42巻から55巻(岩澤宏樹時代)
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「ほんとにあった! 呪いのビデオシリーズの一覧」の記事における「42巻から55巻(岩澤宏樹時代)」の解説
通常版 42巻 〜 55巻シリーズタイトル投稿者パッケージコメント42巻「大震災」 原和人(仮名) 2011年3月11日に起こった震災時に撮影されたという映像。地震が起こり慌ててアパートから路上に飛び出す投稿者。アパート横の駐車場へと避難する時、一瞬カメラが町向こうの空を写し出す。そこには巨大なガイコツが…。 「母の思い」 野間真司 母親と一緒に新宿御苑に観光に訪れた際の映像。この映像から半年後に母親は、不慮の事故で亡くなった。建物内から外の景色を眺めている母親。映像が唐突にフリーズして母親の顔だけが徐々にカメラの方を向き、何かを呟く…。 「沈める者」 吉井将樹(仮名) 子供の頃、家族で海に行った時に撮影された8ミリフィルムの映像。海辺で父親に抱かれて遊ぶ姿が映されているのだが、不意に多重露光のように赤っぽく別の映像が不可解に挟み込まれる。それには不気味な女のようなシルエットが…。 「追跡録 前編」 なし ついに12年目を迎えたほんとにあった!呪いのビデオ史上最恐の戦慄が我々製作委員会を襲う!!委員会が菊池の捜索を打ち切った後、岩澤は一人で菊池の捜索を続けていた。かつて菊池を含む幼児3人がある男に誘拐され山荘に監禁されるという事件が起こった。その被害者の一人の日向さんの足取りを追った…。 「霊園」 堀内智生(仮名) 投稿者が友人達と心霊スポットで有名な青山霊園へ肝試しに行った時の映像。カメラが友人の姿をとらえた時、その背後に不気味な女とおぼしき顔が写り込んでいた。さらに、その直前に映した映像には墓石に見知らぬ誰かの手が…。 「腹切りやぐら」 八木久典 鎌倉に観光で訪れた際に撮影した映像。散策中、「腹切りやぐら」と呼ばれる看板を見つけた投稿者たちは、その場所を尋ねた。卒塔婆がいくつもあるその洞窟を興味本意で撮影していると、急にビデオの映像が乱れて…。 「シリーズ監視カメラ 病院」 木下茂(仮名) とある病院の階段に設置された監視カメラの映像。カメラのレンズが突然音を立てて割れる。その後再び階段の映像に戻った時、割れたレンズ越しに階段をゆっくりと降りていく、足のようなものが映りこんでいるのだが…。 「邪願」 柴山隆史 投稿者が恋人と都内のある神社へ行った際の映像。何気なく絵馬を撮影していた時、その1枚にゾッとするものを発見する。「正彦シネ」と書かれた絵馬。その絵馬の背後からジッとカメラを睨む女の顔が…。 「続・追跡録 前編」 なし 岩澤はかつての委員会の渡邉と共に、日向さんの元恋人に会いに行く。話によると日向さんの実家がまだ残っていると言うので尋ねてみた。我々は何かしらの手がかりが残っていないかと、その廃墟同然の家に入ってみることにしたのだが…。 43巻「シリーズ監視カメラ 自動販売機」 大木健三郎(仮名) とある自動販売機に設置された監視カメラの映像。ピンク色のパーカーを着た男が飲み物を買いにやってくる。そのとき背後の奥の方に、一瞬、白っぽい服を着た何者かが立っている。さらに男が飲み物を買ってその場を去る時に…。 「アルバム」 君塚一晃(仮名) 新婚の投稿者が妻と共に実家に里帰りしたときの映像。妻は夫の子供のときの写真を一枚一枚めくってゆく。そのとき、一枚の写真に写る子供の顔がふいに動きだしカメラの方をにらみつけるのだが…。 「証拠ビデオ」 森村和子(仮名) 投稿者の女性がある興信所に夫の素行調査を依頼した際に撮影された映像。誰もいない隣に向って楽しげに話をしている夫。そのとき、一瞬、夫の隣にセーラー服を着てうつむいている女性が現れるのだが…。 「追跡録 中編」 なし 委員会は自殺してしまったのではないかと思われる、日向さんの行方を追う。かつて彼が通っていたメンタルクリニックについて調べてみるためにクリニックへと向った。すると渡邉があることに気づく…。 「展望台」 石内康宏 恋人と一緒に絶景が見渡されるという展望台に訪れたときの映像。ふと展望台の下の方を映したとき、地面に血だらけで横たわる男の姿を映し出した。驚いてもう一度、カメラを向けてみるが、そこには何もいない…。 「アユタヤ」 保坂真吾(仮名) 観光旅行でタイのアユタユ遺跡を尋ねたときに撮影した映像。お金になることから全て盗難にあったという首のない仏像が立ち並ぶ場所。カメラが首のない仏像へズームしたとき、一瞬、その仏像に首とおぼしきものが…。 「獣」 茂森建治 大学生の友人同士が、とある山でキャンプをしたときの映像。深夜、テントの中で怖い話をしながら盛り上がっていた。するとテントの外から動物のうなり声のような音が聞こえてきた。その後にテントをバーンと叩く音がするのだが…。 「玉突き衝突」 斉藤譲(仮名) 投稿者が恋人と共に北海道に旅行した際に遭遇した、玉突き衝突の模様を撮影した映像。トンネル内で横倒しになった事故車を車内から撮影していると、バックガラスに逆さになった無表情の顔がこちらを覗き込んでいる…。 「続・追跡録 中編」 なし 我々は日向さんが住んでいるというアパートへ向うが、留守のため、隣人に話を伺うことにする。既に引っ越したのではと答える隣人。そして彼は一人暮らしだと聞いていたが何度か女の子の泣くような声が聞こえ、不審に思っていたというのだが…。 