第2部:Cosmos in the Lostbelt
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プロローグ「序/2017年 12月26日」「序/2017年12月31日」 2017年12月26日、2017年12月31日にそれぞれ配信。第2部のプロローグとなるシナリオ。 西暦2017年末、最初の"事故"に巻き込まれた47人のマスター候補生のうち、Aチームの7人以外は治療が完了し、未来を切り開いたマスターと共に戦った数多の英霊も所長代理のレオナルド・ダ・ヴィンチを除いて12月25日までには退去した。翌12月26日に新しい所長であるゴルドルフ・ムジークがカルデアに着任し、カルデア職員は査問会による執拗な尋問を受けつつ、冷凍冬眠処置を施されたAチームの解凍と治療も並行して進めていた。 12月31日、査問会は完了し、全員無罪放免となる。ところがAチームの7人が入っているはずの冷凍ポッドは空になっていた。それと同時に、「異聞帯(ロストベルト)」という、誤った繁栄により淘汰された筈の歴史の英霊がカルデアを襲撃する。スタッフのほとんどは氷漬けとなり、ダ・ヴィンチもラスプーチンの疑似サーヴァントである言峰綺礼の凶刃に倒れる。主人公とマシュ、そして秘密裏にカルデアに潜伏し準備を進めていたシャーロック・ホームズの手により虚数潜航艇シャドウ・ボーダーによる脱出が行われ、なんとか全滅だけは免れる。また、ダ・ヴィンチも緊急用の人工サーヴァント(ライダー)に記憶を引き継がせる形で復帰する。 異聞帯の軍勢を率いていたのはほかならぬAチームの7人のマスターたちであり、彼らクリプターによる7つの誤った歴史・異聞帯によって人理は白紙化されたという事実を以って、それぞれへの宣戦布告がなされる。 西暦2018年4月、虚数空間での雌伏を経た主人公たちは異聞帯の1つであるロシア異聞帯に足を踏み入れる形で逆襲を開始する。 Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア 「獣国の皇女」 2018年4月4日配信。約450年前に隕石が落下し氷河期とも言える大寒波が発生した「ロシア異聞帯」のステージ。植えられた空想樹の名前は「オロチ」。零下百度を越える環境に適応するため、今に至るまで君臨している“イヴァン雷帝“によって人類は魔獣との合成体「ヤガ」となって極限環境をしのいでいるが、そのために弱肉強食が極まってしまい弱い者は肉にすらならないとまでいわれる状況に陥り、それが剪定の原因とされている。 この異聞帯を担当するクリプター、カドック・ゼムルプスはイヴァン雷帝の存在を空想樹を根付かせる障害とみなし、異聞帯の王を自分のサーヴァントであるキャスター/アナスタシアに挿げ替えるための計画の一環として、異聞帯を訪れた主人公一行を利用してイヴァン雷帝を倒させた後、全ての異聞帯を切り捨てる覚悟があるかを問い、追い詰める。ヤガたちに取り囲まれる中、主人公は自分たちに協力していたヤガ・パツシィの命を賭した叱咤激励で立ち直る。アナスタシアはカドックをかばう形でビリーによって射殺される。そして、主人公一行は最終的には空想樹の伐採に持ち込む。 その後、カドックはシャドウ・ボーダーに連行されるも、アナスタシアに頼まれたラスプーチン改め言峰の手引きで大西洋異聞帯まで脱走する。 その他登場サーヴァント:ベオウルフ、アタランテ・オルタ、ミノタウロス(アステリオス) Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング「消えぬ炎の快男児」 2018年7月18日配信。紀元前1000年ごろに起こったラグナロクが、女神“スカサハ=スカディ“のみの生存という異常な結果に終わってしまったことで剪定されるはずだった世界である「北欧異聞帯」のステージ。植えられた空想樹の名前は「ソンブレロ」。人類は存在するが、リソース不足のため総人口は1万人を越えることはない。人類は“スカサハ=スカディ“の庇護のもと、100人単位で100の集落に分けられ、結界により外敵から守られた集落内でのみで生活している。最短15歳、最長25歳を迎えると集落から出ていく決まりになっているが、集落外には人類の脅威として巨人種が闊歩しているため実質的な間引きである。それでも住民たちは、御使いである“ワルキューレ“に導かれ「ヴァルハラ」に行けるとして疑問も不満もなく受け入れている。 カルデア一行は、三大魔術協会のひとつである「彷徨海」を名乗る呼びかけがあったことから、この異聞帯を通り過ぎるつもりでいた。だが、この異聞帯を担当するクリプター・オフェリア・ファムルソローネのサーヴァント“シグルド“にシャドウ・ボーダーを急襲され、ゼロセイルに必須の虚数観測機「ペーパームーン」を奪われたため、奪還のために急遽北欧異聞帯を訪れる。 