものの、コンプレックスの一面もあり、世の男性が自分より大きな女性を好まないという街頭インタビューを見てからそのことを気にしていた。しかし、恋太郎に自分は大きな女性にも萌えると告げられたことでその辺りは払拭された模様。 茂見 紅葉(もみ もみじ) 恋太郎へ15番目に告白したマイペースな少女。中学3年生で胡桃と同じクラスで席が隣同士の間柄。小柄な胡桃よりも小さく、静や楠莉や知与と同程度の身長。誰に対しても「〜なのです」と丁寧な口調で喋る。父親の名前はもみ助(野比のび太と同じシステム)。 マッサージが得意でどんな凝りも揉みほぐすことが出来、受けた者は皆恍惚の表情を浮かべるほどの腕前を持っている他、相手の何処が凝っているかを瞬時に見抜く力がある。マッサージ師を目指しているが、その理由は女体の感触が大好きだからというのが大半を占めており、感触フェチを自称している。人物以外にもおっぱいマウスパッドや焼く前のパン生地など感触の良いものを好んでいる。揉み甲斐のある凝りや女体を揉むときには興奮して「ふぉーー」と思わず口に出してしまう癖がある。また、恋太郎の唇の感触もお気に入りである。 校内に出没する謎の凄腕マッサージ師の情報を聞きつけた恋太郎が彼女たちを癒やして貰おうと探していた時に出会いビビーンとなった。恋太郎のアトムのように硬くなった凝りをほぐしたことで親密になり、自分の夢への手助けのために毎日体をアトムのように凝らせてくる恋太郎の熱意と優しさを感じて告白し、彼女となった。 上述の通り席が隣同士の胡桃と面識はあったが話したことはなく、恋太郎ファミリー入りしてから初めてまともに会話することとなった。 薬膳 ヤク(やくぜん やく) 恋太郎に告白された幼老併せ持つ少女。楠莉の祖母で実年齢は89歳。年金暮らし。名前のヤクは薬の"ヤク"ではなく屋久杉の"ヤク"から取られている。不老不死の薬の副作用で楠莉同様に8歳児の姿になっているが、楠莉が服用したものより完成に近い強力な薬だったため、打ち消しの薬を使用しても元の姿には戻れない。また、8歳児になっているのは見た目だけではないようで、あと80年くらいは生きると語っていた。見た目は楠莉とよく似ていて恋太郎曰く双子の姉妹にしか見えない。喋りは実年齢に則した「〜のじゃ」といった老人口調となっていて、笑うときは楠莉同様に「くすりくすり」と笑う。夫(楠莉の祖父)とは既に死別している。 英語やカタカナで表記される言葉が分からず日本語以外が全く通じない。それもあってか、ナディーのことはなでーと読んでいる。 彼女自身も薬作りのエキスパートで、若い頃は衛生兵として従軍していたかのような描写があり、死別した夫とはそこで出会った。 孫の楠莉を溺愛していて、よく一緒にテレビ番組を見ている。 恋太郎との出会いでビビーンとなったもののそのことには気付いておらず、恋太郎から告白することになった珍しいケースの彼女。当初は孫ほど年齢が離れていた恋太郎を子供扱いしていたが、必死に頑張る恋太郎を見て何かを感じ取ったのか、恋太郎の告白に対して「わしを惚れさせてみろ」と恋太郎ファミリー入りを承諾した。なお、その後の描写を見るとちゃんと恋太郎には惚れている様子が伺える。 学校関係者では無いが、楠莉の親類縁者として羽々里から許可を貰い、毎回のように来校している。
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