44巻「閃光」 外崎好子(仮名) 友人が入院していたときのお見舞いの際に映した映像。友人を映したときにだけフラッシュのような閃光が瞬き画面が真っ白になる。それは数度に渡って繰り返されるのだが、閃光のひとつに手のようなものが友人の肩に現れるのだが…。 「シリーズ監視カメラ 自動追尾型カメラ」 花輪秀雄(仮名) とある会社内に設置された不審者などが侵入した際に、その人物を追尾する装置が取り付けられた監視カメラの映像。誰もいないにも関わらず動き始めるカメラ。すると突然廊下に黒い影のようなものが現れる…。 「スカイツリー」 増田未久 恋人と一緒に建設途中のスカイツリーを見に行ったときの映像。夕飯を食べるために、一旦カメラを鞄の中に締まったのだが操作ミスで電源は切られていなかった。そして鞄内の真っ暗な映像には血だらけの顔が覗き込むように映っていた…。 「追跡録 後編」 なし 行方不明の日向さんのアパートで見つけたメモ書きに書かれたとある神社。その後、神社のいわれについて教えてくれた人物から連絡を受ける。その内容は、ある男から「やないばこはあるか」という意味不明の電話であった…。 「峠の怪」 木下つぐみ 投稿者が恋人と共にとある峠にドライブに出かけたときの映像。窓から見える夜景などを撮っていると、何かが横切ったと彼が急にブレーキをかけて車を停めた。後に撮影した映像を見るとヘッドライトの先に四つん這いの黒い影が…。 「富士登山」 安倍満寿夫(仮名) 投稿者の夫婦が富士登山をしたときの映像。標高が高くなるにつれ雲の中に入っていくカメラ。辺りが霧に覆われたとき、ふとカメラを向けると人影のようなものが手を振っているように見える。だがそこは人が立てるような場所ではないのだが…。 「ピアノ」 黒沢丹夫(仮名) 20年前に娘のピアノ練習風景を撮影したホームムービーの映像。ピアノの鍵盤に娘の手とはまったく別の灰色の手のようなものが映りこんでいる。それはまるで一緒に演奏しているように見える。投稿者によるとこのピアノは中古品であったというのだが…。 「屋上遊園地」 日野朱里 親戚の子供とデパートの屋上遊園地に行ったときの携帯電話での映像。スポーツカーの遊具に乗って遊ぶ子供の左のフロントガラス部分を撮らえたとき、子供とおぼしき半透明の顔がカメラに映りこんでいる…。 「続・追跡録 後編」 なし 手がかりを求めてもうひとつの神社へ向う。途中、陽も暮れ野営することに。しかしスタッフの川居がいなくなったため捜していると、川居から電話が入る。誰かを見かけて後を追ったのだという彼女の電話の向こうから、男の声が聞こえてくるのだが…。 45巻「逢魔時の怪」 野呂栄俊(仮名) 恋人と季節はずれのとある海岸に遊びに行ったときの映像。水着に着替えて夕暮れの海辺ではしゃぐ彼女。投稿者のカメラは海に向かう彼女の姿を追う。その時まったく微動だにしない不可解な女性が写るのだが…。 「ブランコ」 川島浩二(仮名) 通っている専門学校付近にある公園のブランコ。誰もいないのにブランコが揺れるという噂を聞いて、投稿者は友人と定点カメラを設置して見張ることにした。ふいにゆっくりとブランコが動き始め、そこに白っぽい子供のような姿が現れる…。 「秋祭り」 松本佑太 恋人と一緒にお祭りに行ったときの映像。夜店を楽しんでいると、救急車が出動するという事態に偶然居合わせた投稿者たち。カメラがふと恋人の姿を写したとき、その背後の路上に下半身が透けた浴衣を着た何者かが立っている…。 「鬼子母神」 不明 投稿映像の整理をしていた製作委員会スタッフ。ある1本の映像に奇妙な現象が起きていることに気付く。1年前の公園で撮影されたその内容の霊現象が異なっているというのだ。我々、取材班はその公園に行ってみることにした…。 「シリーズ監視カメラ セレクトショップ」 武田千織(仮名) とあるセレクトショップに設置された監視カメラの映像。店内に立てかけられた姿見の中に、半透明の女性と思われる下半身が横切っていく。その直後には楕円形の鏡の中で、不気味に微笑む女性が写し出されるのだが…。 「お別れ会の練習」 黒木梢(仮名) 投稿者が小学生のときに担任教師が転任するため、お別れ会を催したときの映像。鍵盤ハーモニカを演奏する子供たちの姿。と、不意にノイズが走り、そのノイズの中に何者かの遺影と思しきものが現れるのだが…。 「茅の輪くぐり」 坂本春樹(仮名) 大学生がとある観光地に遊びに行った際、撮影した映像。何気なく訪れた神社で茅の輪くぐりが行われていた。その輪をくぐると自らに取り憑く悪霊が祓われるという。茅の輪に並ぶ投稿者たち。その輪の上部から白っぽい手のようなものが現れるのだが…。 「首の家」 浜田輝昭(仮名) 友人たちと一緒に山間部の廃墟に肝試しで訪れたときの映像。廃墟内の一室に入って行くと、部屋の隅にいくつものマネキンの首が落ちている。カメラが首に近寄ったときその隙間に得体の知れない顔があり、ふいにカメラの方を睨みつけるのだが…。 「続・鬼子母神」 不明 公園にまつわる奇妙な噂を聞いた取材班。1年ほど前に公園の近所の3歳の女の子が、自宅の階段から転落して亡くなったというのだ。それからは夜中に公園の近くを歩いていると、足音がしてそこにはうつむいた女の子が立っているというのだ…。 46巻「シリーズ監視カメラ 漂流する写真」 古畑信樹(仮名) 投稿者の自宅内を撮影した監視カメラの映像。半年前に引っ越してきたというマンションの台所側から、いつも誰かの視線を感じるのだという。