同じころ、北欧異聞帯の第23集落に住む少女・ゲルダは、薬草を手にいれるため集落を抜けだしたところを、巨人種に踏み潰されそうになり、主人公に助けられる。その際、ゲルダはマシュを御使いであるワルキューレと勘違いし、 現地で出会ったはぐれサーヴァント“ナポレオン“と仮契約を結び、さらには異聞帯側に閉じ込められていた"ブリュンヒルデ"を救出する。 "ブリュンヒルデ"は、対峙した"シグルド"が本物の"シグルド"でないと告げ、怒りの形相で彼を倒す。実は、12月31日の破壊工作の際に、北欧異聞帯側の炎の巨人"スルト"がオフェリアの魔眼を通じて接触しており、その縁を利用される形でシグルドの霊基がスルトに乗っ取られていた。"スルト"は世界の終末「ラグナロク」をもたらす存在であり、オフェリアは令呪で自害を禁じてシグルドの中に封じることで使役していた。シグルドが倒されたことにより、"スルト"は解放される。スルトは永く孤独であった自分と感情を交えたことなどからオフェリアを強く求めるが、破壊することしかできないため彼女に世界の終末を捧げようとする。 一行はスカサハ=スカディの居城に囚われていた"シトナイ"の協力を得て、"スルト"に立ち向かう。オフェリアは、スルトによる世界の終末を阻止すべく、彼を召喚する触媒となった自らの魔眼を切り離すため、命と引き換えに大令呪を使用し、マシュに看取られながら死亡する。 主人公一行は、スカサハ=スカディを倒し、空想樹を伐採する。 Lostbelt No.3 プロローグ intro.3 2018年11月23日に配信。「彷徨海」に辿り着いたカルデア一行は、アトラス院から避難した錬金術師でありペーパームーンとトリスメギストスの制作者でもあるシオン・エルトナム・ソカリスと出会う。彼女の協力で新たに「彷徨海」に間借りする体裁で建造した拠点「ノウム・カルデア」から次の目的地となる大西洋上の異聞帯に侵攻するはずであったが、TV・コヤンスカヤの暗躍によりゴルドルフと主人公が毒に侵されてしまう。この事態に際し一行は予定を変更し、ガイド役として召喚したサーヴァント"哪吒"と共に解毒薬の素材が入手可能な中国異聞帯へと突入する。 人智統合真国 シン「紅の月下美人」 2018年11月27日配信。理想郷でありすぎたがゆえに未来における可能性がないとして剪定されるはずだった「中国異聞帯」のステージ。植えられた空想樹の名前は「メイオール」。この異聞帯は”始皇帝”が不老不死の秘術を獲得し、その後世界を統一する偉業を成し遂げ「争い」という言葉が忘却された、「汎人類史より優れた異聞帯」のひとつである。蒙昧だが穏やかな民たちは簡単な農作業にのみ従事すればよく、皇帝から下賜される秘薬により一切の病に罹らず、老いを迎える前に安らかに没する。そのため何かに祈ることがなく、さらにこの異聞帯の偉人・英雄は全て冷凍冬眠処置を施され必要に応じて解凍されるため英霊という概念がなく、それゆえに英霊の座とも断絶状態にある。 到着早々、この異聞帯を担当するクリプター・芥ヒナコのサーヴァント"蘭陵王"と交戦したカルデア一行は、過去に縁を結んだ英霊の中から"モードレッド"、"スパルタクス"、"荊軻"を召喚しこれに対抗する。さらに始皇帝が様子見として差し向けた人ならぬ戦闘機械"項羽"と対戦したのちに、人理漂白による異変の解消を模索する始皇帝との交渉で「シャドウ・ボーダー」の解析を条件に一旦は優遇されるが、滞在していた村の民に「儒」、特に「智」をもたらしたことが「民が蒙であることが世の安寧の基」とする帝の逆鱗に触れてしまい、本格的に帝と争うことになる。そして殲滅対象となった村人を救うためスパルタクスが犠牲になるが、彼に対する村人たちの「祈り」が生じたことで英霊の座と経路がつながり、はぐれサーヴァント"陳宮"と"赤兎馬"が召喚される。2騎と契約した主人公は、「シャドウ・ボーダー」の奪還と、拉致されたスタッフの救出のため始皇帝が座す「咸陽」へと向かう。 一方、コヤンスカヤは始皇帝に近づくが、正体を見抜いていた始皇帝からさんざん愚弄された挙句拷問にかけられたため、這う這うの体でカルデアに助けを求める。 コヤンスカヤの協力を得た主人公一行と交戦する中、令呪を使い果たしたヒナコは蘭陵王の霊基を取り込む。そして、ヒナコは真祖・"虞美人"としての正体を現す。 その後、虞美人は念願叶い始皇帝から項羽を下賜されたため、隠棲するつもりだったが、彼の意を汲み再び主人公たちの前に立ちふさがる。激闘の末に主人公たちが項羽を倒す。これに激昂した虞美人は空想樹と一体化し異聞帯そのものを破壊しようとする。その後、始皇帝から英霊の座に登録されて「サーヴァント」になることで項羽と再会する道があることを諭され、不本意ながらも人類に与することになる。 