設置したカメラの映像を見てみると雑誌が勝手に落ち、不可解な女性が映っていたのだが…。 「クラクション」 神谷祐介(仮名) 恋人と夜景の見える場所へドライブに行ったときの映像。夜景を楽しんで駐車場に戻ると突然、投稿者の車のクラクションが鳴り響く。二人は動揺しながらも車に近づくと車の下に男とおぼしき頭部が覗いているのだが…。 「タロット占い」 吉田葵(仮名) バイト先の友人達との飲み会の席で撮った携帯映像。タロット占いに凝っているという友人に占ってもらったのだが、3枚目のカードをめくるとふいに赤い光のようなものが画面を覆うのだった。そのカードには鎌を持った死神が描かれているのだが…。 「嫉妬」 岩井紗英(仮名) 投稿者の母親が隠し撮りした定点カメラの映像。母親と男が言い争う姿が記録された映像には、中学生女子の手紙が添えられていた。同級生をイジメていると誤解されている彼女の家に、頻繁に乗り込んでくるその父親のビデオを撮って母親は証拠を残そうとしたのだ…。 「ビジネスホテル」 中里拓巳 カップルが東京観光で訪れたときに泊まったホテルの一室での映像。浴室の方を映したとき、閉じていたはずのドアが開き光りがもれている。浴室の電気を消し部屋に戻ると、恋人の背後には裸の半透明の女性が立っている…。 「ホームレスの遺品」 三田芳樹(仮名) ボランティアでホームレスの支援活動をしているという投稿者が、凍死した老人の遺品のビデオから見つけた映像。家族と思われる者たちがうつる映像のはざまに、突然砂嵐のようなノイズが起き巨大な顔と不気味な声が映し出されているのだが…。 「生き人形遊び」 笠島隆志(仮名) 投稿者が生き人形遊びという降霊術を行ったときの映像。深夜12時、向かい合わせにした2枚の鏡の真中に日本人形とロウソクを置いて呪文を唱える。後日見直した映像には、鏡の中に日本人形を覗き込む少女の顔が映り込んでいるのだが…。 「続・嫉妬」 岩井紗英(仮名) 投稿映像に現れた不気味な顔。さらに撮影直後に襲った投稿者の母親の死。我々、取材班はそれらの調査の過程で同級生の姉から話を聞く。中学受験に失敗した同級生はうつ病となり、現在とある宗教施設で除霊を受けているというのだが…。 47巻「泥人形」 水野一望(仮名) 友人たちと山間部にある古びた旅館へ遊びに行った際、その室内で撮影した映像。トランプを楽しんでいると友人の携帯電話がふいに鳴る。その着信は投稿者からのものだと言う友人。だが投稿者の携帯電話はテーブルの上に置かれたままなのだが…。 「マヨヒガ」 塩屋和文(仮名) 投稿者の男性が友人たちととある温泉地にあるという廃墟を探検したときの映像。友人の背後に2度に渡って見知らぬ女性が立っている。この時のメンバーは全員男であり、このような女性には見覚えがないのだが…。 「シリーズ監視カメラ 公衆トイレ」 三樹孝太郎(仮名) とある市街地に設置された監視カメラの映像。画面左に公園内の公衆トイレが見えるのだが、女子トイレの電灯が不可解な明滅を始める。すると出入り口付近の壁に、まるでもがき苦しむかのような半透明の女性の人影が現れるのだが…。 「漫才の練習」 木原裕之(仮名) 大学生の投稿者が学園祭で披露する漫才の練習模様を撮影した映像。練習中、ふいに映像がフリーズして同じ箇所を何度もリピートし始める。そして不可解なことに友人の姿のみが透けてしまっている。さらにその背後に男性とおぼしき姿が…。 「心の闇」 小沢正輝(仮名) 会社の同僚とゴルフの打ちっぱなしに行ったときの映像。カメラが同僚の男性の後ろ姿をとらえたとき、その頭部が極度に歪んでしまっている。数か月後、彼はノイローゼになり首吊り自殺を図るのだが…。 「廃墟の演奏会」 奥田徹也(仮名) 投稿者の男性が古い民家の廃墟に行った際、見つけたビデオテープの映像。ピアノ演奏をする女の子の後ろから近づいてくる半透明のドレス姿の女性。その後、映像は延々と足元付近を映し続けるのだが、ピアノの音に交じり何か呟くような女性の声が…。 「死返(まかるがえし) 前編」 鈴川梓沙(仮名)、不明 投稿者が大学の友人と水族館へ遊びに行った際、撮影した映像。水族館の様子を映していると、唐突に不可解な映像が挟み込まれる。それは派遣モデルをする友人がバイト先のスタジオでソファに座っている。すると友人の背後にある鏡に老婆とおぼしき姿が…。 48巻「雨女」 植田賢一 投稿者の男性が恋人とドライブした際、立ち寄った高速道路のサービスエリアで撮影した映像。軽食を取りながら談笑する彼女の画面の右端に赤い傘を持った女性が立っている。さらにその直後、恋人のすぐ背後に同じ人物と思われる女性が…。 「シリーズ監視カメラ マンションロビー」 小室克己(仮名) とあるマンションのロビーに設置された監視カメラの映像。ポストから郵便物を取り出し歩き出す女性。するとふいに奇妙なノイズが発生し、次の瞬間、彼女の背後に女性と思しき姿が現れる。だがその顔は穴が空いたかのように真っ黒なのだが…。 「続・首の家 憑いてくる怨霊」 山本愛理(仮名) 『首の家』の投稿者の恋人から手紙と投稿映像が送られて来た。手紙によると投稿者は、峠を走行中にバイクが転倒、首の骨を折り、即死したというのだ。恋人は『首の家』の映像とその死には関係があるのではないかと言うのだが…。 「ワカサギ釣り」 新山隼人(仮名) 友人達と共に東北の湖へワカサギ釣りに行ったときの映像。ワカサギを釣るために穴を掘る友人。その足元、雪の積もった湖面にいくつもの顔と思しきものが浮かび上がっている。投稿者によるとこの湖は自殺の名所としても有名な場所だと言うのだが…。 「歩道橋の怪」 三浦恭道(仮名) 投稿者が大学時代の友人達と再会した際、撮影した映像。友人の自宅へ車で移動中、歩道橋を通過しかけたとき、投稿者の驚きの声と共に車内に衝撃音が響き渡る。車は急停車し、投稿者は慌てて車外へ飛び出すのだが…。 「友達」 金子俊哉(仮名) 大学時代の友人達ととある河原でバーベキューをしたときの映像。突然、不可解な映像が挟み込まれる。そこには1人の男性がおり、その男性の顔が奇妙なノイズと共に歪む。さらにその口元が不自然に動き出し「シヌヨ・・・タスケテ・・・」とつぶやくのだが…。 「闇鍋」 松井慶太(仮名) バイト先の仲間や恋人と闇鍋パーティーを催したときの映像。皆で闇鍋を楽しんでいると、ふいに画面左にいる友人の背後から不気味な女性の顔が現れる。その直後、投稿者は灯りをつけるが友人の背後に人影はない…。 「死返(まかるがえし) 中編」 鈴川梓沙(仮名)、不明 トンネルと思しき場所を進んでいく投稿者の映像。やがて周辺はうっそうと茂る雑木林へと変わる。そして映像の終わり際、老婆と思われる姿が佇んでいる。取材班が確認する限り、その姿は前編の投稿映像にも映っていた老婆とよく似ているような気がするのだが…。 49巻「樹海のテープ」 作田明(仮名) 富士山の樹海の奥地で見つけた、無人のテント内に落ちていたビデオテープの映像。交通事故と思われる瞬間を撮影した映像なのだが、突然もの凄い衝撃音と共に画面が乱れ、割れたレンズ越しにカメラの方を覗きこむ不気味な顔が現れるのだが…。 「扉の向こう」 関根琢巳 大学生の投稿者が自宅で友人達と酒を飲んでいた際、何気なく撮影した映像。冷蔵庫にある酒を取りに行くため席を立ち、隣室の扉を開ける投稿者。するとそこには廃墟のような一室が広がっており、さらに天井からは首を吊った男性と思われる姿がぶら下がっている…。 「シリーズ監視カメラ ドアホン」 森崎千佳(仮名) 投稿者の自宅のドアホンに内蔵されたカメラがとらえた映像。留守中に訪問者があった場合、チャイムが押された直後から自動的に動画を記録する機能があるのだが、そこには挙動不審な男の姿とその男の背後に女性と思われる奇妙な顔が映りこんでいるのだが…。 「リハーサル室」 伊東広也(仮名) とあるインディーズバンドのリハーサル風景を撮影した映像。男性ボーカリストを映した時、その肩に手のような物が伸びてくる。だが、その背後にある鏡張りの中にはそのような物は映っていない。さらに部屋にはいないはずの女性の鼻歌のような声が聞こえてくるのだが…。 「死返(まかるがえし) 後編」 鈴川梓沙(仮名)、不明 老婆の姿が映っていた廃トンネルを訪ねた取材班は、その土地について調べてみることに。地元住民の話によるとトンネル付近には口寄せを生業とする老婆が、2人の兄妹の孫と暮らしていたというのだ。だが、地震で老婆が行方不明となり、助かった2人は児童養護施設へ…。 「繰り返す男」 柘植仁(仮名) とある動画サイトにアップするために撮影した車載カメラの映像。深夜の高速道路を映した映像には、道路脇に男性と思われる姿が立っており、恨めしそうにこちらを見つめているように見える。さらにその男性は、3度にわたり繰り返し出現するのだが…。 「頭のおかしい女」 熊谷翼(仮名) 付き合い始めたばかりの恋人とともに、地元で有名な廃線路跡のトンネルへ肝試しに行った際の映像。突飛な発言で投稿者を翻弄する恋人。すると突然、投稿者が動揺を見せ始める。このとき投稿者はトンネルの奥から響く足音を聞いたのだと言う…。 「祖母の家で…」 草刈真治(仮名) 投稿者の男性が幼い頃、祖母の家へ遊びに行った際、撮影してもらった映像。和室でプロレスごっこをして遊ぶ兄弟。背後の床の間に日本人形が飾ってあるのだが、その人形の首が消えてしまっている。さらには人形の横に女の子と思われる顔が現れるのだが…。 「死返(まかるがえし) 続・後編」 鈴川梓沙(仮名)、不明 兄妹が預けられた児童養護施設へ向かった取材班は、兄の方がすでに亡くなったことを聞かされる。妹が住むアパートの住所を聞いた取材班は、彼女の部屋で話を伺おうと試みる。しかし、何も語ってくれない彼女に差出人不明の投稿映像を見てもらおうとしたところ…。 50巻「13年の呪い」 降旗祐介、降旗秀雄(一部仮名) 製作委員会発足から丸13年を迎えたスタッフの元にビデオカセットと「降旗祐介が亡くなりました・・・」という内容の手紙が添えられ送られてきた。そのホーム・ムービーのような映像には老婆のような顔が映っていた。しかし、これが13年の時を越える全ての始まりだった…。 「警官人形」 小出慶太(仮名) 投稿者が友人達とドライヴをした帰り道で撮影された映像。夜明け前、自宅へと車を走らせていた時、助手席の女友達が突如、叫び声をあげた。道路脇に立てられた警察官の人形が、すれ違いざまに首を傾け動き出したように見えたのだと言うのだが…。 「アフンルパロを視る女1」 宇佐美真人(仮名) 投稿者の男性が友人とお酒を飲んだ際、撮影した携帯電話の映像。同封の手紙によると、その日、彼らは酔った勢いにまかせ路上に座っていた女性をナンパしたのだと言う。取材班は映像に映るその女性を見て、半年前に突然スタッフルームに現れた女性と同一人物であることに気づく…。 「河原の狂気」 都筑武史 大学時代のサークル仲間と共にとある河原でキャンプをした際の映像。