そして、解毒薬を得た主人公とゴルドルフは回復し、一行は中国異聞帯を後にする。 ほか登場人物:韓信、李書文、秦良玉 Lostbelt No.4 創世滅亡輪迴 ユガ・クシェートラ「黒き最後の神」 2019年6月15日配信。戦乱と悲しみの絶えない世界を憂い、他の神性を取り込むことで唯一神となった"アルジュナ"が、「ユガ」のサイクルを繰り返すことで「不出来」「悪」と認定した存在を削ぎ落とし、完璧な世界を目指したために可能性の先細りを招き剪定されるはずだった「インド異聞帯」のステージ。植えられた空想樹の名前は「スパイラル」。この異聞帯における「ユガ」本来の一巡の期間は数百年単位であったと推定されるが、"キャスター・リンボ"の使嗾と空想樹からの魔力により、主人公たちが訪れた時にはわずか10日間のサイクルにまで急激に縮んでおり、そのために世界の摩耗が限界に近づいていた。 カルデア壊滅から1年以上が経過した2019年、クリプターのリーダーであるキリシュタリアが担当する大西洋異聞帯は大西洋にあったが、渡航のための準備と新たな魔術具の試用のため、カルデア一行はシオンのサーヴァント"キャプテン"を伴い先にインド異聞帯を攻略することになる。到着後、現地に縁がある"ラーマ"と"カルナ"を召喚したものの、中国異聞帯に引き続きノウム・カルデアから随行していた哪吒が敵の襲撃を受けて早々に脱落する。主人公たちは現地で出会ったサーヴァントの"ガネーシャ"と"ラクシュミー・バーイー"、そして思想と方針の違いからアルジュナに自身のサーヴァント・"アシュヴァッターマン"のマスター権を奪われ追われたクリプターのペペロンチーノと協力してアルジュナを倒す。 だが、ペペロンチーノはあくまでクリプターとして生きるつもりでいたことから、主人公たちと敵対する。主人公に敗れて「スパイラル」を伐採されたペペロンチーノはコヤンスカヤの能力で大西洋異聞帯に逃亡する。 異聞帯が崩壊へと向かう中、一行が滞在していた家の少女・アーシャはマシュから説明を受け、「ユガ」によって消された父親の存在を思い出す。 一方、神たるアルジュナが召喚したサーヴァントの一騎であるアスクレピオスは道満を倒すが、それは式神(分身)に過ぎなかった。 その他登場サーヴァント:ウィリアム・テル、哪吒(バーサーカー) Lostbelt No.5 機械生命体であるオリュンポス十二神が、1万4千年前に降臨した「巨人」に機械である真体を滅ぼされることなく神による人類支配が継続し、剪定が確定したとされる「大西洋異聞帯」のステージ。植えられた空想樹の名はマゼランだが、異聞帯の王であるゼウスから「アトラスの世界樹」と名付けられ、すでに地表の8割を覆う規模まで完成している。汎人類史の英霊は異聞帯の神々に対して抵抗を続け、一部の英霊は大西洋の海底に存在する首都オリュンポスに到達したという。"宮本武蔵"は"カルデアの者"との対話から、自身の旅の終わりを強く意識し、オリュンポス防衛軍の目をかいくぐり単騎でオリュンポスに向かう。神代巨神海洋 アトランティス「神を撃ち落とす日」 2019年12月18日配信。インド異聞帯から帰還して2週間後、シャドウ・ボーダーをコアとしてノーチラス号への改装が行われる。5日目の試運転が終わったその日、大西洋異聞帯に異変が感知されたため予定していた試運転を切り上げ大西洋異聞帯の攻略を開始する。到着早々、異聞帯側のオリュンポス防衛軍総司令官"オデュッセウス"に位置を割り出され、大軍による総攻撃をうける。さらに、衛星軌道上に配備された"アルテミス"からの直上砲撃という熾烈な先制攻撃が一行に襲い掛かる。一行は攻撃をかいくぐり、現地で出会った"シャルロット・コルデー"、"バーソロミュー・ロバーツ"、"マンドリカルド"、"イアソン"、そして"オリオン"らと新アルゴノーツを結成、先行してオリュンポスに到達した汎人類史側の英霊の足跡を追いながら三重の防衛ラインを越え、オリュンポスを目指す。 その中で、一行は、オリュンポスの神々の中でも中立を保っていたアストライアから、「異星の神の使徒であるアルターエゴ」2騎が、大西洋異聞帯に来ていたことを知らされる。 最終的に、一行はポセイドンを撃破し、オリュンポスへとたどり着く。 その他登場サーヴァント:フランシス・ドレイク、ケイローン 星間都市山脈 オリュンポス「神を撃ち落とす日」 2020年4月9日配信。ノーチラス号を改修したストーム・ボーダーは三重の防衛ラインの最後の一つであったポセイドンを撃破し、オリュンポスに到達する。ここでは一般住民が異聞帯としての事情を明かされているため、汎人類史に対しては明確な敵意を向けている状況であり、戦闘となってしまう。