夜、仲間とお酒を飲んでいると、突然、友人の男性がふらふらと河の中へと入って行く。男性が不可解な行動をとる直前の映像を見ると、彼の首がまったく別の人物へと変化しているのが見てとれるのだが…。 「アフンルパロを視る女2」 宇佐美真人(仮名) 投稿者によると、映像に映る女性はその日一緒だった友人に対し、不吉な予言を残したのだと言う。そしてその1か月後、彼女の予言通り友人は不慮の事故で亡くなってしまう。取材班はその女性の行方を追うべく投稿者達が彼女をナンパしたという場所を訪れることにした…。 「貸切風呂」 橘悠希(仮名) 友人やその恋人と共に関西地方にある温泉宿に宿泊した際の映像。投稿者はお酒に酔った勢いからふざけ半分に貸切風呂内でビデオ撮影をする。裸になって湯船の中ではしゃいでいると、その中に不自然な何者かの上半身が現れ、ゆっくりと投稿者に近づいて行くのだが…。 「不気味な置物」 藤枝千賀(仮名) 西洋の置物と思われるアンティークの人形を同じ位置から延々と撮影し続けた、一見、何の変化もない映像。だが、早送りしてその映像を見てみると人形の目と口元が明らかに動き出し、その表情が変化していくことが確認できる…。 「アフンルパロを視る女3」 宇佐美真人(仮名) 調査の過程で彼女のブログの存在を知った我々は、その中に地元についての記述を発見する。それは北海道の港町らしく、早速、手掛かりを求め現地へと向かう。ブログにあった場所を探し出し周辺の聞き込みをすると、彼女はアイヌの家系でイあった、という情報を得るのだが…。 「呪われたホーム・ムービー」 西村隆弘(仮名) 北海道でインタビューに応じてくれた男性からビデオテープが送られてきた。現在も呪われたビデオテープを所持している友人がいたのだと言う。取材班はこの映像を見た3日後、取材先で追突事故に遭遇したのだが…。 51巻「夜警」 芦谷颯真(仮名) 関東近郊の心霊スポット巡りをしていた投稿者たちが撮影した映像。自殺が多いとして有名なとある吊り橋を目指して車を走らせていると、恐ろしい出来事が起こる。薄暗いトンネルを抜けカメラが運転手を向いた時、その窓の向こう側には何かが立っており、すれ違うのが確認できるのだが…。 「悪戯」 岡島拓司(仮名) 自宅の玄関前に朝起きると、度々、ゴミが散乱しているという悪戯をされるようになった投稿者。犯人を突き止めるため友人と待ち伏せをしていたところ、問題の人物が現れた。ゴミ袋を手にした男を問いつめる投稿者と友人。カメラが男の姿をとらえた時、その首元に黒い髪のようなものがまとわりついては背後へと滑り込んでゆくのだが…。 「空中楼閣」 田野倉尚人 仲間と地方の貸別荘へ遊びに行った投稿者が山中で撮影した映像。貸別荘に置かれた思い出帳に、地図と共に「ユウレイ イル バショ」と子供の字で書かれたページを見つけた投稿者たち。彼らは、森の中をその場所を目指して出かけた。その辺りにくると、突如、窓のようなものが現れその中に人影が…。 「むげねぇ」 新井敏臣(仮名) 廃墟を探索する事が趣味の投稿者の映像。その日も海沿いにあるホテルの廃墟を訪ねていた。懐中電灯で薄暗い室内を照らした時、画面の右に女性と思しき姿がゆっくりとこちらに向かっているように見える。また映像内にはうっすらと女性のものと思しき声で「むげねぇ」という言葉が収録されていたのだが…。 「溶怪 前編」 小野寺徹(仮名) 会社の同僚と酒を飲み泥酔してしまった投稿者。同僚は終電があるからと先に帰ってしまうが、投稿者は一人で違う店へ。そこで知り合った女性と仲良くなり、勢いでラブホテルへいく。朝起きると自宅に戻っていたのだが、携帯電話には撮った覚えのない動画が映っていた。それは、女の人の顔が徐々に溶けていく映像だった…。 「シリーズ監視カメラ 古本屋」 宇田克也(仮名) 店内をとらえた2か所の映像が交互に切り替わっていく。出入り口付近を映した映像の時、和服の女性が後向きの状態で店内に入ってくる。続いて店内奥からレジ方向をとらえた映像に切り替わる。位置関係からすると、和服の女性は横向きに映るはずなのだがこちらでも背中を向けている。同時記録の映像でこのように映るのは不可能なはずなのだが…。 「ベッドの下 開かずの部屋」 綾瀬琴音(仮名) 夜寝ている時、ベッドの下から紙と紙が擦れるような音と共に何かが動き回るような音がするという投稿者は、寝る前にベッドの下にカメラをセットした。翌朝、映像を見ると壁と床の隙間から黒い影が現れる。さらには、画面のすぐ手前に顔と思しきものが現れ、その後カメラが不自然に倒れるのだが…。 「溶怪 後編」 小野寺徹(仮名) 調査に乗り出した取材班は、投稿者の身辺でおこっているという不可解な現象を撮影するために、2日間ホテルで生活してもらうことにする。途中、コンビニに行ってくると言い残し彼はそのまま行方不明になってしまう。後に、部屋を出る直前の映像を確認したところ、煙草を吸っている彼がふいにドアの方に顔を向け、小さく頷く姿が見てとれるのだが…。 52巻「火だるまの夢」 片岡莉衣子 短大生の投稿者が卒業旅行でとある地方に遊びに行った際の映像。その日はキャンプ施設内にあるトレーラーハウスに宿泊、室内の電灯をふざけ半分に明滅させる投稿者の友人。カメラが床の方をうつした時、僅かに開いたトイレのドアから逆さになった顔のような物がゆっくりと這い出してくるのが確認できるのだが…。 「奇怪な未来」 柴崎瑛太(仮名) 投稿者の男性が、友人たちととある湖に遊びに行った時の映像。仲間とウォータースポーツを楽しんでいる映像に突如、違う映像が挟みこまれている。その映像は自宅を映したもので、窓のうつり込みに首を吊ろうとする男性の姿が見られる。その男性は自分に似ており、しかも、日付表示はその箇所だけ2015年となっているのだが…。 「続・不気味な置物」 藤枝千賀(仮名) 置物の顔の表情が徐々に変化していくという映像を投稿してくれた投稿者。既に処分されたと思っていた置物と一緒に8ミリビデオテープが見つかったと言うのだ。テープの中身を確認してみると、映像の終わり際に声と思しき不可解な言葉が収録されていた。「私を見たらおしまい」と…。 「失われた仔ども達 前編」 梅木裕一(仮名)、外村颯太(仮名)、外村ゆかり(仮名) 今回の投稿者夫婦の手紙には、以前、投稿者の希望で急遽お蔵入りとなった映像とよく似た内容が記されていた。その内容とは、赤ちゃんのような鳴き声がする事や、何者かに腕を引っ張られるような感覚などだ。取材班はそこに因果関係があるのかを突き止めるため、詳しい話を聞いてみることにした…。 「シリーズ監視カメラ 廃ビル」 益子裕之(仮名) とある廃ビルに設置されていたという防犯カメラの映像。侵入者に対する抑止力として設置されていたという映像には、キモ試しに訪れたと見られる若者たちの姿がうつされていた。若者たちが通路から立ち去ろうとしたとき、画面の右隅に男の子と思われる頭部が現れる。さらに室内に侵入した際、出入り口付近から先ほどの男の子の姿が…。 「染みの記録」 飯塚敦史(仮名) ある日、投稿者の自宅の壁に黒っぽい染みのようなものが現れた。風呂場の裏側の壁だったため、湿気のせいだと思い放置していた。しかし、やがてその染みが顔のように見え始めた。気になった投稿者はその日以来、毎日その染みの変化を記録するようにした。その染みは日を追うごとに濃くなっていくというのだが…。 「雨の死者」 徳田武彦(仮名) 投稿者がバイト仲間とともに、お酒を飲んでいた時の映像。急に降り出した雨の音が室内に響き渡る。その雨音はすぐに遠ざかる。その直後に友人が買い物から戻ってくる。すると、その奥の玄関先に青っぽいレインコートをまとった何者かがジッとうつむき佇んでいる。不審者と思った投稿者は怒声を上げつつ近づいていくのだが…。 「失われた仔ども達 続・前編」 梅木裕一(仮名)、外村颯太(仮名)、外村ゆかり(仮名) 投稿者の妻から聞いた、聞くと幽霊が現れるという怖い話の噂。取材班はその出所を探るための調査を続けていた。お蔵入りとなった映像の投稿者がその怖い話に心当たりがあるという。投稿者の彼女が子供の頃に住んでいた村で実際に起こった話に似ているというのだ。お蔵入りとなっていた映像を解禁して、見てみることにしたのだが…。 53巻「血だまりの女」 阿久津結(仮名) 投稿者の女性が恋人と共に自宅屋上で撮影した映像。流星群をカメラで撮影することが目的だったが、その日はあいにくの曇空。カメラが何気なく下の方を映し出したとき、向かいのアパートの共有部分に背中を向けた女性と思われる姿が立っている。するとその背中にシミがみるみる広がっていき、さらにはその女性がこちらの方を振り向くのだが…。 「復讐」 高桑直弥(仮名) 知らないアドレスからメールが送られてきたとうい投稿者。数人の高校生がトイレで誰かをいじめている動画で、いじめているのが投稿者と友人ということがわかる。映像は至近距離から撮られているにも関わらず誰も撮られていることに気づいていない。また、ふいにカメラがトイレに設置されている鏡の方を向くが、そこに映るべき撮影者の姿がまったく映っていないのだが…。 「シリーズ監視カメラ 地下駐車場」 矢口力治(仮名) とあるマンションの地下駐車場に設置された防犯カメラの映像。マンションの住人とみられる男性が画面奥の車に乗り込む。すると画面の右端に半透明の女性と思われる姿がゆっくりと現れる。その女性はジッと男性の方を見つめているようにも見える。また、車が発進し、カメラの方に近づいてきたとき、その助手席に再び同じ女性が出現するのだが…。 「失われた仔ども達 中編」 梅木裕一(仮名)、外村颯太(仮名)、外村ゆかり(仮名) 取材班の元に送られてきた2本の投稿映像。投稿者たちは皆映像を撮影する前、聞くと幽霊が現れるという怖い話を聞いていて、それはとある山村の因習にまつわる物であった。投稿者の元恋人が話の出所と考えた我々は、その行方を追うため、投稿者に話を聞くが、彼女のことは何も知らないという。投稿者の証言の一つ、介護関係に勤めているというその方面から彼女の行方を追う…。 「寝言」 成瀬陽翔 大学生であるという投稿者が友人宅でお酒を飲んでいた際、何気なく撮影した映像。お酒を飲み始めてしばらく経った頃、友人が怪談話をし始めたのだという。そして、話を終えた時、投稿者がオバケなんて絶対いないと発言すると、それにこたえるかのように女性と思われる「いるよ」という声が響き渡る。その声に気付き動揺する投稿者と友人、その時、眠っている友人の奥背後に…。 「成人」 田波大樹(仮名) 投稿者が幼い頃に撮影された七五三の映像。袴姿で自宅の押し入れ前で記念撮影を行っているとき、投稿者の背後から黒っぽい影のようなものが現れゆっくりと消えていく。投稿者の両親はすぐにこの不可解な現象に気付き、ビデオテープを神社へ持っていった。すると投稿者が20歳を過ぎるまで、決してこの映像を見てはならない、また処分してもならないと言われたのだが…。 