一行は汎人類史側の英霊に協力していた現地民の"アデーレ"と"マカリオス"の姉弟に助けられ、二人から十二神の"デメテル"と"アフロディーテ"によって既に汎人類史側の英霊による反乱軍「破神同盟」がほぼ全滅したと知らされる。同じ頃、ストーム・ボーダーに残っていたゴルドルフの交渉によってキリシュタリアと契約しているサーヴァント"カイニス"が共闘を受諾。マシュはオルテナウスに「ブラックバレル」のレプリカを装備し、破神同盟の計画を引き継ぐ。 一方、オリュンポスでは、サーヴァント"エウロペ"がゼウスの巫女としてふるまいつつも、元クリプターのカドックを通じて破神同盟を密かに支援していた。 同じころ、ブリテン異聞帯を危険視していたキリシュタリアは、この異聞帯を担当していたベリル・ガットに対処を依頼しており、大西洋異聞帯に戻ってきたベリルから「現地住民をだまして空想樹を伐採するよう仕向けた。現地住民がだまされたと気づく前に逃げてきた。」という報告を受ける。 キリシュタリアの真の目的は「全人類を神にする」ということであり、その一環として空想樹マゼランに自分のサーヴァントの一騎である"アトラス"を留置する形で異星の神の降臨を妨げようとしていた。そのとき、この空想樹と根繋がりであるブリテン異聞帯の空想樹セイファートがロンゴミニアドによる炎上に巻き込まれ、降臨した異星の神は自身の予定より貧弱な相となって顕われる。異星の神はU-オルガマリーと名乗り、その姿はカルデア前所長のオルガマリーと似ていた。実はベリルの報告は偽りであり、キリシュタリアはベリルに不意を突かれる形で襲撃される。そして、ベリルは異星の神への敵対を表明し、コヤンスカヤと共にブリテン異聞帯に戻る。キリシュタリアは、自らの命と引き換えに大令呪を使用し、U-オルガマリーに人類が脅威であると認識させたうえでその場から追い出す。 主人公一行に敗北したゼウスは、自らの母星を再生させるという悲願を達成するべく宇宙に向けて脱出するため、自分たちの源にして上位存在である原初神こと「天球型時空要塞カオス」に救援を要請する。汎人類史の存在であるカオスは、ゼウスの起こした時空断層を通じてこの状況を視認し、船団を維持するために必要な地球の資源を吸い取る形で滅ぼそうとする。そこへ、武蔵が自らの存在と引き換えにカオスを時空断層ごと切り伏せる形で撃退する。 カオスが撃退された後、一行は、共闘関係を終えたカイニスと対決する 。 一方、破神同盟への協力と並行して、キリシュタリアが隠している情報について探っていたカドックは、星の神の真実にせまり過ぎたとして道満に襲われ深手を負い、言峰によってノウム・カルデアまで搬送される。その道満も、ペペロンチーノからインド異聞帯の玩弄に対する報復として本体と式神の接続を断たれてしまい、これまでのように式神を用いた介入ができなくなる。気が済んだペペロンチーノは、キリシュタリアを手にかけたベリルにケジメをつけるためブリテン異聞帯へ向かう。 ほか登場サーヴァント:カリギュラ、アレス 、ディオスクロイ(カストル&ポルクス)ほか 第5.5章 地獄界曼荼羅 平安京「轟雷一閃」 2020年12月4日配信。 道満はカルデア殲滅計画を実行に移すべく、大西洋異聞帯から寛弘5年(1008年)の平安京へと逃げ込み、亜種空想樹と聖杯を接続する。彼は、本物の聖杯戦争を模した「天覧聖杯戦争」をライバルの安倍晴明が考案したと偽り、時の権力者である左大臣・藤原道長にこれを開催させる。そして、天覧武者(マスター)には坂田金時を除く源氏四天王、および源氏棟梁・源頼光が選ばれた。 そのころ、金時は天覧聖杯戦争の在り方に疑問を抱いていたところ、カルデアから道満を追ってきた主人公とアサシンの"加藤段蔵"と出会い、「天覧聖杯戦争」の真相を知らされる。天覧武者の一人である渡辺綱は、自身のサーヴァント・術者(キャスター)メディア・リリィをかつての想い人と重ねるあまり金時と対立するも、源氏会議の場における決闘の際のメディア・リリィの言葉により戦意を喪失する。これにより、源氏の総意として「天覧聖杯戦争」への異議申し立てとなり、「天覧聖杯戦争」に脱落したサーヴァントの魂を亜種聖杯(空想樹)に取り込ませて道満の願いを実現させるという目論見は崩れ去った。 道満は作戦を変更し、別個に召喚した二騎サーヴァントを式神に仕立てたうえで、聖杯に取り込ませようとする。だが、本物の安倍晴明が弟子の藤原香子を通じて封印するための札を提供したため、式神は封印される。 また、英霊・源義経を依り代に平景清の怨念を重ねた「源氏殺し」と玖賀耳之御笠も式神として送り込まれたが、主人公が酒吞童子の協力を取り付けたことにより、こちらも封印される。 道満は式神として用意した神霊・伊吹童子を亜種空想樹に取り込ませて異星の神の器に仕立て、道満にとって都合の良い異星の神を作り上げることも考えていた。だが、彼は直後になって予定を変更し、自分が異星の神になろうとする。そこへ、主人公一行と源氏武者たち、そして酒吞童子と茨木童子が追いつき、道満は撃破され、空想樹も伐採される。 その後、主人公はカルデアへと帰還する。 ほか登場サーヴァント:ナーサリーライム、バベッジ、パラケルスス、清少納言、鈴鹿御前、俵藤太、玉藻の前 Lostbelt No.6 第六章妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ 星の生まれる刻 同異聞帯のシナリオは前編と後編、さらにはクライマックスにあたる戴冠式の3部構成となっている。それぞれの実装日は以下の通り。 前編:6月11日 後編:7月14日 戴冠式:8月4日。 1万4千年前に「巨人」が降臨した際、星の内海から誕生した6人の妖精が神造兵器・エクスカリバーの鋳造の使命を放棄したことで世界がほぼ滅亡した上、後から派遣された獣神ケルヌンノスを謀殺し、その遺体を土地として利用した「ブリテン異聞帯」のステージ。この異聞帯における人間は、ケルヌンノスと行動を共にしていた最後の人間を元に培養する形で生み出されており、妖精たちは自分の存在を維持するために人間を管理・飼育している。このため人間には生殖能力はなく、英雄の歴史や宗教というものもない。 ベリルが来る前の時点では、厄災からブリテンを守り続けたトネリコという人物が2000年前に処刑されたため、既にブリテンは厄災によって滅んでいた。だが、彼がルーラーとして召喚した汎人類史のモルガンが、彼から聞いた情報をもとに自ら2000年前にレイシフトし、自らの消滅と引き換えに異聞帯の自分=トネリコに様々な情報を託す形で女王モルガンとなった。そして、彼女は厄災で滅びた妖精たちをよみがえらせて支配下に置き、彼らから存在税として魂の一部を徴収している。また、モルガンの部下である三人の妖精騎士は、着名(ギフト)とよばれる手法によって、真名とは別に、円卓の騎士にちなんだ名前を授けられている。 この異聞帯ではケルヌンノスの怨念が呪いとして振りまかれている状態である。一方で、ケルヌンノスはブリテン島の終末装置「奈落の虫」を封印する役目を有している。これらに関連して、厄災と呼ばれる現象が起きているほか、「目的」や「輝き」を失うことで妖精はモースと呼ばれる怪物に変化する。モースに触れた者もモースとなる。逆に、妖精が目的に熱中した場合も、自分を失って暴走する。 モルガンがブリテン異聞帯を支配する際、同地にあった空想樹セイファートを伐採して自らの魔力に置換したことにより、同異聞帯が地球を巻き込んだ崩壊を始めている。前編 カルデアはただちに同異聞帯に向かったものの、ストーム・ボーダーの機材に不調が生じたことから、主人公とマシュ、そしてダ・ヴィンチの3名だけが同異聞帯のコーンウォールに上陸した。汎人類史側のトリスタンが一行のサーヴァントとして召喚されたのもつかの間、はぐれ妖精たちの住む「名無しの森」から生じた霧により、主人公は自分に関する記憶を失い、マシュたちと離れ離れになる。また、モルガンの圧政に苦しむ妖精たちから「予言の子」として期待されている妖精の少女・アルトリアも同様に「名無しの森」に足を踏み入れて記憶喪失になる。その後、3人は「名無しの森」の住民に保護されるが、人間であることが知られてしまい、3人の扱いをめぐって住民間で殺し合いへと発展する。3人は村を脱出したところで妖精王オベロンに助けられて記憶を取り戻し、ソールズベリーの酒場で給仕をしていたダ・ヴィンチと合流する。アルトリアは6つの地域にある鐘を鳴らすために旅を続けていることを明かすが、鐘を鳴らすことはモルガンに背くことを意味するため、ソールズベリーを治めるオーロラからは許可を得られない。それでも、牙の氏族の長・ウッドワスからオーロラに譲渡されたことで、オーロラの部下になっているレッドラ・ビットを一行の馬車馬として宛がわれる。 一方、異星の神から派遣された村正は、モルガンを倒しに行くものの、彼女の部下である妖精騎士ランスロットによって返り討ちにされ、「予言の子」としてグロスターで開かれるオークションに出品されたところを落札される形で主人公たちと再会する。オークション終了後、村正を加えた一行はグロスターを統治する妖精・ムリアンと面会するが、ムリアンはすでにコヤンスカヤと手を組んでいたため、鐘を鳴らしてもらえるような状況ではなかった。 グロスターを去った一行は、オベロンの拠点「秋の森」があるウェールズに滞在する。その際、素性不明の妖精・ガレスと出会い、一行に加える。 一方、記憶を失ったマシュは、妖精の商人3人組を通じてマシュはシェフィールドの統治者・ボガードに妻として引き取られる。