「遺された呪いのビデオ」 不明 遺品整理業者でアルバイトをしていたという投稿者は、40代の男性が亡くなり、その遺品の中に「呪いのビデオ」と手書きされたビデオテープを発見。何気なく映像を見てみると奇妙なものが映されていたという。陸上競技の練習風景を撮影したと思われる映像。荒れた画面が切り替わったとき、その端に場違いな女の子と思われる姿があり、画面が乱れるたびにこちらに近づいてくるのだが…。 「失われた仔ども達 続・中編」 梅木裕一(仮名)、外村颯太(仮名)、外村ゆかり(仮名) 調査の末、取材班はよく似た名前の人物を探し出すことに成功する。彼女は職場を辞める直前、人知れず、子供を出産したのではないか、という疑惑が浮上する。我々は彼女の身辺を探ったが、彼女が子供を出産したという証拠は出てこなかった。まさか、彼女は子供を身ごもり、そして生まれてきた我が子を人知れず闇に葬ったとでもいうのだろうか…。 54巻「私は誰」 女屋琴音(仮名) 高校生の投稿者が教室で友人の姿を映した携帯電話の映像。スマホに向かって「私は誰」という質問をする友人。すると「イイダケイコ」と思われる不可解な音声が返ってくる。友人はもう一度同じ質問を繰り返す。するとその時、友人の背後に異様に髪の長い女性と思われる頭部が浮かんでいるのだが…。 「見えぬ踏切」 乃村拓夢(仮名) 大学生の投稿者が入居している寮のロッカーの裏側に落ちていたミニDVテープの映像。若者達が旅行帰りに車内で撮影したと思われる映像。車は道を間違え行き止まりに突き当たる。引き返そうとしたその時、突如車内に踏切の音がこだまし、彼らはパニックに陥る。車も動かない様子で、フロントガラスの向こう側には数体の黒い人影が現れる…。 「霊界電話」 名倉翔太(仮名) 投稿者が幼い頃に撮影されたホームムービーの映像。当時住んでいた団地の一室に集う、主婦仲間やその子供達の姿が映されている。映像の途中でふいに紛れ込む電話の呼び出し音。続いて、年配の男性の「ユミちゃんは今どこにいるの?」という呼びかけ声に対し、女の子と思われる「おはか」と呟く声が聞き取れるのだが…。 「失われた仔ども達 後編」 梅木裕一(仮名)、外村颯太(仮名)、外村ゆかり(仮名) 取材班の元に不可解な封筒が届く。中には手紙とミニDVテープが2本入っていた。そこには、聞くと幽霊が現れるという怖い話の出所である人物の事が書かれていた。そして、1本のテープにはその人物が昔、母親から聞いたという話が語られていた。戦前、極度の食糧難から障害を持つ1人の女性を殺害し、皆で分け合い食べたというのだ…。 「シリーズ監視カメラ 老人ホーム」 美馬典子(仮名) とある老人ホームに設置された防犯カメラの映像。深夜、無人の廊下の奥の方から、突如、誰も乗っていない車イスが現れ動きを止める。するとそこにゆっくりと体を揺らす何者かの姿が現れ、そして、再び消えるのだが…。 「タワーパーキング」 佐野稔 投稿者の意図とは関係なく撮影されてしまった不可解な映像。タワーパーキング内で唐突に録画状態になるカメラ。車が所定の位置に移動している時、正面右奥の暗がりに子供と思われる姿が現れる。また、画面が闇に閉ざされる直前、フロントガラス越しにカメラを覗き込む顔がはっきりと確認できるのだが…。 「今はもうない…」 緒方敏行(仮名) 投稿者が友人と共に数年前に店じまいして今はもうないという、とあるバーへ行った際、撮影した映像。酔っぱらった勢いから偶然持っていたデジタル・カメラで女性店員の方を映した時、その右奥に見えるガラスケースに片手を挙げこちらを覗き込む上半身と思われる人影が映り込んでいるのだが…。 「失われた仔ども達 続・後編」 梅木裕一(仮名)、外村颯太(仮名)、外村ゆかり(仮名) 数日後、取材班は出所の人物を訪ね話を聞こうとするが、頑強なまでに彼に拒まれてしまう。もう1本のテープの中には、隠しカメラで撮られた彼の小学校時代の担任教師から得た証言が記録されていた。彼の母親は若い頃に最初の子供を生むが、奇形児で生まれてすぐ死んだのだと言う。その後、母親は精神に異常をきたすが、5年後、彼を身籠るのだった…。 55巻「銅像」 葛城衛 深夜、仲間達と、とある公園で酒を飲んでいた際、撮影した映像。敷地内にはリアルな人間を模した幾つもの銅像がそこかしこに点在している。公園の階段でじゃんけんをして遊んでいると、撮影者である男性が異変に気づき男の子の銅像の方へふいにカメラを向ける。するとその銅像が成人女性の人影へと変化し、こちらへ向かってくるのが確認出来るのだが…。 「ロールシャッハ」 熊井龍之介 投稿者の男性が所属している大学の映像研究会には、入部したら必ず見させられる映像がある。それは10年ほど前にどこかの廃墟と思われる風景が、数秒間撮られたものだ。背後で聞こえるカットと言う声に続いて現れる、まるでロールシャッハテストのように不可解な模様のノイズ。その映像の後半には、全部で8つの顔と思われるものが続けざまに現れる…。 「シリーズ監視カメラ 窓の外」 なし 制作委員会が使用しているスタッフルームが入っているビル。階段を上がったところに窓があるが、最近そこに人影が見えたり、窓を叩くような音が聞こえたりするという。取材班は問題の窓付近にカメラを設置し様子を見てみることにした。深夜2時頃、奇妙なラップ音が複数回聞こえてきたその数分後、窓を叩き付ける音と共に人影と思われるものが現れるのだが…。 「悪戯電話」 柿崎莉奈 いたずら電話に悩まされていた投稿者が、その音声を録音するために撮影した映像。