マシュが初夜にてうっかりボガードを倒しかけたことで、領民からはマシュを予言の子だと思うようになっていき、モルガンの部下である妖精騎士ガウェインの部隊がシェフィールドを襲う。その際、ボガードはオルテナウスを部隊に向かって発砲してしまったことで、妖精騎士ガウェイン側の攻撃が激しくなり、ボガード自身も瀕死の重傷を負う。マシュはシェフィールドを離脱しボガードを看取ると、花嫁衣裳を作ったハベトロットという妖精とともに、ボガードがかつて治めていた港町・ノリッジへ向かう。一方、主人公らも同じ町を訪れており、その町の有力者の一人となったペペロンチーノと再会する。そして、厄災が起きた時、マシュがそれを止めに行くのを目にした主人公は、令呪を以てマシュの助太刀に入り、2人で厄災を祓う。再会を喜んだのもつかの間、マシュはモルガンによって引き離される。 後編 2000年前のブリテンに転送されたマシュは、モルガンから情報を託された直後のトネリコとその仲間たちに出会い、行動を共にする。その半年後、トネリコは人間による組織・円卓軍の代表であるウーサーという人物を6氏族をまとめる存在として指名する。だが、ロンディニウムにて執り行われた戴冠式の場でウーサーは暗殺され、トネリコ一行は追われる身となる。トネリコは死を偽装した後、時代の齟齬を回避するためにマシュを初代妖精騎士ガラハッドとして封印する。また、トネリコと別れたトトロットも記憶を奪う魔法の粉をかけて自らを封印する。 一方、ハベトロットを仲間に加えた主人公は、モルガンに謁見する機会を得る。別行動をとるオベロンを除く一行は、妖精騎士ガウェインの案内でキャメロットへ向かう。その道中、一行はモースに遭遇し、妖精騎士ランスロットに助けられたものの、当初の予定を変更して野宿をする羽目になった。その夜、野営地にて主人公は妖精騎士ガウェインとの会話で最初の妖精騎士ガラハッドがオークニーで死んだことを知る。その2日後、一行はキャメロットに到着する。主人公とアルトリア、そしてダ・ヴィンチの3人だけがモルガンへの謁見に行くことが許され、それ以外の面々は城下町で待機する。ベリルがモルガンの夫として同席する中、モルガンはノリッジでの出来事を評価し、3人に多額の報酬を与えたほか、マシュには危害を加えていないことも明言する。だが、彼女は汎人類史の消滅を自分の国の領土の拡大に利用しようとしており、主人公たちに宣戦布告をたたきつける。 主人公たちが退室した後、「カルデアの者」が現れ、彼女の作戦をほめたうえで、「第三者の介入がない限り、主人公一行に勝ち目はないだろう」と告げ、その場を去る。 そのころ、キャメロットを後にした主人公一行は、ふとした偶然から「王の氏族」の長・ノクナレアと出会い、彼女がアルトリアの友人であることが判明する。ノクナレアは玉座のためならば「予言の子」も利用すると明言しつつも、人間たちで結成された反女王軍・円卓軍への協力も拒否する。オベロンの提案により、一行はエディンバラから円卓軍の本拠地があるロンディニウムに行き、円卓軍のリーダー・パーシヴァルに迎え入れられる。パーシヴァルは作戦室へ一行を案内した後、ペペロンチーノを通じて「ノリッジの厄災が祓われたことにより、住民間で『予言の子』を支持する動きが高まったため、ノリッジの領主・スプリガンが女王へ軍隊の派遣を要請した。」という情報を得たことを明かし、自分たちもノリッジに攻め入るつもりだと話す。これを聞いた主人公たちも、ノリッジへ鐘を鳴らしに行くことを決意する。そして、円卓軍によるノリッジ攻略戦が開始される中、スプリガンは兵を引き、あっさり鐘を差し出す。そこでスプリガンの正体は汎人類史から連れてこられた人間であることが判明する。 それから間もないある夜、妖精騎士ガウェイン率いる軍隊が秋の森を焼き討ちする。主人公たちとともに駆け付けたアルトリアは妖精騎士ガウェインと対峙し、彼女の真名がバーゲストであることを暴露する。着名を失って降参したバーゲストは、ダ・ヴィンチからモルガンのやり方ではブリテンを救えないことを告げられ、動揺する。そこへバーゲストの部下・ポーチュンが現れ、主人公を殺すよう脅されるがきっぱりと断り、女王からの更迭命令があっても受け入れるとした。その後、帰還したバーゲストは、モルガンから自らの領土であるマンチェスターでの謹慎を言い渡される。その際、バーゲストは主人公たちの助力を得るべきだとモルガンに進言するも一蹴され、彼女には妖精たちを救う気がないと判断して失望する。 秋の森の制圧から一夜明け、主人公一行はソールズベリーに戻り、オーロラから「留守中に侵入されて鳴らされた」という扱いにしてもらったうえで、鐘を鳴らすことができた。 それから幾日語ったある日、パーシヴァルら強襲部隊がウッドワス軍の本陣に向かう中、ウッドワス軍の本陣がロンディニウムを襲撃する。