決まって深夜にかかってくるその電話は、女の声で意味不明な言葉を呟いている。それは同棲中の恋人がいない日に限って鳴る電話だった。ある晩、投稿者が異変に気付き部屋を飛び出すのだが、奥に見える出入り口の向こうに女性と思われる姿が写り込んでいるのだが…。 「タイムラプス」 荻野陽介(仮名) 最近、一眼レフカメラを購入した投稿者は、タイムラプス(微速度撮影)撮影で変わりゆく夜空を撮影していた。この美しい映像に不気味なものが写ってしまったという。3時間ほど撮影した写真を1分ほどに圧縮した映像に写り込む不可解な女。その女は1時間近くもその場に立ち続けていたことになるのだが、カメラのすぐ後に車を付けていた投稿者はその映像に写るような女はいなかったというのだが…。 「誰がいなくなった?」 桜井俊樹 謎の悪戯電話に悩まされていた投稿者。その直後、同棲相手である彼の様子に変化が現れたという。取材班は、彼がかつて勤めていたバイト先の友人から気になる話を聞くことができた。その男性によると彼がバイトを辞める少し前、バイト仲間数人で嫌がる彼を無理やり連れとある心霊スポットへ肝試しに行ったと言うのだ。その嫌がる理由とは昔、大きな交通事故に遭遇した彼が、それ以来、幽霊が見えるようになったからなのだというのだが…。 「飛ぶカメラ」 長谷川志乃(仮名) 投稿者の女性が仕事先の同僚と自宅でたこ焼きパーティーをした際に撮影した映像。投稿者の女性がカメラを持ったまま立ち上がった時、突如、カメラが勝手に手元から離れハンガーラックの下に転がり込んでしまう。撮影した映像を見てみると、そこには青白い不気味な顔がこちらを睨みつけているのだが…。 「悪人」 松本睦夫(仮名) その後、取材班は彼らが訪れたという廃墟を訪れる。その周辺で聞き込みしたところ、その廃墟には女の霊が出ると言う噂があるらしい。なんでも、気の狂った女が恋人に電話をかけたまま、焼身自殺を図ったというのだ。しかも、その女は自分の死に際をビデオカメラで撮影していた。その映像が今もどこかに残っていて、それを見た者は死んでしまう、というのだが…。 『ほんとにあった!呪いのビデオ55』は劇場公開作品として映画館で上映されており、劇場版のポスターには通常版とは異なるコメントが記載されていた。尚、作品の内容は同じである。 劇場版 55巻シリーズタイトル投稿者ポスターコメント55巻「銅像」 葛城衛 夜、とある公園で友人達と酒を飲み遊んでいた際、撮影された映像。敷地内には、リアルな人間を模した銅像がそこかしこに点在している。友人達の姿を撮影していたところ、男の子の銅像が成人女性の姿へと変化し、こちらに向かってくる。 「ロールシャッハ」 熊井龍之介 投稿者の男性が所属している大学の映画研究会には、入部したら必ず見させられる映像がある。廃墟で撮影されたという自主映画の風景カットの後半に1分ほどに渡り、極彩色の幾何学模様がうつしだされる、という代物。 「シリーズ監視カメラ 窓の外」 なし スタッフルームが入っているビル。階段を上がったところに窓があるが、そこに白い光が見えたり、ラップオンが聞こえたりするという。取材班は問題の窓付近にカメラを設置し、しばらく様子を見てみることにした。 「悪戯電話」 柿崎莉奈 投稿者・柿崎莉奈から送られてきた映像。彼女は自宅に固定電話を引いている。その電話に少し前から、度々悪戯電話が掛かってくるようになった。いつも、女の声でぶつぶつと呟いている。同棲中の恋人・松本(仮名)に話をしても、全然取り合ってくれない。ある時、柿崎はその音声をビデオカメラで録音してみることにした。すると、そこには音声の他に、不可解な女の姿がうつりこんでいた。また、悪戯電話以降、松本がバイトを辞め、自宅に引きこもるようになった、というのだが。 「タイムラプス」 荻野陽介(仮名) 最近、投稿者の男性は一眼レフカメラを購入した。そして、微速度撮影という特殊な方法で変わりゆく夜空の様子を撮影していたのだという。すると、画面奥に不可解な女が現れる。しばらくその状態で立ち止まっている女。と、次の瞬間、不意に消え…。 「誰がいなくなった?」 桜井俊樹 松本との対面からしばらく経った頃、取材班は彼がかつて勤めていたバイト先の友人から気になる話を聞くことができた。その男性・桜井俊樹によると、松本がバイトを辞める少し前、バイト仲間と肝試しへ行くことになった。その際、嫌がる松本を無理やり同行させたという。かつて、彼は大きな交通事故に遭遇し、生死の境をさまよった。それ以来、幽霊が見えるようになったらしい。彼がいることにより、肝試しがより一層盛り上がると考えたが、事態は思わぬ方向へと展開し…。 「飛ぶカメラ」 長谷川志乃(仮名) 投稿者の女性が職場の同僚とたこ焼きパーティをしていた際、撮影したデジカメ映像。投稿者の女性がカメラを持ったまま立ち上がろうとした時、突如、カメラが手から飛んで、ハンガーラックの下に入り込んでしまう。そこには不気味な顔が覗いていた。 「悪人」 松本睦夫(仮名) 取材班は松本達が訪れたという牧場の廃墟を訪れる。地元住民によれば、かつて、その廃墟で一人の女性が焼身自殺を図った、という噂があるらしい。また、その女は自分の死に際をビデオで撮影していた。そして、その映像を見た者は呪われてしまう、というのだが。そんな矢先、柿崎から思わぬ連絡が入った。取材班はかつてない恐るべき闇に飲み込まれてゆくのだが。
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