だが、オベロンと取引したコヤンスカヤの妨害により、モルガンから送られた援軍が到着できず、追い詰められたウッドワスは亜鈴返りとしての姿を開放し主人公たちを圧倒する。そこへ、レッドラ・ビットに乗ってガレスが駆け付け、パーシヴァルと協力してウッドワスを倒す。戦争に参加した兵士の2割は降参し、捕虜として扱われた。 生き延びたウッドワスは、ベリルからモルガンに見捨てられたことを告げられ、モルガンの部下の一人・妖精騎士トリスタンの襲撃を受ける。そして、ベリルはウッドワスの心臓を食べることで彼の霊基を取り込む。その後、彼はオーロラからベリルの発言を裏付けるようなことを告げられ、その際「もし女王に援軍を送ったか質問した際に、『援軍を送った』と答えた場合、彼女は嘘をついている」と吹き込まれ、モルガンへの恨みを募らせる。 そのころ、主人公とアルトリアはムリアンが主催する舞踏会に招待され、村正とダ・ヴィンチが同行する。そこで、主人公たちは他の有力者たちとともにパーティーに出席していたバーゲストから、汎人類史への移住への相談を受ける。そして、主人公たちはオベロンとともにグロスターの鐘搗き堂を目指すが、ムリアンの誘導により、余興として開かれたコンテストの参加者に仕立て上げられる。ムリアンは対戦相手としてベリルと妖精騎士トリスタンを呼び出し、彼女に勝てれば鐘が認めるだろうと囃し立てる。アルトリアたちとの勝負に敗北した妖精騎士トリスタンは着名を失ったことでバーヴァン・シーという真名が露見する。彼女は観客からの罵倒から逃れるようにその場から退散する。ムリアンはバーヴァン・シーの独断という扱いで、アルトリアがグロスターの鐘を鳴らすことを許可する。 翌日、円卓軍の管理のためにロンディニウムに残ったパーシヴァル、ガレス、オベロンの3人を除く一行は、マンチェスターへ行ってバーゲストと会う。バーゲストは「妖精たちの汎人類史への移住」を条件に、カルデアへの協力を約束する。 主人公たちが湖水地方へ向かう中、コヤンスカヤはオベロンとの取引で得た「最後の純血竜」アルビオンの竜骸の情報を調べるために一足先に湖水地方へ来ていたが、見つけた時には骨だけになっていた。さらに、アルビオンが死ぬ前に切り離した左腕はオーロラに拾われたことで、既にメリュジーヌという妖精へと変貌しており、そして妖精騎士ランスロットこそがメリュジーヌだった。コヤンスカヤは湖水地方に来た主人公一行を罠にかけていたところを、メリュジーヌ本人に見つかり追い出される。彼女の前にオベロンが現れ、2人は新たな取引をする。 湖水地方を後にした主人公たちは、4番目の鐘があるオークニーに到着する。そこを治めていた雨の氏族は大昔に楽園の妖精をかくまっていたがために、風・土・牙・翅の4氏族によって滅ぼされていた。一行はハベトロットの知人である賢人グリムと会い、彼の正体がかつて汎人類史の冬木で主人公に協力したクー・フーリン(キャスター)その人であり、オーディンから権能の一部を託されていたことが判明する。実は、オーディンは多次元的な視点から妖精國のことに気づいており、まず楽園の妖精を助けるために、現地の妖精を依り代にする形で賢人グリムを6000年前の妖精國に派遣した。その後、オーディンはこの異聞帯が現実と置き換えられた時の対策として、汎人類史のカルデアを助けるべく、2004年の冬木にクー・フーリン(キャスター)を送り込んだことが判明する。その後、グリムを加えた一行は、鐘搗き堂へ行き、封印されていたマシュを見つけて解放する。そして、アルトリアは自分がモルガン(トネリコ)と同じく、星の内海から来た「楽園の妖精」であることを明かし、そこにあった鐘を鳴らす。 だが、オークニーは今でこそ無人であるものの、王の氏族は雨の氏族から氏族の座とともにオークニーの所有権も受け継いでいたため、エディンバラの宮殿で一行を迎えたノクナレアからそのことを指摘される。それでも、ノクナレアは主人公側につくことを宣言する。 そこへ、バーヴァン・シーがモルガンの所有するマジックアイテム・失意の庭を用いて、主人公とアルトリアを閉じ込める。失意の庭はベリルの手によって、バーヴァン・シーの領地であるニュー・ダーリントンの郊外にある地下聖堂に保管される。ベリルを見張っていたペペロンチーノは、エディンバラから駆け付けたマシュとともに主人公たちを救出する。だが、この聖堂はベリルが人間にモースの呪いを転移させる実験場として用いていたため、4人はモース人間に追われる身となる。地上まであとわずかとなった時、ペペロンチーノは自分たちの行く先に500体ほどのモースがいることに気づき、ガス漏れを口実に主人公たちを待機させ、一人でモースを倒す。主人公たちが出てきたところで、ベリルが立ちはだかる。ベリルはペペロンチーノに致命傷を負わせた結果、彼の浴びていた大量のモースの呪いが転移される。そのうえ、ペペロンチーノの呪詛返しも加えられていたこともあり、モースに耐性があるはずのウッドワスの霊基も無意味なものとなった。ベリルはその場から退散し、主人公たちもペペロンチーノに促される形で崩れる建物から脱出する。ダ・ヴィンチらと合流した3人はオックスフォードへ行ってパーシヴァルと会い、オックスフォードの無血開城が実現したことを知る。そして、この流れでオックスフォードの鐘が鳴らされる。 だが、パーシヴァルら主力が不在のロンディニウムで内乱が起き、ガレスは奮戦するも力尽き、ロンディニウム内の非戦闘員は皆殺しにされる。また、グロスターに引き渡された牙の氏族の捕虜たちも、ムリアンが私怨から皆殺しにしてしまう。 オックスフォードから戻った一行は、ロンディニウムにある最後の鐘を鳴らした後、キャメロットへ向かう。一行が市街地に到着したところ、モルガンの攻撃でオベロンが倒される。一行はモルガンを撃破するも、このモルガンは数ある分身のひとつに過ぎず、本体はキャメロットの玉座にいた。多くの妖精たちが玉座に詰めかける中、ボロボロになったウッドワスが現れる。彼はモルガンとのやり取りから彼女が嘘をついたと判断し、襲い掛かる。だが、モルガンは返り討ちにした後、彼をいつくしむ。モルガンの愛が本当だと知った彼は、モースになるものの何もせずそのまま息絶える。その直後、妖精たちはオーロラに扇動されて、モルガンを惨殺する。また、霊基の複写魔術と失意の庭の副作用によってひどく衰弱していたバーヴァン・シーはケルヌンノスが封じられた大穴へ放り投げられ、後にケルヌンノスが活性化するきっかけとなる。 戴冠式 モルガン崩御から数日後、ソールズベリーにて次期女王であるノクナレアの戴冠式が行われるが、オーロラの陰謀によってノクナレアは毒殺され、その罪を着せられた主人公たちは混乱する街からの脱出を余儀なくされる。逃走中、モースの大量発生がブリテン中で起きていることを知った一行は、パーシヴァルとアルトリアを連れて機能を回復したストーム・ボーダーへと帰投する。 ボーダーが離陸したころには、ブリテンは厄災により滅びを迎えつつあった。そのうちの一つであるケルヌンノスをコヤンスカヤの助太刀で回避した一行は、幻術を通じて現れたマーリンの提案で聖剣の鋳造を行うことになり、霊墓アルビオンを通って星の内海にある楽園を訪れる。その儀式とは「楽園の妖精」であるアルトリアを材料として成されるものだったが、最後の仕上げを村正が己を犠牲にして代行したことで、「聖剣の管理者」の位置に納まったアルトリアは同行していた主人公とマシュと共にボーダーへ帰還する。 同じころ、オーロラは自分の元を訪れたメリュジーヌに、ここを捨てて2人で汎人類史へ行こうと誘う。だが、メリュジーヌはオーロラの「『自分の輝き』を守るべく、『より輝く者』(=他の指導者)を排除する」というあり方が汎人類史では受け入れられないことに気づき、彼女を殺す。そして、本来の姿であるアルビオンの竜骸へと回帰、「炎の厄災」と化してストーム・ボーダーを襲撃し、デッキ上でパーシヴァルと相討ちになる。 一方マンチェスターに戻ったバーゲストは、街の惨状と妖精たちの悪性を目の当たりにしたことで絶望し、「獣の厄災」へと変貌して妖精たちを殺戮しながらブリテンを闊歩する。ノリッジにて立ちはだかったマシュ、そして彼女の願いに呼応して現界した汎人類史のガウェインとランスロットによってバーゲストは討滅される。激戦により疲労困憊のマシュはベリルに襲われそうになるが、間一髪で駆け付けた主人公によって助けられ、明確に拒絶されたベリルはそのまま最期を迎える。 カルデア一行は再びボーダーに戻り、「呪いの厄災」ケルヌンノスに挑むが、ケルヌンノスに決定打を与えられず悪戦苦闘する。そのような中、アルトリアは一人キャメロットへ行き、自身とロンドミニアゴを接続する形でケルヌンノスに大ダメージを与えて消滅する。そして、マシュはハベトロットからブラックバレルを受け取り、アルトリアの攻撃で露出したケルヌンノスの神核を撃ち抜く。時代の齟齬によって、ハベトロットは朝のひばりの声とともに消滅する。 そこへ死したはずのオベロンが姿を現す。彼の正体はケルヌンノスが封じてきた厄災「奈落の虫」ことオベロン・ヴォーティガーンであり、人類史をかけて主人公と対決するが、英霊「アルトリア・アヴァロン」が主人公の助太刀に参じたことによって逆転し、オベロンは奈落の底へと墜ちていった。 崩壊寸前のメリュジーヌのおかげで奈落から逃れたストーム・ボーダーは、剪定されたブリテン異聞帯に別れを告げた後、ノウム・カルデアへと帰還する。
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